(◝‿◜)近所のミズタウロスおばちゃんとショタ勇者 そのあと

リクエストを受けて制作しました。以前書いたもんぱら逆寝取られ小説の続編です。
こういうコミッション的なお仕事も受け付けているのでTwitterのDMや「wasabisedo@gmail.com」までお気軽にご連絡ください。

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前作も併せてどうぞ

(◝‿◜)近所のミズタウロスおばちゃんとショタ勇者 そのあと

「ルカちゃん……どうかしらぁ? おばちゃんの腰使い……」
 オデットはルカの上に跨ってゆったりとしたリズムで腰をグラインドさせながらそう訊ねた。毛で覆われた両脚を大きく開いた蟹股の姿勢で、結合部はグロテスクなくらい露骨に見えてしまっている。しとどに濡れた女の器官は少年のささやかな屹立をしっかりと咥え込んで全体を優しく締め付け、内部の肉ヒダで感じる部分を心地よく摩擦する。腰が落ちるたびにそこから溢れ出す水音は聞くに堪えないくらい下品で淫らだった。
「お、オデットさん……ああぁ……わかんないけど、気持ち良過ぎて……おちんちん持っていかれちゃいそうだよぉ……♡」
 オデットの艶めかしい腰使いにルカはただ悶えることしかできない。それも仕方のないことだろう。大人の男でも魔物娘が相手ではたちまち骨抜きにされてしまうというのに、熟練の技術を誇る年増のオデットに対してルカは昨晩精通を迎えたばかりなのだから。
 初めての手ほどきをしたのはもちろんオデットである。ルカの幼馴染ソニアから「ルカを村に留まらせて欲しい」と相談された彼女は、淫らな悪知恵を働かせて彼を自宅に招き入れた。そして、年増の魅力と技量で年端もいかない少年を誘惑し、篭絡した。自らが望んだという形で行為の意味さえ知らない彼を咥え込み、あまつさえ結婚するという約束まで取り付けさせたのだった。
 初めての女体を――それも魔物娘の熟れた体を――味わった若い雄は、今まで想像すらしてこなかった極上の愉悦に溺れに溺れた。ルカは狂ったようにオデットと婚くながり続け、初心な欲望を何度も何度も蕩けた肉壺の奥に注ぎ込んだ。それを可能にしたのはオデットの発達した両乳房から出る“特製ミルク”が少年を発情させ、尽きることのない精力を与えていたからに他ならない。魔性の母乳の効果は絶大で、少年は夜を徹して交わり、朝になって気力が尽き果て眠りにつき、ややあって目を覚ましたのだが、その理由というのが「おちんちんが苦しかった」からという次第で。
「あらあら……起きちゃったわね……♡ また、するかい?」
 起き抜けにそう淫らに誘いかけられ、ルカは一も二もなく首肯した。二人はそれからずっと交わり続けている。
「んっふふ……ルカちゃんの顔、とっても可愛い……そんな顔されたら、おばちゃん我慢できないわぁ……♡」
 オデットは感極まったようにそう言うと、上下の律動を少しずつ早めていく。汗ばんだ乳房がたぷんたぷんと激しく揺れる。膣内部の淫らな構造が咥え込んだ肉棒をリズミカルにシェイクする。その腰砕けの快感にルカは目の色を変えて悶絶した。
「うあ、ああぁっ……オデットさ、ん……また、イっちゃ、イっちゃうよぉ……」
「いいわよぉ……ルカちゃんの大好きなおっぱいで、お顔包んであげるわねぇ♡ ほうら、むにゅううううぅっ……♡」
 オデットが上体を傾けルカの首に手をまわす。ミノタウロス族特有の豊満過ぎる乳房が底なし沼のように静かに、柔らかく少年の小さな頭をその巨大な谷間に飲み込んでいく。
「むううっ……むうううぅ――っ♡ んんんっ……♡」
 汗まみれの谷間には濃厚な臭気が籠っていた。脳を芯から痺れさせ、意識を恍惚に染め上げる魔性のフェロモン。熟れた乳肉に口も鼻も塞がれて、息も絶え絶えになりながら、ルカはその魅惑の芳香を溺れるほどに嗅いだ。
 思考も意識も蕩けてしまう。まるで、オデットの淫らな肉体に全身を隈なく包み込まれたみたいだった。そんなうっとりとした天国みたいな快美感の中で欲望の内圧が一気に高まっていく。
「んっふふふ……おばちゃんのドスケベフェロモンたーっぷり吸いながらイきなさい♡ おばちゃんの膣内に、ぴゅっぴゅしましょうね♡」
「んんっ……むううっ、んんんんっ……ふうううぅっ――♡!」
 射精の瞬間、腰が勝手に跳ね上がった。女肉の奥底に深々と潜り込んだペニスがビクビクと痙攣し、精を迸らせた。脈動と共に熱い液汁が尿道を擦り上げ、ぬかるんだ肉の奥へと打ち放たれる。魂まで抜けるような極上の放出感に、ルカはオデットの背に手を回してその豊艶な肉体を抱きしめた。
「ああぁ……ルカちゃんの熱いのがきてるよぉ……んんっ……若いっていいわぁ♡」
 射精中もオデットの膣肉はいやらしく蠢動し、少年の小さなモノを徹底的に責め抜いていた。それは、捕らえた雄から根こそぎ精を搾り取るための魔物娘の本能の働きによるものだったが、ルカにとっては優しく心地いいマッサージに他ならなかった。甘い粘膜の歓楽に酔いしれながら、ルカは何度目かもわからない膣内射精を果たしたのであった。
「たっぷりだしたわねぇ……おばちゃんのおっぱいに包まれながら出すの、そんなによかったのかしら?」
「す……すごかったぁ……♡ オデットさんに溺れそうで……きもちよくってぇ……♡ うううぅ……オデットさん好き……好き好き好きぃ……」
 ルカは甘ったれた声で言い、目の前の爆乳にスリスリと顔を擦り付ける。今まで一人で頑張ってきて、誰にも甘えることができなかった分を取り戻すみたいに。
「んまぁ♡ ルカちゃんったら……♡ そんな風に素直に言われたらおばちゃん嬉しくなっちゃうじゃないの♡」
 糸のように細い目をさらに細くして、オデットは照れ笑いを浮かべた。
「次は何がしたい? ルカちゃんのおねだりならなんでも聞いてあげるわよぉ♡」
「オデット……しゃん……んううぅ……おっぱい、おっぱい吸わせてぇ……」
「あらあら……すっかりおっぱいにメロメロになっちゃったわねぇ……」
 呆れたように、けれど嬉しそうに微笑しながら、オデットはベッドの縁に座り直し、赤子のようにルカを抱き上げた。
「ほうら、いいわよぉ……ルカちゃんの大好きなおっぱいミルク……たっぷり召し上がれ……」
「んんぅ……ん、ちゅうっ……あむっ、んんっ、ふうぅ……んんっ……」
 オデットの乳房を押し当てられた途端、ルカは条件反射のようにくすんだピンクの突起にむしゃぶりついた。生硬な乳首を唇で挟んで吸い立てると、途端に温かく甘ったるい特濃ミルクが溢れ出してくる。まるで天与の甘露か天上のソーマ、液体状の幸福が口いっぱいに広がっていくような――そんな極上の味覚にルカは夢中になって魔性の母乳を求め続けた。巨大な乳房にすがりつき喉を鳴らすその様子はまさに赤子のようだ。
「よーちよち……いいこだねぇ……お昼、まだだったもんね……栄養満点のミルクたっぷり飲んで、おちんちんミルク沢山作りましょうね♡」
 言いながらオデットはルカのモノを指先で軽く弄んだ。皮かむりの小さなモノはそんな軽い刺激に敏感に反応しピクピクと震えた。
「んふふ、まだまだセックスしたりないみたいねえ……次はどんな体位でしたいかしらぁ? ルカちゃんの好きな体位で存分に愛し合いましょうね♡」

 いつの間にか早足になっていた。
 ルカが帰るのがあまりに遅かったから。
 宿の様子が心配だからって午前中には帰ってくるだろうと思っていたのに。もう昼を過ぎていた。何かあったのかもしれない。それが何かはわからないけれど、とにかく不安な気持ちが一秒ごとに強くなってきた。
 待っていられなくなって、もう一泊していこうか、なんて気分でいる宿泊客を悪し様に追い返して、部屋の片づけもほったらかして、村はずれにあるオデットの家へと足を向けた。
 不安な気持ちが歩度を早めさせ、木立を抜け小さな牧場と二階建ての家が見えた瞬間、ソニアは走り出していた。
 少し息を整えてから、玄関の扉をノックする。返事がない。
 行き違いになったのだろうか? 
 いや、変な寄り道をしていなければではあるがルカの家からここまでは一本道だ。それなら途中で出くわすはず。
 なら、まだお邪魔しているんだろうか?
 もう一度ノックしてみる。やはり返事はない。
 出かけているんだろうか。もう少し待ってみるか、ルカの家で待っていようか。逡巡しながらもソニアの手はドアノブに伸びていた。
 鍵はかかっていなかった。音もなくドアが開く。
「お邪魔しまーす……」
 そろりと中を覗いて声をかける。返事はない。
 勝手に入ったらまずいんじゃないかと思いつつも、身体は自然に動いていた。後ろ手でそろりとドアを閉める。まるで泥棒になったみたいで気まずかったが、不安な気持ちが彼女を突き動かしていた。
 居間や台所は綺麗に片付いていて人の気配はない。けれど人のいた残り香というのか、匂いのようなものは感じられた。
 どこかへ出かけたのだろう。そう思いつつも、ソニアの足は客間と寝室のある二階へと向かっていた。不安な気持ちがどんどん強くなってきていた。無意識に足音を殺していた。
 と、階段を中ほどまで上がったところで物音が聞こえた。耳を澄ますと、水気を孕んだ聞きなれない音に混じって、囁くような声も聞こえる。オデットの寝室の方からだ。
 なんだ、いるんじゃないか。ソニアはドアをノックし声をかけた。
「……オデットさん?」
「……あっ、あら、ソニアちゃん? んんっ、ふっ……ごめんねぇ、んっ、気が付かなくって……」
 すぐに返事があった。だが、オデットの声には何か運動をしているかのように荒い息が混じっていた。そして、
「え……そ、ソニア……? え、ちょ、まずいよ……」
 ルカの声は狼狽えるみたいに震えていた。その声は何か自分に隠し事をする時とそっくりで、ソニアは無性に腹が立った。心配してここまで来たのに。
「ルカ? 何がまずいのよ?」
「丁度良かったわ。ソニアちゃん、入ってらっしゃい♡」
 オデットの言葉に、ソニアはカバーの付いたドアノブに手をかけた。
 扉を開けた途端、濃いミルクの香りと鼻の奥に粘りつくような生々しい匂いがした。
「失礼しま……え!?」
 部屋を覗いたソニアは言葉を失った。
 窓から差し込む光に照らされて、ベッドの上に二匹の動物がいた。

「な、何してるのよ……ルカ……」
 ソニアの声は震えていた。
「いや、これは……その……」
 蹄のある野牛に似た両脚を大きく広げたオデットに覆いかぶさったまま、ルカはしどろもどろに言い訳を探した。何を弁明するべきか、何がいけないのかわからないけれど、今の状態をソニアに見られてはいけないと強く感じた。
「オデットさんも……なんで、なんで……」
「ごめんなさいね。あなたの大事なルカちゃんはおばちゃんが寝取っちゃいました♡」
 オデットは悪戯っぽく舌を出し、両脚を腰に絡めてルカをぎゅっと抱き寄せた。
「あっふぅ……ああぁ、いいぃ……」
 後ろから強く押された拍子に、ルカのモノが肉穴の奥深くにぬるりと潜り込んだ。柔らかな肉ヒダが包皮の内側の弱い部分を刺激するその腰砕けの快感に、甘い声が溢れ出す。行為を中止しないといけないと思いつつも、粘膜同士が擦れ合う蕩けるような愉悦に心を奪われ、自ら腰をぐいぐいと押し付けてしまうのは性の目ざめを迎えたばかりの少年には自然な反応だったのかもしれない。
「でもねソニアちゃん喜んで♡ ルカちゃんはおばちゃんと結婚してくれるって約束してくれたから、イリアスヴィルでルカちゃんと一緒にいられるわよぉ♡」
「なんでよぉ……どうして、こんな……」
 ソニアの見ている前で、ルカの動きは目的を持った淫らなものへと移っていく。肉悦と愛欲を貪り、雌の中に子種を注ぎ込もうとする若い雄の、拙いけれど一生懸命な腰使い。
 浅ましいまでに露骨な交尾とオデットの裏切りと二重のショックにソニアはへなへなとその場にへたりこんだ。
「うそ……嘘よ……だってルカは将来私と……」
 声が震えていた。目からは涙が溢れていた。裏切りへの怒り、奪われた痛み、動物のようにセックスに耽る二人への嫌悪、そして悲しみ。色々な感情がごちゃ混ぜになって、どうしていいかわからなくなっていた。

「ごめんねぇソニアちゃん、ルカちゃんはぁ……ソニアちゃんみたいな女の子よりおばちゃんみたいなエッロぉい熟女の方が好みなんですって……」
「え、あ、ぼく、そんなこといって――むううぅっ……」
 ルカの否定の言葉はキスで塞がれてしまった。顔をがっちり掴まれ、噛みつくように唇を奪われ、戸惑う暇もなく舌をねじ込まれた。
「んっ、れるぅ……んっふっ、はぁ……んちゅうっ……♡」
「んんっ、んっ……ふっ……んっ、むううっ……んんんっ……♡」
 妖しく濡れた長い舌がルカの口内を蹂躙する。舌にヌメヌメと絡みつき、歯茎をなぞって、口蓋をくすぐる。それと同時にちゅぱちゅぱとわざとらしい音を立てて唇をしゃぶりつくしてくる。
 淫らな技巧を尽くす熟女のディープキスに、未熟な少年があっという間に蕩かされてしまうのは仕方のないことだった。ルカは夢中になって自ら舌を絡ませ、下品な音を立てて唾液を啜った。それは、オデットに教えられた気持ちいいキスのやり方だった。粘膜同士が擦れるたびにピリピリとした甘美な感覚が脳内に充溢する。気持ちよすぎて止まらない。ソニアが見ているのも忘れてディープキスに溺れていく。
「んっ、はぁ……ルカちゃんのつばおいしいわぁ……♡ はむっ、んむっ、ちゅうっ、れるれるぅ……♡」
「んんっ……あむっ……んっ、んんんっ……♡」
 呼吸の暇もない濃厚過ぎるキスに溺れながら、ルカは腰をヘコヘコと振り立てる。そうすると一番気持ちいいから。口と性器の両方を使った交尾。口から伝わる快感とペニスから伝わる快感が結びつき、さらに大きい快感の波となって、理性も意識も飲み込んでいく。

「いやあっ……いや、ルカっ! もうやめて……止めてったらぁ……!」
 ソニアは二人に向かって叫んだ。オデットと口づけを交わしながらルカが腰を打ち付けるたびに、密かに思い描いていた大好きな少年との幸せな未来像や、今まで手の中にあった些細な日常の幸福さえも音を立てて崩れていくようで、悲しくて、怖くて、苦しかった。

 だが、もうルカには彼女の叫びは届かない。目の前の熟れた雌と交わることしか頭になかった。求められるまま手指を絡めて繋いだ手を支えに、未熟な腰使いでパチュパチュと聞くに堪えない音を響かせながら、ぬかるんだ膣肉の奥深くに届けとばかりに硬くなったモノを突き込み続ける。その拙くも必死な求めにオデットは熱烈なキスで応え、絡めた足に力を込める。
「んはあぁ……激しいわねえルカちゃん……ちゅっ、んんっ、愛してるわ、好き……♡ んっ、しゅきぃ……らぁいしゅき……んちゅ、むあっ……ちゅるううぅ……♡」
「んあっ、ちゅっ……オデットしゃん……んんっ、しゅきいぃ……しゅきいぃ……♡ んんっ、ちゅ、しゅき……♡ んんんんっ――♡」
 キスの合間に紡がれる甘い言葉に釣られてルカの口からも拙い好意が溢れ出す。幸せな気持ちが高まって、快感が高まって、心と体が溶けて一つになりそうな愉悦に酔い痴れながら、気が付けば精液が込み上げてきていた。
 瞬間、ルカは反射的に腰を前に突き出した。肉ヒダの犇めく魔性の膣肉に亀頭も竿も包み込まれたペニスがビクンと大きく震えた。足がピンと伸びて、背筋が反り返った。繋いだ手をぎゅっと握った。ドクン、ドクン、脈動に連動し液体状の熱い快楽が内側から性感を刺激しながら膣奥へ放出される。
「いいわぁ……ん、ちゅうっ……ルカちゃんの元気なお精子一杯注ぎ込んで……んっ、はぁっ、んれる、じゅるうっ……んちゅ、ちゅううっ……♡」
「ああっ、んっ、むううぅ……あむっ……んんっ、オデッ、と、しゃんっ、んんっ……しゅき、しゅきいいっ……んっ、ちゅうっ……♡」
 射精の最中もオデットはキスを止めない。貪るように舌を吸い、唇をしゃぶり続ける。その膣肉はむにゅむにゅと収縮を繰り返し、さらなる放精を促してくる。ルカは極上の放出感に恍惚となりながら、若い性の液汁を注ぎ込み続けた。
「んっふふふ……たっぷり出しちゃったわねぇ……」
 放出が終わるとオデットはようやくキスを止め、どちらのものともつかない唾液でベトベトになった口元に笑みを浮かべ、ソニアの方を向いた。いつものおっとりとした優しそうなご近所のおばちゃんの表情はそこにはなかった。目を薄く開け、ニヤニヤと笑うその表情には勝利の愉悦と底意地の悪さが色濃く浮き出ていた。
「ルカちゃんはおばちゃんとのキスハメ大好きだもんねぇ……ねえ、ソニアちゃんは見たことある? ルカちゃんのこんなに幸せそうな顔♡」
 オデットがルカの顔をソニアの方に向ける。頬は紅潮し、口は緩み切って、目の焦点は合っていない。人外の快楽で完全に心を蕩かされた廃人に見えた。
「ううぅ……こんなの、おかしいよぉ……ルカ、ねえ……目を覚ましてよ……」
 ソニアは涙ながらに訴えた。そうすることでルカが自分を気遣ってくれると甘えていた。これは誤解だよ、なんて慌てて取り繕ってくれると信じていた。奮い立ってくれると信じていた。だが、ルカからは何の反応も返ってこない。オデットの体に寄り掛かったまま肩を喘がせ荒い息を吐き続けていた。
「んっふふふ……これでルカちゃんとおばちゃんがどれだけラブラブかソニアちゃんにもわかったかしらぁ? 体の相性ばっちりでぇ……何回でも求めてくれるんだもの♡」
 そう言って、オデットは再びルカに自分の方を向かせ、耳朶に絡みつくようなねっとりとした淫靡な声で囁きかける。
「ね、まだまだし足りないわよねルカちゃん♡ おばちゃんとぉ……もっとハメハメしたいわよねぇ♡」
「ああぁ……したいぃ……オデットさんと……ハメハメしたいよぉ……」
 いやらしい言葉に煽られて、ルカはオデットの胸の谷間にぐりぐりと顔を押し付けながら、腰を再び動かし始めた。
「最低……っ!」
 ソニアの呟きは小さかった。けれど、今度ははっきりとルカの耳に届いた。
「あ……そ、ソニア……」
 今度は自らの意思でソニアの方を見たルカの表情が凍り付く。快感に流されてその存在を忘れていたことが罪深いことに感じて、ソニアに何か言葉をかけないといけないと思って、けれど快楽に酩酊し状況に惑乱した少年の頭では何と言えばいいかわからなかった。
「ルカの馬鹿……変態! あんたなんか……あんたなんか……」
 口に出してはいけない呪詛が口から溢れ出しそうになって、けれどソニアはぐっとそれを飲み込んだ。それを口にしてしまえば取り返しがつかない気がしたから。
「ううっ……あんたなんか……もう知らない!」
 ソニアは幽鬼のようにゆらりと立ち上がると、ひったくるように顔を背け、覚束ない足取りで部屋の外へと駆け出して行った。

「あ……ソニア……待って……」
「んっふふふ……あ~あ、ルカちゃんをおばちゃんに取られたの相当ショックだったみたいねぇ……♡ でも大丈夫よぉ♡」
 オデットは勝ち誇ったような笑みを浮かべるとルカの頭を掻い抱き、何かを言いかけた唇に唇を押し当てた。
「あむっ……はぁ……れるぅ、んっれるれるっ……♡」
「んっ……ふっ、んんんっ……♡」
 それは、少年の意思を屈服させるための甘い毒入りのキスだった。ルカの瞳はすぐにトロンと濁って、表情は快楽に染まっていく。舌と唇が勝手に動いてキスに応え始める。腰が勝手に動いて、精液を溢れさせながら抽送を繰り返す。
「んっはっ……んちゅっ、ルカちゃんはなんにも悪くないわぁ……♡ 難しいことはぁ……んふっ、考えずにぃ……あはぁ……おばちゃんとのラブラブ交尾♡ んはぁ、楽しましょうねぇ♡」
「あぁ……オデットさぁ、んんっ、ちゅうっ……はっ、んんんっ、ふっ、あんっ……」
 悲しい後ろ姿を追いかけないと。傷ついた彼女に謝罪しないと。そんな思いは絶え間なく流れ込んでくる甘美な快感に侵食されて、塗りつぶされて。そして、塗りつぶされていくこと自体が、背徳的で心地よくて。性欲は火がついたように燃え上がって。柔らかな熟女の巨体にしがみ着いて腰を振り立て、熱烈なディープキスを交わし、粘膜と汗ばんだ肌が擦れる感覚に没頭して。
「あふうっ、んっ……これでルカちゃんはおばちゃんだけのもの……ふふふっ、あっはぁ……これから、たぁんと愛し合いましょうねぇ……んちゅ、じゅるるるるぅ……♡」
「んちゅっ……んんっ、オデットさん……すき、しゅきぃ……はぁ……しゅきですっ……んんっ、しゅき……ふっ、んんっ……♡」
 次第にルカの頭の中は「きもちいい」と「しあわせ」の二つに染まっていた。ただ、何かを失ったという感覚だけはいつまでも残っていて。けれど、何を失ったのかも曖昧にしかわからなかった。だから、その喪失を埋め合わせるように、心と体と五感の全てで淫らに、激しく、オデットと婚がり続けた。
 
 小さいウィンナーに似たピンク色の突起を右手で握りしめ、根元から順繰りに力を加えると、先端部から白い液体が勢いよく迸った。左手も同じように力を込め、右左と交互に一定のリズムで乳牛のミルクを搾り出していく。始めたての頃は覚束なかった搾乳作業も随分と手慣れてきた。陶器の壺にミルクが溜まったところでルカは額の汗をぬぐい、ふう、と一息ついた。
「お疲れさまルカちゃん、手伝おうか?」
 その声に振り向くと、ルカはぱぁっと顔を輝かせた。
「おかえり、オデットさん。もうこれで終わりだから大丈夫」
 ルカはミルクでずっしりと重たくなった壺を持ち上げると、オデットと一緒に牛舎を出て彼女の自宅へと向かった。
 ルカはオデットと一つ屋根の下で暮らしていた。洗礼もまだ受けられない年齢であるため結婚は随分先の話だ。けれど、うちで暮らす方が二人の時間を持てるから、とオデットがルカを説得したのだった。それまで住んでいた家で暮らし続けるのは重要なことであるという気がしたが、今のルカにとってはオデットとの生活方が魅力的だった。
「ふふ、ルカちゃんがお手伝いしてくれるおかげでおばちゃんとっても助かるわぁ♪」
「へへへ……一緒に暮らしてるんだからこれくらいは当然だよ」
 ルカはそう言いながらも満更でもなさそうに相好崩した。
 オデットは若すぎる内縁の夫を何もしなくてもいいと甘やかそうとしたが、ルカはそれを受け入れなかった。少しでもオデットの役に立ちたいと家事を買って出ただけでなく、搾乳や餌やりを覚え、最近ではミルクを使ったお菓子作りもするようになっていた。
「ルカちゃんのミルクプリン、村のみんなからとっても好評だったわよぉ。これなら十分商品になりそうね♪」
「そっか、よかった。じゃあ今度また作っておくね」
 そんな会話をしながら、家のドアを開けるとおいしそうな匂いが鼻先に漂ってきた。
「いい匂い……これって……」
「今日はルカちゃんと同棲一か月記念だからねえ、今日のメニューはおばちゃん特製シチューよぉ♡」
 食卓に着いてオデットと他愛ない会話を交わし、濃厚なシチューに舌鼓を打ちながら、ルカは満ち足りたような気分になった。愛する人との幸福で温かな家庭。一緒に仕事に励んで、一緒にご飯を食べて、愛を深め合う。これ以上ないくらいの生活。
 将来は料理屋を開いてみたい。新鮮で濃厚なミルクを使ったおいしいシチューとデザートが売りの小さなお店。きっと繁盛するだろう。そんな想像をすると自然と頬が緩んだ。
 しかし一方で幸せを強く感じるとソニアのことが頭をよぎり、暗い気持ちになった。それは古い傷口が折に触れて開くようなものだった。あの日以来ソニアの姿を見ていない。人づてに聞いた話によると、ラザロの都合で遠い街に引っ越すことになったそうだ。
 ルカには引っ越すという話どころか、行先さえも告げられていなかった。ソニアにもう会いたくないと突き放されたように感じ、酷く落胆した。深く傷つけてしまったこととその原因が自分にあることは明白だ。自分だけが幸せな日々を享受するのはソニアに悪いように思えてしまうのだった。けれど、まだ人生経験の乏しい彼にはどうにかしたい、という思いはあっても、どうすればいいか、というのは思いつかなかった。
 夕食を平らげるとオデットから先に風呂に入るように勧められた。いつもは夕飯を作らなかった方が後片付けをして風呂は二人で一緒に入って洗いっこ――お互いの体をスポンジ代わりに一日の垢を落とす行為――するのだが、今日は特別なのだという。洗いっこの最中にイチャイチャしたり、射精させてもらったりするのが最近のルカの愉しみの一つだったから、一人で風呂に入るのは少し物足りなかった。
 風呂から上がるとオデットの姿が無かった。洗い物は済ませてあり、綺麗に片付けられたテーブルの上にメモがあった。
「先に、ベッドで待ってるわね♡」
 その一文の意味を理解すると同時に胸が高鳴った。もちろん毎晩のように肌を重ねているけれど、こんな誘われ方をしたのは初めてだった。
 どんなことをしてくれるんだろう――普段のオデットとの行為と今から味わう快感を思い出すと期待と興奮に背筋がゾクゾクした。下腹部はすでにガチガチになっていて階段を上る時に寝間着に引っかかって痛かった。
 寝室のドアをノックする。いつもはそんなことしないのに。
「はーい。ルカちゃん入って♡」
 返事がした。ノブに手をかけ、がちゃりと扉を開ける。途端に、むわっ……と甘ったるいミルクの匂いが鼻腔をくすぐる。
「いらしゃい、待ってたよルカちゃん……♡」
 キャンドルのほのかな灯りに照らされて、部屋の中央でオデットが佇んでいた。けれどいつもの格好とは違う。彼女が身に着けているのは下品とさえいえるほど布面積の極度に少ない、牛柄のTバックとブラジャーだけだ。
「な……オデットさん、どうしたの……その格好……」
 ルカは食い入るように彼女の体を凝視した。隠すというよりも、男の視線を絡めとるためにその豊満なボディをいやらしく強調するエロ下着。少しサイズが小さいからか、バストや腰回りに細い紐がキュッと食い込んでいるのが余計にいやらしく見えた。
「これかい? 若い頃に使ってたやつなんだけど……おばちゃんにはちょいと派手すぎたかねぇ……?」
 オデットは照れたように、顔を赤らめた。そこでルカは髪型もいつもと違っていることに気付いた。ハート形の可愛らしい髪留めでツインテールに髪をまとめている。まるで十代の少女のように。
「ううん……そんなことない……似合ってるし、すごく……エッチで……その……」
 後ろ手に寝室の扉を閉めると、ルカは色香に吸い寄せられるようにふらふらとオデットに歩み寄った。彼女の艶やかな肢体を間近で見たい。彼の若い雄の本能が歓喜していた。それは、目の前の雌が煽情的でいやらしい格好で誘いかけてきているからというだけではなかった。自分を悦ばせるために愛する人が媚びてくれているのがたまらなく嬉しかったのである。
「んっふふふ、ルカちゃんが悦んでくれて嬉しいわぁ……今日は同棲一か月記念だから、沢山悦んでもらおうと思って引っ張り出してきた甲斐があったわ♡」
 ねえ、ルカちゃん――オデットはルカの頬に手を当てて静かに語り掛ける。
「ソニアちゃんのことさ、気にしてるんだろう?」
「あ……その……うん、だって僕は――」
 オデットはルカの唇に人差し指を当て、言いかけた言葉を封じた。
「大丈夫。気にしなくていいんだよ。ルカちゃんはただ、おばちゃんを選んでくれたってだけなんだから。ソニアちゃんだって、きっと折り合いをつけられる日がくるさ」
 人生や人の感情というものに対し知識と経験の乏しいルカはオデットの言葉が本当かどうかわからなかった。オデットの言葉だからそうなのだろうとぼんやりと考えた。
「ルカちゃんも折り合いをつけられる日が来るよ。それまでの間に感じる辛い気持ちはおばちゃんが全部忘れさせてあげるから……♡ 思い出は全部、おばちゃんとの気持ちいいで塗り替えてあげるからねぇ……♡」
 ルカは、それは忘れていいものなのか、と心の中で首を傾げた。悲しい思い出もまたとっておかなければならない気がしたからだった。
「おばちゃんはルカちゃんがそうしてくれたら幸せだよ……♡ ルカちゃんはおばちゃんのこと幸せにしてくれるんだろう?」
 そう言ってオデットはルカをそっと抱きしめた。
「お、オデットさん……僕、オデットさんのこと幸せにしたい……!」
 それが少年にとって本質で、純粋で、嘘偽りのない気持ちだった。ルカは愛情を示すように彼女の腰に手をまわした。
「ああんっ♡ ふふふ……いい子だねえ、ルカちゃん♡」
 オデットはいやらしく目を細めると、ブラ紐をくぐらせるようにして、乳肉の谷間にルカの頭を取り込んだ。
 ふっくらとした柔乳が少年の顔をむにゅうっ……と包み込む。脂肪とミルクの詰まった重量感たっぷりのおっぱいが密着し、しっとりと汗ばんだ乳肌が両側から優しく頬を圧迫する。まるでおっぱいに閉じ込められたみたいだった。少し余ったお腹の肉がむにむにと触れてくるのもたまらない。それに――。
「はあぁ……すううっ……んんっ、オデットさん……はあぁ……いい匂い……♡」
「んっふふ、ルカちゃんはおばちゃんの匂い大好きだもんねぇ♡ 今日はお風呂にも入ってないから……汗の匂いむんむんでぇ……とっても濃い匂いするでしょう? ほぉら、もっとたくさん嗅いで、頭トロトロになっちゃいな♡」
 谷間に籠っているのは日中仕事をしてかいた汗が蒸れた匂いと、オデットの乳首から溢れ出してしまうミルクの匂いが混ざった濃厚なフェロモンだ。嗅いでいるだけで脳が甘く痺れ、恍惚感が全身に広がって、思考や理性が蕩けてしまう。まるで鼻から吸引する快楽。その凶悪なまでの威力にルカはあっというまにメロメロだった。
「んんっ、オデットさん……んんっ、ふうっ、んっ……♡」
「ほーら、おばちゃんのスケベなおっぱいでぇ……お顔食べちゃってぇ……ぱふぱふ……ぱ~ふぱふっ……んっふふふ♡」
 掛け声とともにオデットが両手を使って左右からリズミカルにおっぱいを圧してくる。間に挟まれたルカの顔が、両側からおっぱいにもみくちゃにされる。柔らかくて、温かくて、心地いい。おっぱいに自分の全存在を包み込まれたような感覚に浸りながら、ぱふぱふの快感に溺れていく。オデットともっと一つになりたいと腕に力を込める。甘えるようにぐりぐりと谷間に顔を押し付ける。
「んんっ……ふうっ、んんっ……やあらかい……きもちいいぃ……オデットしゃん、すきいっ……すきぃ……んんっ、オデットさん……♡」
「んっふふふ、甘えちゃって可愛いねえ……もっとぱふぱふしてあげるからねぇ……ぱふぱふっ……ぱ~ふぱふ……♡」
 柔らかな圧迫感と濃厚なフェロモンに惑溺する。興奮が否応なく高められ、高まった興奮は熱い衝動となって下腹部を突き上げる。極上の爆乳ぱふぱふに酔い痴れながら、ルカはまるで大樹にしがみつく虫のようにぎゅっとオデットに縋りついて――。
「むうっ、ふうぅ……オデットしゃんっ……ああ、んっ、はあぁ……んんんっ~……♡」
 深すぎる胸の谷間で声にならない声が上がる。開ききった尿道を擦り上げながら、若い精汁が腰砕けの爽快感を伴って迸る。脳をピンク色に染め上げる恍惚とした甘美なエクスタシー。ルカはオデットにぎゅっと縋りついたまま腰をカクカクと前後させる。寝間着の隆起した部分がうっすらと滲んでいく。
「あらあら……ぱふぱふされただけでイっちゃったのねぇ……こんなの単なるスキンシップなのに……んっふふふ、しょうがない子……」
「あぁ……ごめんなさい、オデットさん……」
 ルカはおっぱいに顔を預けたまま、蕩け切った声で謝罪した。罪悪感よりも触れられてもいないのに精を漏らしてしまった恥ずかしさと情けなさで胸の中は一杯だった。
「ねえ、どうして我慢できなかったんだい?」
「だって……だって……オデットさんの格好、エロ過ぎだし……おっぱい気持ちよくって……こんなの我慢できるわけないよぅ……」
「ふふっ……んっふふふ……嬉しいこと言ってくれるじゃないか……♡」
 オデットは糸のように細い目を薄く開いて笑うと、ルカの下腹部の隆起を布の上からそっと手で包み込んだ。
「大丈夫だよルカちゃん……ルカちゃんはとっても元気な子だから……いつも一回だけじゃ全然収まらないもんねえ……♡」
「あうぅ……」
 ズボンの中で自ら吐き出した欲望の液汁に塗れながら、男の器官はまだ硬いままだ。ルカは腰を揺すり、硬くなったモノを彼女の手に押し付けながら、
「オデットさん……し、したいよぅ……おまんこ、セックスさせてぇ……」
 甘えるようにおねだりした。それは、我慢できなくなった時にやるようオデットに教えられた媚態だった。
 オデットは頭の中が完全にピンク色になった少年の様子に舌なめずりをした。
「んっふふ、しょうがないわねぇ……それじゃあ、自分で服を脱ぐんだよ……」
「う、うん……」
 ルカは言われるがままいそいそと寝間着を脱いだ。早くしたくて仕方がなかった。脱ぎ終えると、ルカはオデットの待つベッドの方へと視線を向けた。
「ほうら……ルカちゃん……おばちゃんも待ちきれないわぁ……♡ はやくぅ……こっちにいらっしゃぁい♡」
 ベッドの上のオデットはガニ股で足を開き、両手を頭の後ろで組んだ下品なポーズでくねくねと前後に腰を振り、爆乳をたぷんたぷんと揺らしてルカを誘惑する。色気を振りまいてやまない熟れた身体を惜しみなく見せつける悩殺ポーズ。男を魅了する媚び仕草。それは、完全に彼女の魅力の虜になったルカには過剰なまでに刺激的だった。
「あ、あああぁ……オデットさんっ♡ はぁ、はぁ……♡」
 体毛に覆われたムチムチの太もも、露わになった腋、乳首が零れそうになっているおっぱい、薄い生地に濡れ透けているおまんこ――セックスアピールの塊とも言うべき熟女のドスケベボディに誘惑されたルカは、初めての時と同じようにオデットに飛びかかった。
「あんっ♡ ルカちゃんったらせっかちなのねえっ……」
 ベッドの上に押し倒されながらも、オデットの対応は叱るものでも窘めるものでもない。自分に対して露骨な性欲を向けてくるルカが愛おしくてたまらないというようにその小さな体を受け止めていた。
「ううぅ……オデットさん、オデットさん……」
 ルカは柔らかく大きなオデットの身体に抱き着いて、胸に顔を埋めた。谷間に籠った濃厚な雌の匂いにくらくらとなりながら盛った犬のように腰を擦り付ける。
「慌てないで、ほら、おまんこはここだよぉ……♡」
 オデットはTバックを少しずらすと、空いた手でルカの手を掴んでそこに導いた。
「オデットさん……い、いれるよ……んんっ、ああぁ……♡」
 返事も待たず、ルカは腰をがっしりと掴むとペニスの先端部を熱く濡れた肉の開口部に宛がった。亀頭が触れた瞬間、甘美な怖気が背筋をゾクゾクと駆け上がる。それだけで精が漏れそうなくらい気持ちいい。けれど付け根に力を込めて漏出を堪えながら、くちゅり、と先っぽを潜り込ませた。浅い部分の膣肉が蠕動し、もっと奥へきて、と媚びるように訴求してくる。ぐっと力を込めて腰を押し付けた瞬間、まるで吸い込まれるみたいにルカの欲望は閉じた肉の内奥へと入り込んだ。
「ああぁ、はっ……ああああぁ……♡」
 二人の下腹部が密着するくらいに深々とした挿入を果たした瞬間、ルカの口から蕩け切った声が上がった。熱く濡れた粘膜同士が触れ合う歓喜。肉ヒダや柔突起の犇めく魔性の膣壁が未成熟な男の器官に纏わりついてくる凶悪なまでの快美感。まるでルカのモノの形を覚えているかのようにぴったりとフィットしてきて、全方位からきゅううぅ……と愛おしむように優しく抱き締めてくる。
 ペニスが甘く痺れて、腰全体が溶けてしまいそうだった。この一か月ルカはオデットと何度も交わったけれど、この挿入した時の快感だけはいつまでも格別で、慣れることなんてできなかった。もし、直前に精を漏らしていなければ、挿入した瞬間に果てていたに違いない。
「あはあぁ……ルカちゃんのおちんちん、おばちゃんの中で可愛く震えちゃって……♡ いつもみたいに、このままぴゅっぴゅするかい?」
 オデットはその巨大な胸乳に抱いたルカの頭を優しく撫でる。
「ああぁ……ううぅ、ふぅ、ふぅ……や、今日は……が、頑張るから……」
 けれどルカは小さく首を振るとゆっくりとだが腰を振り始めた。恍惚感に緩み切った表情で、しかしぐっと竿の付け根に力を溜めて。男から精を搾り取ることに長けた魔物熟女の膣に弱点だらけの雄の象徴を出し入れする。
「と、特別な日だから……頑張って、オデットさんのこと幸せにするからぁ……」
 息も絶え絶えにそう口にするのは、きれぎれの言葉だった。特別な日だからといって射精を我慢する理由はなく、それを果たしたところでオデットの幸せになる道理はない。しかし、それでも少年なりに彼女にいいところを見せようと快楽に澱んだ頭で考えた結果であった。
「んまぁ……ふふふふっ、ルカちゃんったら……男の子だねえ♡ そんな風に言われたら、おまんこ疼いてきちゃうじゃないの♡」
 オデットは少女のように頬を火照らせ、上ずった声で言った。言葉では理解できなくても、健気なまでに懸命な声音と表情が、言葉よりも如実に衷心の意思を伝えていた。
「うん、うん……んふふ、頑張ってルカちゃん♡ おばちゃんにかっこいい腰振りみせておくれよぉ♡」
「んあぁ……ふっ、んっ、はあぁ……オデットさん……オデットさん……」
 ルカは快感に顔を歪めながら、必死に腰を振り立てる。力強さもなければテクニックもない、傷口をいたわるような弱々しい律動。けれどその緩やかな動きのせいで内部の感触をつぶさに感じられてしまう。
 突き入れる時は貪欲な塾肉が妖しくうねり柔突起やヒダを擦り付けながらペニス全体を奥へと誘い込んできて、引き抜く時にはその快楽構造が名残惜し気にみっちりと締め付け敏感な部分を刺激し射精に誘おうとしてくる。まさに男から精を搾り取るための名器。いくら慎重に出し入れしたってその快感は抗いがたいものがあった。
「いいよぉ、ルカちゃん、その調子その調子♡ 頑張れ、頑張れ♡ 腰振りかっこいいよ♡」
「はあっ……好き……好き……オデットさん、好きだよぉ……」
 それでも、オデットの媚びるような声音に後押しされてルカは腰を動かし続けた。オデットにかっこいいと言ってもらえるのが嬉しくてたまらなかった。好きと呟きながら、気持ちを行為で示すみたいに。けれど、限界はほどなく訪れた。十数回の往復を終えた頃には、ペニスは射精感の甘い痺れに包まれて、頭の中は放出への欲求と快感で一杯になっていた。
「あっ、くううぅ……オデットさ、ん……はぁ、あ……も、もう……で、出ちゃいそ……」
「はぁい、よく頑張ったわねえルカちゃん……いいわよぉ……出してぇ、ルカちゃんの熱いの、おばちゃんの中に注ぎ込んで♡」
「んんっ、だから、その……ちゅーして……ほしい……」
 ルカはオデットをじっと見つめながら、唇を軽く突き出した。
「んっふふふ、ルカちゃんはベロチューしながらぴゅっぴゅするの大好きだもんねぇ……もちろん、いいわよぉ……ねっとりキス、してあげるからねぇ……はああぁ……ん♡」
 オデットは感極まったようにそう言うと、ルカの頭を抱き寄せ、顔をぐっと近づけた。早く欲しいとばかりに突き出されたルカの舌に舌を触れさせて、そのまま舌を絡め合いながら唇を重ねた。
「んんっ、はあぁ……んっふぅ……ちゅ、れるっ……♡」
「ちゅうっ……んっ、ふうっ……んっ、んんっ……♡」
 息つく暇もなく舌を絡ませ、唾液を啜り、いやらしい音を響かせながらお互いに貪り合う濃厚なディープキス。オデットに教えてもらった大人のキス。口の周りをムラムラと撫でる鼻息、鼻腔に広がる匂い、粘膜が擦れ合う感触、全てが気持ちいい。ルカは夢中になって舌を蠢かせながら精いっぱい腰を振り立てた。
「んはぁ……好き……好き……ちゅうっ、はあぁ……んあ、ふくうぅ……♡」
「可愛いわぁ……んっふっ……おばちゃんも好きよ♡ じゅる、じゅぷぷぅ……んっ♡」
 ぎこちないながらも、懸命に奥に届かせようとするような腰使い。腰砕けの快感に耐えながら、射精直前のペニスを何度も突き込んでいく。上と下で深く婚がる。粘膜同士が擦れ合うたびに気持ちよくて、幸せで、互いの境界線が溶け合って一つになるような心地がした。
「んはぁ……ルカちゃん……んちゅ、好きよ……愛してる……♡ んれるっ、はあぁ……ほらぁ……はやく、おばちゃんにぃ……熱いの頂戴……♡」
「んんっ、ふっ……好き……すきぃ……んっ、オデットさん……んっふぅ……好き……しゅき……んんっ、むうぅ……んんんんっ――♡」
 高まった感情が勢いよく溢れ出す。オデットにしがみつき膣肉の奥深くに先端部を潜り込ませて放精する。何度もそうしてきたように。そうやって出すのが一番気持ちいいから。
「んんんっ、ああっ、ちゅうぅっ……んんっ、いいわぁ……」
 オデットは射精中もルカの唇や舌をしゃぶり抜く。その膣肉は若い雄からさらに精液を搾り出そうと淫らな蠢動を繰り返す。射精中のペニスに追い打ちをかける艶めかしいマッサージ。腰から下が溶けてしまいそうな感覚に喘ぎながら、ルカは何度も腰をビクつかせ精を吐き出し続けた。
「ちゅぷっ……ふふ、ルカちゃんに、たっぷり中出しされちゃった♡」
 長い放出が終わるとオデットは唇を離し、自らの下腹部を撫でて満足げな笑みを浮かべた。吐き出された大量の精液は、逆流して結合部からトロリと溢れ出していた。
「んあ……ああぁ……も、もっとちゅーしてぇ……もっと……」
「あらあら……舌伸ばしておねだりして……まだベロチューしたりないのかい? しょうがない子だねぇ……♡」
 オデットはそう言うと身体をくるりと一回転させ、ルカをベッドに組み敷いた。男と女の位置が逆になった正常位のような体勢。熟れた柔らかなおっぱいがルカの胸を押し潰す。
「今度はぁ……おばちゃんが上になったげるわねぇ……んん~~~……♡」
 腰を艶めかしくグラインドさせながら、じゅるじゅると下品な音を立ててルカの唇を貪っていく。
「ふあ……オデット、さん……んんんんっ――っ♡」
「ぢゅるぅ……ルカちゃん……好きよ、だいすき……んぢゅるるぅっ……」
「しゅきっ……しゅきぃ……んんっ……んふっ、あっ、んんっ……」
 一回り以上も大きな巨体で少年を圧し拉ぎ、一方的に腰を振り立てるその様子ははた目にはほとんどレ○プのように見えただろう。けれどルカはそれが嬉しかった。自分が求めたように、オデットにも求められていることがうれしくて自らも腰を突き上げて、舌を口の中に差し入れた。
「んちゅうぅ……もっとぉ……んちゅ、せいしっ、ふうぅ……らしてぇ……れろれろれろぉ……ちゅうるっ……」
「んひうぅ……ちゅっ……んんっ、んんんんっ~~……♡」
 フェラするみたいに舌を吸われながら、何度もペニスをシェイクされる。脳の芯が甘く痺れ思考が蕩ける。腰の奥から射精感が込み上げてくる。そう思った次の瞬間にはルカは三度目の絶頂を迎えていた。
「ぢゅるるっ……ちゅうぅつ……まだよぉ……もっともっと楽しみましょう……んっ、んちゅうううぅ~~♡」
 オデットはまるで盛りの付いた動物のように射精中も休みなく腰を振り立て続けた。
 絶え間なく押し寄せる快楽に悶えながらもルカは自ら手と足を絡め、しがみ付くように熟れた身体を抱きしめた。愛を囁き合い、汗ばんだ肌を重ね合い、癒着するほど唇をしゃぶり合い、お互いを深く求め合う。熱や鼓動だけでなくお互いの心の内も感じられるほどの緊密な抱擁。全身を隈なくオデットに包み込まれているみたいだった。一生この状態で過ごしたいと思えるほどの快感と幸福で満たされていて、悩みや悲しみの入り込む余地は一切なかった。

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