ジル
ウォーロード、キャラメイキング二人目。
今回は、ジル。
大陸五強の一角で、一応ウォーロードの、準主役格。
第一部は、あんま出番ないんだけど(汗)。
・サイトのキャラ紹介
http://bokenfantasy.web.fc2.com/pbw-chara/jill.html
・デザイン
キャラのモデルは、何度か書いてきてるけどメインキャラにはいないんで、デザイン的なことから。
俺は基本的に長い髪の女の子が好きなんだけど、ショートでもやや例外的に、こんな感じでふわふわっとしたボブみたいのは好きなんだよ。
響けユーフォニアムの黄前ちゃんとか、ごちうさのシャロとかさ。
シャロには、髪型かなり近いね。
癖の強さは黄前ちゃんだけど。
まあ要は二人を足して二で割った感じで。
特にこの二人を参考にしたってんじゃなく、単にこの手の髪型ってことね。
身長が低いのは、弾丸が飛び出すみたいな、ちっこいけど殺傷力抜群みたいな戦い方のイメージがあって。
銃は使わないものの、弾丸みたいなイメージはあって、まあ物騒な娘であると。
顔がおっかないってのも、似たようなところからかな。
心の底では、ちょっと臆病なところもあるんですよ。
なので、怒りでそれを覆い隠してる感じ。
まあ戦歴充分なんで、戦いに恐怖するようなとこはないんだけど、それ以外の部分は、ね。
ともあれ、アナスタシアの顔の茫洋としてるとことか、この後書くジャンヌの、丸顔、目と口大きい、みたいに、顔に文章で描写できるような特徴は押さえておきたかったですね。
かわいい、とか美人とかだと、漫画絵でデザイン起こす時に、みんな同じ顔になっちゃうかもしれないでしょ?
なので美人かどうかは別としても、一言でどんな顔してるかってのは、各々考えてはあるんです。
大体人間ってのは人見る時って、真っ先に顔の印象がくるんで、そこはきっちりアンカー打ち込んでおかないとな、と。
・第二の主人公?
性格は、コンプレックスの塊なんで、ちょっと面倒くさい感じで。
実は、ジルをウォーロードの主人公にするっていう案もあったのよ。
一応、「プリンセス」だし(笑)。
ただ、物語をどこから始めるかって時に、ジルはこの後の二部にならないと光らないキャラなんで、でもそこから始めると、パリシ攻防戦とかも終わっちゃってるしなあ、みたいな。
冒険者時代から始めると、最初冒険小説だったのに、いきなり群像劇みたいになる、みたいな構成の悪さもあったし、で。
んまあ、主人公張れるだけの立ったキャラでもあるんで、今後活躍してくれるでしょう。
そんなわけで、ある意味一番見せ場のない時代から始めるキャラになっちゃったんで、一部では基本的にうじうじしてるだけという(汗)。
苛烈なとこの片鱗は、かろうじて出せたかなってくらいで。
あと、この娘をセンターに持ってきちゃうと、作品全体が恐ろしく暗く、重たくなるんじゃないかと。
なんかこう、文学的な描写も必要になってくる子だし、センターに持ってくるんだったら、きっちり冒険者時代から描かなくちゃいかんですしね。
でもこう、いつになるかわかんないし、やらんかもしれないけど、いつかジルが主人公の物語、書いてみたい気もしますね。
むちゃくちゃ殺伐とした話になっちゃうけど(汗)。
・レヌブラン総督
ただ、ジルが植民地の総督になった辺りから物語始めて、計算外で良かったかなってとこもあって。
まだ動きが少ない、パリシ攻防戦に深く絡んでない(戦略上出兵はしてるけど)、素人総督って立場を合わせると、思ったより物語全体を俯瞰で見れた上、素人特有の物語のナビ感みたいのが出せたんですよ。
俯瞰ってのは、要は登場人物たちの中で、目の前に切羽詰まった案件がないんで、ちょっと引いた視点で描ける。
かつこういった職責を積んできた人間じゃないんで、ほどほど読者に近い視点と、かつそれらに馴染んで行く過程が描けて。
アウェイキングの時のフェルサリみたいな、きちっとしたナビ役がいない作品でもある中、ああ、ちょっと変化球だけど、この立ち位置に近いなあって。
ホントに全体が見れてるのは、第一部だとライナスとゲクランしかいないですし、素人枠、みたいのも作品の性質上出しづらい。
なのでジルのこの立場ってのは、思ったよりそういう視点で物語を描きやすいなあと。
・強いのだ
ジルは、強いんです(笑)。
いやまあ、そりゃ当代の大陸五強の一人だからね、みたいのはあるんだけど、この大陸五強って、いわゆる吟遊詩人に謳われるような強さ、有名さってことで、本当に上から数えて五番以内ってことじゃないんですよね。
作中、こいつが一番、その次にこいつが強いみたいのは、ちゃんと作ってあって。
その意味で、たとえばアナスタシアなんかは、大陸五強だけど、五本の指に入ってなかったりして。
まあ、アナスタシアは別の、ちょっと測りがたい強さがあって、そういうのはアウェイキングのセシリアに似てるところもあって。
セシリアは、自分より強い相手に勝ってしまうところがあって、まあそれに近い。
が、ジルは一応、その名に恥じぬ、作中五本の指に入る強さではあります。
余談だけど、ウォーロード作中最強のキャラってのは、既に出てる。
え、こいつが?みたいな感じだろうけど、もう出てたりするんですね。
それは追々、わかって頂ければと。
・弾丸斬り
自分のここまでの作品読んでくれてる人は知ってるだろうけど、こう、英語と日本語の通り名みたいのに、ちょっと意訳感のある名前が好きなんですよ(笑)。
あー、こう来たか、みたいな。
要はFateで「アヴァロン」が「全て遠き理想郷」ってなるみたいな?
この感覚って、僕が少年時代に洋楽よく聞いてた時とか、タイトルと訳にギャップ、ああこう訳したんだ、みたいのに結構感動してたみたいの、ありますよね。
そんなに落差ないけど、佐野元春の歌も大体英語のタイトルついてて、ああ、こう来たか、みたいな。
うわーカッコいいって(笑)。
微っ妙に中二スパイス入れるとこが、コツのような気がしますね。
入れ過ぎると中二病、入れなさ過ぎると地味になっちゃって、納得いく名前になるまで練り上げるのは、まあ難しい。
全部にそういうギャップつけるとそれはそれで違う気もするんでアレだけど、まあ出来る時はやっておきたいかなと。
で、大体自分の場合、日本語の通り名があって、それをぴちっとした英語にするんだけど、ジルに関しては、"The Blade"が先にあった気がする。
で、ただ訳して"刃"ってのもアレだなと思って、弾丸斬り、と。
弾丸をも斬るっていう凄みと、彼女の戦い方自体に弾丸みたいなイメージがあるんで、これで行こうと。
ちょっとこれ書いてて、たった今気づいたんだけど、Bladeと弾丸って、映画「スナッチ」の、ボリス"ザ・ブレイド"と"弾丸歯の"トニーから連想したかもだね。
いやただの偶然かもだけど、スナッチも各キャラの通り名、洒落てるからねえ。
影響を受けた作品の一つなんで、言葉ぱっぱって思い浮かべる時に、引き出しの中に入っててもおかしくはないかなあ、なんて。
・成長
アナスタシアがどちらかというと人格的にも一軍の将としても、ほぼ完成された人間であるのに対して、ジルはまだまだ未完成なキャラなんだよね。
それすなわち、これから大きく成長していくってことで。
ていうか、ホント、これからなんですよ。
大体こう、人って大きな決断を繰り返すことで成長していくじゃない?
ジルが決断し、行動し、さまざまな壁にぶつかっていくのって、これからなので。
多分作中、一番大きく人生が変化していくキャラなんですよ。
なんか軽い一エピソードがあってドカンと人生観が変わるとかじゃなく、物語として、この百年戦争の帰趨と共に、一番起伏のある人生を歩む。
その意味で、前日譚というか、助走期間に当たる部分を描けたのは、良かったかなと。
と、ここからは物語を読んで感じてほしいとこなので、今回はここまで。
ジルの今後の活躍、そして成長、しっかりと見届けてやって下さいな。
「プリンセスブライト・ウォーロード」
http://bokenfantasy.web.fc2.com/pbw-novel/pbw.html
小説家になろう連載版
https://ncode.syosetu.com/n2885gh/
どうぞよろしく!