「戦翼のシグルドリーヴァ」
僕はここで散々「アニメは2クールで」って言ってるわけですが、これぞまさに、2クールでやってくれよって(笑)。
充分面白いんですが、それだけにもったいない!
世界観、よく練られてますよね。
北欧神話モチーフなんですが、この世界には北欧神話がないって設定で。
で、北欧神話かじった人ならすぐに思い至るであろう、じゃあ曜日の表記ってどうなってんのって。
曜日のアルファベット表記、北欧神話由来のものが多いですからね。
これ、僕も途中で気になってネット巡回してたら、同じこと思った人いたみたいで、カレンダーのスクショが上がってたんですよね。
見たら、おお、曜日の名前、違うんだって!
まあこれに限ったことじゃないんですが、世界設定ちゃんとしてるなあって。
ここまでちゃんとしてると、この世界観にもう少し浸っていたいというか。
1クールの、特にオリジナルアニメって、前半4,5話でキャラ紹介、そこからもうクライマックスまでドタバタってしがちじゃないですか。
12話って構成上、これはもうどうしようもないんですけど。
かつキャラを見せたいものってどうしても非戦闘の日常シーンも入るんで、キッツキツって感じになっちゃうんですよね。
ホントの日常というか、ピラーとの戦いってのが、本来この世界観の軸としてあるわけじゃないですか。
そこをもうちょい見せてくれって思っちゃうんですが、1クールでそれやるの、やっぱ無理なんですよね。
メディアミックスしてるみたいなんで、この辺ノベルズとか、いずれOVAとかでやるのかもですが、欲言えば、そういうのを外伝的な扱いじゃなく、本編でやってほしかったなって。
もちろん、主人公含む四人の個性とか、充分に表現されてはいるんですよ。
物語としても駆け足感なく、かつ一区切りというか最後までやってくれてて、間違ってるとこは何一つない。
ただ、ここまで練られたものであれば尚更、2クールでも全然間延びしないで完走できたと思うんですよね。
だから、ホントもったいないなって。
展開上、ひょっとしたら必要ないかもって話が何話か入ってくることで、より奥行きが出るってこともあるわけですし。
ややこしい言い方ですが、作品としては必要なくても、作品性としては大事というか。
これ、もっと作り込んでない世界観だったら、まあ1クールでいいかなって感じなんでしょうけど、作り込んでありますからねえ。
もったいないよって。
よくできてる、そもそも作品としてすごく面白いからこそ、そう思っちゃうんですよ。
ともあれ、一つの物語として、とてもよく出来ていたなと思います。
ただ話としては区切りがついたとも言えるんで、続き期待して良いものかどうか。
テュールとかロキ由来の何かって、出てましたっけ?
あ、続き作れるのかもとか思いつつ、何はともあれ、よく出来た作品でした!