ぶるがり屋 2023/01/22 22:32

どうする家康 3話 の感想

どうする家康 3話
「三河平定戦」の感想です。


見逃し配信 - どうする家康 - NHK

【作】古沢良太
【音楽】稲本響
【出演】松本潤、岡田准一、有村架純、野村萬斎、イッセー尾形 ほか
【デザイン】GOO CHOKI PAR
(C)NHK

どうする家康

 1話2話も十分地獄だったのに、本当の地獄を見せてくれました。
これが戦国時代の習い……

本多平八郎忠勝討死!

 前回死ぬか死なないかドキドキした鳥居忠吉はどんどん元気になるし、平八郎は疲れて倒れてただけだし(笑
ちょっと三河勢の武士、丈夫過ぎですよ!

 戦国の世に周りは敵だらけ。
それでも武士は武士は意気盛ん、農民も生き生きと参戦。
三河・岡崎の和やかで元気な様。
そして駿府の瀬名ひめと子ら、郎党たちの妻子たちとの仲睦まじい日々。

 これが最後の、現世の地獄に繋がるとは……

敗戦また敗戦

 そんな化け物三河武士を除けば、負ければ当然人は死に。
ギャグ的描写だった「忠勝討死」も、多く人が死に、忠勝が死んで当然の戦いだったということでしょう。
もう慣れたはずでしたが、流石に首桶中身描写はキツかったです。

 今川勢は本領立て直しで精一杯。
三河勢は化け物が何人かいるけど、忠誠心と武力がそれなり、軍略ギリギリなんとか、外交政略はからっきしと見せてくれますねー。
国衆だけで織田と戦わされて痛い痛い。
 まぁ今までは有っても今川支配下で若領主が人質では使ったらまずいぐらいでしたが。

 徳川勢の知略担当というと(検索して)本多正信かぁ、遠いなぁ。

叔父・水野信元と母・於大の方

 家は滅亡寸前、妻子とも会えず。
その中で敵対してきた叔父と、ずっと会えなかった母との再会。
信じられないような顔からおずおずと差し出された手を拝むように掴む元康、そして涙の抱擁。
見ているこちらも涙が出そうでした。

 でも、ここは戦国乱世。
家を守るために、家臣と民を守る為に、父はなぜ子を捨てたか、母はなぜ追われたか。
ずっと会いたかった、愛しい母を追い返すしかなかった元康。
田畑を渡り、泥に塗れて懇願する酒井忠次と石川数正。
きっと2人にも駿府に親しい人が居て、それを元康も分かっていて。
愛する家族の文を、子らの手形を泥に塗れさせて、泣く元康が、
同胞を裏切り泣く元康が、哀しい。

 叔父も母も悪人では無い。
いや水野信元はちょっと悪人な気がするけど(笑、
悪意で元康を苦しめているのではなく、本当に元康の為に動いていて。
戦国の世では、本当にこれが唯一の最善で。

厭離穢土欣求浄土

 過程で郎党と民が死に大怪我をし、
結果で妻子を捨て、主君と同胞を裏切り殺し、配下の家族が殺される。
元康は、涙を流して生き抜いていく。

 コミカルな演出に、情け深い三河勢ばかりなのに、新たな味方はヤクザ、状況は地獄ばかり……!
水野信元とか織田信長とか、絶対自分から頭を下げたく無いけれど、状況がそれを許してくれず、地獄は深まるばかり。
麒麟は来ず、厭離穢土欣求浄土ははるかに遠い……

尾張ってどんな国?

 『どうする家康』
ライトな雰囲気かと思ってたら、コテンパンにやられました。
 と思ったら次回予告
尾張が、信長と元康の再会がトンデモなさそーな!?
家康の苦労も少年漫画世界観も、目が離せないなぁ(笑

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