フリーセンテンス 2022/03/17 11:19

体験版 美しき魔女は使い魔にその豊満な肉体を弄ばせて愉悦する 前編

 ・・・・・・この世における摂理の中で「腐敗」という現象は決して避けられないものである。どんな生物も、あるいは非生物も、時間の経過と共に劣化してゆき、元の形状どころか性能すらも保つことができなくなって、やがてみるも無残なおぞましい姿へと変貌を遂げてしまうものである。唯一、この因果律から外れる物質は、不滅の金属である黄金を除いて他に無いであろう。
 それは人が生み出した有形の概念「国家」とて例外ではない。征服王の異名を持ち、人魔の兵を操って数多の国を征服したアルバート王は、善政を敷いて非征服民たちを虐げることなく名君として大バアル王国に君臨し続けた。彼の死後、彼の子孫たちも開祖に倣って民に寄り添う政治を旨として統治してきたが、それは二〇〇年が限界だった。
 国を統べる王族も、それを支える貴族たちも、次第に権力に蝕まれるようになり、贅沢の味を覚え、富に目が眩むようになったのだ。その結果、彼らは権力闘争に明け暮れるようになり、他人を蹴落とし、あるいは陥れ、私腹を肥やすことに執着し、法をないがしろにして考えも無しに民に重税を課すようになった。そして、弱者に手を差し伸べるどころか、逆にその姿を嘲笑うようになったのである。かつて多くの国が辿ってきた悪徳の栄えが、バアル王国にも蔓延るようになったのだった。
 その結果、生活に困窮した民たちが、それに耐えきれなくなって各地で蜂起が相次いだ。それは月単位で頻発し、小さなものは数十人規模の運動から、大きなものでは万人規模の叛乱にいたるまで、国中で起こった蜂起の数は軽く見積もっても一〇〇を超えた。
 この蜂起に対して、バアル王国は、対話による解決ではなく、武力による弾圧で無理やり抑え込もうとした。軍隊が動員され、集まった民衆たちを力づくで蹴散らし、首謀者は捕まって縛り首にされた。
 この弾圧で、もっとも悪名を轟かしたのがアンリエッタ・イゼルラグナーという女性であった。年齢は一八歳。類稀なる美貌を誇る絶世の美女で、厚い布地を纏っても全裸と見紛うほど豊満な肉体を持つ。乳房は熟れた西瓜のように大きく、臀部も肉づきがよく、どちらもむっちりと存在を主張しており「むしゃぶりつきたくなるような」という装飾語を冠するに相応しい肉体の持ち主であったのだ。それゆえ、彼女を目にした男は、本能的に性欲を刺激され、意思とは関係なく思わず勃起してしまうとさえ言われており、実際、そうなった男の数は知れない。
 しかし、彼女の本性を知り、なおかつ、その残酷な所業の数々を見聞きしたならば、たとえどんなに性欲が強い男であっても萎えてしまうに違いなかった。
没落貴族イゼルラグナー家の一六代目の当主である彼女は、「魔女」の異名を持つ。幼少期からの残酷な振る舞いと、現在の行動によってそう呼ばれているのだ。
アンリエッタは国が混沌とするこの状況を御家再興の好機として捕らえ、国に積極的に協力して率先して弾圧に加わった。彼女は長らく途絶えていた魔導の力を復活させて一体の人魔兵を作成した。それは数多の人体実験の果てに生み出されたモノで、彼女の小間使いを改造したものである。
名をガーベッジというその人魔兵は、アンリエッタの予想を超える強大な力を持っていただけでなく、彼女も想像していなかったような超常の力を持って仕上がった。内に「魔力」を秘めていたのだ。
それは「魔導師」の称号を持つ者しか持てぬはずであったが、どういうわけか、ガーベッジは自ら「魔力」を生成することができたのである。そして、ガーベッジは、その「魔力」を元にして、様々な超常の力を操ることができた。轟炎の火球をつくり、万を超える雷の雨を降らせ、さらには全てを木っ端にする風圧を放つことができたのだ。アンリエッタはこれを「魔法」と呼んだ。
ガーベッジが駆使する魔法の威力は絶大で、炎にせよ、雷にせよ、あるいは風にせよ、彼が操るそれは一撃で千の民を屠ることができ、放てば累々の死屍山が築かれるのが常であった。
 そしてこの日も、ガーベッジの強さは如何なく発揮された。地方の村で、小さいながらも叛乱がおこったのだ。数百人の村人が蜂起して、村の役人が十数人殺害された。これを鎮圧するために、アンリエッタがガーベッジと共に派遣されたのである。
 かくして惨劇が幕を開けた。
恐ろしき人魔兵ガーベッジは、アンリエッタに命じられるがまま魔法を放って村人たちを生きたまま焼き払い、逃げ遅れた者を捕まえては引き千切ったのである。むろん、抵抗もあったが、それは蟻のひと噛みに等しく、無駄という他なかった。
「た、助けてくれ・・・・・・ッ!」
「ど、どうかッ、いいい命だけは・・・・・・!」
「い、いやだッ、いやだッッ! 死にたくないッ! いやだぁあぁあぁぁあぁあ・・・・・・ッッッ!」
 命乞いも無駄だった。叛乱を起こした村人は、誰であれ、ひとりとして生きることを許されることなく、皆殺しにされたのだった。四肢を、文字通りバラバラにされて。
 戦場となったその場所には、惨殺された村人たちの死屍が累々と散らばった。どの屍体も、一個として無傷なモノはなく、どれもこれも悲惨な状態となって血泥の海に沈んでいる。引き千切られた手や足、引きずりだされた内臓、そして首が、四方八方に散らばっている。
 その中に、美しき「魔女」アンリエッタが足を踏み入れた。そして自分の使い魔に近づく。独特な笑い声を響かせながら。
「くひ、くひひひ」
「オア、オオア・・・・・・」
 おぞましき怪物が、地に膝をつけ、頭を垂れた。
「すごい、凄いぞガーベッジ。おまえは祖先が造った人魔兵と比べても最強の化け物だ。もっと。もっともっと、もっとおまえを強くすれば、わたしは魔導師として絶対的な地位を得ることができる。そうなれば、そうすれば、くひ、くひひひ・・・・・・」
その美貌に似合わぬ薄気味悪い笑みを浮かべながら、口元を半月状に歪め、アンリエッタは、跪くガーベッジの頬を撫でた。邪悪でおぞましい姿をした怪物の頬を。
 かつてガーベッジは、人間だった。少し背の低い、普通の少年だった。しかし、いまの彼にかつての面影はまるでなかった。
体高はアンリエッタの五倍ほどで、全身の筋肉が盛り上がるように発達しており、腕も太ければ足も太く、筋と血管が浮かびあがっているそれらは逞しいほどの力感に満ちていた。これだけの情報であれば、人とそう大差の無い姿を想像することができる。しかし、彼の身体的特徴を説明するためには、文言にさらなる文章の付随が必要となる。
 まず頭部は、改造の過程にて頭蓋骨が奇怪に歪んでしまったため、人の頭の体を成しておらず、目の位置も、鼻の位置も、口の位置さえもずれてしまっていて、まるで顔面に高濃度の酸を浴びたような造形をしているのだ。しかも、頭部には頭髪の代わりに触覚が生えていた。それも、複数本。
さらに背中からは、おぞましい色彩と形をした触手が何本も生えており、それらはまるでイソギンチャクのように伸びて宙空でうねうねと動いていた。触手の先端はどれも似通って形をしているが、これは状況によって変化する性質をもっている。また背中には、すでに生え伸びている触手の他に、まるで胚のようにまだ幾つもの小さな突起があることからもわかるように、その気になればさらに多くの触手を生やすことができる。
そして、いまの彼を見た場合、もっとも目がいく部位は、やはり薄い布で隠された股間であろうか。そこからは三本目の足のように巨大な生殖器が垂れさがっていたからだ。平常時の状態で、成人した男性ほどの大きさがあるのだ。もし、これが勃起したならば、いったい、どれほどの大きさになるか。想像もつかない。
改造に次ぐ改造と、改良に次ぐ改良を重ねた結果、吐き気を催すような姿になってしまったのだ。
 しかし、アンリエッタは、この醜悪な姿をまったくといっていいほど気にしていなかった。否、むしろ気に入っていると言っていいかもしれない。人を見かけで判断することが愚の骨頂であるように、ガーベッジの本質はその強さにあって、それは醜美に左右されるものではないからだ。
 ゆえに、醜き人魔兵ガーベッジに向けられるアンリエッタの眼差しはうっとりとしており、それは愛しき恋人に向けられるモノと同義の色をしていた。
「オア、ア、オオオウア・・・・・・」
 そのガーベッジから、アンリエッタに向かって、無数の触手が伸びてきた。粘液めいたものが滴るそれらは、まるでねだるようにして、アンリエッタの身体に巻きついた。そのほっそりとした首筋に、あるいは細い二の腕に、そして厚い布地の上から乳房に。粘液が、アンリエッタの衣服を濡らす。アンリエッタは拒絶しなかった。
「くひ、くひひひ。なんだ、ガーベッジよ、褒美が欲しいのか? ん?」
 その美しい面差しに、粘液めいた愉悦の微笑を浮かべながら、アンリエッタは自分の身体に巻きつく触手の一本を手にとって、その表面に自らの舌を這わせた。そして、触手の表面に、ぬらぬらとした光沢を放つ唾液の痕をつけながら、妖艶な眼差しを使い魔に向けたのである。まるでいやらしく挑発するように。
「オア、オアアアア、オアオアオアアア・・・・・・」
「くひひ。そうか、そうか、褒美が欲しいか。いいだろう。おまえはよく頑張った。その褒美に、たっぷりと堪能させてやろうではないか」
そう言ってアンリエッタは、象牙細工のように美しい指を動かして、衣服のボタンを外して自ら胸を開いた。
ぶるん。
厚い布地の内側に隠されていた白くて大きな乳房が、弾けるように露になって、揺れるような音を立てた。でかい。とてもでかい。それはとてもなく大きな脂肪の塊で、巨乳どころか爆乳といっていい大きさであり、なおかつ一級芸術品のような美しさを誇っていた。
「くひ、くひひひ。どうだ、ガーベッジよ。おまえのご主人さまの乳房は? いつ見ても見事であろう。ん? んん?」
確かに見事のひと言に尽きる。アンリエッタの大きな乳房は、白い珠玉そのもので、青い血管が薄く浮かびあがり、薄桃色の乳首がツンと立つようにして尖っているその様は、もはや根源的な母性を体現していると言って過言ではない。しかも、見た目の美しさだけでなく、弾力性と柔軟性にも富んでおり、その触り心地と揉み心地といったらなかった。まさに、天下一品。この世にふたつと無い宝乳そのものなのである。
その乳房を、アンリエッタは口元に半月状の笑みを浮かべながら手にとった。象牙細工のような指が乳肉にめり込み、ずしりと重い感触が手指に浸透してくる。そして、彼女は顔に愉悦の笑みを浮かべながら、自らの乳房に舌を這わせた。べろーっと。そして、唾液の痕をつけながら、色香漂う視線を使い魔へと向けたのだった。
「くひ、くひひひ。我が乳房ながら、なんと美味な代物であるか。これを好きにしたいか、ガーベッジ? んん?」
 そう言いながら、ツンと尖った乳首も舐める。硬く、コリッとしている。そして、そこから口を離した時、唾液がねとーっと糸をひいていた。
「オア、オオア、オオアアア・・・・・・」
「そうか、そうか。正直な奴め。よし、ならば好きにするといい。おまえの大好きなご主人さまの乳房を、おまえが望むまま、めちゃくちゃにすることを許可してやろう。なぁに、遠慮はいらんぞ。舐めて、嬲って、貪って、飽くまで好きにするといい。さぁ」
「オオオ、オオアアアアアアア・・・・・・!」
その言葉に触発されて、ガーベッジが咆哮を発した。身体から生えている無数の触手がアンリエッタの乳房に群がった。
 じゅるっ、じゅるるっ、じゅじゅるるるる・・・・・・っ。
毒々しい色合いをした触手の群れが、人の頭よりも大きな白い脂肪の塊に巻きつく。根元から締め上げるように、まるで大ぶりのハムを縛りあげるように、右から、左から、上から、下から、大小合わせて幾本もの触手が群がり巻きついて、その柔らかさを堪能する。触手が蠢くつど、アンリエッタの乳房が、まるでスライムのように形を変える。
ぎゅぅっ、ぎゅうぅぅっ、むぎゅぅぅうぅうぅぅうぅ・・・・・・っ。
「くひ、くひひひひ」
無数のおぞましい触手の群れに、両方の乳房を蹂躙されるが、アンリエッタの表情は崩れない。愉悦の笑みが浮かんだままだ。
「まるで赤子のようにむしゃぶるな、ガーベッジよ。そんなにご主人さまのおっぱいは気持ちがいいか? んん? んんん?」
「オア、オオア、オオアアアアア・・・・・・」
蔑むような主人の声に反応して、乳房に巻きつく触手の動きが強くなった。
ぎゅうぅぅっ、ぎゅぅっ、むぎゅぅぅううぅぅうぅ・・・・・・っっ。
揉む。揉む。触手の群れが、アンリエッタの乳房を揉みしだく。揉みまくる。それに伴って、大きな脂肪の塊が柔らかく蠢き動く。
「くひッ、くひひ、うくっ、くうううぅぅぅ・・・・・・っ!」
乳房をより激しく愛撫され、アンリエッタの顔がほんのわずかに崩れた。頬が、色づいた葉のように、紅く染まった。愉悦の表情は以前として崩れてはいないものの、乳房を激しく揉まれ、さらには乳首を抓るように弄られて、さすがの彼女も性的感性を刺激されずにはいられなかったのだ。
むぎゅうっ、ぎゅぅっ、ぬぎゅうぅうぅうぅ・・・・・・っ。
無数のおぞましい触手が白くて大きな乳房を好き勝手に弄ぶ。舐り、嬲り、乳首を弾き、あるいは引っ張る。まるで子どもが玩具で遊ぶような調子で愛撫するのだ。遠慮もなしに。
「くふぅっ、くひ、うくひひひ・・・・・・」
上気した顔に薄笑いを浮かべたまま、乳房を蹂躙され続けるアンリエッタ。白い大きな脂肪の塊が、次第に粘液塗れになってゆき、ボタボタと滴り始める。衣服が粘液に濡れ、おぞましい異臭が鼻腔を突く。しかし、彼女は自分の乳房を好き勝手に蹂躙することを許したまま、嫌がる素振りどころか拒絶する意思もまったくみせようとしなかった。
 もし、普通の感性をもった女性がこのような目に遭えば、おそらく、その者は、泣いて叫んで悲鳴をあげて、必死にもがいて逃げ出そうとするに違いない。
 しかし、この恐ろしい怪物の主人であるアンリエッタは、まるで宝玉のような乳房を好き勝手に嬲ることをよしとして受け入れだけでなく、さらに激しく責め立てることを許可したのだった。
「くひっ、くひひっ。ガ、ガーベッジよ。遠慮はするなと、い、言ったはずだぞ。お、おまえの、きひっ、ご主人さまであるわたしの乳房は、おまえの働きを称えるため、褒美として与えたものなのだ。だからもっと、くふぅっ、え、遠慮せずに、貪り舐るがよい。さぁ」
 その言葉に、ガーベッシが反応した。
「オオ、オオア、オオアアアア・・・・・・ッ!」
無数の触手の先端が形状を変化させた。鋭い針のようになったのだ。それが、アンリエッタの乳房めがけて襲いかかってきた。

 ・・・・・・続きは本編でお愉しみください。

 ちなみに、冒頭に登場する「黄金」は、王水で溶けます。ついでに、実はヨードチンキ(イシゾンに使われているアレ)で溶けたりもします。品質は変わりませんが、案外、不滅でなかったりします(笑

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