「ソードアートオンライン アリシゼーション」2クール目
・アニメ公式
ちょっとこう、アリシゼーションは、構成悪いように感じるんですよ。
最初に広げた風呂敷の大きさに、展開がついていってないような感じで。
あ、ちなみに、僕は原作、アリスが出てくるとこまでしか読んでないんですよね。
なので、SAOアニメって原作との比較で見てしまう部分が多かったんですが、この2クール目の途中からは、まったく新しい物語を見ることになりまして。
で、前クールは原作のやや冗長な展開が、逆にテンポ良くまとめられてるなあと思ったんですが、その辺の比較なしに見れたのは、まあ新鮮だったかなと。
ただ、話としては、ちょっと首傾げるような展開が多かった気がしますねえ。
特にラスト、カーディナルがサンドバッグになってるのにただ見てるキリト君たちって、いかがなものかと。
カーディナルが「来るな!」とか言ってましたけど、どうせ戦うことになるだろうに、殺されるのをただ見てるって、どういうことかと。
いや、あそこでキリト君たちがあの場を去って、仕切り直しとかだったらまだわからないでもないんですけど。
逃げるのを助けるとか、そういうんじゃないですからね。
なんかこう、犬死に感がすごいというか、あそこはちょっと疑問です。
原作読んでたら、ちょっとはわかったのかなあ・・・。
あとアリスとユージオがせっかく出会えたのに、なんかお互い特に何があるでもなく、みたいなのも。
アリスもせっかく仲間になったのに、添え物感が強いというか。
んー、キャラはどれも、それこそ整合騎士の面々にいたるまでかなり魅力的なんですけどね、話としては、ちょっとなんとかならなかったのかなあと、どうしても思ってしまう。
元々、あまり凝った筋書きのシリーズじゃないわけじゃないですか。
シンプルな構成に、丁寧に作られたキャラクターが魅力的なシリーズなだけに、話や展開が、雑に感じてしまった今作でした。
これ、設定が結構ややこしい、かつやっぱり風呂敷広げ過ぎた感が強いってのが原因だと思うんですけど。
もっと凝った筋書きが得意な作家だと、最後にパズルがぴたっとはまるカタルシスがあると思うんですけど、そういう作風ではないわけで。
なんかこう、難しくし過ぎて、展開がついてこなかった感はあります。
ここで一旦間を置いて、アリスの活躍とかは続編に描かれると思うんで、ある意味ここまでを壮大なプロローグと考えて、今後に期待した方がいいんでしょうね。
んー、色々ともったいないと感じてしまった今作ですが、長いシリーズ、こういう時期は必ずあると思うんで、次回作、楽しみにしておきましょう!