ぶるがり屋 2020/07/08 23:40

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 11話の感想

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 11話
「もう、誰も死なせたくない」の感想です。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 Blu-ray
石川由依 (出演), 子安武人 (出演), 石立太一 (監督)
ポニーキャニオン
2018/04/04

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 OPの前でもう全部展開分かったよ!
この作品は今までも何回か、すぐ話の展開が読める昔からよくある話を、圧倒的な演出と描写で泣かせにくる回は有りましたが、感動の涙ではなく、ここまで悲痛な話をぶち込んでくるとは…!
ああもう泣いたよ!

 アメリカドラマを思い出す軽快で無茶な空輸作戦や、設定から理解はできるにしても
スーパーヒーローな空中&バトルアクション!
には吹いてしまいましたが、笑えるシーンはこの数分だけでした。

 エイダンの。
愛する人たちに紡ぐ、祈りのように込められた言葉。
その合間合間にヴァイオレットに駆ける言葉が、とても優しくて。

 エイダンの一番大事な、一番心残りな少女。
マリアがね、田舎臭くて野暮ったくて、肉感豊かで心溢れる笑顔で。
花びら溢れるような魅力いっぱいの女の子で。
 「エイダンから手紙が来たって」の言葉に笑顔で駆けるマリアの素顔に、
こうなると分かっていたのに、この先もすべて分かるのに、
涙と嗚咽が止められませんでした。

 今までどんなこともそのままに受け止めて来たヴァイオレットが、会社に戻ってでしか泣かなかったヴァイオレットが、
泣き崩れる3人を、辛くて顔を背けて、でも心を決めて見詰めて。
それでも耐えきれず去り。
「ありがとう」の言葉とともに抱き止められて、お客様の前でも涙が止められず溢れて。

 過去何人も殺し、幾つもの家族を苦しめたことも。
少佐をなくしその苦しみを知り、今もまた、その悲劇を止められなかった非力に。
ただただ家族の悲しみに。
ヴァイオレットは泣くんだ。

 もしかしたらこの先の物語は、人の心を知ったヴァイオレットが、元戦士として、今は自動手記人形として、戦争終結の為に立ち向かう話になるのかな。

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