ぶるがり屋 2020/07/08 05:35

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 12話の感想

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… 12話 最終回
「最終イベントが来てしまった…」の感想です。


「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」 Blu-ray vol.3
監督: 井上圭介
販売元: キングレコード
発売日: 2020/07/22

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

 会長の過去、闇の魔力の誕生、復讐の先。
そしてマリアを監禁し、カタリナを眠りに沈めた理由は-
予想していた以上に無理矢理突き動かされていて、それでも憎しみのままに力を振るわず人を傷つけ切れなかった会長が、本当に優しくてほっとしました。
自分と亡霊の憎しみに心がいっぱいになって、自分一人でずっと、何年も抱え込んで。
ディーク家虐殺してもおかしくない状況でしたかよ…

 それでも。
復讐の呪いに冒されながらもカタリナに惹かれ、そんな自分が認められなくて死に至る呪いをかけ、
それでもカタリナが憎まず、怯まず、自分を救いに来て。
いや、救うんじゃないと、
そばに居る、元気が出るまで一緒に居ると。
もう居なくなってしまった母のように、一番欲しかった言葉をくれて。
こんなの、手を取るしかないじゃないですか。

 ああ、カタリナは。
自分が誰かを救った、落とした(笑)自覚がないから、
「みんなが私の辛い時に一緒に居てくれた」になるんだ。
アホで元気で素直で、人を笑顔にする女の子で。
自分が他人を笑顔にしたことは気づけなくても、そんな笑顔になった大事な人たちが、自分にくれたことはとっても嬉しく感じて、大事に覚えていて。

 だから、もっと多くの、苦しんでる人に手を差し伸べるんだ。
だから「友情END」勘違いなんだ(笑

 あっちゃんが、ジオルドたちがカタリナに救われて、愛して、その愛が巡ってカタリナが会長を救う力になったことが、胸を暖かくしてくれるのです。

 それでもやっぱり気づかれてないメアリマリアたちの愛が可哀想ですし、中でもいまだに破滅フラグ扱いのジオルド王子が可哀想過ぎるよ!!!!(笑
 野菜束とかなー、ただでさえカンストしてそーな
男子陣の愛情をさらに全員増してるし(笑
愛と救われて楽しくなった人生感に満ちた王子2人の演奏も、
思いっきり聞いてないし!
マリアメアリも、完ッ璧に愛の告白を重ねに重ねてるんだけどなぁ(笑

 会長が逆ハーレム入りしましたが、視聴者もジオルドたちも「分かってました」ですからねー。
ホントにまたタラシ込んで、気づいてもいないよ!

 ふと思うと、
ディーク家ウォルト家周りは、結局誰もが被害者で、多くは加害者で。
「家族の元に帰して」なんて、もう悲劇の上塗りしか見えないのに、さらに幾重にも上塗りされて。
世界と貴族社会の闇がどれだけ深いか、見せつけてくるようです。
こんな世界の中で苦しんで来たアンたちみんなを、カタリナは救ってきたのだなぁ。
 そしてカタリナでも、長い時間をかけて触れ合えもせず、闇に自ら落ちて行ってしまった人々は、呪いの闇になってしまった亡霊は、救えないのですね…

 物語は結末へ、ハッピーENDに流れる中。
そんな世界の中でも、カタリナに触れて幸せになった人たちの姿がキラキラと輝いて。
特にEDのカタリナに恋する仲間たちのメモリアルの中、アンとあっちゃんが入っていて、胸がじんとしました。
スタッフ分かってるなぁ…!
幸せっていいな…!!

会長だけ、ある意味素の顔だろう悪い顔してましたが(笑

 正直、盛り上がった物語の最終回として、クライマックス感のある会長の解放はすぐ終わって山も谷もない終業式で結末となったのは拍子抜けでしたが、
カタリナにとっては泣いて居る友達のそばに行っただけで。
そんな大事な友達たちと、これからも一緒に居られるか、別れてしまうのか。
それだけが、とってもとっても大事だったのですね。

 〜からのヘビのオモチャオチに、
第2期発表!
もっとこのアニメが、カタリナたちの日々が見られるという喜びと、滅多に見せてくれなかった悪役顔の決まりっぷりに笑ってしまいました。
いい顔するなぁ(笑
 2期のキービジュアルもまた楽しげで、カタリナがアホの子で(笑
期待して待ってますよー!!

 ジオルドが不憫なので、でも不憫なジオルドが可愛いので、まぁそこそこ不憫の末、幸せになって欲しいなぁ。

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