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ももえもじ 2020/07/15 17:29

ショタハーレム

依頼作品です。


「ねえ、これ見て。精子って、マジで美容効果あるらしいよ!」
「えー、ウソだぁ? よく聞く話だけど、本当なの?」
 ティーンエイジャー向けの如何にもな雑誌を読んでいた女子が、周りにいる四人の女友達に記事を見せつける。
「ふむふむ、タンパク質がどうたらこうたら……これって迷信だよ。精子って実際、タンパク質なんか全然入ってないらしいよ」
「私もそう思ってたんだけどさ……」

 雑誌の続きには、こう書いてあった。
【――だが、精子や我慢汁による美容効果は、タンパク質よりもホルモンの分泌にある。精子を一身に受けると、女性はホルモンが活性化によりストレスの発散やリラックス効果が伴い――】

「…………」
 文字を追うごとに口数が減っていく。グラフや比較写真、専門用語の羅列が五人の好奇心を巧妙にくすぐらせる。

【美少年の精子は特に効果が高く、若いうちから定期的に飲むことで、いつまでも若々しく健康的な身体を保つことができると言われている】

「……………………」
 こんな記事さえ読まなければ、後に一人の男の子と大勢の女の子の運命を大きく揺れ動かすこともなかっただろう。

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ももえもじ 2020/07/01 17:38

女学園まるごと催○-三人の熟女

【概要】
ある日に、催○アプリがインストールされる。
アプリは、あらゆる者の情動や精神の操作を可能とした。

以前に販売した【女学園まるごと催○】の一話目です。

「理事長!! 男性教員を雇うとは、どういうことですかっ!?」
「しかも、選りによって女子寮に配属とは、私は絶対に認めませんっ!!」
「これは決定事項です。確かに我が黒百合女学園は、百年以上も男禁制を貫いてきました。教職員はおろか、警備員すら全員が女性という現状です。しかし、昨今に頻発するトラブルを考えると、やはり男性のお力も必要だと考えます」
「ううっ、わ、私は認めませんよ。こ、このような、こんなっ!!」
「どうも、今宵祭祀と申します」
「ふんっ!!」
「今宵さんと言いましたか。絶対に追い出してやりますから」
 代表理事に猛反発を繰り返すは、女学園の学長と副長だった。
 黒百合女学園が男子禁制という仕来りは、もはや伝統と呼ぶに相応しい。だからこそ、過保護な親御も安心して娘を預けるのだ。祭祀という男性が忽然と現れれば、お偉い方が敵意を剥き出すのも仕方なかった。
「申し訳ありません、祭祀様。まさか、あの二人が此処まで頑固とは」
「構いませんよ。これくらいは想定済みです」
「祭祀様がお望みならば、あの二人に免職を言い渡しますわ」
「それは流石に可哀想でしょう。まあ、わざわざ貴女が気を配ることではありません。同僚なのですから、腰を落ち着かせて穏便に話し合いたいと思っています」
「ふふっ、そう言って二人も虜にさせるのでしょう。私にしたように❤」
「はは……」
 二人きりになり、早速と代表理事が祭祀に絡み付いてくる。先程までの毅然とした様子は欠片も無い。祭祀を主と崇め、恍惚と女を露呈しながら股間に頬擦りする。既に硬直した股間をズボン越しに感じると、理事長は淫靡な顔で官能の吐息を見せた。
 理事室にて、いまにも祭祀の衣服を剥ごうとする勢いである。
「ああ、祭祀様。ご命令ください。私は何時でも準備万端です」
「……申し訳ないけど、もう理事長とエッチする気は無いですよ」
「え、ええええっ!?」
 しかし祭祀は、既に理事長を眼中として居なかった。
「貴女とエッチする為に、女学園の教師になったとお思いで?」
「そ、そんなっ!?」
「貴女を意の一番に堕としたのは、男子禁制の敷居を跨ぐ為に過ぎないんですよ」
「う、うう。そうでしょうけど、め、面と向かって言わなくても……」
 黒百合女学園への潜入を目的に理事を籠絡したのだ。懐に忍ぶスマホで「催○アプリ」を用いれば、どんな女性も意の儘に操ることが可能となる。学園の教師として働く上に、女子寮の管理を任された身ならば、わざわざとうの立った女性を相手にする必要はない。
「悪いとは思っています」
「なんでもしますから、私を傍に置かせてください!!」
「理事長は身体が最高だから、確かにもっと色んなプレイを試してみたい気持ちはありますけどね。でも、これからは何人という学生を相手にする予定なので……興味はあっても、もう理事長を相手に出来る程の許容量は無いと思います」
 今日までの日を、催○で好き放題に調教した祭祀である。用済みを言い渡された理事長が落胆の涙を流す。夫婦間でセックスレスが長引いていた理事長にとって、真の主人たる祭祀は正に女としての希望だった。
「うううっ、祭祀様!! お願い、します。捨てられたくありません……」
「くっ、ひ、引っ付かないで下さいよ」
「お願いします。祭祀様に見捨てられたら、私は死んでしまいます」
「ヒトは、そう簡単に死にませんよ」
「死んでしまいます!! 私には、貴方しか居ないのですからっ!!」
「理事長は人妻でしょ。旦那さんが居るじゃないですか」
「祭祀様が一番です!!」
「くうっ、理事長のおっぱいが当たるっ。そ、そこも撫でないでくれっ」
「お慕いしております。誰よりも……」
 空は夕暮れにあり、放課後の時間帯だ。教師としての着任は明日なので、下調べを兼ねて学園の見回りを考えていた祭祀である。しかし、理事室を出ようと背を向けた祭祀に、理事長が泣いて縋り付いてくる。四十代とは思えない哀れな依存だった。
 背後からの抱擁と、そこから伸びる触手が祭祀の膨らみを捉える。
「はぁ、仕方ないな。とりあえず、一度ヤれば気が済みますね?」
「ああ、祭祀様っ❤」
「望み通り、超変態的なプレイで後悔させてやるっ!!」

 二

「ああ、祭祀様っ」
「理事長、何歳だっけ?」
「……47です」
「間もなく五十路になろう女の癖に、こんなにエロくて良いんですか?」
「恐縮です」
「褒めてないからな? 一回り二回りも年下の男に、ここまで縋るなんて、理事長として恥ずかしくないのか? 顔は真っ赤で涙まで浮かんでいるぞ。そんなに俺との行為が待ち遠しかったのか?」
「は、はい、勿論です。誰よりも、何よりも愛しております!!」
「従順な雌じゃないか。後は、我儘が減れば完璧なんだがな」
 理事室に相応しい長大の文机へと理事長を押し倒す。五十歳に迫る女の、なんと淫猥な様子に、祭祀の股間も反応を止まない。人妻らしい肉付きと、主を崇める敬譲の表情が祭祀を擽り、室内は瞬く間に凛とした雰囲気から官能色へと上塗りされていった。
「自分で脱ぐんだ」
「わ、分かりました。でも、視られていると恥ずかしいです」
「じゃあ、視ないようにしよう」
「ダ、ダメですっ!! み、視ていて欲しいですっ!!」
「なんなんだよ……」
 プレイ中は敬語を使わない。主従関係を明らかにする為だ。
 脱衣を指示された理事長が静かにスーツへと手を掛ける。ジャケットを脱いでワイシャツのボタンを外していく。その様子を間近で眺める祭祀に、理事長は塩を舐めるような顰めっ面を浮かべていた。
 羞恥に耐えているのだ。想い人に脱ぐ瞬間を注視されれば、恥ずかしく感じるのも当然である。だが理事長にとっては、そんな羞恥も快感となり、衣服が床に一枚一枚と落ちる毎に全身を火照らせていた。
「真っ赤だな。顔だけじゃなく耳や乳房も、脚まで……」
「脱ぐ所を視られるだけ幸せなのです。し、幸せ過ぎて泣きそうです」
「とんだ変態だな。年増の癖にエロい下着も穿きやがって」
「勝負下着なんて二十年振りです。どうでしょうか?」
「エロくて綺麗だよ、理事長」
 生地の少ない、明らかに相手を惑わす下着である。祭祀も例外ではなく、四十代後半の完熟した魅惑に滾ってしまう。理事長もまた、失われていた叙情の再訪に全身を燃やす。全裸まで待つことも叶わず、祭祀と理事長は同時に互いの身体を取り合った。
「エロい女だよ、本当に」
「ああ、光栄です。祭祀様っ!!」
「理事長っ」
「正美と呼んで頂けないでしょうか……」
「分かったよ、正美」
「あぁああっ、名前を呼ばれただけでっ!!」
「イッたのか? 相変わらずの感度だな」
「キスして下さいっ!!」
「主人に命令するなっ!!」
「んっ、ちゅうっ、んっ、はぁ、んっ、んんんんっ!!」
「ちゅっ、んっ、いや、本当に五十歳とは思えない柔らかさだっ。それに、正美の唾液も美味いっ。んくっ、俺の唾もくれてやる、全部飲むんだ!!」
「ま、まだ四十代ですっ……んっ、祭祀様の唾液っ、あぁああああっ!!」
 そして、接吻に馳せる。若者の控え目なキスとは違い、正美の口付けは外国人のように激しい。情熱的な抱擁を交わしながら、露骨な音と唾液が辺りに飛散する。祭祀は、貪るという表しが適切な、このような口付けが嫌いではなかった。
「正美。そろそろ始めよう」
「かしこまりました。ああ、祭祀様の、私に下さいっ!!」
 やがて祭祀が感極まり、隆々たる股間を突き出す。正美が受け、下着を脱いで赤裸々を披露する。正美は四児の母でもあり、相応の巨乳を誇っている。いまにも破裂しそうな実りに、祭祀の喉がゴクリと鳴った。
「なんつう爆乳だよ。Hカップくらいか?」
「Iカップです」
「堪らねえな。おい、俺の服も脱がしてくれ」
「はい。祭祀様のも、見せて下さいっ!!」
 正美が不慣れながらに祭祀の衣服を脱がす。スーツを剥いで下着も取り、そうして現れたのは天井を仰向く男根である。さぞ立派に見えるのだろう、同じく正美の喉も鳴った。
 血管の浮いたソレに、正美が腰を砕いて目を爛とする。
「あ、あぁあああっ、祭祀様のっ、あぁあっ、素晴らしいですわ❤」
「残念ながら、俺のは正美のように名器じゃないけどな」
「そんなことありません!! 祭祀様の逸物は、誰のよりも立派です!!」
「……まあ、そういうことにしておこう」
「私は、どうすれば良いでしょう?」
「とりあえず鎮めたい。机に手を付き、ケツを俺に向けるんだ」
「わ、分かりました。うう、は、恥ずかしいですけど……」
 前戯は不要と言い、正美に立ち後背位を伝える。恥ずかしいと言いつつ、正美が嬉々として羞恥に甘んじる。締まりのない緩んだ面持ちは、とても代表理事の柄ではない。蕩けた秘境が床を濡らし、肉びらはペニスを誘うようにヒクヒクと舞っていた。
 祭祀が真後ろに立ち、その大きな桃尻に何度と掌を打つ。
「胸だけじゃなく、ケツもデカい女だな」
「やっ、あぁあっ、も、申し訳ありません……」
「正美は、男を悦ばせる逸材だ。これまで、かなりモテてきただろ?」
「あ、ありがとうございます。お尻も胸も大きい所為か、いままで多くの男性に言い寄られてきました。あまり思い出したくない過去です」
「そうなのか?」
「だって、いまは祭祀様だけのモノですから……」
「立場も歳も下な俺に、そこまで諂ってストレス溜まらないか?」
「寧ろ、とても心地良いです。こんな幸せは、いままでに有りません」
「年上の性奴○が居るのも面白いな。そろそろ挿入れるぞ」
「お、お願い、します❤」
 支配欲・服従感――
 それぞれの味わいに、二人して酔い痴れる。祭祀が亀頭で秘境の入口をコツコツと叩いて肉ビラの具合を確かめる。正美の感度は既に最高潮へと達しており、亀頭の感触だけで艶やかな反応を見せていた。
「あっ、あぁああ……し、幸せ……」
「まだ入ってないぞ」
「あ、足が地に付きません。天にも昇りそうな気持ちです」
「じゃあ、もっと幸せを味わわせてやるっ!!」
「ああぁあああああああぁあああっ!!」
 肉棒を呑み込もうとするように、肉ビラが「くぱぁ」と大きく開口する。
カリが入り、そのままズルズルと奥底まで肉棒が沈んでいった。
「ぐう、なんて圧力っ!!」
「はぁああんっ、あぁああっ、ふあぁああああっ!!」
「ぐあっ、ヒダが絡み付いてくるっ、相変わらずの名器だなっ」
「んんんっ、ま、待って。まだ動かないでっ、い、いま動かれたら……」
「どうなるんだ?」
「はわぁあああああああああああっ!?」
 根元まで埋まるや正美が硬直して微動だにしない。まるで筋肉が攣って身動きが取れなく見える。催○の効果も相まり、実際には気の狂う快感に陥っているだけである。この状態から少しでも刺激が加重されれば、どうなることかと喜悦の恐怖に怯えていた。
 これ以上の快感は危険だと正美が直感するも祭祀に慈悲は無い。下衆な表情を浮かべる祭祀は、ゆっくりとペニスを引き抜くと、今度は力任せに奥底へと突き上げてやった。
 悲鳴のような絶叫で背を弓なりに、床には正美の潮が満ちる。
「あぁああっ、ああぁああああああああああああっ!!」
「初っ端から全開だな。もう少し軽めの刺激から始めれば良かったか?」「あぁあ……い、いえぇええ、こ、これ、最高っ、ですっ……!!」
「まあ、本当に辛くなったら言うと良い」
「わ、分かり、ましたっ、あぁあっ、はぁあああああぁあっ!!」
 バックの最中に、祭祀がスマホを取り出す。画面には催○アプリが表示されている。正美を従順な雌に仕立てた道具であり、アプリでは対象者の感度までも調節が可能だった。
 常態を一倍として、現在の正美は感度を五倍に設定されている。少しのスキンシップでもオーガズムに達するレベルだ。挿入だけで潮を噴き出し、一たび動けば失禁も避けられない。そんな状態の中にて正美を壊すが如く、祭祀は何度も手荒なピストンを繰り返していた。
「あがああぁあああああっ、あぁああああああああぁあああっ!!」
「おしっこ漏らしたな。なにか臭うぞ?」
「いぎぃいいいいっ、ひゃぁああああああぁああっ、ああぁあああっ!!」
「ダメだ……言葉も無い。快楽を貪るだけの獣になっちまった。いきなり五倍はやり過ぎたな。前回は三倍でも気絶したんだもんなぁ」
 正美の瞳から光彩が抜け落ち、意識も既に蚊帳の外である。この快感の為なら人殺しだってするだろう。理性の禿げた正美は、学園の敷地内でもお構いなしに幸福を叫ぶばかりだ。
 貰い快感か、相手の善がる姿に祭祀も情炎を燃やす。両手で尻を支えて、漠然と突くばかりな体勢から、徐々に密着を高めようと祭祀が前屈みへと移り行く。背中と腹部が重なり、祭祀の食指も正美の乳房へと這い始めた。 汗ばむ乳輪をコリコリと啄み、時には強く抓り上げる。痛みすら悦楽に感じる正美は、なおも悲痛の幸せを謳う。幸福感は身体を通して祭祀にも伝わり、それがオーガズムという形を成して競り上がってきた。
 肉の実を鷲掴み、腰で臀部を叩き付けて怒鳴る。
「くっ、イクぞっ……そろそろ、出すっ!!」
「あぁああ、出してぇっ、祭祀様の……精液っ、私にぃいっ!!」
「中に出して良いんだよな?」
「ええ、勿論ですっ!! い、言うまでもありませんわっ!!」
「旦那が居るのに良いのか?」
「構いませんからぁっ!! お願い、します……あぁああああぁあっ!!」
「正美は、やって後悔するタイプだな。まあ、この催○アプリの快感には誰も逆らえないだろうけどな。じゃあ、イクぞっ、受け取れっ、全部!!」
「んんんんんんっ、あぁあああぁあああああっ!!」
「くおっ、おおぉおぉおおおおおぉおおおっ!!」
 その叫びにペニスが爆ぜた。
 夫の居る身でありながら、一滴残らず中出しを受け入れる。トクトクと注がれる精液に悦び、祭祀と歩む未来を妄想する。心身で感じる最高潮のオーガズムにより、正美は再び潮噴き&失禁に堕ちるのだった。
「はぁ、はあ、はぁっ……」
「あ、も、もうダメッ、祭祀、様っ……」
「また気絶するのか?」
「も、申し訳っ……ありませんっ」
「言っとくけど、俺の一物は一度じゃ満足しないからな? 好きなようにして良いんだろ? 俺が満足するまで正美には叫んでもらうぞ」
「あ、あうう。わ、分かり、ました」
 圧倒的な快感と疲労が正美を襲うも、祭祀がそれを許さない。スマホを取り出し、アプリで正美の操作を行う。まだまだ快楽責めは終わらないと言うと、正美は幸福の混じる苦笑いを浮かべるのだった。

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ももえもじ 2020/06/01 11:02

女スライムに包囲されました

「ぐっ、なんてこったっ!?」
 広々と続く穏やかな草原でまさかの失態だった。
 こんな穏やかな場所で捕らわれるとは、勇者一生の不覚である!!
 視界の良い草原。
 のびのびと歩いていたところ、突然足が湿地にハマったのだ。
 ズボッと足がハマる。地面と罠が同化していて気付かなかった。
 粘着質な液体に足を掬われて一歩も動けない。
 あたふらしてると、この罠を張ったらしいモンスターが姿を現した。
 モンスターは、青色をしたスライムの雌が二匹だった。
「あっはっは! 勇者やぶれたり!」
「や、やったっ、勇者を捕らえたよっ!」
 一匹は高笑いするツリ目の女スライム。
 もう一匹は、モンスターらしくない優しそうな顔つきの垂れ目な子だ。
「くっ、この罠を仕掛けたのはお前らか」
「ふっふっふ。偉大な者ほど小物にヤられるものよ!!」
「あれっ、アクアが自分を小物だって認めるの珍しいね」
「仕方ないじゃん。青色スライムだもん」
「うん」
「けど、それも今日でお終いよ。勇者の精力を全て奪って、私たちこそが最強のモンスターになるの!! ふふふふ、この時をどれほど待ったか!!」
 アクアと呼ばれた小生意気そうなスライムが両手でガッツポーズを取る。青いスライムは最弱モンスターとして有名だ。
 それをアクアはコンプレックスに思っていて、力のある俺からパワーを吸い取って返り咲きたいってところか。雑魚モンスターながら涙ぐましいじゃねえか。
 俺は一歩も動けないまま、冷静に会話から流れを推測した。
「さあ、勇者。覚悟しなさいっ」
「か、覚悟するですっ!」
「はぁ……やれやれ」
「って、ちょっ。もう少し危機感抱いたらどうなのっ?」
「あのなぁ、こんなのが抜け出せないと思ってんのかよ?」
「えっ!?」
「…………」
「俺は様々なダンジョンを潜り抜けた勇……ふぁああ~~あ」
「こ、こ、こ、この状況であくびするなぁっ!!」
「身が入らねえよ。お前ら程度の罠なんかよぉ……」
「むっきぃー!! 私らを普通の青スライムと思わない方が良いよっ!?」
「ふわぁああ~~~~あっ(超デカいあくび)」
「うがーーーーーーっ!!」
 あくびをしながらケツをポリポリ掻く。罠に掛かってモンスター二匹に挟み撃ちを受けていても、俺の心拍数は依然として平常だ。
 危機感を抱かないのも当然だろう。レベル一でも倒せそうなスライムの罠なんか、レベル90代の俺に通用するハズもない。涙ぐましいアクアを、俺はあくびしながら哀れみの目で見ていた。
 哀れんだ俺の目に、当然アクアは真っ赤になってバタバタと怒っている。
地団駄を踏む姿が妙に可愛らしくて噴き出す。
 それがまたアクアの怒りに触れるらしく、暫く俺を指差しながら癇癪を起こしていた。
 しかし、俺はまだ気付いていない。
 本当に哀れなのは、俺だったってことに。
 この数分後に立場が逆転すると、俺は最弱モンスターを揶揄ったツケとして、とんでもない生き地獄を味わわされることになるのだった。


「あ、あれっ?」
「…………?」
「くっ……」
「ア、アクアッ、見てっ」
「プッ、どうしたの勇者様。そんなに踏ん張っちゃって」
「な、何故だ。あ、脚が動かんっ」
 そろそろ茶番も終わりにしよう。
 ってことで罠から抜け出そうと脚に力を籠めるが、それでも動かない。
 仕方ないから魔力を解放してやるが、それでも脚は泥濘に捕らわれた儘、それ以上振り上げることが出来なかった。
「ぷっ、あーっはっはっはっはっは! どーした、様々なダンジョンを潜り抜けた勇者なんでしょ? なら、さっさと抜け出してみなさいよっ!」
「……言われるまでも無い」
「な、なによ。この光っ」
「死にたくないなら消えろ」
「ア、アクアっ、あれっ、魔王様の技だよっ!」
「ヤ、ヤバッ、マリン、逃げるわよっ!」
「もう遅ええっ!!」
 魔力を最大限に。自身から光のオーラが放たれる。
 そして解放。辺り一帯に、とんでもない爆発が巻き起こった。
 どぉおおおおおおおおおおおおおおおん!!!
「ぐはあぁっ!」
「きゃあぁああああっ」
「わぁあああっ」
 アルテマ。魔王からラーニングした究極の魔法だ。
 それを自分を対象に発動させる。自分も大ダメージを受けるけど、辺り一帯も吹き飛ぶので地形ごと罠を外せるだろう。そういう目論見だった。
 …………
 大爆発の後に、草原に巨大なクレーターが出来る。近くに居たアクアともう一匹の、マリンが巻き込まれて、何処か遠くへと吹き飛んでいくのが見えた。
 俺も大ダメージだ。けど、その甲斐はあっただろう。
 と、思っていた。
 しかし、それでも泥濘だけは残っていた。
「な、なにっ!!」
「いったたたたた……お、おお~、凄い。マリンっ、見てっ!!」
「おおおおお~っ、まだ残ってるっ、勇者も捕らわれた儘だっ!」
「バ、バカな……」
 しぶとく生き残っていた雑魚モンスターの二匹。
 それ以上にしぶとい沼に、俺は初めて背筋を凍らせた。
 しかも、究極魔法を自身にぶつけた所為で、なんかもう死にかけである。眩暈がしてきた。脚もガクガクしていて踏ん張ることも出来ない。アイテムも吹き飛んでしまったから回復も出来ないし・・・
 これは・・・超ヤバいのでは。
 感情がありありと表情に出ていたのだろう、俺の様子を見たアクアから妖しい笑みが浮かび始める。形勢は完全に逆転……いや、もともと積んでいたのに、俺が傲慢すぎて罠の危険性に気付かなかっただけ。
 そう、俺は雑魚モンスターの張った罠で完全に積んだのだった。
「ふははー、今度こそ勇者やぶれたり!」
「魔王様すら倒せなかった勇者を私達が、って良いのかなぁ」
「良いの良いの。ほら、どーしたよ勇者たま❤」
「ぐ、ち、ちくしょうっ」
 アクアがクレーターに入ってきて、俺の頭を撫でてくる。
 完全に馬鹿にしている。残りの魔力で吹っ飛ばしてやろうか?
 しかし、そうなったら広い草原に一人残されることになる。こいつらを倒したところで、罠から抜け出せなければ飢え死にするのは確実だ。
 だから、こいつらを説得。示談するしか、もう生きる道は無かった。
 唇を噛み、静かに言葉を吐く。
「望みを聞こう」
「むむ。もっと命乞いすると思ったのに。流石は歴戦の勇者ね」
「アクア、どうする?」
「どうもこうも、ただ勇者のエネルギーを吸い取るだけよ。ま、その後で解放してやらんでもないかな。ま、エネルギーかすっかすになるまで吸い取るつもりだし、一応言っておくけど、アンタはもう勇者としては生きていけないわよ。卒業して村人に戻ることになるの!」
「……野垂れ死ぬよりはマシだ」
 これまで培った全てを、こんな雑魚に与えるなんて冗談じゃない。
 こんな奴ら、すぐに篭絡して必ず抜け出してやる……
 ボロボロになりながらも野心は衰えず。
 これより、勇者VSザコモンの戦いが始まるのだった。

「マリン。そっち持って」
「うんっ」
「ぐっ、ち、ちくしょうっ、ちくしょうっ」
「じゃあ、行くよ」
「そーれっ❤」
 棒立ちの体勢で一歩も動けず、究極魔法で勝手に自爆した俺は、全くの無抵抗で二匹のスライムから鎧を外される。ボロボロになったインナーもあっさり脱がされて、姿を潜めていたイチモツがポロリと姿を現した。
「ぷっ、こっちの方は勇者って言い難いね」
「ば、爆発で縮んだんだよ」
「可愛い❤」
「ううっ」
 二匹のスライムがしゃがんでイチモツに擦り寄ってくる。
 下から見上げてくる二人。その可愛らしい瞳に、ついついドキッとする。
 あまり意識してなかったけど、二人とも外見は良かった。
 指で軽く亀頭を抓まれ、思わず声を出してしまう。
 こういった行為は、どれくらい久しぶりだろうか?
 モンスターとは言え、見てくれは中々に上々なアクアとマリンだ。
 こんな状況にも拘わらず、徐々にイチモツは元気になっていってしまう。
「ふむ。勃起力は中々ね」
「あう……」
「どうしたの、マリン?」
「ア、アクアは、こういうの慣れてるの? わ、私、オトコのコレ見たの初めてで、なんかめっちゃドキドキしちゃう」
「言わないでよ。私もドキドキしてるんだから」
「お前ら処女かよ」
「ムカッ、処女でなにが悪いんだよ? このぉおっ!!」
「うぐっ!!」
 軽く触られていただけのイチモツに、今度はアクアがズボッと腕を貫通させてくる。直角に勃起していたイチモツを、アクアはスライムの特性を利用して正面から一直線に捉えてきたのだ。
 青色の半透明な腕に、イチモツが丸呑みされてしまう。スライムなんて、言ってしまえば全身オナホールみたいなものだ。実際、その気持ち良さに目を付けた商人も居て、裏市場ではスライムの闇取引も行われている。
 液状・固形と変幻自在に体質を変えることが出来るスライムは、まさに性行為の道具として最適なのだ。アクアが水のように柔らかくなった腕で無理やりイチモツを搦め取ると、今度は腕をゼリー状にして、ぬるぬると動かしてくる。
 その快感は、オナホールの比ではなかった。
 温かいし、なにより無駄な圧迫感がない。
 しかも腕の中のゼリー状がウネウネと絶え間なく動いており、まるで人間の女性器、それもミミズ千本と呼ばれた名器の中みたいな感触だった。
 ミミズ千本以上の感触をした、温かい電動オナホールと言ったところか。
「うああああぁあああっ!!」
 アクアが腕をジュッポジュッポと何度も動かす。ゼリー状の胎内で、まるでバキュームされてるようにイチモツが吸い上げられていく。
 人間との性行為では有り得ない快感に、俺は全身を戦慄させた。
「勇者様ってばカワイー❤ 随分溜まってたんだねぇ、もうチンコがパンパンじゃんっ。我慢汁で私を溶かそうとしてんのってくらい溢れてるしっ。へえ、これ気持ち良いねぇ~」
 アクアも、感じているらしい。
 アクアの頬が少しずつ染まっていくのが見える。
 腕の中にも性感帯が通っているのか、ブチュブチュと中でゼリーが弾ける度に、軽く全身をピクリとさせている。隣に友人が居るから、なんとか声を押し殺しているようにも見えた。
「アクアも気持ち良いの?」
「うん。マリンもやってみなよ」
「わ、分かった」
「や、やめ、うああぁあああっ!!」
 と、アクアだけでも気持ち良いのに、その快感に慣れる前に、マリンも参戦してきてしまう。スライムはスライム同士で融合することが出来る。器用にも、マリンとアクアが腕だけを融合させてくる。
 二人の腕に搦めとられたペニス。まるで二つのマンコに同時に味わっているかのような気分だ。さっきよりも二倍くらい強い刺激が走った。
「ああぁああっ、くううっ!!」
「あ、ほ、ホントに気持ち良いやっ」
「でしょ?」
「全身に温かいものが広がってくる感触。なんか落ち着く」
「うんうん。ゾクゾクするよねぇ」
「ふうっ、んっ、ゆ、勇者、さまぁ……」
「うぐううっ、マ、マリンって言ったか? なんて緩急だっ!!」
「勇者さま、もうイキそうなの?」
「…………」
 俺は黙って頷く。スライムエッチが始まって、まだたったの二分だ。
 マリンの参加から、まだ三十秒しか経っていない。
 けど、早漏なんて気にしてる余裕もないくらい気持ち良くて・・・
 俺は、早々に二匹の腕の中に精魂を吐き出した。

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ももえもじ 2020/05/23 18:56

【小説】多頭飼いの男、ペットを愛でる

旧:性的少数派の葛藤

支配欲・従属欲

 辛島陶冶の人生行路は、全てゲーム理論により成り立っていた。
 解に対して、陶冶は客観的な分析・行動を得意とする。ここで言う解を陶冶は「支配者」と規定しており、そこに至るまでの道筋を半ば遊び心で歩んでいた。
 夏の残滓が漂う初秋にて、校舎から離れた男子バスケ部の部室より、今日も淫猥な濁音が吹奏する。広さ一坪という狭い室内には、男女の乱れた光景が窺えた。
「陶冶君……今日も……お、お願い……」
「おい。二人きりの時は『陶冶』じゃない。だろう?」
「あ、ご、ごめん、なさい……ご主人様ぁ……」
「ねえ、アレ言ってよ」
「う……は、はい。わ、私に罰を与えてください……ご主人様……」
「淫らな。が、抜けてるよ」
「み、みだ……淫らな私に、罰を与えて、下さい……」
「おお、場に染まってきたというか……棒読みじゃなくなってるな」
「あう~、は、恥ずかしかったよぉ~」
「可愛かったよ」
「撫でてっ!」
「なでなで」
「はわわぁ~❤」
 制服姿の男女が二人、室内で主従関係に馳せている。男は辛島陶冶であり、女子生徒の名前を都木菜々美という。股を広げて不敵に座る陶冶に対して、菜々美は不衛生にも地べたに正座をする。相対関係を明確にする行為にて陶冶は然り、菜々美も性的快感を剥き出しにして、うっとりした表情を見せていた。
 かしずく様子に陶冶が頭を撫でると、菜々美の陶酔感が更に増す。十分に高まった雰囲気に、陶冶は指で菜々美に脱衣を促した。
「う、うう……恥ずかしい、です……」
「もう三回目だよ。まだ恥ずかしいんだ?」
「う、そ、そんな、簡単に慣れる訳……ないじゃん……」
「敬語」
「あ、も、申し訳、ありません……」
「それじゃ、脱いで」
「はい……」
 おもむろに立ち上がり、菜々美が制服に手を掛けるも羞恥が脱衣を阻もうとする。主従関係を結び、三度目となる性行為だが依然として緊張と赤面は隠せないらしい。菜々美は耳や首まで真っ赤に染めつつ、衣服の一枚一枚を静かに脱いでいた。
「うっ、うううっ、うっ……」
 パサリ、パサリと、地べたに服が落ちる。全裸へと近づくに連れて菜々美の羞恥も増し、反対に脱衣の勢いが衰えていく。いつの間にか、瞳には小粒の涙が浮かんでいた。
 しかし、決して不承不承ではない。菜々美は恥辱に染まりながらも、内心では高揚感に煽られており、とうに方々の性感帯をジワリと蕩けさせていた。
「はぁ……はぁ……んっ、はぁ……」
「大丈夫? 顔が真っ赤だけど」
「……むうっ」
「可愛いよ」
「ぁ、うっ、あっ……❤」
「最後の一枚。早く取って」
 陶冶の言葉に菜々美が頷き、局部を覆っていた布を静かに剥いた。
 一糸纏わぬ姿が晒され、いよいよ菜々美の顔面から湯気が湧き昇る。全身が燃えるような恥ずかしさに、両手で胸と局部を隠してしまうも、陶冶がそれを許すハズはない。
「隠しちゃダメだ。よく見せて」
「あう、ううう~、恥ずかしい、ですっ、あぁあ~っ!!」
 陶冶が首を横に振り、菜々美の覆いがゆっくりと解かれていった。
淫蕩に燻された局部と、鎖骨から伸びた白く美しい湾曲が露わとなり、より一層に菜々美が赤みを帯びていく。陶冶の視線は局部の火照りを堪能すると、続いて程よい美乳へと注がれていった。
「相変わらず綺麗だな」
「あ、ありがとう、ございます……」
「乳首も新品同然にピンク色だ。美味しそうって言ったら、変態かな。けど、そそられるよ。早く、この手で揉んでみたい」
「ど、どうぞ、触って下さ、い……んっ……」
「そうしたいんだけど、もっと菜々美の恥ずかしがる姿が見たくなったから、それは後回しにしたいと思う。まずは乳首を使って、自分で慰めてみて」
「え、ええっ!?」
「早く」
「あ、う、は、はい……」
 蒸気を発する茹蛸になりながら、菜々美が両手で左右の乳房に手を掛ける。陶冶の視線に、つい手で顔を隠したくなる衝動に駆られるが、グッと堪えてお椀型のDカップを掌で包み、母指球と手根にて按摩を始めた。

羞恥プレイ

「うう、触って下さいよ、ご主人様ぁ。自分でするなんて……しかも、ご主人様が見てる前で……そ、そんなの、は、恥ずかしすぎますよぉ……んっ、ふぅううっ……」
「菜々美の恥ずかしがる所が見たいんだよ。名案だろぉ!?」
「あ、う……ご主人様のドS……大好き……」
「うわ、菜々美……いまお前、顔から湯気が出ているぞ……」
「い、言わないでぇっ……うあぁあ、ぁっ……」
「おい、手で顔を隠すな。全て、俺に見せるんだ」
「うううっ、ううっ……はぁあっ、ぁっ……」
「汗が凄いな。まだ暑いからな。そこまで赤面してりゃ、身体も熱くなるか。湯気が出て……汗の臭いが俺にまで届いてくるぞ?」
「意地悪です、ご主人様……はぁっ、ぁあっ、あっ……」
 いきなり始まる公開オナニーに戸惑うも、陶冶の命令は絶対であり、菜々美は気の毒な程に赤面しながら、恥辱の涙と嬌声を露骨に自慰へと馳せた。
 高まる感度から、どうしても声を押し殺せない。自身の乳房を揉み、それを陶冶に視られる屈服感が菜々美を悶えさせている。陶冶もまた、駆け巡る快楽に苛まれて下半身をクネクネと揺らす菜々美の厭らしい様子に感度を促されていた。
「うっ、くっ、ふぅっ、んんっ……」
「はぁ、エロいな。顔真っ赤にケツを振って、涙を流してさ」
「み、視ないで、くださいよぉ……は、恥ずかしい、ですから……」
「とか言って、本当は感じてる顔を見られるのが好きなんだろう?」
「そ、そんな……う、うう、は、はい……」
「素直な菜々美、可愛いよ」
「あううう~っ、んっ、ふぁっ……」
「可愛い」という言葉に、菜々美が輪を掛けて顔を歪ませた。
 陶冶は淫乱な菜々美を優雅な気分で眺めつつ、露骨にズボンを盛り上げている。不意に、菜々美の足元に投げ捨てられていたショーツに目が行く。陶冶の目線を察した菜々美は、思い出したように肩を竦め、ショーツを手に取った
「……そ、そういえば……今日はパンツを渡す日でしたね」
「ああ。この下着は貰っておくぞ?」
「良いですよ。どうぞ❤」
「どうも。白いパンツって好きだわ。なんか興奮する」
 清潔感を見せる白い下着が陶冶の手へと渡る。陶冶のそれは、特に下着性愛という訳ではない。ペットの下着を貰う行動原理は、本当にただの「なんとなく」だった。
 しかし、常に冷静沈着で毅然とした陶冶が実は下着の愛好家であり、夜な夜な一人で萌えているのかと想像を掻き立て、菜々美がうっかり噴き出してしまう。
「不躾な質問ですが……私のパンツでナニをするんですか?」
「え?」
「私のパンツが欲しいって言ってたけど、ナニに使うのかな、と」
「…………」
「ご主人様、もしかして私のパンツでオナニーするの?」
「…………」
「あはっ、なんか嬉しいかも……ってか、ちょっとウケる……」
「ぬう。なんて生意気なペットなんだ。そんな無駄口を叩けるなんて、自慰では羞恥が全く足りないみたいだな?」
「はうっ、ご、ごめんなさいっ!! これ以上はぁ……」
「乳房の自慰は終わり。俺の前に立って、割れ目を広げるんだ」
「ひえぇえ……」
「……心から従順になるまで、徹底的に羞恥責めをする必要がある」
「あう……とっくに従順ですよぉ……んっ、ふうっ……ほら、こんな目の前で、アソコを広げるなんて、彼氏にもしたことないんですから。ご主人様だけ、なのにぃ……❤」
 菜々美が陶冶の両膝を蟹股で跨ぎ、自らの指で陰唇を左右に拡げる。
 眼前で局部を見せる恥辱が菜々美を官能に焙っている。拡張だけで一切と触れられていないにも拘わらず、陰唇は陶冶の視線にジリジリ焼かれるように溶けて、断続的にヒクヒクと緊縮を乱発していた。
「そういえば、菜々美は昨日も彼氏と会っていたんだよな?」
「は、はい……エ、エッチもしました……で、でも、頭の中には……ず、ずっとご主人様が居ました。彼氏のこと、本当に好きだったのに、もう、ご主人様のことしか考えられなくなって……エッチの最中でも、ご主人様のこと、考えないと……感じられなくなってるん、です……ど、どうしてくれるんですかぁ、ご主人様ぁ……❤ 好きぃ、大好き、大好きです、ご主人様ぁ……❤」
「ほう? 彼氏が居るのに、俺に好きとか言って良いんだ?」
「あう……意地悪……」
 心身の全てを捧げ、陶冶への忠誠を露わにする菜々美には、彼氏が居た。他の学校に通う同年代の男と交際しており、いまでも週末にはデートをする間柄である。それを承知の上で、こうして陶冶は主従の関係を築いていたのだ。
 陶冶は口達者な上に女性からの人気も極めて高い。クラスメイトの友人として、元から仲の良かった二人が性関係に発展するのは難しくなかった。
「ちなみに、彼氏さんは俺との関係を知ってるのか?」
「し、知ってる訳、ないじゃないですか……」
「もし、俺との関係を全て打ち明けろ。って言ったら、どうする?」
「……ご、ご主人様がお望みなら……そうします……」
「そうか……まあ、冗談だ。俺も他の女と遊んでるしな。『均衡』を保つ為にも、なるべく彼氏と別れないでいてくれ」
「うう、分かりました……」
 親交の傍らにて独学のマインドコントロールを用い、対象の女性を自身に依存させるなんて、陶冶にとっては造作もないのだ。気付けば、菜々美は陶冶を神格化して麻薬を帯びたように溺れていた。
 なお、陶冶は敢えて「彼氏持ち」の女性をターゲットにしている。
どんな女も想いのままに依存させられる陶冶にとって、恋人の有無は問題にならないのだ。寧ろ、やがてハーレムを叶えたい陶冶にとって、恋人が居るという状況は相手をコントロールし易く、なにかと都合が良いのだった。
「ううう、ご主人様のも彼女、いるんです、よね……しかも、沢山の……ううっ、うっ、ううっ、ヤダ……ヤダァ……私が一番ご主人様を好きなのにぃ……ううううっ……ご主人様ぁ、好き、好き、好き……大好き、ですぅっ……誰よりも大好きですぅ……」
「彼女ではないよ。ただ、ちょっと懇意にしてるってだけだ。嫉妬を感じるなら、菜々美も複数の男と付き合えば良いさ」
「ヤダ、ヤダ、ヤダァ……うううっ、ひっく、うっ、意地悪……本当、意地悪です……私にはご主人様しかいないって……知ってる癖に……私はご主人様しか、す、好きになれないのぉ。ううっ……か、彼氏と別れるから……わ、私と付き合ってくださいぃ。ご主人様ぁ……一対一で、普通の恋愛、しましょうよぉ……だ、大好きなんです……」
「俺は寝取り好きなんだろうな。彼氏の居る菜々美を抱くってことに、異様な興奮を覚えるんだ。もし菜々美が彼氏と別れたりしたら、もう一気に冷めるかも。だから、別れないでくれ」
「そ、そんなぁ……」
「俺のことは、都合の良いセフレと思ってくれよ。本命の彼氏さんを愛しつつ、たまには気晴らしに俺を使って気持ち良くなる……なんてくらいにさぁ?」
「ヤダヤダヤダヤダヤダァ……ご主人様が他の女子と仲良くしてるの見ると、うっ、んんっ、ホントに死にたくなるのぉ……ひっく、うううっ、うわぁああぁああん!!」
 束縛しないからこそ、相手の行動を制限させられる。即刻と彼氏を捨てて陶冶と付き合いたいのが菜々美の本音であるも、陶冶へと心酔する菜々美は命令に逆らえず、いまも無理やり彼氏と付き合わされていた。
 陶冶が居るのに、他校に彼氏を持っている。だから、陶冶に菜々美以外の女性が居ても文句を言える筋合いがない。このジレンマに相当悩んでいたのだろう。菜々美は堰を切ったように、主人の目も憚らず、主人の前で泣き喚いてしまった。
「菜々美。いい加減に泣き止め」
「うううっ、うっ、うううぅっ、うっ……」
「はぁ……兎に角、抱いてやる。兎に角、それで落ち着け?」
「ふ、ぁっ……❤ う、うんっ……」
 陶冶が立ち上がり、やれやれと泣きじゃくる菜々美を抱き締める。主人の温もりにて、菜々美の涙がカラッと引っ込む。「抱く」という言葉を聞き取ると、すぐさま身体を熱くさせた。

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ももえもじ 2020/05/23 08:00

【小説】お嬢様だって足が臭い!!-第一話

概要

英傑は、ひょんなことから三人のお嬢様と知り合う。
彼女たちは根っからの箱入り娘であり、驚くほどに性の知識が無かった。
にも拘らず、性欲は人一倍という。
始めは調教ごっこのつもりで遊ぶ英傑だったが、次第に三人の性欲に圧倒されていく。


第一話-前半

 権威主義の家柄にて生を受けた令嬢たちは、権力者の独善的な私情によって人生の多くを支配されていた。上流階級の血筋に恥じぬよう、幼少期から英才教育を叩きこまれては、決められた将来へと歩まされる毎日である。進学先や仕事、結婚相手に至るまで徹底的に管理される彼女たちに自由や娯楽など有りはせず、これからも死ぬまで血筋やらを全うしなければならなかった。

「……そう思ってた時期があったよ~」
 頭を艶々に光らせた女学生の、溌剌とした声が聞こえる。名前を杏里といい、髪の毛を金色に染めたり、身体にタトゥーを掘るなど調子の良い奴だが、これでも歴とした名家の娘であり、彼女も生まれながら親に敷かれたレールを直走る存在だった。
 ……しかし、髪染めや彫り物、それと俺の顔面を踏みつけて悦に浸る様子から、杏里が既に親の望む姿から逸脱しているのは言うまでもないことである。
「ねぇ~、感触ばっか愉しんでないで、ちゃんと臭いも嗅いでよ!」
「はいはい、お嬢様。……すぅ~はぁ~、すぅ~はぁ~」
「ふふっ、くぅう……やっぱり、これ気持ちいいわぁ、ホント❤」
 肉付きの良い杏里の足が俺の鼻へと押し付けられる。お嬢様の卑猥な悪臭が俺の鼻を刺すが、不快感なんて毛ほどもない。前足部と踵を両手で支えると、俺は足底から立ち込める饐えた臭いを犬のように嗅ぎ惚けた。
「んっ、くふふっ、んっ……ぁっ……」

 土踏まずにキスをしながら露骨に鼻を鳴らすと、杏里が小さな喘ぎ声を零す。足の裏に感じる唇の感触と、足の臭いを嗅がれる羞恥により身悶えている。
「ったく、臭いを嗅がれて興奮するとか、どんなお嬢様だよ」
「は、はぁ? 女の子の足の臭い嗅いで思いっきり勃起させてる奴に言われたくないんだけど?」
「良いんだよ、俺は。お前らと違って下等生物だからな」
「拗ねないでよ。んっ、んぁっ……やっぱり、親指と人差し指の間を嗅がれるの弱いわぁ。なんか、ゾクッとくるよ❤」
「ここの臭い酷いな……んっ、すぅ~はぁ~、すぅ~はぁ~。ヤバい、ここの臭いマジで興奮する……すぅすぅ、くんくん、はぁはぁ……」
「んっ、ふぁあ! アンタの為に、靴下は洗濯しなかったんだ。自分でやっといてなんだけど、やっぱ恥ずかしいわ。んっ、ぁあっ……で、でも、この燃えるような快感……堪んないっ!」
「靴下を取り換えなかったのか。道理で、いつもより臭いわけだ」
 杏里の臭いが鼻から脳へと達すると、脳内麻薬が分泌したような心地に陥る。ムンムンと漂う酸っぱい香りを貪るに連れて、俺の股間が火を噴かせていた。
「んくぁあっ! は、鼻が足の裏に当たってっ、臭いも嗅がれて……恥ずかしいっ! 恥ずかしすぎて、変な声出ちゃうっ!」
「ああ。杏里っ、お前の臭い、最高だよぉっ!」
「んはぁあっ、英傑っ、英傑っ! もっと、もっと臭い嗅いでぇっ」
 獣のように我欲を全うする俺の姿に、杏里も燃えるような興奮を覚えていた。情欲が極まり、蕩けた瞳で縋るように俺を射抜いてくる。俺も、杏里のそんな視線に魅入られていた。
「あのぉ~、英傑さま。申し上げにくいのですが……杏里さんばかりではなく、私の臭いも均等に嗅いで頂けませんか? 随分待たされて、私のアソコも大変なことになっています……」
「ぇ、英傑さん……あ、杏里さんとイチャイチャし過ぎですっ!」
 杏里に理性を刈り取られかける中で、隣から二つの声が掛かった。足を差し出しながら待ちぼうけを喰らっていた少女達である。
「あ……すまん。つい夢中になって」
「最近は杏里さんばっかりですよね。もしかして、英傑さまは、杏里さんを心に決めているのでしょうか?」
 杏里と並び、同じく俺へと足を投げ出す女学生が、ムッとした表情で睨んでくる。彼女たちもまた、俺に足の臭いを嗅がれる存在だった。
「そ、そんなわけないだろ! ……ごめん、沙彩さん。ちゃんと沙彩さんの臭いも嗅ぐから。勿論、結衣ちゃんの臭いもね」
「ええ、お待ちしております♪」
「は、はい。あ、あ、ありがとう、ご、ございます……で、でも私は最後でも、ぜ、全然構いません……」
 俺を神聖視して「様付け」を止めない沙彩さんと、男慣れせず吃音が目立つ結衣ちゃんに平謝りをする。どちらも杏里と同様に育ちの良いお嬢様であり、天地がひっくり返らなければ、俺のような下民が涎を垂らしながら易々と触れて良い相手ではなかった。


「それじゃあ、次は沙彩さんの足、いきます。……すん、すん、すぅ~~、はぁ~~。……あああ、本物のお嬢様の足の臭い……嗅いでるだけなのに、身体が浮きそうな感覚だよ」
「ありがとう……ございます、英傑さま❤」
「オイ、アタシも本物のお嬢様なんだが……」

 だが、天地はひっくり返ったのだ。
 杏里のツッコミを他所に、俺は沙彩さんの足を愛でるように抱えて深呼吸を繰り返した。沙彩さんの臭いが鼻から全身に染み渡ると、ぽつぽつと脳汁が迸り、地に足がつかないような気分になってしまう。
「沙彩さんの臭い……た、堪んないっ! はぁっ、はぁっ……」
 十歳近く年が離れているのに、沙彩さんと「さん付け」してしまう貫禄が彼女にはある。及ばぬ鯉の滝登というのか、どうも沙彩さんのような上品すぎる子には頭が上がらなかった。
「ぁっ、んあぁっ! 身体がっ、もう熱くなってっ……英傑さまに足の臭いを嗅がれているだけなのに……あ、頭が真っ白になってしまいますっ……はぁっ、はぁっ、はぁあん❤」
 高嶺の花は、相当な感度を誇っていた。
 鼻柱を足裏へと押し付けて大きく息を吸い込むだけで、沙彩さんが背筋を戦慄させて身震いする。早くも顔を真っ赤にしては、瞳を熱く蕩かしていた。
「すぅ~はぁ~、すぅ~はぁ~。沙彩さん、相変わらず感じやすいね。愉悦に浸ってる顔、めっちゃエロいや……すぅ、はぁ~~っ」
「ひっ、ぁああん! ぁっ、ぁああ……恥ずかしくてっ、なにも考えられませんっ! ゃぁあ……お顔、視ないで下さぁい……いま私、絶対に厭らしい顔してるっ! ……こんな姿を父に見られたらっ、間違いなく勘当されてしまいますっ!」
 沙彩さんが涙目で身を捩る。変態プレイを純粋に悦ぶ杏里とは違い、沙彩さんは由緒正しきお嬢様に有るまじき姿勢への背徳感から興奮しているようにも見えた。
「ああ、全くだ。俺みたいな得体の知れん男に隈なく貪られて、こんなエッチに感じてるんだからなぁ。もしこんな姿を両親に知られたら、どうなるんだろうな?」
「はぁあっ……私、いけないことしてます……ぁっ、あああっ、ぁっ……こ、これじゃあ……両親に失望されちゃうぅっ!」
 臭気を吸い上げる度に、沙彩さんが壊れた機械のようにガクガクと全身を揺らす。果てには、勢力家の娘として不相応な自分を謝罪しながら、沙彩さんがオーガズムに達した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……この快感、未だに慣れません❤」
 筋肉を弛緩させ、呼吸を整えながら沙彩が口を開く。
「はぁ、はっ、はぁあ。臭いを嗅がれることで、ここまで解放的な気分に浸れるだなんて……英傑さまに出会わなければ、絶対に知り得ないことでした❤」
「礼を言うのは、確実に俺の方なんだけどね。どうも、沙彩さんは俺を高く見過ぎる傾向があるんだよなぁ」
「ホントだよ、沙彩。コイツなんて、ただの不法侵入者じゃん。まあ、いまの環境には私も感謝してるけど、こんな変態にそこまで畏まる必要なんてないんだよ」
「その通りなんだが、言われるとグサッと来るな」
 さっきまで足の臭い嗅がれて善がってた癖に。
「杏里さん、失礼ですよ。英傑さまは私の恩人なのですから。英傑さまは窮屈にしていた私に数々の素晴らしい世界を教えてくれました! ……私、本当に感謝しているんですよ?」
「は、はぁ。どうも」
 沙彩さんが目を輝かせながら俺との出会いを思い浮かべている。しかし、身分も年齢も大きく異なる我々……その邂逅が良いものであるハズがない。杏里が言ったように、俺は不法侵入を働いて三人との出会いを果たしたのだ。

 定職にも就かず、四畳間のワンルームにて一人暮らし。女との面白い話もなく、日々をストレスと性欲で詰まらせてしまった結果、気づいた時には、俺は近所に聳える超お嬢様学園に不法侵入していた。
 まるでゾンビが人間の血肉を求めるように、或いは砂漠のど真ん中でオアシスを探すかのように学園を徘徊して、お嬢様の私物の一つでも盗んでやろうと考えていた。
 そして、学園で真っ先に出会ったのが、俺に足を差し出している三人のお嬢様だった。杏里たちは、俺が学園の関係者だと思ったらしい。敷地内を不審にうろつく俺に、なんの警戒心も抱かずに声を掛けてきたのだ。
 それから、何故このような関係にまで発展したのかは覚えていない。いつの日からか、彼女たちは放課後になると、わざわざ学園の外出許可を得てまで俺の住むボロアパートに足繁くようになっていた。
「不審者だった俺からエッチを教わりたいだなんて、お嬢様ってのはホントに変わってるよな。まあ、そのお陰で俺は警察に捕まらずに済んだんだけどさ……」
「本当だよ。英傑なんて捕まっちまえば良かったのに」
「杏里さん、またそんなこと言って。英傑さんが嫌いなんですか?」
「い、いや。嫌いじゃあないけど、さ……」
 一つ言えるのは、彼女たちが性に対して強い関心を抱いていたということ。全寮制な上に、ネット環境は厳しく制限され、外出の際にも一々許可が必要という牢獄的な学園に通うお嬢様方は、井戸の外に広がる世界が恋しくて堪らなかったらしい。ロクに働きもせず、日々をエロサイトの物色に費やしては、いつもオナニーに耽ってる俺のことが神々しく見えてしまうほど俗世に憧れていたのだった。
「その議論はまた今度にしよう。早く続きに移らないと結衣ちゃんが退屈しちゃう。待たせちゃってごめんね」
「い、いえ。と、とんでも、ない……です。ょろしくお願ぃします」
 無駄に回想に浸ってしまったが、まだエッチの途中である。沙彩さんがエクスタシーの余韻を味わっている間、俺は最後の相手こと結衣ちゃんに食指を伸ばした。
「……んっ!」
 ハムのように瑞々しくプルプルで、ムダ毛の一切ないツルツルな脹脛を抱えて優しく撫でると、結衣ちゃんが小さな呻き声を上げる。未成熟で童顔の、性に悶える結衣ちゃんのエッチな表情が俺の官能を天井知らずに突き上げていく。
 俺は、覚悟を決めて足の裏に顔を埋め、目一杯に深呼吸をした。

「すぅ~~~~っ……………………………………」
「ふあぁあぁっ、え、英傑さんがっ、私の臭いをっ……❤」
「さーて、今日は何処まで耐えられるかな?」
「シッ、杏里さん」
 俺は、可愛い女の子が相手なら尿だって飲める自信がある。足から放たれる臭気など、俺にとって官能以外の何物でもない。そんな俺だが、結衣ちゃんの臭気だけは別腹だった。
「ぅ、うう、ぇ、ぇいけつ、さん……」
 臭いが鼻から脳に行き渡り、俺は結衣ちゃんの脹脛を抱えたまま固まってしまう。結衣ちゃんの足からダダ洩れる香味……それは、強烈な悪臭と破竹の苦味を伴う「えぐ味」だった。
 催す吐き気を必死に堪えて、なんとか笑顔を浮かべる。そう、結衣ちゃんには、体臭があまりにもキツいという難点があった。
「…………くぅ、相変わらず……」
「ぁ、あぅ……ご、ごめ、さい……足が、その、臭くて……」
「い、いや。いつも言ってるだろ。結衣ちゃんの臭い、俺は好きだよ。……コンプレックスにするほどのもんじゃないってさ……」
 涙目で謝る結衣ちゃんに、俺が精一杯の擁護をする。結衣ちゃんの臭いを初めて嗅いだ時、俺は思わずトイレに駆け込んでしまった逸話がある。
 ただでさえ劣等感に苛まれやすい性格の結衣ちゃんだ。俺の、あの防衛本能は彼女を強く傷つけたに違いない。だから、俺は償いとして結衣ちゃんの悪臭に興奮を覚えるまで堪能する使命があった。
「……すぅ、はぁ、すぅ、はぁ……」
 しかし目に染みるほど臭い。杏里や沙彩さんのような、臭くて酸っぱいけど何処か淫猥で、つい嗅ぎたくなってしまう臭いとは違う。なんだろう、昆虫の死骸から発するような、腐った臭いに近い気がする。
 ……決して口には出さないが。
「すぅ、はぁ……んっ、ぺろっ…………ぅぇっ」
「なんだ、英傑ってば、もう結衣の臭い克服しちゃったんだ」
 ただ、人形のように均整の取れた愛らしい少女が臭いの発信源であることは事実なので、如何な腐臭だろうが、やはり俺の股間の滾りは避けられない。先ほどから、下着が先走り汁による不快感に見舞われ、ズボンを突き破る勢いで下半身を盛り上げていた。
「ぁぅ……ぇ、英傑さんのおちん〇ん……すごいことになってます……わ、私の臭いを嗅いで……あんなになっちゃう、なんて……」
「今更ながら、英傑ってホントにキモいな。あの結衣の足の臭いでも興奮しちゃうとか。一説じゃ、結衣の体臭を利用して化学兵器を作ろうって話も持ち上がってるくらいなのに」
「そ、そんなの持ち上がってないよぉ……」
「でも虫は殺せるよね?」
「殺せないよう……」
「ははは。まあ、確かに……ちょっとアレな臭いだよね」
 噂に名高い結衣ちゃんの足を愛でる俺。露骨に勃ったテントを前に、結衣ちゃんの視線が釘付けになる。自他共に認める悪臭を大の大人が喜々として貪っているのだ。結衣ちゃんは、湯気が出るくらい顔を真っ赤にしながら、止め処ない羞恥で下着を愛液でジワリジワリと濡らしまくっていた。
「はぅっ、やっ、ふぁああっ! え、英傑さんっ、も、もう止めて下さいぃいっ。わたっ、私のっ、臭いですからぁ! ぅううっ、うっ……ひくっ、ひっ、ひぁああ、ぁっ、ふああぁっ! 私、英傑さんの傍に居られればそれで満足です。嗅がれなくても、別に気にしませんから……沙彩ちゃんと杏里さんの臭いだけ嗅いでいて下さいよぉ。ひっ、はぁあぁっ!」
「なに言ってんだ。俺が嗅ぎたいから嗅いでるんだよ」
「う、嘘、だぁあ……だって、最初の頃……わたしの、臭いでっ……英傑さん、ゲロ吐いて、悶絶してた……」
「あれは本当に悪かったって。不意だったからな……でも、大丈夫! 確かにちょっとアレだけど……割と癖になる味だぞ」
「そんなこと……ぁひっ、ひゃぁあっ! 鼻の先っ、あ、足の裏に擦られるの……と、とっても擽ったいですっ! はぁっ、あぁっ❤」
 鼻先をグリグリと押し付けて肉感を味わう。ついでに、暇を持て余した口から舌を伸ばして後足部を舐め始めた。
「ぁっ、ゃああっ、ひぎっ、ぃいっ! 踵、あったかいっ! 英傑さんの舌の感触、すごく伝わってきて、き、気持ちいいっ! ぁああっ、だめっ、そこ……弱いんですっ……イ、イッちゃうっ……❤」
「結衣さん、羨ましいです♪ 英傑さまに舐められて……私の足は舐めてくれなかったのに……」
「良いだろ、結衣ちゃんは特別なんだ……ちゅっ、ちゅくっ、れろっ、ぺろっ……あああ、マジで興奮してきてヤバい。なあ……今日も、靴下、貰って良いか? んっ、ふぅっ、はぁあっ!」
「ちゃんとアタシらの足も舐めたらね」
「分かってるって。でも、まずは結衣ちゃんのを堪能してからだ」
 ぺろっ、ちゅっ、ちゅぱっ、んっ……ぷちゅっ。
「はぅ……」
 さっきよりも沙彩さんと杏里の息遣いが荒い。
「はぁ、はぁ……観てるだけで身体が熱くなってきました。局部もジンジンと火照っています……❤ ふぅ、ふぅっ、ふぅっ……」
「ぁあもう、変態の、変態行為を観て興奮するとか、アタシっ……! 熱っ! 股間、めちゃ熱いっ……んっ、うくっ、ふぁあっ!」
 場が過熱する。耐えられないといった様子で、沙彩さんと杏里が己の指を使い局部をパンツ越しに触り出す。湿っていた下着が、その水気をより広げていく。やがて快感を肥大された二人のエロい声が俺の部屋に響き渡り、淫靡で蒸れた臭いも充満していった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、みんなの汗や、アソコの臭いが漂ってて、めちゃくちゃエロいっ! お、俺もう舐めるだけじゃ物足りないっ! 結衣ちゃん、アレいくぞっ!」
「はぁん、ぁっ、やぁあっ! アレって、アレですかっ? ぁっ、だめっ、やっ……はぁあああんっ❤」
 そこら中に漂う牝の臭いに耐えられなくなった俺は、こいつらの性感帯でもある足の指先を力いっぱいに齧った。
「ぃっ、痛ぁああぁああっ! 指っ、足の親指にっ、英傑さんの八重歯っ、ふぁっ、ぁっ、思いっきり食い込んでっ! ダメッ、ダメッ! イクッ、痛くて、イッちゃううぅうううっ!」
 官能の極まった状態での痛烈な一撃は、結衣ちゃんを最高潮へと轟かせた。甘噛みのレベルではない、噛み千切らんとする勢いで歯を突き立てると、結衣ちゃんは上半身を弓なりにして、断末魔のような金切り声を上げた。
「ひ、ひぁああ……ぁっ、ぁぁあ……」
 軽く達した、なんてもんじゃない。結衣ちゃんは、虚空を見つめて恍惚に酔い痴れていた。ボケっと口を開けて下半身をヒクヒクと揺らす。その様は、まるで魂が抜けたようだった。
「ホント、すごい感度だな。足を齧られただけでマジでイクなんて」
「結衣さん、とても気持ちよさそうです。私も、見ていて疼いてしまいました。英傑さま、次は私の足をお願いします❤」
「沙彩、順番から言えば次はアタシでしょ。ほら、早く私のも嗅いでよ。それとも、一発抜いてからにする?」
「抜くのは最後で良いよ。それより、ちょっと休憩が欲しいんだが……まあ、無理か。順番に嗅いでくのも疲れたし、今度は二人同時に嗅いでやるっ!」
「は~い、ど~ぞぉ♪」
 結衣ちゃんの両隣から二本の足が伸びてくる。両手でそれを掴むと、貪るように自分の顔面へと宛がった。足裏の弾力を味わいつつ鼻から息を吸うと、苦味のある芳醇が体内に広がっていった。
「あぁ~、二人の臭い、めっちゃ興奮するううぅっ!」
 女子が三人もいる以上、俺に休む暇はない。三人が満足するまでエンドレスに相手取るのが専らである。
 だが、如何せん彼女たちの性欲に底はなく、結局は俺がノックアウトするまでエッチが続くのがデフォルトだった。

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