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2016年 12月の記事 (15)

尾上屋台 2016/12/22 17:39

「文豪ストレイドッグス」2ndシーズン

・アニメ公式


文スト二期目です。
キャラがある程度出揃ってきて、戦いの規模が大きくなってくみたいのは、ある種スタンダードな作りで。
主役級のキャラの過去を拾って物語に厚みを出す、みたいのも良い意味で定番かと。

前作でも言ったんですけど、目新しい部分こそ少ないものの、基本的に物語を構築する力のある作品ですよね。
なので文豪の擬人化(既に人なのでおかしな言い方ですが) みたいなギミックは、いらないんじゃないかってのが基本的な感想で。
特に文豪みたいのだと、元の作品知ってる人からすると、その解釈はいかがなものか、みたいな部分で、少し足を引っ張られることもあるんじゃないかと。
もちろん文学は多様な解釈ができるからこそ今でも教材や研究に使われるわけで、この作品の解釈に疑問符をつけることはないわけですけど。
ただ、まっさらな状態で始めればそういうこともないわけで、ちょっともったいないなと感じるのが正直なところです。
いや、話は面白いんですよ。
それだけに。

特徴を上げるとすると、主人公側のキャラを推してく力がとにかく強いですよね。
とにかく魅力を掘り下げてく。
自分から見ても、太宰さんとかカッコいいなあとか思いますもん。
であるがゆえに、ギルドの面々の扱いがひどくなってく感じが(汗)。
この時代の日本の文学って、海外作品に影響を受けたり材を用いてることが多いんで、いわば文学のオリジンである海外勢がこうした扱いを受けてることに、それなりの違和感を感じることも少なくないわけで。
ちょっと身びいきがひどすぎるでしょ?みたいな(笑)。
とこんな感じでやっぱ、文豪でやってしまったのがちょっともったいないって気がするんですよねえ。
これが「その文豪に惚れ込んでこうした異能を身につけた」だったりすると、全然違った作品になったと思うんですけど。
これだと海外勢が負けたとしても「その作品に対する理解や愛が足りなかったからだ」みたいにできるでしょ?

とまあ、一視聴者レベルでぐちぐち書いたりしましたが、基本的にはよくできた、面白い作品だと思いました。
作り方や展開のさせ方は、レベルの高い作品だと思いましたもん。
次期も予告するような終わり方だったので、サードシーズンも楽しみにしたいと思います!

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尾上屋台 2016/12/22 17:14

「12歳。 〜ちっちゃなムネのトキメキ〜 セカンドシーズン」

・12歳。公式


12歳。のセカンドシーズンですね。
基本的なラインは1シーズン目とさほど変わらず、結衣ちゃんの話の方にやや重きを置いてる感じかな。
稲葉君っていう味のあるキャラも出てきたことですしね(笑)。

女の子ってのはこのくらいの年齢って、こんな感じの恋愛とかに憧れるんだってのがよくわかる作品ですよね。
男の方は、自分振り返ってみれば、エイコーレベルの恋愛観、というか、このくらいの年齢って、誰か好きになることあっても、かっちりとした恋愛として意識することってなかったですからねえ。
好き→付き合う、みたいな回路が、まだちゃんと繋がってないんですよ。
知識としてそういうの入ってくることあっても、別の世界の出来事のように感じてるというか。

この作品は恋愛をテーマにしてますけど、ある時期までは誰もが当たり前に胸に秘めているような、憧れを描いてるってのは、素晴らしいことだと思います。
ホントはそういうのっていつまでも持ち続けるべきだと思うんですけど、そうあり続けるってのは、意識しないとできないことでもありますしね。
どっかでこう、傷を舐めてくれるような作品を求め始める時期もやってくるわけで、周りをそういうもので固めてしまうと、色々こじらせてしまう人間になってしまうわけで、そうならないためにはそれなりに意志を持たないと、みたいな感じになっていくわけでね。
ていうか、こういったプリミティブな感覚を描くのに、ここまで年齢層を下げなくちゃいけない今の社会が、色々とまずい気がするんですけど(笑)(笑えない)。

んで本編の方はというと、両ヒロインの魅力はしっかりと描かれていて。
この二人はモテますわよね(笑)。
喜怒哀楽の出し方がいいですし、まあ周りも放っておかないわけですよ。
周りの男の精神年齢がみんな40歳近い感じもするんですけど(笑)、まあそれはそれとして。

物語的にはクリスマスまでをやったんですけど、これはいずれサードシーズンとかあって、卒業までやるんですかね?
その辺り楽しみにしつつ・・・!

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尾上屋台 2016/12/22 03:21

「Vivid Strike!」

・アニメ公式


これねー、「イゼッタ」がなかったら今期一番でしたよ(笑)。
「リリカルなのは」知らないんで、ついていけるか心配でしたけど、その辺りはわかる人にはわかる的な感じに留めてもらえたんで、ここから見る自分でもすんなり入れました。

わかる人にはわかる、という意味では、魔法とかそういう要素入ってくるにもかかわらず、これは格闘ファンにはたまらない作品でした。
結局こう、格闘技とか好きな人から見ると、アニメのほとんどの戦闘シーンってのはあんま説得力ないと思ってるわけじゃないですか。
もうちょい砕けた言い方すると、痛みが伝わってこないというか。
この作品はその辺すごいよくわかってる作品だったんで、PV見た時にちょっとは期待できるかなってのはいい意味で大幅に裏切られた、とても良い格闘アニメでした!

リンネの一回戦がボディで決まるってだけで「あー他とはちょっと違うな 。わかってるなあ」って思ったわけですが、リンネとヴィヴィオの戦いは、これアニメの格闘史に残るような名勝負だと思いました。
鳥肌立ちましたもん。

こう、基本的に創作の文法として、「思いの強い方が勝つ」 とか「背負ってるものの大きい方が〜」とかあるわけじゃないですか。
二人の実力が完全に拮抗してれば最後はそういうのが決定打になると思うんですけど、実際の格闘技とかって、とにかく強い方が勝つでしょ?
そう、強い者が勝つんですよ。
だからこそ、時に残酷な結末にも心打たれるわけであって。
そこにこそドラマがあると思うんですよね。
なので、リンネとヴィヴィオの戦いは、めちゃくちゃ重たいわけですよ。
判定で負けた相手に、その悔しさをバネにしてさらに強くなったリンネが、ああいう結末を迎えるわけですから。
その後の展開はまた変わるかもという要素があるにしても、その時点で強いヤツが勝つ、この真理があるからこそ、格闘技みたいな勝負の世界はたまらなく胸を打つわけで。

変な話、サイドストーリーを巧みに表現することで、勝負までの幻想を練り上げていくのが、格闘技の見所でもあるんですけど。
思いの強い方が、みたいのは見てる側にわかりやすい表現だと思うんですけど、アニメとか漫画で乱発されてる手法ってのは、頭だけで練り上げたというか、ちょっと肉体言語に欠けるとこあると思います。
なので、この作品の描いたものってのは、決して小さくないと思いますよ。
思いの強い方が、がまかり通り過ぎると、勝負の厳しさみたいなものがそもそもなくなりますし、真に受けちゃうとこじらせる人増えるんじゃないかって気もするわけで、「ちゃんと戦いというものを描こうよ」ってのは、僕が戦いをメインにした作品で、よく思うことでもありました。
そういう残酷さがあるからこそ、優しさを当たり前とは思わない、まぶしいものだと感じることができるわけで。

自分的ヒロインは、リンネかなあ。
ある意味みんな魅力的で、きっちり戦いが描かれたキャラはどの娘も魅力的でした。

これはぜひ、続きを見たいですね!

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尾上屋台 2016/12/22 02:50

「ブブキ・ブランキ 星の巨人」

・アニメ公式


ブブキの二期目ですね。
あいかわらず主人公の掴み所のなさといったら(笑)。

二期目ということで一期目よりも話的に色々進展、展開してったわけですが、ちょっと構成わかりづらいというか、次に何を目指してるのかとか、今やろうとしてることが何なのかとかが、ちょっと伝わりづらかったかもとか。
てかこう、意外と複雑なんですよね、何かと。
登場人物の多さもありますし。
この「星の巨人」だけでも2クール取ってほしかったかなってくらいで。
あまり説明に時間を割かない作品でもあったので、自分的には後から「ああ、こういうことか」みたいな感じになることが多かったです。
ちょっと、アニメで見せるには要素多過ぎたんじゃないかって。

でも、何かと意欲的な作品であることは間違いなかったですね。
ほぼポリゴンで表現したってのもそうですけど、これの質が極めて高かった。
ポリゴンで作られた作品って今までいくつか見てきましたけど、なんつうかこう、まだ違和感みたいのあるなーって思ってたんですが、この作品にはポリゴン独特の、ちょっと気持ち悪いかもってとこが、全然なかった。
あー、これ起点にもっとポリゴンの作品増えるかもなって思わされるくらい。
その意味で、「ここまで表現できるようになったのか」って、後々言われるような、ターニングとまで行かなくても、ティッピングポイントを作った作品だったかなと。

話も、最後にああいう話を持ってきたってのは、アニメではなかなかやらない手法で、悪いのやっつけて大団円みたいのだとカタルシスはあるものの結構すぐに忘れられちゃうと思うんで、ひとつ楔を打ってきたのかなーと。

商業的に見過ぎちゃうとあまり大きな成功を収めた作品とは言えないかもですが、スタッフの意欲というか、なんかやってやろうみたいな気持ちは始終伝わってきて、熱意のある作品だったと思います。
ちょっと、詰め込み過ぎな感じも、これでよかったんじゃないかって。

自分的ヒロインは、一希薫子。
金元寿子の声が大好きなんですけど、これがまたぴたっとはまっててですね。
基本何やっても役柄に違和感覚えることない声優さんですが、これはまたはまり役だなーと。
今期は礼央子様の出番が少なかったってのもあって、薫子出てくるとなんか嬉しくなっちゃいました。
これもまたクセのあるキャラでしたが、自分的には薫子大賛成なのでした!

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尾上屋台 2016/12/07 08:04

「レガリア The Three Sacred Stars」

・アニメ公式


途中で休止になったりして、そっちの方が話題を振りまいてしまった作品ですね。
中身はというと、んー、色んな意味で微妙だったりしますが、一本筋は通ってたかなと。

基本的にこう、特に中盤以降なんですが、展開がわかりづらいってのがあったと思います。
主人公が国を背負ってるのか、もっと大きなものに関わってるのかとか、なんかその辺が次第に曖昧になってく感じで、せっかく女王だって設定があるわけですから、その辺突き詰めてもよかったんじゃないかと。

他の作品とかでもよくあるんですけど、敵になるキャラが(頭数的に)少ないと、どうしてもその背景をどんどんでかくしていかざるをえない部分があって。
じゃないとこう、多人数で少数を囲んで倒す、いじめみたいな構図ができちゃいますからね。
ある種仕方ないというか。
んでその少数がどんどん肥大化していって、結果世界を救うものみたいな感じになってくというか。
まあそれはそれでスタンダードな形のひとつなんでオッケーなんですけど、これだと、女王である、みたいな設定が活かされてない気がするんですよね。

主人公が国のトップである、といった作品はなんだかんだ言って比率的に少ないし、掘り起こせる要素の多いタイプの作品だと思うんで、ここら辺り、やっぱもうちょい掘り下げて欲しかったなあと、あらためて。
でもこう、やっぱ日本の作品って政治色の強いものは理解されないし忌避されやすいジャンルですから、下手にやっても子供っぽくなっちゃうのかなーとか、んー、この辺作り手も、色々悩んだところだったんじゃないかと思います。

あと、戦闘描写も、ちょっとわかりづらいというか、特殊なのにワンパターンだったりして。
なんかピンチになる→内面世界に入る→とにかく力を得てGO!のパターンが多くて、なにかこう、あんまり戦ってる感がないというか。
今双方どの程度のダメージを受けてて、どう展開していくのか、みたいな予想を見てる側がある程度わかってないと、その後の急展開とか逆転劇みたいのって、伝わりづらいと思うんですよね。

と、ここまで珍しく(?)「これはどうなんだろう」といった点を並べちゃったりしましたが、キャラはとにかくかわいかったです(笑)。
また自分の好きな声優さんたちがずらりと並ぶ布陣でしたし。
キャラアニメ、というと語弊あるかもですが、突き詰めれば今のアニメのほとんどはキャラ中心といってもいいと思うので、ここに関してはぶれずに最後までやり通してくれたかなあと。
まずキャラが一番、話はオマケ的に見ると、結構いい作品だったのかもしれないとか、そう思ったりもします。

自分的ヒロインは、まんま主人公のユイだなあ。
ユイちゃんかわいい。
すごくかわいい。
こういう当たりキャラが一人いるだけで毎週楽しみにできるんで、やっぱキャラクターは大事だなあと、あらためて思った次第です・・・!

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