尾上屋台 2017/07/05 06:40

「エロマンガ先生」

・アニメ公式


これねえ、原作の方を先に読もう読もうと思ってる内に、アニメ化ですよ。
というのも、自分的にラノベ作家さんの中で、伏見つかさの文章が、一番好きなんですよね。
ていうかこの人、ものすごい技量あると思ってるんです。

「俺妹」の方は、アニメで話題になってるの見て、じゃあ原作見てみようかって感じで読んでみて、びっくりしたんですよ。
おお、ここまで文章上手い人が、ラノベ作家さんにもいるんだなあって。
いや、別にラノベ作家さんの文章が下手なわけでは断じてないんですが、少年漫画と一緒で、元の大将年齢を低めに設定してる分、表現がわかりやすすぎたりするんですよね。
これについてはまた、別の機会にここで書けたらと思うんですけど。
ざっくり言うと、説明し過ぎちゃってる部分があるんですよ。
で、ある程度大人になって色んな作品に触れたり経験したりすると、対象年齢低めなものに、面白いと感じつつも、どうしても物足りなさみたいなものを感じてしまう時期がくるわけで。

伏見つかさの場合、「俺妹」なんかでは一視点で描いてるってのもあるにせよ、きちんと行間が描かれてるんですよね。
逆に言うと、ラノベ的な文章で、かつ行間を描けてるのって、これは大変なことなんですよ。
うあー、レベル高いわぁ、これみんなわかって読んでるのかなって感じで。

んなわけで、エロマンガ先生も、先に原作読んでおこうと思いつつ、結局それがアニメ化まで果たせなかった自分のこの体たらくですわ(汗)。
実際、このアニメに関しては、最後まで見るべきか迷いました。
でもこの機会逃して、後でアニメ見るみたいのも多分ないかなーと思って、結局見ることに。

で、肝心のこのアニメですが、あいかわらず少ない人数で話回してくのが、上手い。
ものすごく大きな事件があるわけでもないのに、キャラの掛け合いだけで、話展開させていきますもんねえ。
キャラ性自体は俺妹的な部分があるとはいえ、これが伏見つかさの描く人間なんだって思うと、胸にすとんと落ちるものがあります。
やっぱ、どのキャラも魅力的なんだ。

自分的ヒロインは、途中まではずっと山田エルフ先生だったんだけど、最後にムラマサ先生が押し上げてきたって感じですかね。
ちょっと、黒猫に通ずるものがあったりして。

でも、どのキャラもやっぱ、いいキャラなんですよ。
基本的に、優しいんですよね。
なので、キャラが集まってわちゃわちゃやってるだけでも、なんか微笑ましいものがあるというか。
キャラに魅力あれば、話ってのはそんなに複雑なプロットで回す必要なんてないんだなってのは、あらためて。
これはラノベとかアニメに関わらず、古今東西あらゆる作品に共通する部分でもありますよね。
その魅力の種類というのはそれこそ千差万別なわけですが、伏見つかさの描く魅力ってのは、優しいってのに尽きると思います。

これも、しばらくしたら二期目をやることでしょう。
その時を、首を長くして待っている次第であります。

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