CG集進捗状況【4】

CG集進捗状況

そこそこ順調に進んでいます。今週は基本CG8~9枚のうち1枚目をかなりの部分まで着色しました。相変わらず、基本的なアニメ塗りの塗り方には寄らず、厚塗りっぽい塗り方に自分独自の塗り方をミックスさせて、ひたすら作業をしています。
ふつうのアニメ塗りの場合、ラフを描いたら、ペン入れの際はそれを土台にして新しい線画を描きおこしますが、自分はラフの線画をそのまま使用したいのですね。仮置きした色もそのまま使いたい。ふつうにペン入れするやり方も試してはみましたが、それだとどうしても絵が固くなる。それで厚塗りっぽい塗り方になっていきます。
またそこからもレイヤーをあまり分けず、選択範囲を作りながら、どんどん塗り重ねてはレイヤーを統合し、塗っては統合し・・・を繰り返し、できる限りレイヤーの少ない枚数で作業をするように心がけています。このやり方をするまでは、絵が固く、細部の書き込みが思うようにいきませんでしたが、この塗り方に変えてからは、そこそこ思うような塗りができているように感じます。やはりアナログと同じように、あまりレイヤーというものを多用せず、統合しながら描いていくのが性に合っているようです。

「よい絵」といっても、いろいろある

いい絵というものは何でしょうか。Xなどを見ているとラフでもよいものは万バズいったりしています。また人の描いた絵でも、ラフがよいように感じることがあります。ところが上手い人の絵や整ったものを見続けていたり、講座動画を見たりしていると、どうしてもそちらの絵柄に吸い込まれていくというか、「上手いなと思う絵」に自分の絵柄が吸い込まれていくようになります。そしてラフや気軽に描いた絵を否定するようになる。実際は自分の描いた絵を後から見直してみると、よいなと思うものはあるのですが、結局、そこを否定してしまい、絵を描く気が失せてしまう。それではいけないと思うのですね。よい絵、といってもいろいろあり、一概にプロや講座の講師の絵がいいとは限らない。もちろんある程度のクオリティは大事ですが、一番は自分が「いい」と思ったものを、否定せず素直に出すことではないのか。そう思うようにしています。
自分が素直に描いた絵はダメで、講師や神絵師の絵はいい。それをもって自分の絵を“否定”
してしまう・・・。どうやら作画をつまらなくする原因は、この辺にありそうです。これでは、自分が楽しんで絵を描けるはずもなく、人と比べて自分の絵柄を否定する。自己否定ばかりが強くなってしまいます。これではお絵かきを楽しめるはずもありませんよね。

「クオリティ至上主義」を打ち破れ

クオリティも大事ですが、一番は、描きたいものを描きたいように描いて、それで評価されていくことだと思います。自分の作品数が少なく特に絵に関しては苦手意識が強いのも、過度なクオリティ至上主義に陥り、無意識に「よい絵」を自分の外に設定して、そこから自分の絵を“否定”する。その辺に自分の最近の絵に関する行き詰まりがあるように思いました。もっと肩の力を抜いて、描けばいい。最初から上手い人などどこにもいない。もちろん10年近く描いてきましたが、まだまだ自分はクオリティを自分の外のどこか遠いところに設定して、そこから自分の素直な絵柄を否定する傾向にある。その辺にどうも絵に関して満足感が上がらない、その原因があるように思いました。最初から上手い人などどこにもいない。みんな失敗しながらも作品を出し、一枚一枚の絵(作品)を完成させていくことで経験を積み、上手くなっていく。そのようにしてきたのだと思います。もっと力を抜いて、自分で事態を複雑にせずに、肩の力を抜いて作品を出す。そこに心がけていきたいと思います。

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