尾上屋台 2018/12/31 12:14

「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」

・アニメ公式


ジョジョ第五部、アニメ化ということで。
僕はジョジョの中では、この五部目が一番好きなんですよ。

イタリアが舞台になってるってことや、ギャングものだったりするとこがまず好きなんですけど、この五部ってのは、一部や二部にあったような、緊迫感がある。
斬った張ったの世界観に戻って来たというか。

三部もそうですけど、四部目は特に、街に暮らす学生が主人公ってことで、戦闘の描写がかなりソフトになってるんですよね。
具体的に言うと、ほとんど殺しがない。
特に主人公が誰かを殺すってことに関して、やっぱ相当気を遣って作ってるんですよ。
なので全体をミステリー調にしたり、スタンドバトルをよりトリック性のあるものにしたりと、まあそんな感じになってったわけで。

まあ、それはそれで面白いんですけど、僕は戦闘シーンのあるものって、どっかで死の危険がちらつくものの方が好きなんですよ。
格闘技の経験がある人はそんなにいないかもですけど、大体の人は取っ組み合いの喧嘩とか、子供の時にしたことあるでしょ?
暴力って、やっぱ危ないんですよ(笑)。
死んでしまう危険が、常にある。
もちろん、殺してしまうことも。
で、そういう非日常的なことをしょっちゅう体験できる人はそうそういないわけで、ゆえにこそ、こうした作品でそれを味わえるというか。
なので、あまり死の危険がちらつかない戦闘シーンって、まあ好みになってしまいますけど、僕的にはあんま好きじゃない。
殴り、殴られる怖さみたいなものが伝わらない戦闘シーンって、なにかちょっと間違えてる気がしますしね。

で、この五部目ってのは、上記した通り、ジョジョにその戦闘の緊迫感が戻ってくるんですよ。
多少、四部目からの反動もあったのかなって思いますけど。

あと細かいとこでは、ファッションもいいですよね。
これ、人に言われてはっとしたんですけど、当時の最先端のファッション(パリコレやミラノコレのオートクチュールとか)をデザインに取り入れてるにも関わらず、今見ても全然古くないんですよ。
ここで何度か触れた通り、ジョジョのキャラデザって、色を変えてもそのキャラだってわかる普遍性に満ちてるんですけど、新しい/古いの感覚も、そういうのを感じさせない普遍性があるんですよね。
ジョジョですごいとこってのはたくさんありますけど、図抜けてすごいとこってのは、やっぱこのキャラクターデザインにあると思います。
今期見て、あらためて、ホント。

話の方も、どんな作品でも週刊連載でやってたものってどこかバランスが悪かったりするんですけど、この五部がジョジョの中では一番いい構成してるなってのがあります。
まあ、その辺はまだ話も序盤ですし、追々ということで。

ともあれ、最初ジョジョがアニメ化するって聞いた時は、この五部までやってくれるかなってのが最大の関心事でした。
やってくれて、素直にうれしいですね!

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