神野 咲依 2021/08/28 00:40

生命保険の更新が近づいているが

今は亡き祖母は一時期、生命保険の外交員でした。
あの「〇〇レディー」ってやつね。

昭和末期から平成初期のころです、金利がまだ3~4%あったころ。
生保だと5%はあったろうな、スゴイ利回りだよね。

そのころ祖母の紹介で「終身保険」に入った人たちが、いまだに時々お礼参りに来るんですわ、菓子折り持って。
そうしたいぐらいの爆益を、当然彼ら(爺婆だが)は得たらしい。

祖母は「金利が高いうちに入っとけ」とか言って、勧誘してたらしい。
そして、その通りになった。
しかし祖母自身は保険に入ってなかったと父は苦々しく言う(笑)
たぶん祖母は、自分ではそういいながら半信半疑だったのだろうな。
当時、ゼロ金利時代がくるなんて、誰が予測できたろうか。

金利の高い当時の終身保険が、どのくらい凄いかっていうと…
たとえば若いころから定年まで月払いで総額500万円払いこむと、死亡時には確実に数千万円手に入る、それくらい凄い、払った額の三、四倍という世界ですわ。
定期特約みたいに掛け捨てじゃないから、大手生保だったら確実にもらえる。

そんな時代がほんの三十年足らず前まであったんですね~
夢のような時代ですね。


そして、私の生命保険ですが…
バブルが弾けて不況が来て、金利は1%を切り、そのころ就職したついでに、祖母の縁で入った〇〇生命の定期特約付き終身保険。
ほら、60歳までに死亡するとウン千万ていうあれね。

若いうちに入っといたほうが掛け金やすいとか、病気すると入れないとか、
結婚したらどうせ入るんだから(いまだに未婚)とか。
お決まりの勧誘文句につられて入ったのだった。
終身部分は、なんと死亡時百万円やで!
つまり確実にもらえる部分は、それだけ。
掛け金は月々一万二千円弱、これがけっこうキツイ、借金みたいでむかつく。

そしてなんと…
三十八歳になると、掛け金が一気に倍以上に跳ね上がるのだった!
補償内容は変わらず、悪魔のような保険だ。

だってそやん… 四十過ぎて、これから病気とかいろいろ金かかるころに、わざと払えなくして、補償減らさせるとか、解約させるとか…
そういう意図が、思いっきり丸わかりだよな。
これ作ったやつ最低。


友達みたいに「共済」にしとけばよかった。
友達のは同じような補償内容で掛け金めっちゃ安いし、
しかも一部は(掛け金の4割くらいが五年ごとに)戻ってくるらしい。
六十歳過ぎても、補償内容は少しづつ下がるが、ずっと同じ掛け金で続けられるとか。

私のは六十過ぎると、そこで終わるのよ、すべての保証が。
それでどうやって老後を過ごせというのか、なんだこの最低な保険!
この保険は、人間を助ける目的で作られたとは、到底思えんな…


そういうわけで、私は終身部分100万円だけ残して、
あとは共済保険にしようと思う。

共済は「非営利」だからな… というか、
「保険」というものは、最初はもともと相互扶助だったはずで、
私の悪魔みたいな金喰い保険が、本当はおかしいんだよ。
共済保険が、保険の当たり前の姿なんだ。
この歳にして、身に染みてそう思った。


見直しする前に、病院だけは受けとこうと思ってる、
癌にかかると以後の保険料無料とかいう、変な特約がついているのだ。

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