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ふかみちゃんと一年中の記事 (175)

whisp 2019/02/08 22:07

【あと三日】ふかみちゃんと一年中!!  ミニボイスドラマ『結婚前夜』台本のご紹介です!(進行豹

改めましてこんばんわです。進行豹です。
残りご支援期間あと三日となりました

抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」


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500万円達成のリターン「抽選プレゼント大増量」の中にはなんと!

抱き枕カバー全員プレゼント!

も加わりまして、

https://ci-en.jp/creator/922/article/42233

さらにお得感がマシマシになったものかと存じます。


そんな中、目玉コンテンツのひとつである

『あなたが主役のミニボイスドラマ』につき

「シチュエーションリクエストが思いつかない」というお声を拝見いたしました。

こちら、確かに、考えすぎたり悩んでしまったすると、難しいかも――と、わたくしも感じます。


そこで本日は、いままでいただきました中で最短文字のリクエスト!

わずか四文字のリクエストと、それから生まれた台本の方、ご紹介できればと思います!

いただきましたリクエストは、こちらです!!

///
結婚前夜
///



で、そちらに応じて書かせていただきました台本が、こちらとなります!!!


//////////////

『ふかみちゃんと一年中!! XXXさんためのミニボイスドラマ2 「結婚前夜」』
2019/02/08 進行豹

;セリフは全てふかみ
;電話越し

;SE 電話コール音 Trrrr..

「……あ、もしもし、XXXさん。
わたしです、ふかみです」

「ですです。もちろん実家です。
おかあさんと、それから、凪ちゃんも泊まってくれて。
さっきまで、三人ですごしてました」

「今は――お母さんはもう眠っちゃって。
凪ちゃん、お風呂なんですよ。
だから、一人で。
だから、XXXさんとお話ししたくて」

「……ほんと、よかったです。
XXXさんが薦めてくれたとおりに、
独身最後の今日の夜、実家に泊まって」

「おかあさん、ね? 本当に喜んでくれたんですよ。
それでね? うふふっ。おゆうはん、もう、物凄くて!」

「カニに。ハンバーグに。冷凍の、3つはいってるグラタンに。茶碗蒸しに。おみかんに。ショートケーキも!」

「わたしの好物――ちっちゃなころからずっとの好物。
ぜぇんぶ、いっぺんに出してくれて。
まるで、お誕生日のパーティーみたいで」

「お母さんが病気になってから……
ずっと、そういうのなかったから。
お母さん、元気になってくれてよかったなぁって……
当たり前すぎること、なんだかじぃんて、心の底から思っちゃって」

「胸がいっぱいになっちゃって、せっかくのご馳走なのに、ちょっと、食べられないかもって思って――そしたら!」

「あははっ、ですです。凪ちゃんたらもう、わたし以上に大喜びで!
『いただきまーす』って、ものすごい勢いで食べるから、
わたしも、『わたしのためのご馳走なのにー』って、
なんだかこどもに返ったみたいな感じになって」

「そこからが凪ちゃんまた大活躍で!
ご馳走、量も凄かったんですけど、
食べきれないの、ぜぇんぶおいしいおいしいって食べてくれて」

「本当に綺麗に、なーんにも残さず食べきっちゃったんです。
もちろん凪ちゃんのお腹、狸さんみたいにぽんぽこりんになっちゃったんですけど」

「凪ちゃんったら、うふふっ。
お腹抱えて、『もう食べられないポコ~』なぁんて!
苦しそうなのに楽しそうにふざけて」

「おかあさんも、ケラケラ笑って。
あんな大笑いしてるおかあさんみたの、
わたし、なんだか物凄く久しぶりな気がして」

「あ! あと、レシピ。
……おかあさん、ぜぇんぶノートに書いてくれたんです。
『XXXさんとふかみの味に、育てていきなさいね』って」

「ノート受け取った瞬間に、わたし、明日っからもう、
『早瀬ふかみ』じゃなくなるんだなぁって、思って。
……お嫁さんになるって、結婚するって、
こういうことなのかぁって、わかった気がして」

「ふたりで選んだ素敵なおうちに。
XXXさんとわたしのおうちに、明日から住むんだなぁ。
ふたりで暮らしていくんだなぁって、思って」

「そう思ったら……なんか……わたし…………」

「……って! しんみりするが早すぎますよね。
結婚式は、明日なんだから。
わたしがお嫁さんになるのも、
早瀬の家を離れるのも、明日、なんだから……」

「あああ、どうしよう。
わたしきっと、こらえきれないと思います。です。
『両親へのお手紙』読むときとか、
おかあさんから、メッセージ受け取るときとか、きっと」

「あ――――はい。ですよね。
明日からはずっと、ずうっと、
XXXさんがわたしと一緒にいてくれるんだから。
わたしをそっと支えてくれて、わたしの涙を拭いてくれて。
悲しさを半分引き受けてくれて、嬉しさを何倍にもしてくれるんだから」

「だから……えへへっ、泣きそうになったら、
泣いちゃいます、です。
たくさんたくさん、私、嬉し泣きしちゃいます」

「え? ――あ、おじいちゃんたちは、
堰おじいちゃんのおうちで宴会です。
おじいちゃんたちとも、独身最後の今日の夜。
一緒にすごしたいかな? っても思ったんですけど……」

「『男がおらん方が、気兼ねなくくつろげるじゃろ』
って、おじいちゃんたち。
うふふ、多分、あれ、お酒たーくさん飲みたいから、
てきとーにいってるだけなんですけどね」

「え? だって。男の人、いますから。私のおうち」

「あ――……えへへ。
すぐにわかってくれて、嬉しいです。です。
XXXさんだなぁって、思います。です」

「ですです。お父さん。今日はさすがに、天国から、
おかあさんのとなりに、わたしの近くに――
帰ってきてくれてるって、感じるんです」

「明日も、絶対みててくれますし。
わたしの花嫁姿――絶対」

「って、あ! そうだ……思い出した」

「あの、ね? XXXさん。
わたし、お父さん――
結構ちっちゃいときに、亡くしちゃってますけど」

「それでも、わたしが、ふかみがお嫁さんになるときのこと――
ちっちゃなわたしをお膝に抱えながら、
お父さん、ときどき話してくれて……」

「「『お嬢さんを僕にください』なんっていってきたら、ぶっとばしてやる」、なぁんて――
お父さん、人をぶったことも、喧嘩したこともないみたいな人だったのに、いったりしてて」

「それでね? XXXさん……」

「お父さん、言ってたんです。
『結婚前夜の晩には絶対に、ふかみの旦那と飲み明かしてやる』って、
『ふかみと一緒に、何がなんでも幸せになれって、イヤっていうほど言い聞かせてやる』って」

「だから……
もしかしたら、XXXさんの今夜の夢で――」

「あ、はい! そうしてあげてもらえたら、嬉しいです。
お父さんが、XXXさんに会いに行ってくれたら……」

「一緒に、たくさんお酒を飲んで……
おとうさんと、たくさんたくさん話してくれたら……
わたし、ほんとに――ほんとに嬉しい――あっ!」

「凪ちゃん、おふろあがったみたいです。
電話……うん――ですよね、
凪ちゃんともたくさんお話したいし……
そうじゃなきゃ、独身最後のこの夜に……
XXXさんと離れてまで、実家に泊まった意味、なくなっちゃいますし」

「それに――XXXさんとは明日から。
毎晩毎晩、どんなにおそくまでだって、
たくさんたくさんおはなしできて……
甘やかして――愛して、もらえるんだから」

「あ、凪ちゃんが『湯上がりにラムネのみたかとばーい』
って。
うふふっ――はい! わたし、いってきますね」

「……おやすみなさい。XXXさん。
わたしの大好きなXXXさん」

「独身最後のこの夜を。
おかあさんとの、凪ちゃんとの、最後の夜を――
プレゼントしてくれて、本当にありがとうございます」

「でも……やっぱり、XXXさんと離れて眠るのは、
わたし、とっても寂しいです、から……」

「電話越しだけど――キス、してもらっても、
いいですか?」

「わぁい! ありがとうございます。
それじゃ、ね? タイミングあわせて、
さん、にい、いち、で」

「いいですか~ いきますよー。
『さん、にい、いち』(ちゅっ!)」

「うふふっ、ごちそうさまでした!」

「それじゃ、今後こそおやすみなさい、XXXさん。
明日の夜にはもう、おたがいに、
お婿さんで、お嫁さんで――結婚、してるふたりですから」

「独身最後のこの夜を、結婚前夜を――
おたがい、大事に、ねむりましょうね?」

「おやすみなさい――わたしの、大好きなXXXさん」


:おしまい


//////////////

細かなリクエストいただきますことももちろん大歓迎! でございますし、
今回のように、極めて短い、ワンワードのリクエスト。
あるいは完全に「おまかせ」で、あなたのお名前のご指定をいただきます形でのリクエストにも、
もちろん全力で応じさせていただきます!!


のでので、その辺がご支援に踏み切れない理由になっております方がもしいらっしゃいましたら!

どうぞ、上記ご参考としていただけますと幸いです!


よろしくおねがいいたします!!!

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チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2019/02/08 21:15

【緊急告知】豪華抽選会プレゼント大増加!抱き枕カバー全員プレゼント!


現在、開催中の「ふかみちゃんと一年中!!」
http://vigorball.com/project/s/project_id/31
の金額が500万を突破したため急遽ストレッチゴールの抽選プレゼントの増加を行いました!

感謝の気持ちをこめて大幅に増加させていただきましたので是非、以下をご確認下さい。

■30000円コース以上抽選プレゼント

【新規】Lose抱き枕カバーからランダムで1つ 全員プレゼント(12000円相当)
【新規】まいてつ pure station B0ブランケット 40名様 (8000円相当)
【新規】まいてつ pure station 和風小物入れ 100名様 (1000円相当)
【増加】ハチロク B2ライクトロンブランケット 60名様 非売品(6000円相当)
ハチロク3Dブラッククリスタル+回転台座付 30名様 非売品(10000円相当)
【増加】ハチロク 1/6スケールフィギュア 70名様 定価19200円
【全員】ふかみの新SDアクリルキーホルダー 全員プレゼント 非売品(400円相当)
【全員】ふかみのミニ色紙2枚セット 全員プレゼント 非売品(1000円相当)

となり、抱き枕カバーが1つ必ずもらえるようになりました。
その他にも高額グッズが2つは当たるぐらいに調整しました。

■10万円コース以上抽選プレゼント

curaの直筆描き下ろし黒ウサ色紙(永井真衣さん&cura&進行豹サイン入り) 1名
curaの直筆描き下ろし白ウサ色紙(永井真衣さん&cura&進行豹サイン入り) 1名
永井真衣さん&cura&進行豹サイン入りの黒ウサ抱き枕カバー校正生地 1名
永井真衣さん&cura&進行豹サイン入りの白ウサ抱き枕カバー校正生地 1名
【新規】ふかみのウェディングイラストF6キャンバス(永井真衣さん&cura&進行豹サイン入り 10000円相当) 15名様
【増加】等身大ふかみスタンドポップ(ふかみの立ち絵服装差分の中から好きなものを1絵柄ご指定いただけます 永井真衣さん&cura&進行豹サイン入り) 10名様
【全員】ふかみのウェディングボード(永井真衣さん&cura&進行豹サイン入り) 全員プレゼント

となりウェディングボードが全員プレゼントになり、定番グッズとなっているF6キャンバスが新規追加となりました。

残り2日とはなりましたが、宜しくお願い致します!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

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whisp 2019/02/08 20:31

【500万円御礼・あと3日!】ふかみちゃんと一年中!!「線香花火」音源台本ご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間がいよいよ残り3日! 
お正月の三が日とおなじ! あっという間に過ぎ去ってしまう短さとなってしまいました、、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」


http://vigorball.com/project/s/project_id/31

本日もまた! みなさまにいただきましたご支援のおかげをもちまして!! 
ご支援総額5,056,000円と、大きな区切り! 500万円を達成いたしました!

ご支援くださいました、76名のみなさま! まことにありがとうございます!!

こちらにて、ストレッチゴール
「抽選プレゼントの大増量」が確定いたしました!!

こちら、いままでご支援くださっていた方、あたらしくご支援くださった方、
そしてこれからご支援くださる方!! みなさまにメリットあるストレッチゴールでございますので、
わたくしも大変嬉しく感じております!!!

今回は執筆するものの増加はございませんが、550万円の「大晦日スイートアニバーサリーボイス」。
そして600万円の!!

『名前を呼んでもらえる! ふかみのバイノーラルボイスドラマ 「ふかみの、耳かき」』への
道筋を切り開いていただけたものとも感じておりますので!!


本日ご紹介させていただきます台本は「線香花火」。

花火大会の夜。
去年の、いけなかった花火大会の想い出を、ふたりの間に小さく灯る線香花火に照らされながら物語る――
しっとりとしたお話です。

台本は末尾。
音源はこちらにおきますので、まずはそのお耳にて!
お楽しみいただけますと幸いです!!!



――いかがでしょうか!?


これこのように、10万円/7万円コースのリターンとなります
「あなたが主役のミニボイスドラマ」は、
あなたと、あなたのふかみちゃんだけが過ごす時間のひとこまを。

あなたのリクエストに応じたシチュエーションでのミニボイスドラマという形にて!
わたくし進行豹が書き下ろさせていただきまして、
「まいてつ -Pure Station-」ふかみちゃん役の声優・永井真衣さんにお演じくださり、実現化する!
まさにまたとない「あなただけのコンテンツ」が制作されるスペシャルなプランとなります!!

ぜひぜひご支援ご検討いただけますと幸いです!!


また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、「線香花火!」台本です!!

/////////////////////

『ふかみちゃんと一年中!! XXXXさんのためのミニボイスドラマ 「線香花火」』
2018/12/01 進行豹

;セリフは全てふかみ

「わ!? あー……ケーキ。ダブっちゃいましたね……
えへへっ、もったいないけど、うれしい、です」

「XXXXさんとわたしが、お付き合いをはじめて――
恋人同士になって、ちょうど一年の、今日の記念日」

「サプライズしよう! って思ってたけど……
うふふっ、わたしたち、その気持ちまでぴったり一緒だったんですね」

「お祝い、2日連続でしなくちゃですね!
つきあって一周年記念日と、一周年と一日記念日!」

;SE 遠く花火の音

「あ――」

「うふふっ、思い出しちゃいますね。
打ち上げ花火の音聞くと――
花火大会の、遠いざわめきを聞いてると。
一年前の、今日のこと」

「せっかく新しい浴衣おろしたのに――
XXXXさんと一緒に花火を見る約束……
とっても楽しみにしてたのに」

「わたし、足くじいちゃって、お医者さんに花火大会、いっちゃだめっていわれて――すごく落ち込んで……」

「そうしたら、うふふっ。
XXXXさんがおうちまで来てくれて――あ」

「……………………うれしい、です。
お祝いだけじゃなく、ケーキだけじゃなく、線香花火まで」

「ほんとに、同じこと――
同じ思い出……大事って、感じてくれてて」

「あのときもすごく嬉しかったけど、いまも――
ううん、今の方がもっと、嬉しいかも、です」

「……もし、XXXXさんがよかったら……
わたし、これ――今年も一緒に――あ」

「うふふっ、ありがとうございます。
それじゃ、お外にでましょうね、です」


;SE 遠く花火の音

「わ――また。
今度のはおっきいみたい、ですね」

「ここから直接花火の姿は見えないけれど――
空が、ぱあって明るくなるから」

「……あの日も、でしたね。
見えない花火の、残り火みたいな明かりにときおり、
ほんのり、ぼんやり照らされながら」

;SE ライターカチカチ

「あ――うふふ。そうだった。
ろうそくじゃなく、ライターで直接火をつけてもらうの。、少し特別な感じがするって、
XXXXさん大人なんだなぁって、わたし、あのときも思って」

;SE 線香花火

「……綺麗……」

「……花火なのに、静かですよね。線香花火って。
とっても穏やかで優しくて」

「あんまり静かで、XXXXさんの息がおっきく聞こえて。わたし、すっごくドキドキしちゃって」

「……いまも、ですけど。ドキドキ、すごく。
一年たっても変わらない、です」

「なにを話していいのか、少しもわからなくって。だけど、沈黙が怖くって。
おもいつくこと、おもいつくまま全部話して、それでも、言葉がとまっちゃって…………――あ――」

;キス
「ん……ふっ……ん――――ん……」

「ぁう……ダメ……です――んっ――
花火、おちちゃう――あっ」

「……うふふ、キス。一年前は、ほんの一瞬でしたよね。
それでもわたし、びっくりしちゃって、
やっぱり線香花火の火、落としちゃって」

「真っ暗になって、また花火が遠く上がって。
XXXXさんの顔が――すごく緊張している顔が浮かんでみえて、わたし、なんだかほっとして」

「『好きです』って――
すごく自然に口から出てて、XXXXさんの声と重なっていて。
幸せ、こんなに幸せなことってあるのかなあって、夢みたいで――んっ」

「(キス、長め)」

「……ぁ……ん。
……うふふ、ね? 線香花火、まだ、ありますよね」

;SE ライター
;SE 線香花火

「……打ち上げ、もう終わっちゃったんですかね?
音も光もしなくなって」

「ほんの少しだけ寂しいですけど、ほんの少しだけほっとします。
お祭りも素敵ですけど――
いつもどおりが、わたし、もっと好きですし、素敵だなぁって思うから」

「明日から、また――ううん、違った!
明日はだって、付き合って一周年と一日のお祝いの日、ですもんね」

「あさってからまた、あたらしい、『いつもどおり』が始まるんですよね……
去年から今年とおんなじようで、全然違う、あたらしい、いつもどおりが」

「……不思議、ですよね。おんなじような毎日を、おんなじようにくりかえしてるのに――
一年したら、絶対なにかが、かわってる」

「XXXXさんとわたしの間も、絶対、すこしずつかわりますよね? それが素敵な変化なら、わたし、とっても嬉しいんですけど……」

「え? ……あ。――は、い」

「そうですね、そうなったら……なれたら――
わたし、素敵って――とっても素敵って、思います」

「『もしかしたら』ですよね、今は。
だけど、いつか本当に……
わたしが、XXXXさんの……そのっ――
およめさん、に、なれたら……
結婚――したら」

「ふたり、どんなになるんでしょうね?
変わるんですかね? なにかがすごく――
それとも、案外かわらない?」

「あ、けど――結婚したら……お嫁さんにしてもらったら。
そしたらわたし、XXXXさんのこと――」

「『XXXXさん』って、旦那さんに呼ぶの、おかしいですよね?
けど……ん……ずっとそう呼んでるし……
他の呼び方って……ええと――――あ」

「は、い。
ですね。練習してみて、しっくり来るのを選ぶの、たしかに、よさそうです。です」

「それじゃ、ええと……いまXXXXさんが提案してくれたの――
わたし、練習しちゃいます、です」

「ええと……その……XX、――XXっ!」

「~~っ////。…………XXXさん」

「ふわわっ! は、はずかしい!! あううう~
これなら、もういっこの方がきっとまだ平気な気が~」

「あ――あうっ――あ、あ、あなっ――んんん~っ」

「……あ・な・た」

「ひゃううううんっ! むり、むりですぅ。はずかしんじゃう~!!!」

「はぁ、はぁ、はぁ……。
えへへっ、まだ、わたしには――
もう少しの間はやっぱり、
XXXXさん、が、一番呼びやすいみたいです、です」

「けど――だけど。
もう少しだけ、時間がたったら」

「XXXXさんを、『XXXさん』とか『あなた』って、きっと、わたし呼ぶようになって……」

「あ、はい。うふふっ、そうですね」

「その次か、次の次の記念日には、きっと――」

「遠い花火を聞きながら、XXXXさんと、わたしと――ふたりのあかちゃんと。
三人で、線香花火……したいです。ですっ!」

;おしまい

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whisp 2019/02/07 21:03

【450万円御礼・あと4日!】ふかみちゃんと一年中!!「旅行計画」音源台本ご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間がいよいよ残り4日となりました、
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画像の通り! なんと本日!! 
ご支援総額4,796,000円と、450万円を達成いたしました!

ご支援くださいました、71名のみなさま! まことにありがとうございます!!

こちらにて、ストレッチゴール
「ふかみがはじめてクマ川下りで船頭をつとめた記念日のスイートアニバーサリーボイス」の追加が確定いたしました!

こちら全力で執筆の方行いますので、どうぞご期待いただけますと幸いです!

また、残り時間が短くはなってまいりましたが、
500万円のストレッチゴール!
『抽選プレゼントの大増量』も見えてきたかと存じます。

こちら達成されますと、いままでご支援くださっている方にも、
これからご支援くださいます方にも当選チャンスが増大することかと存じますので!

その達成へと向けてのご支援ご検討材料としていただきたく、
本日も、「あなたが主役のミニボイスドラマ」のサンプル音源と台本をご紹介させていただきます!

本日ご紹介させていただきます台本は「旅行計画」。

ふかみちゃんとの新婚三ヶ月の記念旅行の計画をたてる、
甘く落ち着いたひとときのお話です!

台本は末尾。
音源はこちらにおきますので、まずはそのお耳にて!
お楽しみいただけますと幸いです!!!



――いかがでしょうか!?


これこのように、10万円/7万円コースのリターンとなります
「あなたが主役のミニボイスドラマ」では、
あなたと、あなたのふかみちゃんだけの、
あなたのリクエストに応じたシチュエーションでのミニボイスドラマを!
わたくし進行豹が書き下ろさせていただきまして、
「まいてつ -Pure Station-」ふかみちゃん役の声優・永井真衣さんにお演じいただける!
まさにまたとない「あなただけのコンテンツ」が制作されるスペシャルなプランとなります!!
ぜひぜひご支援ご検討いただけますと幸いです!!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!



/////////////////////

『ふかみちゃんと一年中!! XXさんのためのミニボイスドラマ 「旅行計画」』
2018/11/26 進行豹

;セリフは全てふかみ

;SE 蛇口〆

「……ふう。後片付けおーしまい。
XXさんと一緒だと――うふふっ、洗い物まで幸せな時間になっちゃいますね~」

「もうお風呂はいっちゃいます? それとも、夜のお散歩だとか――え?」

「お話。うふふ、大歓迎です!
じゃ、座りましょ。あ、お茶入れますね~
♪ふんふんふーーん」

;SE 茶淹れる

「はい、どうぞ。
あとこれ、晩ごはん食べちゃったあとですけど……
今日は、デザートっていうことで」

「ですです。うふふ、旅行客さんが、『楽しい川下りのお礼に』って。十万石もなかって……たしか、犀玉のおみやげでしたっけ?」

「どんなとこなんだろ、犀玉。
帝都のとなりってくらいしかイメージないけど……え?
『行ってみたいの?』――ですか?」

「そうですねー、なにかのついでがあるとかだったら行ってみたけど――あ。ひょっととしてXXさん、犀玉にいくご用事があったりとか、です?」

「え? そうじゃない、です?
なら、どうして急に――『いってみたいの』だなんて」

「はい――はい――。
ああ、そっか。もう――うふふっ、わたしたち結婚して、丸三ヶ月になるんですね、あと少しで」

「あっという間だな~。びっくりしちゃいますね?
楽しすぎて、幸せすぎて、はじめてで戸惑うことも、バタバタしたこともたくさんで」

「……結婚式が昨日みたいで。だけど、もう何年も前のことみたいな気もして。少し不思議、です」

「少し不思議で……うふふっ、たぁくさんしあわせ」

「ありがとうございます、XXさん。わたしと結婚してくれて――わたしを、お嫁さんに、XXさんの奥さんにしてくれて」

「三ヶ月たっても、まだまだ頼りない奥さんですけど――でも、最近はかなり――結構? ふたりのくらし、形がまとまってきましたよね。
リズムができたっていうか……落ち着いた」

「はい。あ――わ!!
『だから、旅行でもどうかと思って』――ですか。
あ、それで、『行きたいの?』って!」

「うふふっ、うれしい! とっても素敵!
新婚三ヶ月目旅行――いいですね、すごく行きたい」

「毎日を一緒にくらすの、最高に素敵ですけど……えへへっ。
旅先でのXXさん、新しい顔、かっこいいとこ、見せてくれるし」

「ありますよぉ、そんなこと! 新婚旅行のときだって――うふふ、はぁい、照れちゃうんなら、やめときまぁす」

「あ……はい。うん。うん――『行きたい場所』ですか。
XXさんと一緒だったらどこへいったって楽しいですけど――けど、うん。パっていわれて思いつくのは、川下りの名所、ですね」

「天龍川とか最紙川とか! 川沿いの景色の違いはもちろんだけど、雨よけの工夫はどんなかな、とか、船頭さんのガイドはどうかな――とか。見て、勉強になること、絶対あると思うから」

「ああ……けど――それはいつか、わたしひとりで行ったほうがいいかもですね。集中しすぎて、XXさんとの時間を楽しめないかも――あ」

「えへへ……ありがとうございます。です。
わたしと一緒にいるだけで――XXさんも幸せになってくれるなら……わたしも、もっと、幸せ、です」

「けど、やっぱり仕事とは離れたいかもしれないから、他も考えてみますね? XXさんと行きたい場所」

「って、いっても……普段は旅行のこととか考えないから、えへへ、ちょっとだけむつかしいですね~。え?
あ――見てみたいもの。ですか、それなら~」

「あ! わたし、枇杷湖みてみたいです! 枇杷湖! 海と間違えるほどおっきいって――ほんとかなぁって思いますし、見てみたい。遊覧船とかあるなら、乗って、渡ってみたいです」

「あとね、冨士山! 冨士山も見てみたい! 登るのとかは、別にいいんですけど、すっごく綺麗に見える場所から、近くから、一回、見上げてみたいです」

「あと、うふふっ、冊幌の時計台? 日ノ本三大がっかり名所とかいわれちゃってるの。
あれ見て、ほんとにがっかりかどうか確かめてみたい! 北開道は、他にもみどころすごくたくさんって聞きますし――うん、一回いってみたいなぁ~」

「XXさんはいったことあります? 北開道とか冨士山とか枇杷湖とか――って、せっかくだったら、XXさんも初めてとこの方がいいですよね」

「二人での旅行なんだし、二人とも初めての景色で、一緒に感動してみたい――あ」

「…………」

「え? いえ、あの……
いまいったことと反対になっちゃうんですけど――」

「わたし、旅。XXさんの、一番大事な思い出の場所――XXさんが生まれ育ったふるさとを……旅してみたいって、思います、です」

「見知らぬ場所を、一緒に旅して一緒に歩いて、はじめての経験を共有するの素敵ですけど――
それはきっとこれから先に、たくさんできるって思うから」

「ふたりがちゃんと生活をはじめて、家族になって。
ああ、うん」

「XXさんとわたしの初めての家族旅行では――
わたし、XXさんの過去を、旅したいです」

「XXさんがどういう場所で育ったのか、どんな道を歩いて学校にいって、おともだちと、どんなお話しをしてたのか。
小さかったXXさんの目が、どんな景色を見てたのか。どんな給食を食べて、どんな買い食いをして、おうちで、どんなご飯を食べていたのか」

「……XXさんの歩んできた道――XXさんの旅のスタート地点にわたし、XXさんと一緒に帰ってみたい。
ふたりでスタート地点にたって、そこから一緒に、ふたりの歩幅で、歩いてみたい」

「あの……ね? XXさん。XXさんには内緒にしてますけど――わたし、本当はとっても嫉妬深いんですよ?」

「だから、XXさんともっと早く出会えなかったことが、結構真面目に、悔しかったりするんです。
もっと早く出会えてたら、もっと早くからXXさんをひとりじめにできてたのに、って――え?」

「あ……うふふっ、なら、うれしいです。
ですね、わたしも――もっと早くから、XXさんにひとりじめされたかった」

「はい。はい。もちろん、大歓迎です!
わたしが通った通学路を。ちいさかったわたしの隠れ家を。買い食いしてた踏切屋さんを。おかあさんの料理を、船頭さんたち、クマ川と、どういう風に、放課後を遊んで過ごしてたかを――」

「そうして、凪ちゃん。わたしのはじめての、本物のお友達を。ずっとずっと、一番の大事なお友達のことを」

「XXさんに、わたしぜぇんぶ、知ってほしいです。
ちいさなわたしが歩んだ旅路も、XXさんと一緒に、歩み直したいです」

「ですね、うん。そうですね、そうしましょう」

「XXさんとわたしの、はじめてと二番目の家族旅行は、帰るための旅にしましょう。お互いの、一番最初の、はじまりの場所へ、帰るための」

「そうして、そこから。たくさんたくさん、新しい旅をしましょうね! ふたりで一緒のあしあとを、たくさんたくさん、知らない場所に、初めての道に、のこしましょうね」

「あ――ううんっ、ふたりであしあと残せる場所は、そんなに多くはないかもですね」


「だって、ね? XXさん! (ちゅっ!)」

「きっとすぐ! ちっちゃくてかわいいあしあとが。
XXさんとわたしの間に、入るだろうなって思いますから!」

;おしまい

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whisp 2019/02/06 21:01

【あと5日】ふかみちゃんと一年中『ペットショップのちいさなお話』サンプル音源&台本ご紹介です!

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間がいよいよ残り5日! もう間もなくとなりました!
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」

http://vigorball.com/project/s/project_id/31


わりと独自で豪華では!? とわたくしは思っておりますコンテンツの魅力!
なるたけ詳しくお伝えさせていただきたく!!
本日もまた、サンプル音源と台本とをセットでお届けさせていただきます!!


本日ご紹介させていただきますのは「ペットショップのちいさなお話」。

///
ペットを見て「可愛い、癒される。飼ってみる?」という話が盛り上がる。
けど、ふかみがペットに少し嫉妬して色々な動物のマネしだす。
で、色々な語尾を使いながらイチャイチャする。
///

というリクエストにそいましたお話ですので!
ふかみちゃん、いろんな語尾でかわいいとこ見せて(聞かせて)くださいます!!

ぜひぜひ! そのお耳でお楽しみください!
なお、台本は本記事末尾でございます!






――いかがでしょうか!?


これこのように、ふかみちゃんとあなたとのお好みのひとときを
思いっきりにご堪能いただくことが叶います、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」!!
10万円/7万円コースのみのリターンとはなりますが、
ぜひぜひご支援ご検討いただけますと幸いです!!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『ペットショップのちいさなお話』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////
『ふかみちゃんと一年中!! XXさんのためのミニボイスドラマ 「ペットショップのちいさなお話」』
2018/12/04 進行豹

;セリフは全てふかみ

「うふふふふ~! 楽しみ!
どんなかわいいこがいるのかなぁ~」

「わたし、ね? XXさん。
結婚したら、ふたりのくらしが落ち着いたら――
ペット飼うのって、小さなころからの夢だったんですよ」

「そのころは、真っ白いおうちにおっきなコリーって思ってたんですけど……大型犬、お世話大変そうですよねぇ」

「ああ、だけど!
赤ちゃんできたら、そのこの最初のおともだちになってくれるわけですし……
コリーの背中にのっかるの、わたし、憧れてましたし……え?」

「『少しだけ気が早すぎ』って……
あはは、そうですね。
わたし、舞い上がっちゃってますね~。です」

「ん……
この状態だと、わたし、勢いで、よく考えないで飛びついちゃいそうですから――
んと……」

「そうだ! XXさんが気に入ったこ、候補にあげてくれませんか? です」

「それで、そのこたちの中からはなしあって、おうちにお迎えするこを決める……」

「いいですか? わぁい!
じゃ、ええへっ。XXさん、好きなこおしえてくださいね?」

「まずは……王道! ワンちゃんコーナーからですね~。
あの白い子かわいい! スピッツ、っていうんですか?
へぇぇ、昔大流行したこなんだー」

「あ、うふふ、あのこはウェルシュコーギーですよね。
足短くって元気いっぱい! かわいいなぁ。
見てると、うふふっ。誰かを思い出しちゃいそう」

「ね、XXさん。あのこは――
……って、XXさん?
XXさん?」

「もう、XXさん、わたしの話きてくださいよう~!
あ、えへへっ。ありがとうございます。です」

「だけどちょっっぴり、ちょっとだけ――
ペット候補に夢中になりすぎじゃないですか?」

「『家族になる大事なこだから』って……
そう言われたら、そうなんですけど~」

「だけど――うー、
『わん! わん! わんわんっ! わわん!』」

「『およめさんは、いまいる家族なんだわん!
いまいる家族を大事にしなきゃ!
きっと、新しい家族だって大事にできないわん!』」

「え!? いえいえっ!? 反省だなんてそんな大げさな。
あの、わたしこそ――反省、です。
ほんのちょびっとかまってもらえなかっただけで――
XXさんに、スネたみたいなこといっちゃって……」

「はうっ!? は、はい――そ、それは……
そう、です。
ちょっとのことでも、嫉妬しちゃうほど……
わたし、XXさんが……大好き……だから――
って!!?」

「XXさん!?
『ノルウェージャン・フォレスト・キャットもかわいいなぁ』って、
なんでもじもじ照れてる奥さんおいて、猫ちゃんコーナーにいってるんです!?」

「わたし! いま! 誰もいない空間に向けて指つんつんしてる、ヘンな女の子になっちゃってましたよ!?
ってぇ! だからぁ!
確かにマンチカンも足短くって元気いっぱいで凪ちゃんみたいでかわいいですけどぉ!」

「もうっ――
『ふにゃー! ぐるぐるっ!
しゃーっ! しゃーっ!
ふかみネコにもかまってあげニャいと、
しっぽ、ぶわぶわにニャっちゃいますにゃあ!』
って!!!」

「まってくださいってばぁ、ネコちゃんはもういいんですか――って、わ!? オウムって、こんなにおっきいの!?」

「こんなに最初からおっきいこだと、懐かないんじゃ――ひゃっ!!?
『イラッシャイマセ! ワタシガコノミセノ テンチョウデス』って――
あはは! そうなんだ、店長さんなんですね~」

「これ、本物の店長さんが教えたんですかね?
それとも、店員さんかな?
どっちにしてもこのこ――そっか、このお店のこなんですね、家族を探してるこじゃなくて――え?」

「『コノ カラダモ モウ サンネンメ』――って……
け、けっこうブラックなジョーク教えてますね……ね? XXさ――あれ? また!?
『XXサン! サキニ イカナイデ! クダサイッテバ!!』……あ」

「ちっちゃい。かわいい~! うさぎさん!!」

「えへへ、白い子も茶色い子もいる……
茶色い子、お耳だらーんってたれてますね~
うふふ、のんびりしてそう~」

「うふふっ、お耳たれててちょこーんてしてると、なんだか叱られてるみたい――って、またもう!」

「あ!? うさ、うさぎの鳴き声って――ええと――ええと~!
『待ってだぴょーん! うさぎさんはさみしいと死んじゃうんだうさ~! おいてかないでぴょ~ん!!』」

「今度は……んん? ケージのなかにフェルトのつつみたいなのだけありますけど……
あそこがおうちなんですか?」

「わ!? わ! かわいいこでてきた! なに、ネズミさん? あ、じゃない! リス?」

「え? ええっ! フクロモモンガ!? モモンガってあの――手を広げてお空飛ぶ、あのモモンガですか?」

「わ……モモンガとか、ペットショップでお迎えできるんですね……すごい。おうちの中で、放し飼いするんですかね? そしたら、空とんでくれるんでしょうか」

「みてみたいですね、XXさ――ああん、もう! また!一人でスタスタと~っ!」

「って、モモンガ!? モモンガの鳴き声って――
ええと……モモンガ、そもそも鳴くの!?」

「あうあう~ええと――
『待ってもモモ~ン! とまってガー!
おいていかれるのさみしいモモ~ン! ガー!』」

「って、XXさん! そんなに笑わなくっっても~――!
あ……あ! ああああ~!
ひょっとして、途中からワザとですね!?」

「XXさんてば、ワザとわたしをおいてけぼりにして、ペットばっかりかわいがって――
それで、ヤキモチやかせてたんですね!?」

「え? 『謎ルールが発生してたみたいで、かわいくて、つい』って――」

「だってだって! ペットに夢中になってるんですから?
ペットよりわたしの方がかわいいってアピールしなきゃ、かまってもらえないかもじゃないですか。
謎でもなんでもないですよ、もう~」

「XXさん、ときどきいじわるなんだから~
きゃっ!?
ダメですよぉ。今日は、ほっぺつんつんされたくらいで、ごまかされませんよ~」

「でも……うふふっ! わんちゃんかネコちゃんかって思ってたのに、XXさんのいじわるのおかげで、めずらしいこをたくさんみれちゃいましたね~」

「で? XXさんの候補のこはどのことどのこですか?
……あ……。はい……」

「『候補を絞り込むのはむつかしいけど、ダントツでかわいいこなら見つけた』ですか」

「XXさんがそこまでいうなら、そのこをお迎えしたいですけど――
わたしとの相性、どうですかね? わたし、仲良くできるかなぁ……」

「わ――はい……はい――はい!
そこまで自身たっぷりにXXさんが断言するなら、
きっと大丈夫ですね! わたし、そのこと――
最初はもしもむつかしくても、きっと仲良くなってみせます!」

「で? どのこなんです? XXさんの一番のお気にいりは――って、きゃっ!?」

「こ、こんなところで急に抱きつかれると、はずかし……え?
あ……あ――――もう、ばか」

「『ふかみ』だったら……うふふふふっ!
最初っからXXさん、もうお迎えしてるじゃないですか!


;おしまい

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