「終末のワルキューレ
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まー1クールに一個くらい、さすがに首を傾げたくなるような作品はありまして(笑)。
今期に関しては、さすがにこれだなあって。
いや、神vs(伝説の)人、みたいのは、すごいキャッチーだと思うんですよ。
一対一の、人類生き残りを懸けた勝負、とくれば、まあ誰でも作品読まなくても、ざっくりイメージできるじゃないですか。
最近思ったんですけど、見てみるまでどんな作品かわからないってよりも、見る前になんかもう理解できるような作品って、強いですよね。
なろう系の小説のタイトルなんかも、そういうのがいまだに強いじゃないですか。
僕としては、タイトルはなんとなく字面や語感が良くて、中身はなるべく読んでみるまでわからないってのが好みなんですが、その辺もここ十年くらいで、ちょっと変わってきたのかなあって。
いや、前回に引き続いて時代を感じる感想というか、以前より一層一歩引いた感想になってるのって、明らかに僕がここ半年、ほぼ寝たきりの生活を送ってたことが影響してますね(笑)。
この間、満足に起き上がれないもので、アニメだの海外ドラマだのの一挙放送やたら見てたりとか、映画たくさん見たってのは、ちょっと前の記事にも書いた通りで。
作品の感想とかって、ある意味相対的なものじゃないですか。
なので今まで以上に作品と呼ばれるものにたくさん触れたり、あと横になったまま色々考えたりして、余計にそういう見方に拍車かかったみたいなのは、あるんでしょうねえ。
と、今作に話戻しますけど、絵は濃いめで僕好み、声優も主役級をばんばん揃えてたり、さすがネットフリックスはきちんとお金かけて作品作るなあって、そういう部分では唸らされたんですけど。
でも、んー、戦いがメインの作品なのに、全然戦いが、戦いの面白さってものが描けてないってのが、この作品のキツいとこだと感じました。
戦いって、それそのものだけで充分面白いんですよ。
スポーツが面白いのと同じで。
で、そこの部分の面白さ抜きに背景やらなんやら解説しても、面白くないでしょう?
スポーツなら、その選手が活躍した、競技外ではどんな選手なんだろうって興味が出て、で、そういう情報に価値が出て来るというか。
ギミックとしては、神vs人っていう、極上のものがあるにも関わらず、実際の戦いはうおーって言って突っ込んでるか、手や武器が画面一杯に描かれて必殺技らしき名前がどでかく表示されるだけ、では、これはちょっと違うだろうなーって。
人がいかに神を出し抜くか、超えるかって部分も、なんか説得力がなかったりして。
あと頻繁に挿入される解説や回想シーンが多過ぎて、戦いのリズム感や、起承転結が見えづらい。
基本、何かやられた方がパワーアップ、次は相手の番、みたいのが多かったでしょう?
ノーガードで一発ずつ殴り合ってるみたいなバトルばかりなんですよ。
いや、何十試合もあればひとつふたつそういう試合があってもかえって味だなって思いますけど、なんというかこう、今期放送の三試合に関しては、戦いの技術ってものが、まるでないというか。
さりとて、Fateみたいな概念のマウント合戦ほどに、練られた感じもなく。
話の部分以外は、概ね好きな作品なんですよ。
いや、話、戦いがしっかりしてれば逆に好きな作品になりえたというか。
せっかくここまでキャッチーなモチーフなのに、もったいないなあって。
つってもこれでアニメ化までいってるんで、僕がもったいないといっていうのもおこがましいかーって。
とはいえ、最後に予告されたジャック・ザ・リッパーの戦いは面白そうだなって思ったんで、続きが放送されれば見ますです。
でもこう、僕は切り裂きジャックについてはそれなりにたくさんの作品見たり、また犯人は誰だったかのドキュメンタリーなんかも色々見てきましたから、失望しちゃうかもって怖さもあるんですけど。
そうそう、どのキャラとっても、それで何冊も本が書かれてたり研究もされてるキャラばかりなんでね、それがサシの勝負であっさり消えていくのって、やっぱリソースの使い方間違ってるような気がしますね(笑)。
んー、まー、でも、これがアニメ化までこぎつけたんですから、僕がこれ以上なんか言うのはやめておきましょう。