「オーバーロード3」

・アニメ公式

前期の感想で、もうひとつ消化不良みたいなこと書きましたけど、より一層、そう思ってしまったかなと。

チートっぽいのはいいんですよ。
それ自体がギミックになってたり、チートだなあと思ってた主人公よりもっと大きな力なり脅威なりがあって、物語が転がってったりするものがほとんどなので。
アインズ様、徹底的にチートなんですよねえ・・・!

それはそれで逆張りだと思えばいいのかなと捉えてたんですけど、んー、なんなんでしょ、この弱者を蹂躙し続けるだけ感。
これね、以前「GATE」のアニメ見た時にも思った感じに近いですね。
あれもこう、最新兵器で貧弱な装備の人間を大勢殺してウハウハ、みたいな感じだったでしょ？(汗)
え、なんか主人公側ものすごくカッコ悪いんですけど、みたいな。

ちょっと話逸れますけど、昔は鉄板だった、主人公が努力して強くなってく過程、みたいのがもう受け入れられない層が増えてきてるって話も聞きますでしょ？
強い者に立ち向かってくってのは、こうした戦いが入ってくる作品には必要な要素だと思ってるんですけど、相手、敵、はもうただ主人公にやられる為だけに存在してて、強い必要すらまったくないみたいな。
相手を倒す為の障害を描くこと自体必要ないみたいな。
そういう読者層が増えてるって話聞いた時に、え、ホントにそんなことあるんかいなと思ってたんですけど、これってひょっとして割合としても結構多かったりするんでしょうか。

まあ、特異なジャンルとしては成立しても全然オッケーというか、まあそういう人もいて、そういう人の欲求満たす作品があってもいいんじゃないかって思うんですけど、前述のGATEだったり、そしてこのオーバーロードってのは、結構売れてるじゃないですか。

ほとんどの趣味嗜好ってのは、共感はできないにしても、そういう趣味の人がいるんだなあって充分理解できるんですけど、弱者蹂躙が面白いみたいなのって、なんかこう、まずくないですか？(笑)
いや、誰しも闇を抱えていて、そういう部分はあるかもですが、それがマイノリティじゃないかもって現状に、なんか猛烈にまずい感覚があるんですけど。
って考えること自体、既におかしかったり？

幼稚な感じ、なんか強烈な幼児性を感じるんですよ。
でもそう感じるのは自分の勘違いかもなので、この作品推してる人がいたら、どんなところが魅力なのか、一度じっくりお話聞いてみたい感じがしますね。
ツイッターのトレンドに上がってる時なんかにちまちまそういう感想見かけたりするんですが、いかんせんツイッターは文字数少ないんで、「面白い!」以上の感想はいまいちわかりづらかったりするので。

キャラとかビジュアルは、僕もすごい好きですけどね。
アルベドとか描きたいですもん。
でもこう、物語として見た時、この作品のどこが面白いのか、こと三期目まで至った今となっては、さっぱりわからんちんになってきました。
なので特に今期からは、こういう話がウケてるんだ、どこら辺にたくさんの人が面白いと感じてるんだろうって、常にそこら辺を考えながら見続けてました。
変な話、普通にいい作品見るよりか、よっぽど思考の訓練になったかもです。

僕はここ(ブログ)では、基本的にその作品の良いところを探して、その感想を書いてたりするんですけど、基本的には批判的というか、えらい毒舌だなって言われることも多かったくらい、物事に対して批判的な視点を持ってるんです。
なのでこの作品に対しても、書こうと思えば相当突っ込めるところはあるんですけど、しかしながらこの作品が一定以上の評価を得ているっていう現実もあるわけです。

けどやっぱ、この作品に関する感想としては、原作読んでないってのも大きいかもですよね。
ともあれここまで見てきた作品なので、続きは気になりますよね。
四期目制作、待ってます!