ぶるがり屋 2020/09/11 05:27

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 10話の感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 10話
「颯爽と、平塚静は前を歩く。」の感想ですよー。


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第1巻(初回限定版)(渡 航書き下ろし文庫小説同梱) (Blu-ray)
出演: 江口拓也, 早見沙織, 東山奈央, 佐倉綾音
監督: 及川啓
販売元: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日: 2020/09/25

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完

 ついに始まるプロム。
つつがなく進行し、発破と救いをいつもの笑顔のまま見せるいろはす。
可愛い。
恥ずかしながらも願い、恋人のように踊る結衣。
可愛い。
まるですっと昔のように、罵倒と遊ぶ雪乃。
可愛い。

 いつか見た、見たかった楽しい時間。
ずっと叶わなかった、雪乃の将来への願いが言葉に出来て、ほんの少しだけ進んで。

 本物と約束を求めてすれ違っていた奉仕部3人も、いつもすぐ隣にいる学生同士で。
まるで大したことが無かったように、元どおりに近付くような、そんな期待をししまったけれど。

 うあ〜!
分かってたつもりだったけど、分かってなかった。
最後の難関、一番の問題児、拗れた嘘吐きは八幡でしたか…
 雪乃は本当の気持ちを信頼してる2人にも言えず、結衣は自分や2人の気持ちを全部分かって嘘をつき続けてきたけど。
八幡は自分の気持ちすら嘘で塗り固めて騙してきたんだ…
 嘘を吐いて、逃げて、一番好きな女性の勇気を出して掴んだ手すら拒否して。
それが一番2人を傷付ける、そう分かってしまうほど、聡いくせに。

 陽乃さんがあんなに執拗に責め続けた理由は、雪乃への愛憎は有るけど多分2番目で。
一番は八幡が自分に似て、同じ苦しみを背負わないように(でも同じ苦しみもちょっとして)欲しいという歪んだ優しさ、だったのかな。
分かって欲しい、分かる、でも自分と同じ失敗をして取り返しがつかなくなる前に頑張って欲しい。
それだけは、自分と違って。
 思い返すと、八幡の内面に釘刺す言葉ばかりでしたか。
そりゃ八幡から目を離せない訳ですよ…。

 それは、陽乃も同じように苦しんで、間違っている証でもあって。
迷って、苦しんで、逃げて、答えが出せない八幡の手を引くのは、
いつだって平塚先生なのですね。
大事なものを、一つの言葉で表せるなんて限らない。
言葉に出来ないことは、間違いだからではないよ。

 八幡は出せなかった答えを出すと、決められたのかな。


 めぐり先輩も出てきて、いろはすも、「奉仕部3人中心の生徒会」がGoodEndルートだったのでは、と示唆してきますねー。
それでもやっぱり、こんな風にすれ違って間違って拗れてこんがらがって、その末のルートが彼らに一番の本物なのだと思います。

 他、小ネタ。
「怖い人」が可哀想だったのか八幡が独白で「川崎」って呼んでるー!
戸部くん、気安さとフットワークの軽さで色々な場所に居て、実はいろはすレベルで奉仕部に近くてよく知ってたりするのでは?

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