「よふかしのうた」
・アニメ公式
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中盤以降、ちょっとしたヤマがあったりするんですが、序盤から中盤にかけての独特のやりとりみたいのが、今作の特徴だったかなと。
こう、芝居みたいなんですよね。
演劇の、ト書きみたいな台詞のやりとりで。
何か他愛のないやりとりだけど、ずっと聞いていたくなるような、独特の、会話のキャッチボールみたいな。
夜景メインの背景も、大分彩度高め、かつ闇の部分とのコントラストが強くて、主人公の夜に対する認識というか、そういうのが出てていい演出だったなと。
で、背景をちょくちょく移動しつつも、主人公とナズナの会話だけで物語を展開させてて、あー、この間とかやりとりの味わい深さとか、まさに演劇だなあと。
ていうか、舞台でそのままできそうな感じの。
後半はまた違った展開ながら、基本的にはほぼ会話だけで物語を成立させてるって部分で、最近なかなか見なかったタイプの作品だなあと。
そして後半になって色々展開していくわけですが、日常/非日常みたいな観点から言うと、そんなに違和感なくそれも成立してしまっているというか。
要は、最初は非日常だった真夜中の散歩が日常になった途端、また新たな非日常が姿を現すって感じで。
で翻って、かつての日常を見つめ直すみたいな、1クールのアニメとかって意味じゃなく、物語そのものの構成が、よく出来ているなあと。
最初はそんなに期待しないで見始めたんですが、これは結構な掘り出し物だったかなと。
まー原作が売れてるんでアニメ化だと思うんで、掘り出し物って言い方はちょっと違うかもですけど。
んま、売れてる作品自体が多いですしね(笑)、そういった中で、見れて良かった作品だなって思います。
これからってとこでアニメは一区切りだったんで、ぜひ続編やってほしいものですね。