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産卵の記事 (2)

ParticularStation 2020/12/27 22:05

エロPBW『ホワイトクリスマス@2020』リプレイ(約12,600字)


流れ…デパートのイベントで上位淫魔がリモート時間停止即堕ち姦してくるので滅淫士サンタ衣装で何とかして!あと痴○ラブホ姦! 合計約12,600字。
エロPBWシナリオ『ホワイトクリスマス@2020』リプレイです。参加者の方々、ありがとうございました!
◆オープニング
pixiv https://www.pixiv.net/artworks/86178439
Fantia https://fantia.jp/posts/539910
Ci-en https://ci-en.dlsite.com/creator/617/article/404259
Enty https://enty.jp/posts/135391
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・今回の参加者…◆ジエリ◆アンナ◆みく◆ノナ◆レイカ
■企画概要 ・pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9160427
・Fantia https://fantia.jp/posts/35082 
・Ci-en https://ci-en.jp/creator/617/article/3102
・Enty https://enty.jp/posts/73309
・PixivFanbox https://www.pixiv.net/fanbox/creator/167092/post/14462
随時参加者募集中。興味のある方はぜひご参加ください!
※一部TS・NTR的要素を含みます。ご了承下さい。
※参加者はリテイク(書き直し)を希望される場合、リプレイ公開から一週間以内にお願いします。また、プレイングにない部分での大幅なリテイクはできかねます。ご了承ください。

以下リプレイ

◆前半

 性なる夜!
 こんな時期は淫気が高まりやすく、性犯罪や淫魔の活性化でトラブルが起きやすい……
 と思いきや今回は控えめ? それとも……?
 不安視される中、件のデパートでは予定通りイベントが開かれ、みんな楽しんでいる!

「滅淫士の恒例行事? みたいですけど……」
「楽しいクリスマスを守るためにがんばらなきゃ! ね!」
「毎度毎度ヤラれっぱなしでいられるかってんだ! おっと、まずプレゼント交換といくか」

 恒例行事だからと義務的に来ていた九重 乃梛(ココノエ・ノナ)、やる気マンマンな金木みく(かねき みく)、前年・前々年と性夜依頼経験のあるアンナ・ローゼンハイムはデパートでの警備を担当。
 それぞれサンタ衣装でコンパニオンに着替えるが、仕事の前にまずプレゼント交換。
 ……今の内にやっとかないと、ねえ……?
 まあなぜかバッグの中身がすり替わってて、自分たちが主演のAVとかハメ撮り画像だったりするけど!

「な、なんでこんなもんがあるんだよ?! くそ、とっとと仕事いくぞ!」

 アンナとみくはコンパニオンとして警備と接客。
 小さなお客に笑顔を見せ、お菓子をプレゼントするのだが、見た目が良いからか隙だらけなのか、いきなりイタズラをされてしまう。

「ほらよ、プレゼントだ」
「メリークリスマース♪ いい子にお菓子を……」
【スキありー♪】
 ぴらっ♥
「なっ?!」
「きゃっ? も~! スカートめくりなんてイタズラはやめなさいっ!」
【またスキあり! カンチョーッ!】
 ずっぼぉぉっ♥ ぐりぐりぃっ♥
「おっぐ♥♥ こ、こらガキ、てめ、ぇぇっ♥♥」
「ひぐおっ♥♥ やっ♥♥ やめなさひぃぃっ♥♥」

 スカートめくりしてきたかと思いきや、一瞬気が緩んだ隙に、今度は指で作ったカンチョー攻撃。
 幼稚なイタズラだが、性夜の影響なのか妙にエイムも力加減も良く、滅淫士が二人揃って同時に半アヘ晒されてしまう。
 腰砕けになりかけつつ、やはり性夜は油断できないとアンナの持参したアトマイザーを隠し持ち、気を引き締めて業務に戻る。

【あ、そこの二人、ヒーローショーに出てもらえる? 出演者が足りなくてさ】
「えー? 私がですかぁ?」
「チッ、しゃーねーなー」

 次の仕事はヒーローショー。
 演者が不参加となった都合、急遽代役を務めることになったのだ。
 驚きつつ満更でもなさそうなみくとアンナ。
 即席のサンタヒーローとなり、悪役との戦いを演じるのだが……

「悪いコはサンタさんがやっつけるわよっ! てやーっ!」
 ――……
 ――――…………
 どすっ♥ ずむぅんっ♥
「んほっ?!♥♥ おぐひぃぃぃっ♥♥」
(なっ何が起きたのっ♥♥ いきなりっ痛みがぁぁぁっ♥♥)

 演技で攻撃を仕掛けた、その時。
 なぜかみくは悪役に囲まれ、首や背中、腹部に股間まで打撃を受けて悶絶していた。
 ――依頼概要にあった、時空間能力の淫魔。それが現れ、能力を使われたのだ。
 悪役に擬態し、時空を止めて淫気陵○してきたため、痛みと快感を同時に受けている……それを推測こそできるが、あまりに唐突、そして聞いていないリョナ刺激に全く対応できず、身体をくの字に曲げて黒のTバックが丸見えになってしまう。

【え?! これも演技なのか……? まあいい、撮れ撮れ!】
 カシャカシャッ♥ びくんっ♥
「ちょっダメっ♥♥ これ……演技じゃなひっ♥♥ みんな、逃げ……♥♥」
 ぐりぃぃっ♥
「えひぃぃぃぃぃっ♥♥」

 最初は不慮の事態を疑う観客だが、無様なパンチラでアヘるみくを見て意図的と確信、堂々と撮影まで行う。
 無断撮影されても避難を訴えるみくだが、尻を踏まれて再びアヘってしまい、説得力もないまま敵も観客も増長させてしまう……

 一方、普段から別空間を利用しているアンナは時空間能力に耐性があったのだが……

【おっそーい♪】
 どずぅんっ♥
「がはっ!? あっ、がっ……♥♥ お、ぉ……ぉ……ぁぁ……っ♥♥」

 気付いた時には女淫魔に殴られており、すぐさま悶絶して這いつくばっていた。
 というのも、不運にも淫魔たちが出現したのはアンナたちの傍だった。
 特にこの女淫魔はアンナの隣であり、挨拶代わりに強烈な腹パンを繰り出されたのだ。
 淫魔が発動する時間停止の効果が薄いとはいえ、そもそも素の能力に圧倒的な差があった。
 そのためどちらにせよ攻撃を防ぐことはできず、為すが儘やられて白目を剥き、床で痙攣する羽目に。
 何度も攻撃され、やっと時間操作が終わるが……傍から見れば、いつの間にか滅淫士が床に倒れて悶え、尻をピンヒールで踏みつけられている状態だ。

「お゙ッ……♥♥ ……ッ♥♥ うげぇ゛、ッあ……♥♥」
【ほらほらぁ、牝豚の魔女さん♪ 良い子のみんなが応援してるよ、もっと頑張らなきゃあ……ねぇっ!】
 がしっ♥ ぐりんっ♥ どずんっ♥ ごづぅぅっ♥
「あぎッ♥♥ ひぃ♥♥ ぃ゛いい♥♥ お゛ッほッッ♥♥
 あ゛っ♥♥ あ゛っ♥♥ あ゛っ♥♥ あ゛っ♥♥ あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ♥♥」

 女淫魔はカメラを確認すると、アンナの髪を掴んで引き摺り起し、お茶の間に見せ付けるよう腹パンを二発。
 続けてアンナの持っていたスタンロッドを尻穴に捻じ込み、放電させて無様に電流失禁する様まで晒してしまう。

「お゛っ♥♥ お゛♥♥ ふっほぉぉぉ♥♥」
 プシャッ♥ プシャァァァ……ッ♥
【あらあら、無様でサイコーね。でももっとわからせてあげる、あなたの無様さを♪】
「な、にを……おあぁぁっ♥♥」

 淫魔は魔力を使うと、アンナの衣装を触手服に変換。
 繊維の一部が触手群となり、厚着だったのも仇となり、全身くまなく覆われてしまう。

「い、ッぅぐ♥♥ ふぅ゛うう♥♥ 服、がぁ♥♥ お゛ぉお♥♥ おあっ♥♥ これ……やべっ♥♥」
 ばちぃっ♥ ぎちゅっ♥ ぐりゅぅぅっ♥
「っお゛ぉぉぉぉぉぉっ♥♥」

 結果、内と外から特濃淫気の浸食を受ける羽目になり、観客視点では何度も即堕ち絶頂を晒してしまう……

 別のフロア、ノナは興味本位でサンタコンパニオンのコンテストに参加。

「53番、ノナです。みんな投票よろしく~」
『見た目いいやん』
『もっとサービスしてくれたら投票する!』
「んっ……仕方ないなぁ♥ ほら♥」

 今回のコンテストはリモート形式であるため、ネット中継を介した投票が重要となる。
 投稿コメントにサービスを求められ、目の前のギャラリーはそう多くないこと、ネット視聴者には画面越しであることから、ノナはいつもより開放的になってサービスポーズ。
 胸元の守りが薄いセクシーサンタ衣装を活かし、健全ギリギリラインで巨乳をアピールすると、サービスに応じて面白いくらいに票が入る。

(たまには、こういうのも……悪くないかも……♥)
『もうちょっと脚開いてよ』
「え~? そしたら、パンツが……♥」

 コメントで更に過激なサービスを要求され、満更でもないものの少し戸惑うノナ。
 が、その時。

「見え……」
 がばっ♥ ぐいんっ♥ むちぃぃっ♥
「ひあっ?! な、なんで……あぁぁんっ♥♥」

 突然ノナは脚を開き、パンツが丸見えになるのも構わず下半身を強調させると、更に股間に手を伸ばし、触れた感触に喘ぎを漏らす。
 折角の聖夜、イベントが盛り上がれば、と主催者たちは止めないが……実際はノナが望んで行っているわけではない。

(身体が、勝手に♥ まさか、もう淫魔が……でもどこに、)
 もみゅんっ♥
「あはぁんっ♥♥ ま、また……っ♥♥」

 身体が勝手に動かされており、望まぬ姿勢を強いられていたのだ。
 おそらくは淫魔の仕業、と姿勢を直して警戒するが、次は臀部や胸に軽い刺激。
 柔らかく揉み込む愛撫の感触に喘ぐが、何が起きているか分からない周囲はノナがひとりでにエッチな気分になったようにしか見えない。

【ノナさん、急に一人で盛り上がりだしました! これはどうしたんでしょう!】
「あっ♥ 違うの……みんな、避難を……♥ 多分……い、淫魔、がぁ……っ♥」
『淫魔?』
『いなくね』
『そういう設定?』
【ノナさん、淫魔なんてどこにもいませんよ~♪】
「そ、そういう冗談じゃなくて……ああーっ?!♥♥」
【おっと次はパンツを脱ぎ出したー! まさかの展開! お茶の間のみんな、録画してるかー?!】
「ち、違うってば……♥♥ ああんっ♥♥ だめぇぇっ♥♥」

 パンツがズリ下げられ、ミニスカサンタの下は何も穿いてない状態に。
 更に裾がめくり上げられ、何とか前は押さえるが、カメラにキレイなヒップが丸見えになってしまう。
 おそらく、原因は透明な姿をした……もしくは遠隔操作系の能力を持つ淫魔。
 だが不思議なことに気配がなく、何の抵抗もできないまま羞恥行為を続けられ……ついに抑え切れなくなった客が手を伸ばす。

「な、なにをして……っ?! あ、危ないです、多分……淫魔、が……っ♥♥」
【うっせえ! どう見ても誘ってたろ!】
【今だってソッコーで感じてるじゃねえか!】
 がっし♥ もみゅもみゅもみゅんっ♥
「んはぁぁっ♥♥ そ、それは……なんで、こんなに……♥♥ だ、だめぇぇ……っ♥♥」

 淫気による影響か、単なる物理干渉だけでなく発情までさせられていたノナ。
 客が触れただけで軽く達してしまい、そのまま四方から囲まれてしまう……

◆前半-ラブホテル

 デパートから少し離れたラブホテル。
 今回、特に警戒すべきは淫魔予知されたデパートだが、ラブホテルも当然警備対象であり、一部の滅淫士たちも向かっていた。

「ホテルの警備も立派な職務よ。精一杯やるましょう」
「ええ……」
(中継されてたら、乱入されるかもしれないし……ここはホテルの方に回るべき、よね……)

 如月 レイカ(きさらぎ れいか)とジエリは電車でホテルに向かう途中。
 今までも散々ヤラれておいて堂々としているレイカ。彼女はあくまで必要な仕事としてホテル警備に向かっているが……
 ジエリの場合、どちらかというと中継で自分が映ったことによる影響……過去に自分を慰みものにした男たち、具体的には近所の少年やタピオカ店員、ネトゲのギルメンなどの乱入を危惧して、という理由があった。
 現地でサンタ衣装を受け取るため、OLを装ったスーツ姿で移動しているのだが……吊り革を掴んだ時にブラウスの裾がめくれ上がり、少し腹部から露わになる。
 目の前で座っていた男は、つぶさにジエリを眺めており……腹部にうっすら残る、消えかかっていた卑猥な落書きを見逃さなかった。

【はい、発見……と】
「え? ……っっ!」

 男が何か呟きながらスマホを操作すると、別の車両から次々と男性乗客がやって来る。
 あっという間にはレイカとジエリを取り囲むと、ジエリたちがリアクションすることも許さず密着した。

「な、何よ、詰めすぎよっ?」
「ま……まさか、あなたたち……」
【見つけたよジエリさん。さ、性夜を一緒に楽しもうね……♪】
 ぞくぞくっ♥
(や♥♥ やっぱり……この人たち♥♥ ギルドの……っ♥♥)
「ちょっと、どこ触って、ああんっ♥♥」
「ちかッ……んぅっ♥♥ ん……っ♥♥」
(も、もうキス……♥♥ 近いからって……♥♥ こんなに簡単に許しちゃうなんてぇ……♥♥)

 そう、彼らはジエリが危惧した、ネトゲのギルドメンバーたち。
 実は彼らはジエリの持つスマホをオフ会の際にハッキングしており、GPS含むあらゆる情報をスマホ経由で把握していた。
 デパートではなく電車でホテルに向かっていることを既に知っていたため、こうして待ち伏せしていたのだ。
 耳元で囁かれ、それだけで発情してしまうジエリ。
 敏感な胸や尻を触られ、満員で逃れられないとはいえキスまで許すと、もはや後は男たちの為すが儘。
 レイカも巻き添えになって痴○を愉しまれ、ねちねちとした責めを続けられてしまう……

「あ、あなたたち♥♥ 痴○は……ぁんっ♥♥ 犯ざ……あっ♥♥ そこ♥♥ やめなさいぃっ♥♥」
「は、離し……ん……♥♥ キス、らめ……♥♥ 舌……絡ませ……ないれぇ……♥♥」

 共に婦警でありながら痴○に追い詰められるレイカとジエリ。
 やめろと言いつつ尻をくねらせ、絡ませるなと訴えながら自ら舌を伸ばし、無自覚に雄に媚びてしまう……

【 300円プラン 】プラン以上限定 支援額:300円

後半、事後、フォルダ

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ParticularStation 2019/12/21 10:38

エロPBW『ホワイトクリスマス@2019』リプレイ(約23,000字)


エロPBW『ホワイトクリスマス@2019』リプレイ(約23,000字)
流れ…クリスマスのラブホと学園イベントを上位淫魔から守れ!→お察しレ○プ白濁性夜 合計約23,000字。
エロPBWシナリオ『ホワイトクリスマス@2019』リプレイです。参加者の方々、ありがとうございました!
◆オープニング
pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11995347
Fantia https://fantia.jp/posts/241767
Enty https://enty.jp/posts/119204
PixivFanbox https://www.pixiv.net/fanbox/creator/167092/post/673823
・今回の参加者…◆笑恵 ◆兵文 ◆ルビィ ◆アンナ ◆レイカ ◆紫闇
■企画概要 ・pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9160427
・Fantia https://fantia.jp/posts/35082 
・Enty https://enty.jp/posts/73309
・PixivFanbox https://www.pixiv.net/fanbox/creator/167092/post/14462
随時参加者募集中。興味のある方はぜひご参加ください!
※後半、ファイル(word.PDF)など一部は有料です。有料部は後にDL販売予定です。ご了承。

以下本文

 ■エロPBW『ホワイトクリスマス@2019』
 -リプレイ

◆プロローグ

 聖夜!
 淫魔や混沌が絡まずとも性夜と化すこの日、対混沌ギルドにプレゼントが届けられていた。

【メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!! ひゃ――はっはっはっはっはぁーーーっ!!】
 どちゃぁっ♥ びくっ♥ ゴプンッ♥♥ プシャァァッ♥♥
「は……♥♥♥ はおっ♥♥♥ おぐふぅぅ……♥♥♥」

 ゴミのように送付されたのは、大きな箱に詰められた霧崎リン。
 滅淫士としてパトロール、という名目で深夜徘徊していたのが確認できて以降、連絡が取れなかった彼女だが、性夜当日になって無残な姿で送り付けられる。
 わざとらしく淫紋が刻まれており、滅淫士に対する淫魔流の挑戦状といったところか。
 早くも被害が発生し、集まった滅淫士たちに改めてギルドから注意が促される。

「ちっ、これだからシーズンってやつは! 行けばいいんだろうがよ! とっとと終わらせて、今年くらいパーッとやりたいよなー」

 またもやって来た最大級の災厄を前に、アンナ・ローゼンハイムは打ち上げのことを気にしつつ本格武装。
 如月 レイカ(きさらぎ れいか)も前回のクリスマスの記録を参照し、ラブホテル警備に向けて準備しだす。

「やはり最も注意すべきはホテルね……淫魔の好きにはさせないわ!」
「――任務了解……上位淫魔に備え、量産型の起動開始……」

 アンドロイド滅淫士・RB-14Y(ルビィ)は滅淫士たちのやり取りを見ながら通信機を使用。今回は量産型と共に出動し、万全の体制を敷く予定だ。

「では私は学園のイベントに向かおう。 上位淫魔が出現する可能性がある以上、相応の警備が必要だろう。」
「ボクもそっちに行くよ! この姿なら違和感なく仕事できそうだし♪」

 ということで、奉月 紫闇(ほうづき しあん)と冥道院 兵文(めいどういん・たけふみ)は今回学園イベントの警備を担当。
 学園生たちの年齢や防衛力を考えると、こちらの方も無視はできない。

 それぞれ配備先が決まる中、漫画家滅淫士・三重見 笑恵(みえみ・えみえ)だけはまだギルドにすら来ていないが……

 ――年末進行と同人誌原稿執筆とぼっちXマスの忙しさと寂しさで眼が回って、もうSAN値チェック失敗状態ですわ! ともかくストレス発散の為に変態的な事をしたくてたまりませんわ――!
『ただ今、三重見笑恵は発狂中です。御用の方はあきらめてこちらから連絡が行くまでさんざんお待ちください。(ピー!)』

 ――というわけで、師走真っ只中であった!

「……彼女は本業が忙しいらしくてな……この場にはいないが、現場には顔を出すだろう……おそらく……」

 ギルド管理職が事情を説明し、滅淫士それぞれが準備や移動を始めていく……


◆前半-ホテル

「さ、流石、ラブホのコスチュームね……いざ着てみると、その……」
「なんだよ、改造してこなかったのか? まーいーじゃねーか、打ち上げん時は盛り上がるぜ?」

 ラブホ内外を巡回して警備するレイカとアンナ。
 アンナは去年の事件を見直してはいたが、書類だけだったためコスチュームに関しては完全初見であり、改造する準備まではできなかった。
 スタイルがいいこともあってラッピングリボンをイメージしたものを渡され、谷間を強調する露出度の高い姿で顔を赤くさせていた。
 しかし淫気は明らかに平常時より高まっており、混沌テロを警戒していつも以上に気合いを入れて警備を続ける。

「やはり、今年はかなり淫気の密度が高くなっているわね。特に警備対象のラブホテル中心に、淫魔出現レベルの密度に達しているなんて……集中しないと……」
【うはっ! ねえお姉さん、よくそんなカッコできるねえ? ラブホ警備員のバイトー? どうせパコり目的なんだろ、おら、ケツだせ変態メス豚!】
【そんなカッコで発情してんだろ、おらさっさと犯してやるからホテルいくぞ、どうせ我慢できねーだろ!】

 と、そこでレイカの過激コスチュームに発情した酔っ払いたちが絡んでくる。
 半ばレイカの方に原因がありそうだが、不穏分子には違いない。過剰な態度に出る男たちをレイカとアンナがそれぞれ対応する。

「お客様の行為は行き過ぎていますので、少し対処させていただきますね」

 そう言い、レイカは素早く男の手を回避して、逆に関節を極めて絞め上げてしまう。
 レイカがただの痴女でないと分かった男はすぐに青ざめ、恐れをなして退散していく。

「お前さんはコレだ! メリークリスマス!」

 過激な姿のレイカが目立つが、アンナもミリタリーロリータ風ミニスカサンタ服で独特な魅力を振り撒いており、酔っ払いの一人が近寄るが、これを鎮圧用アトマイザーで撃退。
 目を沁みさせただけでなく酔いも醒ましてやり、上手い具合にあしらっていく。


「さて、あなたは連行する必要がありそうね! ……悪質な酔っ払いよ、あとはお願いね」
【……え、ええ、了解……】
「ちょ、ちょっと、どこ見てるのよ? これも仕事の一環なのよ?」
【っ、これは失敬……】

 中にはその場の対処だけでは済まない男も出てくるため、そこはレイカが絞め上げたまま近くの警察まで引きずっていく。
 男を引き渡すのだが、同僚の警察もレイカの卑猥な姿に思わず動揺しつつ、男を最寄りの警察署まで連行していく。

「こっちは済んだぜ、他に異変ないか?」
「こちらルビィ。特に問題なし……」

 アンナが連絡を取ったのはルビィ。
 ルビィはグライダーウィングを装備しており、無音で上空を飛行してホテル近辺を監視中だ。
 問題が発生した際は彼女の指示があり、おかげでレイカもアンナも効率よく警備に回れている。
 二人が間に合わないような場合もルビィ自身で警告、鎮静弾を撃ち込んで対処する。
 これで細かいイザコザも見逃さず、トラブル被害は最小限で済んでいるが……。

「しかし、どんどん淫気が高まっているわね……。これは既に上位淫魔も出現してしまっているレベルだわ……いっそう気を引き締めないと……」

 周囲の淫気はどんどん高まっており、上位が出ていてもおかしくない濃度。
 アンナとルビィの鎮静用アイテムで一般市民の理性は抑えているが、そうしなければ確実に性犯罪が起きているレベルだ。
 にもかかわらず、未だ悪質な淫魔の動きがない静けさが逆に不気味で、レイカが冷や汗を浮かべた頃だった。

「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ♥♥♥」

 そこに一頭のトナカイに引かせたソリで、ラブホテル玄関前に何者かが突撃してきた!

「なっ……笑恵? なんつー登場の仕方だよ!」
「笑恵さん?! 大遅刻よ、滅淫士としてもっと……っ?!」

 突撃してきたのはミニスカサンタ姿の笑恵であった!
 アンナは驚き、レイカは叱り付けるのだが、すぐに言葉が止まる。

「ふ……♥♥ ふふ♥♥ うふふふ……♥♥」

 激務の徹夜続きで目の下に黒い隈が広がった顔はヤンデレチックで、危ない眼は二人の言葉を聞いてもただただ微笑むだけ。
 不気味さと心配で声を掛けようか迷っていると、笑恵は突然スマホをかざして大きな声を上げる。

「突然ですが、クリスマスの漫画チックなハプニングショーです♥♥♥
 私が踊り娘です♥♥♥ 踊り娘さんにはさんざん触りまくってくださぁい♥♥♥」

 スマホからセーラームー○のBGMを大音量で流すと、ミニスカサンタ姿で卑猥に腰を振って踊り出す。
 踊りながらパンティーを脱ぎ、ミニスカ姿のままでV字開脚してノーパン股間を観衆に御開帳。
 指を添えて開いた花弁が「くぱぁっ♥」と開いて糸を引く。

「ほら♥♥♥ もうわたくしのおまんこ♥♥♥ こんなに準備万端ですわよぉ♥♥♥」

 淫気が高まっていながらレイカたちによって本能を律していた男たちは、唐突なストリップパフォーマンスで一気に欲情。
 笑恵の身体を野次りながらも次々と笑恵の近くに集まっていく。

【あんなだらしない身体でストリップかよ!】
【尻でけえ……!】
【声だけは美少女アニメキャラみたいだな】
【股間、毛でボウボウじゃん!】

「おいおい、何やってやがる?」
「まさか、もう淫気に呑まれてしまったの?」

 突然のストリップショーで味方も混乱。対処しようとするが、笑恵の暴走に乗じてか、ここで淫気高めな淫魔がアンナの前に現れる。

【ふ、ふふ……こ、この寒空の中、なかなかのスポーツマンコ魂じゃないか……わ、私も、見習わなければ……】

 寒さで震えるのは、以前相手にした敵の一種、蚊男に酷似した淫魔。
 オフシーズンなためかとても弱っているのだが、以前蚊男にこっぴどくヤラれたアンナは不審な動きをする彼を見て、八つ当たり気味に攻撃する。

「……おい、お前。また何か悪さ企んでんのか? まさか笑恵をこんな風にしたのお前か?」
【えっ?!(ギクッ!) 何のことだか……し、しかし、またとは何だね? 私と君は初対面のはず……】
「るせえ!」
 ドスッ!
【ぐふぉぉっ?!】

 もちろん以前の蚊男とは別個体なのだが、アンナはお構いなしに恨みを込めたウォーピック攻撃を叩き付ける。
 しかし弱っているはずの蚊男も性夜の力で大幅に力を増しており、ダメージを受けながらも力強く立ち上がる。

【おのれ……これからe(エロティック)スポーツであったまろうという時に……!】
「てめえらはもうシーズンじゃねえんだよ、死ねえ!」
【蚊が真冬に居てもいい、自由とはそういうものなのだよ!】
 どすんっ!
「んぐぇ……っ!?」

 筋肉隆々の身体でアンナの攻撃を躱し、ラリアットで喉を攻撃。息が詰まるアンナに、続けて腹パンを叩き込む。

【そして冬もまたスポーツに相応しい季節なのだ!】
 どむんっ! ずむんっ!
「がっ……んぐぇ………!」
【わかるかね!】
 ごづぅんっ♥
「んぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥♥」

 そして流れるように股間へのマンハッタンドロップ。
 既に空気中に充満する淫気を吸っていたアンナはこの一撃でスイッチが入ったように発情し、股間の痛みを快感として感じてしまう。
 ミニスカサンタ姿で脚を広げて攻撃を喰らい、股間を押さえて前屈みに悶絶する様子を道行く者たちに見られてしまうが、ここは気合いで耐え、バネ人形のように飛び起きると怒りのままにグルカナイフを喰らわせる。

「くそが、死ねぇっ!」
【ぐはっ! み、見事……!】

 何とか蚊男を倒したアンナだが、笑恵の暴走は続き、それに乗じて淫気はみるみる濃度を増している。
 また新しい淫魔が登場し、内股で震えるアンナを見下ろすのは蜂女と言うべき外見の妖艶な牝淫魔。

【ふふ……可愛い肉孔は、ちゃぁんと躾けてシアワセにしてあげないとね♪】
「へっ……やっと本命が来やがったか……♥」

 ルビィも不審な淫魔を発見。図体の大きな中位淫魔らしき存在に、まずは量産型の一機が警告に行くが……

「警告。居住が許可されたリストに登録されていない個体と判明。身分証を提示するか、ただちにギルドに……」
【んあー?】
 バキィィッ!

 のろまでいかにも愚図そうな巨体だが、いきなりの殴打で量産型ルビィが叩き落されてしまう。
 近くのゴミ捨て場に突っ込んだ量産機。しかしまだ稼働可能であり、頭に使用済コンドームを乗せながらもすぐに起き上がり、他の量産型たち全機で迎撃体制を取る。

「こちらも量産型が中位淫魔らしき存在と交戦中。量産型で対処可能――」

 こちらはルビィと量産型の連携で何とかなりそうだが、逆に他の応援には向かえない。
 その間にレイカは笑恵の暴走の影響で発情していき、止めるため近付こうにも既にコスチュームの胸の先端が浮き出て形が丸わかりになるほどで、見境がなくなった一般男性たちに囲まれてしまう。

【へへへ、やっぱりヤリたがりのビッチじゃねえか】
【乳首おっ勃てやがって! 誘ってましたって正直に言えよ!】
「くうっ……さすがに、私もやばくなってるわ……根源となる上級淫魔を排除しないと、本当に大変なことになってしまう……」

 急激な淫気の密度上昇に危機感を覚え、笑恵を止めるよりも上位淫魔の捜索に切り替えようとするが……

【上位淫魔「様」だろ、変態メス牛が!】
 ばしぃぃっ♥
「なっ……あぁぁぁぁっ♥♥ い、いつの間に……はぐぅぅっ♥♥」

 レイカの大きな尻に不意な衝撃が奔る。
 ちょうどレイカのすぐそばに淫界から転移してきた屈強な淫魔。
 上位の一体である彼はレイカの背後から蹴りを放ち、受け身も取れず倒れたレイカの顔を更にぐりぐりと踏み付ける。

【へへ……どうだ? ド変態のマゾメス滅淫士が! こうやって踏まれてもマンコ発情させてんのがまるわかりだぜ?】
 ぐりっ♥ ぎちぃっ♥
「はぅっ♥♥ この……あぁぁんっ♥♥」
(そんな♥♥ 全く存在に気付けなかったなんて……しかも、一瞬で私の性癖を見抜いて……
 だめ、流されては……♥♥)

 上位は既にレイカのマゾ性質を把握しており、性癖ド真ん中の責めにレイカは反論もできず喘いでしまう。

【へへへ、しかし雑魚滅淫士のくせに良い体しやがって。そうだ、俺たちの混沌テロに雑魚滅淫士を活用してやるよ。滅淫士のくせに、淫魔テロの道具にされる気分はどうだ、変態ドマゾの滅淫士さんよぉ!】

 言うと上位はレイカに無様な犬の首輪を付け、より通行者が多い大通りまで引っ張っていく。
 大通りに面した場所には淫魔の力で見世物小屋が出来ており、何が始まるのかと集まった大勢の市民の前に引き出されてしまう。

【おらっ大勢がお待ちかねだぜ!】
「ああっ! な、何をするつもりなのっ?!」
(まるで見世物小屋じゃない……こ、これ以上好きにさせるわけにはいかないわ!)

 欲情した男たちの前で晒され、これ以上の事態悪化を考えてレイカに理性が戻って来る。
 首輪に手をかけ、拘束から逃れようと抵抗する。

「い……いい加減にしなさい! あなたの、思い通りなんかには……」
【無粋な真似してんじゃねえよ! 無駄だオラッ!】
 ずくんっ♥
「かはぁっ♥♥ こ、これは♥♥ 淫紋……そんなっ♥♥ はぁうぅぅぅぅっ♥♥」

 抗うレイカに上位が手をかざすと、即座に淫紋が付与され、レイカを一気に発情させる。
 元々あった淫紋に新たな淫紋が足され、これでレイカに抵抗するだけの力はなくなってしまう。
 卑猥に爆乳の先端を尖らせ、股間を濡らしているレイカが見世物小屋に登場すると周辺の淫気の濃度も上がり、それが更にレイカを追い詰める。

【さて、どう辱めてやろうか……】

 ニヤニヤ笑う上位淫魔は笑恵の方を見る。
 あちらはあちらでストリップダンスへの視姦とお触りを楽しんでおり、傍にいたトナカイも淫気にあてられて猛々しく勃起している。
 巨大な勃起に気付いた笑恵は思わず発情MAX状態となり、なんとトナカイを誘って尻を振る。

「トナカイさん♥♥♥ そんなに発情してしまったのですね♥♥♥ 仕方ありません……私の発情おまんこ♥♥♥ 使ってもいいですわよぉ♥♥♥」
【はっ、お仲間もとんだド変態だな! じゃあこっちも獣○ショーといくか!】
「な、何を考えているの♥♥ やめ……ああぁっ♥♥」

 上位の指示で手下の淫魔がドーベルマンを連れてくる。犬にも淫紋を付与して発情させると、ビンビンに勃起させ、牝の匂いを醸すレイカに近寄っていく。

【諸君! この性夜に発情したどうしようもないドマゾのメス牛と、発情した野良犬! どちらが先に絶頂してしまうか、今から絶頂我慢ショーを見せてやろう! ほらドマゾのメス牛! さっさと尻を突き出して準備しやがれ!】
「や、やめなさい♥♥ みんな……見ないでぇぇっ♥♥」

◆前半-学園

 一方、ホテルとは別の警備対象である某学園。
 クリスマスイベントのゲストという形式で紫闇がミニスカサンタ姿でショタロリたちにサプライズ&プレゼント。

【わー!】
【こんどこそほんもののサンタさんだー!】
「ふふ、さぁプレゼントだ。良い子にしてれば来年もあるからな」

 敷地内には予め魔力で結界を敷き、淫魔の出現が分かるようにしておき、見回りを兼ねてショタロリたちにお菓子を与え、気を向けさせて問題行動を起こさないようにしていく。

(所詮は子供。甘いお菓子に注意を向けさせれば淫気の迷いも紛らわせよう)

 彼らも淫気を浴びれば性欲を暴走させるのだろう。
 今は淫魔がいなくとも高い淫気が漂っており、誰でも発情しやすい状態になっているが、そこは甘味があれば何とかなる。
 ……まさに甘く考えていた紫闇だが……

【スキありー♪】
 ぴらっ♥
「なっ? こら、そういった悪戯は……」
【サンタさーんボクもおかしー!】
 ぺちんっ♥ もみゅっ♥
「ひゃぁっ?! い、いきなり何をする?」

 大丈夫だろうと高を括って隙を見せた紫闇に、後ろから一人の少年が近付き、スカートをめくられてライトブルーのショーツが見えてしまい、続けて別の少年に抱きつかれて尻を撫でられる。
 お菓子に夢中になったかと思えば息をするようなセクハラ悪戯。
 当然これは諫めるが、遠慮のない少年たちはあの手この手で紫闇に近付き、迂闊に手が出せないのをいいことに、陰部を愛撫するかのような真似にまで至る。

【ボクもサンタさんとあそぶー!】
 がしっ♥ ぬちゅんっ♥
「おい、いたずらする子には、何もあげないぞ? 早く戻……」
【ほんものだー! ほんものサンター♪】
 ぎゅむぅっ♥ すりすり♥ もみもみもみもみっ♥
「こら、いい加減に……ひあぁっ!?♥」
(淫気で本能が暴走しているのか? なぜ、これほど的確な愛撫を……♥)
「ん♥ んんっ♥ この……調子に乗るなよ!」

 年不相応に巧みな愛撫に僅かながら性感を得てしまうが、ここはオトナとして彼らを制する。
 魔術で少年たちを空間に固定し、遠慮なく説教タイムに入る。

「やたらと女性の……いや、他者の身体に触れるものではない! わかったな?」

 密かにパンツがじんわり濡れそうなのを、スカートの裾を押さえて隠しながら凛として気取る紫闇。
 彼女が発情したのを確信したかのように、少しの間を置いて淫魔たちが出現する。

「……来たか。今からは本当に大人しくしておくんだ、いいな!」

 結界により淫魔が出現したと同時に気付いた紫闇。
 ミニスカサンタ姿のまま外に出ると魔術を行使し、淫界への門を開き、出てきた淫魔をその中へ吹き飛ばして即座に撃退する。

「まずは下位か……舐められたものだな」

 空中に現れた数体の淫魔を門に返すと、次はPTAに成りすまして侵入してきた淫魔。
 保育士たちは騙せても紫闇の目は誤魔化せない。
 何食わぬ顔で歩く淫魔に、知覚させない速度で魔力の衝撃波を放ち、外に吹き飛ばしてこれも排除。
 黒い艶髪を揺らし、悠然とする紫闇。

「ふん、やはり下位ではこの程度か……」
 もみゅっ♥
「っ!」

 しかしステルス機能を持ったスライム淫魔が近寄っており、不意を突いて触手腕を紫闇に伸ばす。
 張り付いたスライム指は、無い胸を揉もうと粘体を蠢かせるが……

「……消え失せろ!」

 再び魔力を使い、これも排除。
 慢心ゆえに隙を突かれるのが紫闇の弱点だが、それでも下位淫魔では本気の紫闇の前には障害足り得ない。
 一瞬で多数の淫魔を消し去り、見ていた少年たちは我慢できず紫闇に群がっていく。

【すごーい!】
【サンタさんてこんなにつよいんだー!】
「……ふ。どうだ? これがサンタの力だ」

 紫闇も悪い気はせず称賛を浴びるが、そこに時間差でやってきたのは味方の滅淫士、兵文。

「Xマスかぁ……。よし、子供や先生、PTA達に素敵なイベントを届けてやろ♥ レッツ・パリーだね♥
 サンタの格好がいいだろうな。ミニスカは恥ずかしいけど、ボクなら偽ショタの外見的にギリギリOKさ♥」

 準備があると遅れてきた兵文。しかし様子は明らかにおかしく……

「メリーXマス! トゥー・ユー!」

 ミニスカサンタ姿いきなりイベントに乱入すると、兵文は同時に傍にいた女性陣のスカートを盛大にめくる。
 先生たちとPTA、ついでに紫闇までが犠牲となってそれぞれ下着を露わにされてショタロリ視姦の餌食にされてしまう。

【きゃああっ!】
【な、何をするザマス!】
「――っ?! た、兵文、何をっ?!」

 そしてショタロリたちに向けて。

「ボクから皆にインフォメーション・メッセージのプレゼントだよ! Xマスの夜に大人達は何をやってるか知ってるかな? そう! ナニをヤッてるんだね♥ その模様をここでボクが大人達と再現してあげよう♥♥」

 ミニスカをめくり、勃起した30cmの巨根を見せ付ける。
 周囲に淫魔の血筋ならではの淫気を漂わせ、学園内の全員の発情をまた高めていく。

「おい兵文? まさか、もう淫気に……」

 予想した通り、既に淫気で正気を失ってしまった兵文。
 紫闇が止めるのも聞かず先生たちのところに行くと、いかにも嫁き遅れの三角眼鏡をかけた三十路の教育ママ風女性を押し倒す。
 下着まで脱がせ、発情で濡れているのを確認し……

「さぁ♥ ストレス発散を兼ねた性教育♥ いきますよー♥♥」
【ナ、ナニをするザマス!?】
 ずぷぅんっ♥
【ああんっ♥♥ そ、そんな物を、奥までぇ……♥♥】
「ほら、みんなもよく見て♥ 少子化時代の必須科目、保健体育の実技演習だよー♥」
 ぱぁんっ♥ ずぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱぁんっ♥
【だめぇぇぇっ♥♥ そんなにされたら……っひぃっ♥♥ ご無沙汰おまんこイクぅぅぅぅぅっ♥♥♥】

 即行で合意レ○プに至り、相手がご無沙汰なことや淫気もあってすぐにイカせると、また次の先生を押し倒し。
 ショタロリたちの前でセックスが気持ち良いことだとアピールするように性行為の「実技」を繰り広げる。

「さあ、大人が何をしてるかわかったかな♥ 君達も参加してみないか♥ 男の子は気になる女の子が、女の子は気になる男の子がいないかな♥ ボクと同じ事を相手にもしてあげよう♥」

 兵文が焚き付けたことで、ショタロリたちが一斉に動き出す。
 中には紫闇に向かう子もおり、不意を突かれて再びセクハラ――というよりレ○プ未遂の猥褻行為をされてしまう。

「落ち着け! あれは淫気のせいで……こら♥ そこは、やめろと……♥ くうっ、仕方ない……♥」

 再び魔術を使って少年たちと兵文たちを固定し、前代未聞の乱交パーティーを食い留める。
 その間にも淫気は高まり、淫魔が増え……その中で紫闇たちの様子を惜しそうに眺めるのは、前回現れた魔王の如き威厳と力を持つ精悍な男性型の上位淫魔。

【ほう、もう少しで人間共の良き姿が見られたのだがなぁ……】
「っ……ふ、やはり今年も現れるか。そうとなれば、私も本気を出さねばなるまいな」

 レ○プ未遂で小さくだが喘いでいたのを取り繕うように、紫闇はまた戦闘態勢に。
 結界で少年たちを防御すると、戦いやすいよう学園の園庭に移動。
 黒の魔剣『ザインフリード』を顕現して抜き放ち、敷いていた結界を賦活して自身の力を高め……

「……行くぞ……!」

 黒い焔で身を包み、浮き上がった直後、真っ向から飛翔。
 群がる下位淫魔を薙ぎ払い、魔剣を上位淫魔へ突き付ける。

「いくら来ようとも私の敵ではない。闇の焔に抱かれ消えるがいい!」

 魔剣から溢れる闇の焔は淫気をも纏めて滅する。上位は外皮で防御したが、すぐに脅威と判断して振り払いながら距離を取る。
 間髪入れずに紫闇は空間断絶の魔術を発動、上位が反撃のため蓄積した淫気と魔力を破断し、体勢が崩れて外皮の一部が砕け散る。
 生じた隙に空間転移で背後を取り、二度目の斬撃。敵は振り返りながら拳を薙ぐが、それも空間転移で回避し、敵を上空から見下ろす。

「その程度では私を捉える事などできん」
【流石だな、黒の滅淫士……もう少し遊びたいところだが、致し方ない】

 精悍な上位が言い終える前に、紫闇の左右に新たな淫魔が出現。
 サキュバス型とスライム型、触手型の三体だが、姿はオーソドックスな淫魔でも力は完全に上位級。
 紫闇に存在を気付かれることなく現れると、異様な濃度の淫気を放出させて挟撃を狙ってくる。

「新手か……だが、この程度っ!」

 闇の魔力で形成した盾で凌ぎつつ、浄化の光を周囲四方から放って迎撃。
 攻防同時にこなしつつ、淫魔の包囲から逃れて距離を取る。
 が、そこでまた左右から挟むように淫気が発生。
 柱となったスライムが身体を くぱぁっ♥ と開くと桃色の蒸気を噴出し、紫闇の身体を包んでいく。

「くぅっ♥ い、淫気か……こんなもの、ああっ♥」

 ミニスカサンタ衣装が濡れて縮み、透けたせいで乳首が勃起しているのが見られてしまう。
 サキュバス型がクスクスと笑い、顔を覗き込ませるが……そこで紫闇の姿が消える。

【やっぱり人間なんてこの程度……えっ?】
「遅すぎるぞ……いや、私が速すぎるのか」

 次の瞬間、サキュバス型とスライム型は身体が灼かれており、全く別の場所で紫闇が涼しく構えていた。
 先程の淫気を受けた紫闇は闇の焔が生み出した虚像であり、それに気付けなかった淫魔たちは魔力も淫気も空間ごと灼き裂かれていたのだ。
 新手も容易に手玉に取り、圧倒的な力を見せ付けた黒の滅淫士。
 残る精悍な男性型淫魔との戦闘を再開させたいところだが――

「さて、そろそろ決着をつけ……」
【くく……その程度の動き、見抜けぬとでも?】
「なっ……」

 余裕の紫闇がまた消え――

 ばちぃっ♥ ビシャァァァッ♥
「ああぁぁぁぁっ♥♥」

 全く別の空中に、突如として仰け反り叫ぶ紫闇の姿が現れる。
 虚像も空間破断さえも、上位淫魔はお見通しだったのだ。
 空間を操り超高速で移動し続けて攻防を繰り広げていた紫闇と上位だが、紙一重で紫闇が捉えられ……ようやく常人の目に映ったのが、淫気の電撃を浴びる紫闇の姿だった。
 更に淫魔は淫気の砲撃を撃ち込む。
 紫闇は真正面から受け止めるが、更に紫闇の背後からも微弱ながら淫気が愛撫。

「くぅっ♥ あぁぁぁ……っ♥」

 快感で力が抜ける紫闇が、じわじわと押しやられる。
 何とか巨大な淫気砲弾を灼き裂いた時には、既に紫闇の息は上がり、細長い脚は汗のような体液が滴っている。
 ショタロリたちはそんな姿を見て、応援しつつも艶めかしい紫闇にイケナイ感情を更に募らせていた……

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