ぶるがり屋 2020/07/08 23:30

麒麟がくる 21話の感想

麒麟がくる 21話「決戦!桶狭間」の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
ジョン・グラム
2020/1/29

麒麟がくる

 決戦!桶狭間
織田信長、徳川家康、今川義元。
天下を取ってもおかしくない英傑たちの、一瞬の交差。
その叡智、思想、視点、地盤と人材、格好良さ。
誰が勝ってもおかしくない、ほんのちょっと、そんな違いが重なって、
なるべくしてなった。
そう思わせてくれる戦、その結末でした。

 一番大きい勝因・敗因は、油断や失敗と言える程のものは無く。
勝って当然、強大な大軍だからこそ早い進軍が必要で、大儀を重視し配下の心を軽視してしまった今川と、
敗色濃厚だからこそ信頼できる少数精鋭しかなく、勝つ為の唯一大逆転の方向に、諜報知略武力全員全力で当てられた織田の差だったように思えます。

 少数精鋭と歯言いましたが、信長の臣下の人材豊かですね~。
わくわくします。
この頃からの将と言うと、柴田正家、丹羽長秀、森可成になりますか。
さらに今回、毛利新介と佐久間信盛の登場が印象深く。
結局一言も喋らなかった気がしますが、
佐久間信盛の重々しく強い演技、いいね!

 そして何より、空を駆ける一突き!
激しい戦いの中、力強く駆け槍を振るう新介の格好良さに惚れ、
天下を狙う中途に果てる英傑・義元の、見開かれた瞳に映る無念に胸を痛め。
ああ、これが戦国、無常……。

 ふと未来を思うと、本能寺の変だけでなく、二条でも生きていれば歴史が変わった人物が多く死んでいるのでしょうね。
奇妙丸の織田信忠、今回の勇者毛利新介。
信忠が生き汚く、光秀が粗忽だったなら、歴史はどう変わったのかな。

 また人脈を得て、薬も修め医者としても大きくなる駒ちゃん。
光秀とはまた違った角度で、成し遂げられなかった人々の無念を背負っていくのかな。
物語の中、また本能寺の変でどんな役割を果たすのか、まだ見えません。


 傍観者のままでは居られず、凱旋する信長を見舞う光秀、そんな光秀の言葉に笑む信長。
美濃を取るのは帰蝶の為、その先は、誰の為か。
周りの期待を受け、それなのに自分だけ理解する結末を選び取る信長の、その先は。

 敦盛を唄う信長、信長一家の愛の歪み、絶頂の中の英傑の死、
徳川家康、織田信長、帰蝶、明智光秀。
我々視聴者だけが知っている、未来に向かって大きく踏み出した1日。
そして、第一部完結、
「本当に麒麟はくるのか?」
ああもう!面白い!めっちゃ気になる!
理想と平和と悲劇へのフラグが積み重なるこの物語の先を、待っています。

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