尾上屋台 2016/12/22 03:21

「Vivid Strike!」

・アニメ公式


これねー、「イゼッタ」がなかったら今期一番でしたよ(笑)。
「リリカルなのは」知らないんで、ついていけるか心配でしたけど、その辺りはわかる人にはわかる的な感じに留めてもらえたんで、ここから見る自分でもすんなり入れました。

わかる人にはわかる、という意味では、魔法とかそういう要素入ってくるにもかかわらず、これは格闘ファンにはたまらない作品でした。
結局こう、格闘技とか好きな人から見ると、アニメのほとんどの戦闘シーンってのはあんま説得力ないと思ってるわけじゃないですか。
もうちょい砕けた言い方すると、痛みが伝わってこないというか。
この作品はその辺すごいよくわかってる作品だったんで、PV見た時にちょっとは期待できるかなってのはいい意味で大幅に裏切られた、とても良い格闘アニメでした!

リンネの一回戦がボディで決まるってだけで「あー他とはちょっと違うな 。わかってるなあ」って思ったわけですが、リンネとヴィヴィオの戦いは、これアニメの格闘史に残るような名勝負だと思いました。
鳥肌立ちましたもん。

こう、基本的に創作の文法として、「思いの強い方が勝つ」 とか「背負ってるものの大きい方が〜」とかあるわけじゃないですか。
二人の実力が完全に拮抗してれば最後はそういうのが決定打になると思うんですけど、実際の格闘技とかって、とにかく強い方が勝つでしょ?
そう、強い者が勝つんですよ。
だからこそ、時に残酷な結末にも心打たれるわけであって。
そこにこそドラマがあると思うんですよね。
なので、リンネとヴィヴィオの戦いは、めちゃくちゃ重たいわけですよ。
判定で負けた相手に、その悔しさをバネにしてさらに強くなったリンネが、ああいう結末を迎えるわけですから。
その後の展開はまた変わるかもという要素があるにしても、その時点で強いヤツが勝つ、この真理があるからこそ、格闘技みたいな勝負の世界はたまらなく胸を打つわけで。

変な話、サイドストーリーを巧みに表現することで、勝負までの幻想を練り上げていくのが、格闘技の見所でもあるんですけど。
思いの強い方が、みたいのは見てる側にわかりやすい表現だと思うんですけど、アニメとか漫画で乱発されてる手法ってのは、頭だけで練り上げたというか、ちょっと肉体言語に欠けるとこあると思います。
なので、この作品の描いたものってのは、決して小さくないと思いますよ。
思いの強い方が、がまかり通り過ぎると、勝負の厳しさみたいなものがそもそもなくなりますし、真に受けちゃうとこじらせる人増えるんじゃないかって気もするわけで、「ちゃんと戦いというものを描こうよ」ってのは、僕が戦いをメインにした作品で、よく思うことでもありました。
そういう残酷さがあるからこそ、優しさを当たり前とは思わない、まぶしいものだと感じることができるわけで。

自分的ヒロインは、リンネかなあ。
ある意味みんな魅力的で、きっちり戦いが描かれたキャラはどの娘も魅力的でした。

これはぜひ、続きを見たいですね!

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