【風俗レポ】他人の金で風俗道程卒業した話

遥か昔にぷらいべったーで書いてた初めて風俗行った時の話。3年くらい前のはず。

2月の19日、俺はフォロワーのT氏と共に大阪の地を訪れた。T氏はツイッターを始める前から交流があった人で、色々と世話になっている方でもある。会うのは2回目。
何を思ったか氏は俺が風俗童貞だということを知ると、俺を風俗に連れていくとのたまったのである。
エロな文章を書き散らかしておいてなんだが、正直なところ俺は風俗というものにはまるで興味の無い人間である。理由はよくわからない。売春はもっとも古くからあり今後も連綿と続く商売だと思っているし、お金で女を買うことが不潔だとも思っていない、また、身体を売ることについても、サービスに対する正当な報酬を得ているだけだからなんとも思わない。むしろ、風俗嬢というのはもっとも聖女に近い存在ではないかとさえ思っているふしがある。
ではなぜか。人間を行動に駆り立てるもっとも単純で大きな力、衝動がそこに向かないというだけだ。
だから、風俗に連れていくと言われた時も、「あ、そう」なんて昭和天皇そこのけの無関心さだったし、むしろ外に出るのが面倒くさい。という気分でもあった。
けれども一方で、こういう機会がなければ一生行かない可能性もあるし、エロ小説を書き散らかしている身として、それはどうなの? って思ったから、一つの経験としてわるくないか、位の気持ちで行くことにした。そうすれば、レポートも書けるわけだし。
さて、お昼前に梅田駅で待ち合わせをし、合流した俺達は、挨拶もそこそこに先ずは新世界にむかった。通天閣の下あたり、じゃんじゃん横丁で串カツやら、ホルモンやらを食すためだ。一応大阪出身であるのに、俺はこの界隈にあまり来たことがない。だから割と楽しみではあった。
のべつまく無くビリケンがのさばり、赤、青、金のホーロー看板みてえな派手な色遣いにケバケバしい電飾、横綱がそこかしこに描かれていたり、世界だのなんだの大仰な文句が踊ったり、俗悪という言葉をここまで体現しなくてもよかろうにっていう町、昼間だっていうのもあって相当に見苦しいが、実はあの雰囲気は嫌いじゃない。パンクスというか無頼な感じがして。通天閣を仰ぎ見る通りの猥雑さは、どこか映画「パプリカ」を彷彿とさせた。そこかしこに串カツ屋が並んでいる、客引きの姉ちゃんが立っている、威勢のいい声が響く、将棋と囲碁の集会所がある昭和って風情。
途中、韓国人の兄ちゃんに親切にしてみたり、ホルモンうどんおよび中華そばが大して美味いものでなかったりと多少のイベントがありつつ、恙なく食事。俺はじゃんじゃん横丁に来たら昼間っから酒飲まんとあかんで――店で飲食するおっちゃんらは、大概赤ら顔だった。イメージ通りである――って、ハイボールと泡盛を別々の店で飲酒。そんなにアルコールに強い方でないからすぐに出来上がる。アセトアルデヒドの分解能力がないため、のちに気分が悪くなった。
3時頃になってそろそろ行こうかってんで満を持して梅田へ戻る。
T氏はわりと風俗に行っているらしいのに、緊張していると言った。というのも、いつもは電話で予約を入れてから行くのに、その日は飛び込みで行こうってなったからである。幹事が会員でないと、前日に2名の予約が出来ないみせなのである。まあ、それぞれ電話をかけりゃあ、当日に予約も出来たんだが、パネル指名をしてみたい! っていう感情もあったらしい。
梅田の地下街の回復ポイントっぽい場所、泉の広場から歩いて十分かからない店である。方角を間違えてちょっと迷った。
店内は清潔感のある白い石造りの内装だった。入って右手にエレベータ。奥には受付。髪の短いちょっと怖そうな兄ちゃんと、調子のよさそうな茶髪パーマの髭の兄ちゃんがいらっしゃいませ。
初めてで予約もしてねえってなると、まずはモニターを使っての説明を始められる。
まとめると、ここはMプレイの店だぜ、わかってるよな。完全受け身で、客からのタッチは無し、本番も無し、違反したら即プレイ終了だからそこんところ了承しろよ。ってな感じ。茶髪の兄ちゃんが読み上げてくれたのだが、慣れているのか、流暢で滑舌がめっちゃいい。後で思わず喋るのうまいっすね、って言った。
で、パネル指名の段。再指名率やらなんやらで嬢ごとにランク付けされたところで、時間的に行けそうなのは4人、8ランクあるうちの上から3番目と4番目のランクに固まっていた。とりあえず俺から選ぶ流れになった。けれど、俺は何を基準に選ぶかまるで決めていないし、とりあえずの希望、年上がいいなってのを伝えると、有力候補の2人は33と30前後っていう答えが返ってくる。俺が指名したのは上から4番目のランクの千夏さん(仮名)って33の方の女の人。写真の黒いTバック着用のお尻がめっちゃセクシーで、言葉攻めが得意っていうのがかなりぐっと来た。ポイント高し。茶髪の兄ちゃんも、千夏はおススメですって、マジっぽいテンションで押してきた。ンケーイ。
T氏はランクの高い、おっとりした感じの嬢を選択なされた。んで、乱入っていうシステム、つまりは途中で他の嬢が入ってきて3P展開になるっていうオプションをつけたいって話していた。
初回登録料とか指名料込々でお値段は二人で合計8万円。わお。太っ腹なT氏は出してくれました。再びわお。でも、半分持つっていう約束だったから後でこっそり2万円渡した。
説明が終わって受付番号の書かれた札を手渡されると、黒いカーテンで仕切られた待合室へ。割合広くて清潔感がある。クッションがテーブルを取り囲む形になっていて、10人くらい座ってもまだ余裕って感じだった。
座って待ってると、初めてのお客さんってことで、さっきの茶髪の兄ちゃんがセルフサービスのおしぼりと、無料ドリンクを渡してくれた。
言い渡された予定の時間はT氏が4時で俺が4時10分、30分以上の猶予があった。暇である。入口側に2つ据えられた液晶モニターでは、片方で嬢の紹介、もう片方では笑ってはいけないが流れていた。スパイの奴。見た見た。ちょっとだけ見た。左手の奥には本棚があって、見に行くとスラムダンク、闇金ウシジマくん、はじめの一歩が並んでいる。一歩読もうかと思ったけど52巻までしかない。持ってるよ。ブライアンホーク戦は読み返したかったけどね。
仕方がねえから、持ってきた本を読む。久雄十蘭の短編集である。花合わせって短編が美しくて切なくてよかった。するってえと、T氏がよく本読めますねっての言ってきた。
「え? なんで?」
「いや、緊張しないんですか」
緊張していない、と答えたが、厳密にはうそになるのかもしれない。緊張はしていても、それを気にかけないほどの余裕は残っていた、と言った方がただ出しい。どうせここまで来たし、金も払ったんだから、腹をくくる以外にない。それなら、暇つぶしに本読もうって、それだけの話である。なるようになるさ。と、こういう時のクソ度胸は、なぜか持ち合わせている俺であった。
本を読んだり爪切りのやすりを使ってボトムズのバイマンの真似をしていたりしてしばらく待ってると客が一人来て、呼ばれて、笑ってはいけないが進行し、T氏の番号が呼ばれた。また客が2人ほど来てから、俺の番号、56番がコールされた。2階で千夏さんが待っている。どんな人だろうか、プロフィールの身長もスリーサイズもちゃんと見ていなかった。
エレベータのドアが開くと、薄暗く照らされた廊下、そして出口のすぐそこに、長い髪を下ろした身長155センチくらいの女性が立っていた。胸元の抉れた、宝石のあしらわれた腰までのタイトなドレスを着用したその人がにこっと笑う。つられて、笑み返す。
「いらっしゃい♪」
と、手を引かれ、エレベータの外へ。扉を背にした俺に、ぐっと顔を近づけてくる。近……って思って軽く頭を引くと
「めっちゃ逃げるや~ん♪ 緊張してんの?」
って、ちょっと頭の弱そうな、おっとりした感じの、けれど可愛らしい関西弁で。そこで、あ、キスしてよかったやつなんだって改めてキスしてもらうあたり、俺もどうかしている。慣れていない。腕を取られて部屋へ。全体的に黒っぽいプレイルーム、手前にベッドがありお次はシャワールームにお風呂。カーテンで仕切られてさえいねえ。赤とオレンジの照明が光線を投げかけていたけれど、全体的に薄暗く、英語のイケイケなBGMがかかっていて、エッチな雰囲気これでもかっていうくらいだった。
促されてベッドにかけると、千夏さんは俺の隣に座って体を密着させて来た。腕を絡めてしなだれかかって、おっぱいが当たってる。そんなに大きい方ではないけれど、柔らかい感触。
「緊張してる?」
あんまり目を合わせないから、改めてそう聞かれる。
「はい。ちょっと」
喋らなかったのは緊張しているというよりは、嬢相手に何を話したらいいのかよくわかんなかったっていうのが大きいのだけれど。
千夏さんは割と明るい感じの人だったけど、自分も人見知りなんだって言っていた。だけど、ここでは平気なのだと。自分が責める側という役割がハッキリしているから。その気持ちはなんとなくわかった。役割が決まっている方が、お互い探り探り主導権を譲り合うより積極的に行きやすい。
「実は、こういうところ初めてなんですよ」
取り合えず、それは伝えておこうと思った。千夏さんは、えーうそーってあの本当なんだ驚いたって時の関西人のリアクションをして、
「初めてなのに、こういうお店に来たの? 長い時間やから、どんな変態なお客さんくるんやろ~って思っててんか~。普通は、ヘルスとかいってて~たまにはM性感も行ってみよっかな~ってこういうところ来るんやで? そんなん、めっちゃ変態やん♡」
って嬉しそうに。そうっすかね、って頭を掻いたけど、変態なのは間違いないですね。まあ、エロ小説マンだし。
「めっちゃ汗かいてるなあ?」
「最近暑いっすよね」
「また寒くなるで」
「ほんとですか、あと、下かなり暖房がきつくって」
「じゃあ、ちょっとここの暖房きっとこか」
そんな感じでお話をしつつ、千夏さんは俺の服を脱がせていった。腕上げてとか、腰上げて、とか。一枚一枚無防備な格好に近づいていくのは、じれったくて、けれどすごくドキドキだった。インナーになると、くすくす笑いながら、
「ここ♡」
って、乳首を爪でカリってされた。
「場所当てるの得意やねん♪」
ドンキで買った3枚1980円の黒のインナーを脱がされて、 今度は直に触られた。触り方が上手で、思わずビクビク感じてしまう。
「めっちゃ感じてるやん♡ やらしい♡」
って、舌を這わされた。じゅるじゅるいやらしい音を立てて吸い付かれたり、軽くかまれたり、それから、口の中で舌をレロレロされたり。舌ってこんなに早く動くの!? って驚くぐらいで、あの乳首のじれったい感覚が断続的に背筋を這いあがる。
しかも、乳首を責めながら、背中とか首筋と言った、性感帯をフェザータッチでくすぐってくるのだからたまらない。上手い。テクニシャンだと聞いていたけど、本当だった。当然、すぐに乳首は硬くなってくる。

「硬くなってる♡ んちゅ……んん、ふぅ……噛んだりしてるけど、めっちゃ気持ちよさそう……ほんま変態やな♡」
ズボンも脱がされ、パンツ一枚にさせられた。
「ここ、どうなってるん?」
って、少し膨らんだそこをパンツの上から撫でてくる千夏さん。
「おちんちん出すところに、手、入れちゃう? んふふ♪」
悪戯っぽく笑いながらじっと目を見てくる。苦手なので、長くは目を合わせられないけど、どうにか頑張って見つめ返す。つけまつげに縁どられた、切れ長の、けれど少し大きな瞳に吸い込まれそうになる。
手が、中に滑り込む。と、そこで。
「あれ?」
千夏さんが、変な声を出す。
「あるはずのものがないんですけど?」
最初、何のことを言っているのかわからなかった。ちんちんがちっちゃいっていうことの暗喩(恥ずかしながら女装男子にサイズで負けた人間だ)かと思ったけど、そうじゃない。毛のことだった。
「いや、チクチクするの嫌なんで、剃ってるんですよ」
「普段から? 何それやらしー」
それから千夏さんはいろんなものが置かれた台(エネマグラとか、ローションとかもありました)からちっちゃなローターを取り出した。スイッチをオンにして、パンツ越しにブルブルをモノに押し当てられる。じんわりした痺れるような感覚に思わず声が出る。
「これも気持ちいいん?んふふ♡」
「あ、はい。気持ちいいです……」
どう答えたらいいのか、いまいちわからない。こういうところで、普通はどんな話をするんだろうと、考えても答えは出ない。
それから、パンツを脱がされた。毛のないそこをまじまじと見られる。半勃起状態な上に、あんまり大きく無いからめっちゃ恥ずかしかった。
「ほんまにツルツルやんこれ~パイチンやな♡」
パイチンて。って思いながらいやーって照れた風に。千夏さんはパイチンって言葉が気に入ったのか、何度もパイチンパイチンって繰り返してきた。一回目は大きな声で。壁薄いから隣に聞こえるでって悪戯っぽく笑っていた。
「ここの出っ張ったとここうやって引っかけられるのどう?」
皮の上から触られて、ムクムク勃起して、最大までもっていかれる。
「もう硬くなってる♡ なあ、なんか出てきたでこれ? ほら、光ってるやろ? これ何ィ?」
って、鈴口のところを指先でくりくり。汁が溢れる。糸を引く。
「さ、先走りです」
「すぐにこんなヌルヌルにして~変態やな♡」
そりゃあ、一週間くらいオナ禁してますから。という感じ。変態って言われるたびに、恥ずかしい気分が高まる。いやらしいところを、全部見られてしまっているのだし。
散々弄ばれてからやっと、シャワーの方へ。
「今日はなんかやらしいオプション頼んでんねやろ?」
と、何のことだか分からなかったが、乱入のことらしい。俺はT氏だけの話だと思って、自分は関係ないものと決め込んでいたから、驚いた。もう一人来るのかよ、それ面倒だなって内心思っていたけれど。
「あーそうなんや、勝手にされた感じ? でも千夏自分は行ったことあるけど、入ってこられたこと無いから楽しみやわ~」
となんかウキウキしておられたので、まあいいかって。

「お湯熱くない?」
「大丈夫っす」
って体を洗われる。千夏さんは服を着たままだし、ストッキング着用なのに、上手いこと濡れないようにしていた。ボディーソープで、まず初めにちんちんから洗浄される。
「パイチンやから洗いやすいな~♡」
ヌルヌルの手で撫でられると、くすぐったくて、気持ちいい。お尻の穴をつんつんされたり、会陰をなぞられたり。袋を包み込むように擦られると、ゾワゾワした快感が来て、声が出てしまう。それを、くすくす笑われる。
気持ちいからもっと続けて欲しかったけど、目的は洗うことなので、すぐに流されたのががっかり。イソジンでお互いの口の中を清める。
「気持ちよかったん? 全然小さくなってないやん」
体を拭かれながら、そんな風にまた笑われる。床にかがみこんで、
「ほら、めっちゃ近い……ふー……」
細くした息を、亀頭にかけられる。
「なあ、今なにしたかわかる? ふぅー♡」
「あ、その……息吹きかけて……」
「そやで~こんなんでもパイチン感じるん? 変態やな♡」
って、おもむろに勃起にむしゃぶりついてきた。上目遣いで時々チラ見しながら、角度を変えながら、丹念になめていく。かと思えば、咥えこんで頬を窄めて吸引される。緩急のつけ方が本当に上手で、プロなんだってことを思い知らされた。
そして、再びベッドへ。
「今日は千夏、けっこうエッチな下着やねんかぁ」
千夏さんもドレスを脱いで下着姿になった。いやらしい格好。ティーバックの布地の小さい黒のショーツに、ブラジャーで、大人の色っぽさがさらに増した。
体を密着させられ、チューされる。舌が絡み合う。
「ん、んふぅ……ちゅ、ちゅううぅ……」
目を開けていいのか閉じていたらいいのかわからない。ぎこちない俺の舌。千夏さんに唇を甘噛みされるたびに、身体をさわさわって撫でられる度に気持ちのいいシグナルが脳内に流れて、どんどんぽーっとなってくる。
千夏さんは俺の腕を取って、自分のお尻に導いてくれる。向こうからOKってサインを送ってくれたんだから、触っても大丈夫だよな……ってお尻をそっと、探るように撫でまわす。実は、ずっと手のやり場に困っていた。触ってもいいのか不安だった。気心の知れた相手だったら、自分から触りに行っていただろうとは思う。というか、こっちから積極的に相手が気持ちよくなるようにしていた。押し倒したり、ギュって抱きしめたりしたいっていう衝動と戦っている俺がいた。そういうところを考えると、俺はやっぱり真性ってわけではないらしい。そんな風な考えがよぎったが、よぎった後は気持ちよさと混ざって、流れていった。
キスが終わると、本格的なプレイ開始。玩具置き場からバンドを取り出し、てくる千夏さん。それを、両手首につけてもらう。
「そこに寝転んで。枕のところ」
黒い毛布がかかっていたため、陰影があいまいで分からなかったけど、奥に枕があった。そこに仰向けになると、手を伸ばすように指示される。ベッドの頭のところには、鎖が付いていて、先端のロックがバンドのリングに噛みついて、カチッと音が鳴った。引っ張ると流石に結構硬い。本格的だ。こっちからのボディタッチは基本的に禁止な店なのである。
「なに喜んでんねん♪ やらしーな♪」
脂下がっていたらしく、そんなことを言われる。
「変態な格好、自分でも全部見れるなぁ♡」
頭のところと横には鏡、ちょっと横を見るだけで、拘束されている自分の姿が見えるのである。
千夏さんが、動けない俺を見下ろす格好で、仁王立ちになる。
エッチな下着とその薄い布地に包まれた神秘的な丘をじっくりと見せつけられる。
「ほら見て~♡」
どんどん、近づいてくる。あ、顔面騎乗されるんだって思ったら、お尻が顔にのしかかってきた。
「あ~潰されちゃったね~♡」
体重はあまりかけられていない。苦しくはない。肌触りの良い、黒い布地が鼻先に当たる。洗剤の甘い匂いにうっとりとなる。無意識に鼻で息を吸い込んで、これ匂い嗅いでるのばれるよなって、焦る。でもやめられない。
「こんなんされて硬くなってるやん♡ ほんまやらしいな~♡ ヌルヌルにしちゃうな♡」
先にベッドの上に転がしていたローションを取り出して、手に取って、ヌルヌルになった手の中で、ギンギンになったモノを、ゆっくりと扱かれる。ただ扱くだけじゃなくて、緩急をつけて、弱いって知られた亀頭を重点的に。さらには、タマとかその後ろとかを刺激したりしながら、じっくり。指も手も全然休んでいることがない。上手なんだって、比較対象は無いけど実感できた。その巧みな技に興奮が高まってくる。
そのうちに、顔から重さが無くなる。もっとそうされていたかったから少し残念。体勢を変えてもまだ扱き続けられる。
手が体を這い上り、乳首を責められる。乳首責め手コキだ。気持ちよさが一緒になって襲ってくる。また、乳首を舐められた。じゅるじゅる音を立てて、レロレロ舐めまくられて、2回目だけど、さっきよりも激しくて、さっきよりも気持ちがいい。全然本気じゃなかったんだって驚いた。
「ビクッてなってる……♡」
目を見られてくすくす笑われるのも、かなりツボを突いていた。M寄りな男を責めるの慣れているんだなーってぼんやりと思う。
ローション塗れの状態で亀頭をヌルヌル撫でられるのは、ほんとにやばい。しかも、根元を抑えられて亀頭をパンパンにされた状態でされると、必殺である。モノの数分で感覚があいまいになり始めた。
「ああ……それ、ダメです……」
って言っているのに、先端部を、パックリと咥えこまれた。ヌルヌルな口内で、舌が蠢き亀頭を這いまわる。それと同時に竿の部分をくちゅくちゅ扱かれる。
「あ、ああぁ……マジでやばいです。出るから……」
一瞬で臨界突破しそうになった。口の中にいきなり出すのは良くないって思ったから、ギリギリ我慢したけど、軽くイっちゃたのが分かった。
「ふふ、もう出ちゃうん? そんなに気持ちいいん?」
でも、千夏さんはほとんど休む暇も与えずに、カリ首に指を引っかける式の男殺しの技で、エッチなシコシコを続けてくる。
あっという間に、限界は訪れた。
「あ、出る……あ、ああぁ……」
ドクドクって脈打つのが分かった。千夏さんのテクニックに、完全に屈服させられた形だ。

「うわなにこれ~めっちゃいっぱい出てるやん♡」
みるとローションと混ざったトロトロの精液が、下腹の周りに水たまりを作っていた。
「おしっこ出そうになったりする? おしっこでそうになるとな、潮ふいちゃうねんで~」
出し終わった後も、そう言って千夏さんは楽しそうに扱き続けてくれました。敏感な瞬間への畳みかけに、身体はビクビクなったけど、おしっこが出そうにはならなかった。
「ほら、卵の白身みたい。パイチンやから滑っていくなあ」
あっけらかんと明るく笑う。妖艶なのに、陽の気質のある女性だった。

「一杯出したから、また精子ためんとな♡」
って優しくタマをなでなでされた。くらっときた。
一回出した後は少し休憩。千夏さんが手錠を外してくれた。
時計を見ると、まだ開始30分くらいしか経ってない。本格的なプレイを始めてから5分くらいしか保たなかった。恐るべし、プロ。汚れた体をシャワーで洗い流して、タオルで前を隠してもらってからベッドに腰かける。
「これ、うちの方が恥ずかしい格好してるよなあ」
ってきわどい下着姿の千夏さんと、タオルで前を隠した俺と、確かにその通りだけど、俺がTバッグ穿いたらちょうどいいくらいってのには苦笑い。
喉渇かない? って聞かれたからフリードリンクのお茶をもらう。渇いて粘ついた口の中がスッキリする。隣の部屋から男と嬢の笑い声が聞こえる。さっきまでは気にならなかったけど、小休止中はやけにうるさい。
「うちにも頂戴♡」
横でひざを抱える千夏さんに手渡ししようとすると、飲ませてくれって顔を上向けられる。大丈夫かなって思いつつ、小さなアルミ缶を傾ける。
「口ん中冷たい」
って言いながら、俺の乳首をちゅって口に含む。ひやっとした、ざらついた、粘膜の感触。
「冷たいですね」
「やろ~?」
って、指を目の前に出される。
「咥えて♡」
って言われて初めて了解し、口を開いて迎える。
「こっちも冷たくなってるなあ」
って、また乳首を舌と唇で弄り始める。
「それ、邪魔やったら机に置いていいよ」
言われたとおりに、傍らのテーブルに缶を置く。冷たさがこちらの肌の温かさに、ジワリと融けてなじんでいく感覚に集中する。
「乳首感じやすいなあ? いつもオナニーする時弄ってるん?」
「えと……時々……」
「えーほんまにー? じゃあ、いつもやってるみたいにしてみて?」
自分の乳首に指を這わせる。すでに硬くなっている。見られているって思うと余計に興奮した。
千夏さんが僕の手を取り、胸元に導く。ブラの上から、そっとそれを包み込む。大きくはないけど、ふくらみの分かるサイズのそれは綿が詰まっているみたいに柔らかかった。下着をずらして、直接触るように言われる。どうすればいいのか分からずそっと揉んでみる。乳首をそっとなぞる。だんだんと硬くなってくる。気持ちいい触り方がどんなものかわからない、けれど指を動かした。千夏さんの手もこっちに伸びてきて、相互に乳首を弄り合う。
「舐めていいよ、ほら」
千夏さんが自分の胸を掴んで突き出してくる。俺は恐る恐るそこを舐めた。コリコリの舌触りを愉しむようにゆっくり舐めていると、
「もっと早くして♡」
言われたとおりにする。こんな感じかなって、舐め溶かすつもりでレロレロと舌を動かした。ちょっと歯を立ててみたり、吸ってみたり。膝枕されて、よちよちっておっぱい吸わせてくれたら最高なんだけどなって、思ったりもした。
今度は、反対の乳首を差し出される。迷わずに舐める。けれど考えながら舌を動かす。一度出しているからか、興奮しているけれどわりに冷静ではあった。演技かもしれない声が気分を盛り立てる。演技てもいいのである、深みにはまれば。演技だとしてもそれは、こっちを喜ばそうっていうための嘘だ。そういう嘘をついてくれるっていうのは嬉しいことに違いない。
やがて、千夏さんはブラジャーを外し、ショーツを脱ぎ始める。俺としては下着をつけたままの方がずっとエッチだと思っていたけど、プレイの流れで全裸になるって言われていたから仕方ない。
仰向けになった俺をまたいで、千夏さんがアソコを見せてくる。ゆっくりとお尻を近づけられる。
「指で拡げてみて」
お尻を掴む形にさせられ、そういわれる。広げると、外縁の肉ビラと小さな肉の突起それから下の方に孔が見えた。狭くて、こんなところに入るのかって不思議なくらいだった。生でいわゆるおまんこを見るのは初めての経験だった。正直言って、グロテスクだし、あまりそそられるものではなかった。記号としてそれが最大限のエロスであると頭で理解していても、黒いエッチなショーツに包まれていた時のような淫猥さはそこにはなかった。ただ、くすんだピンクの肉の割れ目があるばかりだった。
押し付けられる。匂いは無い。お尻の肉が柔らかかった。肌が滑々でずっと撫でていたくなるお尻だった。
「これ何かわかる? クリトリス……舐めて」
って突起を口のところに差し出された。舌を伸ばすと、妙にやわっこい唇と同じような硬さと弾力の物体を感じた。恐る恐る下を動かす。むこうからも、擦りつけてくる。
「もっと早く動かして」
早くしていいんだって思いながらそうする。千夏さんの甘い声が聞こえる。もっとやる気になる。
「舌一杯伸ばしてみて」
言われたとおりにすると、穴の部分を押し付けられた。中を攪拌するように動かす。クンニしてるんだ……てぼけたことを考えていた。しょっぱい味。おいしくはない。女性器に対する熱意の無さが情けなくなった。
しばらくそうやって舐め犬になっていると、膝立ちになるように指示された。キスしたり乳首を弄ったりされながら、クリトリスとペニスを交わらせた。ローションを塗してあるから、ヌルヌルと擦れ合う。
またあおむけ。千夏さんが上にのしかかってくる。肉ビラで裏筋を擦られる。堪らなく気持ちがよかった。腰が引けた。すると千夏さんは、俺のモノを手に取って、浅く挿入してきた。
「どうなってるか、これ、わかる?」
って悪戯っぽく。俺は情けないことに、なんとも答えられなかった。なんかヌルヌルの肉に入ってるなーとか、本番行為は禁止されてたから、これはまだ本番じゃないのかとか、これもまだスマタの段階なのかって間の抜けたことを考えていた。よく考えたら、童貞卒業というのが男性器の一部なりとも女性器に挿入する行為によって果たされるなら、俺はここでそうなっていたということになる。本番無しって信じていたから、童貞ですっていうことは伝えそびれていたので、相手からは特に触れられなかったが。
そのうちに体勢が若干変わって、騎乗位になる。首を上げてなかったし鏡越しにも見えなかったからヌルヌルと肉棒を擦る感触が手なのか、膣襞なのか、腸壁なのかは分からなかった。とにかく温かく滑っていて、心地よかった。ほとんど千夏さんは動いていない、こっちの反応を確かめながら腰をグラインドさせているだけなのに。射精感が徐々に募っていくのが分かった。一発目がほとんど暴発みたいに一気に昇ってきて果てちゃった、ってのもあって、今度はこのままじゃまずいっていう状態になった瞬間、
「あ、ダメっす……まだ出ちゃいます……」
って宣告した。まだもうちょっと愉しみたかった。向こうからしてきたこととはいえ、中で出すのはご法度って感じもしたし。まあ、入っていたのか確認したわけじゃないし、アナルって可能性もあるんだけどね。
ちょっと動きがゆるくなる。と、思えば今度は千夏さんがこちらにお尻を向けてきた。いわゆるバックの姿勢。で、俺に動くように言ってくる。どうしたらいいんだろって慌てて、お尻の肉を掴んで腰をグラインドさせた。
前後運動に伴って、湿潤な肉の感触が亀頭や竿に絡みついて、全体を満遍なく扱き上げてくる。めっちゃ気持ちいい。女の人の中ってスゲーなーってなっているうちに、やばいがこみ上げてきた。たぶん10往復くらいだったと思う。早すぎでしょ。
事象はあくまでも皮膚や粘膜や半端な視覚情報を通じてのもので、他に比較するデータがない。だからこれが本番行為なのかどうか、俺はそうだと思っていたけど真実は分からない。訊ねてもいないし。訊ねていいものかどうかわからなかったし。
けれど、もしそうだとすれば、俺は予期しない形で童貞卒業したことになるのである。本当は、風俗で捨てるにしてもお姉さんがしてあげるっていう感じで捨てたかった。素人とするにしても、初めてだ、ということは見栄を張らずに伝えたかった。
高をくくってうかうかしている間に、さらっと、無味乾燥にそれを終えてしまうあたり、自分らしいと言えばそうなのだけれど。どうにも、この部分だけは釈然としない俺であった。
「千夏が腰振ったらやばそうやったなあ♡」
と、痴女なことをおっしゃる千夏さん。確かに、彼女は全然腰を使っていなかった。ほとんど、肉玩具扱いされている感じ。男のプライドとかどうなの? とは思うけど、肉バイブシチュは好きなので。これでもし、本気でハメられたら……って考えると、プロの底知れなさに戦慄すると同時に、本気の腰ふりでなすすべなく搾り取られたいって風にも思ったのであった。
ダメそうな行為が終わると、千夏さんは俺のモノをゆるく扱きながら、さっきのローターにコンドームを被せてペニスを責めてきた。感覚が無くなる。
「さっきはパンツの上からやったけど、これも気持ちいい?」
「はい……気持ちいいです……」
手の中にローターを入れてシコシコされると、振動と摩擦がダブルできて、またイキそうになる。止めてもらう。少しクールダウンしないとダメってのが向こうにも分かったらしい。千夏さんはローターを俺に手渡して、自分のクリを責めるように指示してきた。
震えるカプセル状のそれを押し当てると、千夏さんは気持ちよさそうに声を上げる。どうやったら気持ちよくなるんだろうって、円を描くように、あるいは、小刻みに擦りつけて様子をうかがう。俺は前にも経験したことだが、相手を気持ちよくしようと集中していると、快感が紛れてしまうタイプらしい。千夏さんが軽くシコシコ続けているにも関わらず、いつの間にか寸前の感覚はぼけていった。
やり続けたら快楽が決壊してしまうっていう状態だったけど、随分持ち直した。はずだったんだけど――
千夏さんがまたペニスを咥えこむ。亀頭を浅く咥えこまれ、舌でカリ首を責めながら、手で竿をヌルヌル扱かれる。そう、一発目に我慢できなくなったやつ。2回目だからってなれるような刺激じゃなかった。あっという間に
「また出そうなん? さっきもこれでイったもんなあ……2回も同じのはイヤやろ? 我慢せんと~♡」
って笑いながら、ほんとにもうダメってギリギリのラインまで焦らされた。
プレイを再開してから、30分以上は焦らされていた。
「それじゃあ、足拡げて」
って仰向けになった俺の正面に座る千夏さん、手にはローター。
なぞる様にペニスを、そして、その下の普段はあまり触れないところを。
振動が来る。つんつん突かれる。
「これも気持ちいいん? 変態やなぁ、吸い付いてきてるやん♡」
なんて、揶揄い交じりに。それから、四つ這いになるように指示される。肘をついて、お尻を相手の目の前に。毛は剃ってある。でも恥ずかしい。
指を一本入れられる。お尻の中まで洗ったわけじゃないから、ちょっと困るなって身が硬くなる。指が出入りするたびに、排便の時の感覚、校門の気持ちよさ。
「ちんちんの裏のところ、どこかなあ。気持ちいいところ」
探るように指がくねる。恥ずかしいのに、お尻がかってに引くひくしてしまう。
「自分で足持って♡ うわーいやらしい格好~♡」
再び仰向けにされただけじゃなく、広げて見せるポーズまで取らされた。またローターで肛門や睾丸周辺を弄ばれ、最後につぷっと挿入された。スイッチを入れられると、鈍い音と共に、じんわりした快感。ずっとそれを感じていたくなる。
「玩具入れられてんねんで。それでも気持ちいいん?」
スイッチをオンにしたりオフにしたりしつつ、千夏さんはペニスの方を弄り始める。前後からの快感に、腰が蕩けそうになる。ローターを引っ張られると、校門のところがキュンキュンなってそれも気持ちよかった。
「これ、自分で操作してみ♡」
って摘みの付いたリモコンを渡される。オフっていたのでスイッチをオンにする。振動が来る。
「なんなん、ずっとつけてるやん、やらしーわぁ♡」
って言われて恥ずかしくなってスイッチオフ。自分でもどうしたいのか分からずに、適当にオンオフを切り替えているうちに、アナルからローターを抜かれた。
時間は残り20分を切っていた。
そこから、千夏さんは一気にイかせにかかってきた。俺のサイドに寝そべって、乳首をレロレロ口で責められる。首筋を舐められ、またキスされる。唇を吸われる。ざらついた舌が絡み合う。
その間、右手はずっとペニスを扱き続けていた。乳首を責められながらの手コキが、スタンダードにいい。だんだんとこみ上げてくる。
「あ、もう出ちゃいそうです……」
「んん? もう出る? 出るの?」
って止めてくれない。それどころか、手の上下が早くなる。あ、出させにかかってる。って思ったら、イキソウの地点を性感が突破した。
だけど、発射までは若干のラグがあった。イクっていうのは確定しているけど弾の装填からやっている感じ。快感に支配されたペニスが震える。膨れる。
手はさらに早くなる。舌は乳首を舐めてくる。
ずっと俺は千夏さんに、痴女のお姉さんに任されちゃうってことを強く意識していた。負けちゃう。勝てない。腰に力を入れても、我慢なんて無理。
準備段階から発射段階へ。亀頭に甘い痺れ。出る。出す。負けちゃう――
「あ、出ます……はぁ……っ」
腰の底から熱いものが吹きあがって、扱き続けられるその先端から噴出した。爽快な解放感が全身を満たす。でも、千夏さんは手コキを止めてくれない。亀頭を中心に出したばかりのモノを散々に扱き上げてくる。
「おしっこ出そうにならへん」
「いや、おしっこは……」
直後の亀頭を弄られる強烈な快感刺激に、足がくねってしまう。みっともないって思っても、そうならざるを得なかった。両手両足縛られて逃げられない状態でこれをやられたら、たぶん泣いて許しを乞うって思った。いつかやられてみてえなあ。
ほどほどのところで直後責めは終わり。たぶん、手加減してくれたんだろう。初めてだってことで。
「めっちゃ濃いの出た。ほら、ここまで飛んでる」
見ると、胸のあたりにまで飛んでる。セルフガン射っていう最高記録があるから、よく飛んだなくらいのもんだったけど、確かにいつもより飛んでいた。まあ、実質40分以上は焦らされていたわけで、当然の帰結である。
「さっきのが白身やったから、黄身みたいやなあ♡」
これ以上やると、赤いのでそうだった。ぐったりと、疲れていた。焦らされていた時間が長い分、反動も大きい。
「2回目は頑張ったもんなあ♡ 疲れちゃった? 寝てていいよ」
促されるままに、枕に頭を預ける。
千夏さんが、添い寝してくれる。長い髪の毛が当たってこそばゆい。書き忘れていたけど、千夏さんは長い髪を蟹クリップでまとめている。ドレスを着ていた時は、その胸のところにクリップを挟んでいて、妙にセクシーだった。
「腋もツルツルやん。あ、でも元から毛薄いタイプやねんなあ。剃り跡みたらわかるわ」
と、腋を撫でて、今度は乳首を弄ってくる。
「まだビクビクしてるやん。今日は一杯舐めたから、感度上がってるんちゃう?」
って、レロレロ。と思えば、俺の肩の辺りに頭を埋めて。
「あー眠い……乳首舐めながら寝そう」
「あんまり寝られなかったんすか?」
「うん。あんな、千夏な。夢の中で3Pしてんかぁ」
何をいきなりって思ったけど、驚きを抑えて、
「夢の中でもそういうことしてたんですか」
「うん。でも、セックスする前に目覚めてもうてん」
で、話によれば、わりとエロい夢は見るけれど、挿入までいかないうちに目が覚めてしまうのだそうで。
そこから、エロい夢の話をしたり、夢の中で意識を保つ方法もあるらしいって話をしたり、何となくだらだらと過ごす。しきりに、コール音が鳴っている。これ、気にしなくていいのかなって思ったけど、千夏さん完全無視だった。
俺はずっと耳なめしてもらいたい、耳舐め手コキしてもらいたいって思っていたんだけど、結局おねだりできずに終わってしまった。一応耳は洗っていたけど、綺麗な場所ではないし、向こうからしてくれないかぎりちょっと頼みづらかった。
でも耳舐めは気持ちがいいってしっているので、終わった後でさえやってって言おうかなって思ってた。
「いい加減シャワー浴びンとなあ、寝てたいけど」
ってめんどくさそうに起き上がって、けれど丁寧に体を洗ってくれる。
「結局乱入なかったね~」
なんて言われるまですっかり失念していた。
嬢の都合もあるそうですし、こういう場合もあるそうです。
最初の即イっちゃった後に乱入されたらどうしていいかわからなかったねって、確かにその通り。
それから、お風呂へ。お湯が溢れる。大洪水。無暗に光るライト。お湯が顔にかかるだけの気持ちよくないジャグジー。
「めっちゃおなかすいた。肉食べたい肉」
って話をしきりに。ステーキ食いたいって言われて俺も腹減ってきた。
あとはコンビニの肉じゃががまずかったとかそんなことをひとくさり。流石にコミュ力高く、俺でも普通に喋ることができた。プレイ中は何言ったらいいか分からないけど、日常会話くらいはなんとかね。
「喉渇かへん? なんか飲む?」
缶コーヒーの微糖をもらう。160mlの業務用のスチル缶を呷る。冷たい。甘い。喉が湿る。ふっとため息。
後は着替えながらお話、千夏さんは11時まで仕事が入っているらしい。やべーぜ。射精しないとはいえ、めちゃめちゃ疲れるだろうな。風俗嬢すげえ。そしてメモを取る千夏さん。ああ、またのご来店をっていうあれね。聞いたことある。何描かれるのかなって思いながら、これからブラブラして飯だけどどっかうまい店無いですかって聞くと、ながらで答えるかと思いきや、手を止める。またコールが繰り返されている。おいおい。いいのか。
で、きっかり6時で外へ、4時10分からで105分コースでしょ、うん。5分ほどオーバーしてる。
エレベータのところでおっぱいに挟んだメッセージカードを渡されて、またベロチューされた。また来てねって扉が閉まる。
1階に下りると茶髪の兄ちゃんはもうあがりだったのか、違う兄ちゃんに代わってた。んで、乱入なかったつうことで返金。T氏は待合室で待っていて、そっから店を出た。T氏の方は乱入あったみたい。タイミング的に今一だったらしいけど。
あとはとらのあなへ行って同人誌と最新の東方ゲーム(珠)を買って、ベルギービールの店で飯食って酒飲んだ。だらだらだべりながら豚のビール煮とか、芋の揚げたんとか、脂っこいパスタとか、諸々を食ったら満腹になった。忙しい一日だった。かなり疲れていたから、普通で1時間くらいかけて帰った。
初めての風俗体験。楽しかった。また行こうという気にも、なったのだろうか。わからない。勉強になったことは確かであるが、やっぱオナニーの方が楽よね(これを書く前に、エロCGでしこった)。

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