尾上屋台 2018/12/31 09:48

「からくりサーカス」

・アニメ公式


名前だけは以前から聞いていたので、見てみようかなと。
「うしおととら」の作者の作品ですよね。
つってもうしお〜の途中くらいでサンデー買うのやめてたんで、時代的には僕の学生の頃の作品でかつ名前も知ってる作品なのに、まったくの初見って感じで。

でもこう、所々にいい意味で、時代を感じますよね。
意外とテーマやらなんやらをキャラに喋らせてみたり、わかりやすさみたいのから外れないようにしてたり。

あとこれ、最近では「バナナフィッシュ」だったり、当時の作品全体に言えることなんですけど、話の構成がすごくしっかりしてるんですよ。
なんつうのかな、ちゃんと「物語」になってる。
週刊連載だったってことの、微妙な行き当たりばったり感もあるにはあるんですけど、きちんと話になってるんですよね。
話とか物語の定義みたいのってかなり幅広いですしここで書くようなことではないんですけど、そういった物語の基本みたいなとこから、まったく外れてない。
この作品は設定がやや変化球なんですけど、その分王道の、きっちりとした物語に仕上げてるってとこが、やっぱいい意味での昔の作品だなと。
ちょっとこれ、話になってないよなあみたいな作品が昨今では珍しくないので、そんなところに懐かしさを感じるというか。

ただ、勝たちと鳴海たちを分けたってのは、結構思い切った構成だなと。
これ、昔作者のインタビューをどっかで見たんですけど、鳴海が勝たちといると、勝が成長できないみたいな、そんな話だったと思います。
その記事読んだ時はこの作品知らなかったんで、もうちょい深いこと言ってたような気がするんですけど、あんまり頭に入ってこなくて(汗)。

鳴海ってのは、当時の少年漫画のキャラにしては、完成され過ぎてるんですよね。
ああいうキャラが勝みたいなキャラの近くにいると、葛藤とか成長とか、そういうものは描きづらいだろうなと。
ある程度完成された人間同士のやりとりだと、それぞれがなんかしらの「答」を持ってると味のあるやりとりになるんですけど、片方が明らかに子供だと、なかなか展開させづらいものなのかもしれませんね。

これはそのまま2クール目に移行すると思うんで、続き、楽しみにしてます!

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