フリーセンテンス 2022/03/23 21:23

続き、こんな感じで書いております。

こんばんは、フリーセンテンスです。
新作をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます!
今回の作品はリクエストを元に執筆しておりまして、後編ではいよいよ、念入りにリクエストをいただいた蟲獣による消化器責めをメインに書いていきたいと思います。

で、とりあえず、そこにいたるまでの工程が、結構無理やりにですが完成いたしましたので、一足先に公開したいと思います。
まだ加筆修正を加えるとは思いますが、とりあえずということで、お愉しみいただけると幸いです。

それでは、どうぞ!

 ・・・・・・かつてバアル王国で絶大な権勢を誇っていたイゼルラグナー家には、その地位と権勢に相応しい莫大な富があった。多額の財宝、広大な領地、各種鉱山の権利、各地の有力商会の株式、邸宅となる巨大な城などだ。しかし、それら財は、贅沢の味を覚えた一族の者たちによってことごとく消費されてしまい、いま彼らの手元に残されているモノは最盛期と比較すればほんのわずかな額だけしかなかった。その中に、一族の別邸であるルクレチア城があった。
 ルクレチア城は王都から五〇リーバ(一リーバ、一・五キロメートル)離れた奥深い山の中に在る。夏の暑さから逃れるため、避暑地として建てられた城だ。
この城は、三代目当主グリーバスの時代に着工され、四代目当主アグリメットの時代に完成をみた。字面だけ見れば城が完成するまでにかなり長い時間を要しているように思えるが、これはグリーバスが着工のわずか一か月後に心不全で急死してしまったからであり、実際にかかった工期は四年ほどである。
 ルクレチア城は、完成から一〇〇年ほどの間は当初の目的通り、イゼルラグナー家の人々の避暑地として活用されていたが、現在はそれとは異なる目的で使用されている。一六代目当主アンリエッタの私的な「実験場」として使われているのだ。
 かつてのイゼルラグナー家の栄光は、一族開闢の祖であるグロウが復活させた魔導の力と、その力を使って造られた「人魔兵」に拠るところが大きい。幼くして当主となったアンリエッタは、没落寸前のイゼルラグナー家を再興するためにはこの「人魔兵」を造ることが重要だと考え、魔導の習得に励む傍ら、ルクレチア城で実験に次ぐ実験を重ねてきたのだった。人間を使って。
 ルクレチア城には常時一〇〇人を超える人間たちが幽閉されている。全員、奴○として買われた者たちで、その待遇は家畜となんら大差がない。与えられた「餌」を食べ、藁が敷かれた寝床で眠り、部屋の隅で排泄するという生活を延々と繰り返すだけだ。彼らが名前で呼ばれることはなく、「デク」という蔑称と振り分けられた番号で区別されていることが、彼らに人としての権利が与えられていないことを証明してやまなかった。
 彼ら「デク」たちを使って、アンリエッタは様々な実験をおこなった。それは残酷極まりない内容のモノばかりであって、何百人という「デク」たちがその実験によって命を落とした。その実験を忠実に手伝っていた者が、何を隠そう、アンリエッタの小間使いであったガーベッジなのだが、まさか手伝っていた実験が、自分を「化け物」とするための準備であろうとは、果たして彼は気づいていたのだろうか。
 そのルクレチア城に、叛乱鎮圧の任務を終えたアンリエッタが帰還した。化け物「人魔兵」となったかつての小間使いガーベッジと共に。
アンリエッタは美しい女性だ。類稀な美貌の持ち主で、その容姿は絶世と称されるほどである。さらに彼女は、蠱惑的なまでに魅力的な肉体の持ち主で、その豊満さといったら他に類を見ないほどだった。乳房は熟れた西瓜のように大きく、臀部の肉付きも見事であって、どちらも厚い布地の衣服を着てもむっちりと存在を主張するほどなのだ。それは「むしゃぶりつきたくなるような」という装飾語を冠するほどであって、実際、彼女を目にした男は、本能的に性欲を刺激され、意思とは関係なく勃起してしまうと言われていた。これでまだ年齢が一八歳というのだから、末恐ろしいという他ない。
 一度でもアンリエッタを目にした男は、老若を問わず、誰もが彼女を自分のモノにしたいと夢想する。そしてその中の一部は、その想いを現実化しようと、「求婚」という行為で実行に移す。財を持つ者の中には、彼女が没落寸前の御家を建て直そうとしていると知って、多額の金銭を送りつけて気を惹こうとする者も少なくない。ゆえに、ルクレチア城に帰還したアンリエッタは、家令から自分宛に手紙が届いていると聞いて、またその類かと思ったのだが、封蝋の印章を見て口元をわずかに動かした。
「ふふん、国からだわ。さて、何の用かしら」
新たな叛乱鎮圧の命令か、それとも別の要件か。アンリエッタは封筒を開き、中の手紙を読んだ。そして口元を邪悪に歪め、従者のごとく後ろに控えているガーベッジをみた。
「ガーベッジ、どうやらわたしが提案した刑罰が採用されたようだ。これは愉しいことになった。くひ、くひひひ」
美貌を歪め、心の底から愉しそうに嗤うアンリエッタ。
現在、バアル王国の各地では、体制に不満を持った民衆たちによる蜂起や叛乱が相次いでいる。国はそれを武力でもって弾圧することでどうにか抑え込もうとしているのだが、なかなかうまくいっていないのが現状であった。
そこで国は、民衆たちにより強い心理的な打撃を与えようと、残酷な刑罰を実施することを思いつき、その案を国中の貴族たちから募集した。そこにアンリエッタも応募していたのだ。応募した刑罰の名は「阿鼻叫喚地獄刑」という。内容は、万匹を超える蟲獣がひしめく大穴の中に、反旗を翻した民衆たちを叩き落して、生きたままその身を喰わせるというものだ。残虐極まりない処刑方法であり、この処刑方法が実施され、それが口伝えによって国中に広がれば、民衆たちの反抗心を一気に削ぐことができるはずであろう。
問題は、いかにして万匹の蟲や獣を集めるかという点であるが、これに関してアンリエッタには当てがあった。
「喜ぶがいい、ガーベッジ。おまえ、またわたしの肉体を堪能することができるぞ。今度は邪魔が入らずに最後までな。くひ、くひひ、くひひひひ」
そう言って奇怪に笑いながら、アンリエッタは衣服のボタンを外しはじめた。細くて白い象牙細工のような指を動かして、ひとつ、ふたつ、みっつと。
ぶるん。
全てのボタンが外れるや否や、厚い布地の内側に隠されていた白くて大きなふたつの脂肪が露になった。

・・・・・・今回はペース早めに本編にいきますので、お愉しみいただけると幸いです。

追伸
S&P500のETF、最近の円安と株高で利益が出たので売りました。
とりあえず、ホッとひと息。

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