投稿記事

サンプル音源の記事 (11)

whisp 2019/02/05 19:18

【400万円達成】ふかみちゃんと一年中!! 台本&音源と、ひよちゃんデビューのご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!
本日はなんと!!! うれしいニュースをふたつもお届け出来る素晴らしい一日となりました!


その第一弾は、じゃじゃん!!

https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ244024.html

『ものべの』の正規スピンオフとなります安眠バイノーラルボイスコンテンツ!

『あやかし郷愁譚 ~送り雀・ひよ~』のリリースのニュースでございます!!!


百読は一聞に如かず! ということで!! まずはサンプル音源の方、
できればヘッドホンかイヤホンにてお楽しみいただけましたらうれしいです!!


いかがですか! かわいいでしょお!!!

お歌が大好きでのーんびりとした、
和歌山出身の雀のあやかし! 「送り雀」のひよちゃんにお声と魂とをお与えくださったのは、
声優・藤咲ウサさん!!

https://twitter.com/hujisakiusa

ひよちゃんが「あなた」とのお話を、かわいいお歌をちゅんちゅんちちちと楽しむ様子を、
あざやかにかろやかに吹き込んでくださいました!!!

ぜひぜひひよちゃんとのちいさくおだやかなひとときを――
そうして、「人とあやかしと半妖とが、ともに暮らせるようになった、そのごのものべのの様子」のひとかけらを――
そのお耳で、フルにお楽しみいただけましたらと願います。

ひよちゃん! なにとぞよろしくおねがいいたします!!!



でもって!

その上さらにお伝えさせていただくことが叶いました素晴らしいニュースは!
じゃじゃじゃん!!

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間がいよいよ残り6日! ラスト一週間を切りました、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」

http://vigorball.com/project/s/project_id/31

のご支援総額が!

なんと!!
4,167,000円 と!!

『400万円を突破いたしました!』というニュースとなります!!

ご支援くださっております59名の皆様!
まことにありがとうございます!!!


400万円を突破するとなにが起こるか!

それは、こちらのリストの記載通りで!

ストレッチゴールとなります!

「名前を呼んでもらえる! ふかみのバイノーラルボイスドラマ『ふかみの、耳元で囁き』」

の実装が確定いたしますのでございます!!!!


上記「あやかし郷愁譚」シリーズの台本執筆と収録立会とで学ばせていただきました、
『バイノーラルボイスコンテンツの魅力』。

それと、「まいてつ -Pure Station-」早瀬ふかみちゃん役の声優・永井真衣さんがくださいます、
https://twitter.com/nagaimai
「ふかみのウィスパーボイスの魅力」とは、相性抜群!!!!!

であること、わたくし強く確信いたしておりますので!

このコンテンツの執筆叶いましたこと、本当に嬉しくありがたく思っております!

こちらももちろん! 全力もって執筆いたしますので!!!
どうぞしあがり! ご期待いただけますと幸いです!!

でもってストレッチゴールの方。

450万円、550万円では、「スイートアニバーサリーボイスの追加」
500万円では「支援者様専用抽選のプレゼントの大増量!」

そして、600万円では! ふたたびのバイノーラルボイスドラマ!
『名前を呼んでもらえる! ふかみのバイノーラルボイスドラマ「ふかみの、耳かき」』が待っております!

こちらも執筆できますように、
「ふかみちゃんと一年中!!」の魅力!

ひきつづき精一杯にご紹介させていただきますので!
よろしくおねがいいたします!


と、いうわけで本日ご紹介させていただきますのは
「あなたが主役のミニボイスドラマ!」
なんとも貴重な
『ヤンデレふかみ』のリクエストをいただきましての物語、
「あなたに、ここにいてほしい。です」の、サンプル音源と台本となります!

台本は本記事末尾に再掲し、
サンプル音源は以下に公開いたしますので!
ぜひぜひそのお耳で、まずはお楽しみいただけますと幸いです!!




――いかがでしょうか!?


このように「作品世界観を破壊しない」「R-18要素を含む等、禁止規定にひっかからない」限り、
本編ではみられない、さまざまなふかみちゃんの一側面もリクエストといただけ、
ふかみちゃんとのあなただけのひとときを楽しむことが叶いますのが、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」というリターンとなります!

こちら、10万円/7万円コースのみのリターンとはなりますが、
ぜひぜひご支援ご検討いただけますと幸いです!!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。

もちろんこちらで! 「ふかみの、耳元で囁き」もお楽しみいただけますよ!!


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『「あなたにここにいてほしい。です』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////『ふかみちゃんと一年中!! XX様のためのミニボイスドラマ 「あなたにここにいてほしい。です」』
2018/12/12 進行豹

;セリフは全てふかみ

;SE お鍋グツグツ

「……うふふっ、XX様。もうすぐですよ。
おいしいおいしいビーフシチュー。
もうすぐ、食べごろに仕上がりますから」

「バゲットとワインとチーズも用意してありますし、テーブルにはお花も飾ってありますし。
ケーキも手作りしてありますから、たーくさんたべてくださいね?」

「え? 『今日は何かの記念日だっけ?』って――
やだもう、XX様のイジワル」

「今日は、XX様とわたしが恋人同士になって、ちょうど500日目の記念日にきまってるじゃないですかぁ」

「一年と四ヶ月と一五日のきりのいい記念日なんですから。うふふっ、数えるまでもないですよね? こんなの」

「あれ? XX様……
どうして、ちょっと困ったみたいなお顔してる――です?」

「……ま、さか……ほんとにXX様――
XX様とわたしの大事な記念日のこと、忘れてたり……とか――」

「えっ!? あ! ほんと!
お話に夢中になって、お鍋のこと忘れちゃってました! さすがです、XX様」

「こんなことで困ったお顔させちゃうなんて……
もうっ、浮かれすぎですね、わたし」

;SE コンロ、止め

「おまたせしました。XX様。
さ、お食事にしましょう?」

「いただきます」

「うふふっ、『おいしそう』ならよかったです。です。
あ! 待ってください。せっかくの記念日なんですし――
今日の主役は、XX様なんですから」

「(ふーっ)(ふーっ)(ふーーーっ)……
はぁい。『あーーーん』」

「……どう? ですか?
XX様のお好みの味に仕上げたつもり――なんですけど――」

「わあっ! うれしい! ありがとうございます」

「え? お礼に、ですか?
そんな……わたし、照れちゃいます、です」

「でも――XX様のしてくださること、お断りするなんてありえませんし。
えへへ、それじゃ、お言葉に甘えちゃいますね?」

「『あーーーーーん』(もぐっ)(はむはむ)(ごくっ)」

「あ……おいし。けど――ん……
ちょっとだけ――ほーんのちょっとだけ、
お肉、柔らかさが足りてない気が……しませんか? です」

「あ……はい。それはもう。
じーっくりとろ火で24時間以上煮込んでますから。
ほろほろでとろとろなのはもちろんですけど……」

「でもぉ……もうちょっとだけ?
柔らかさをプラスできたら、もっとおいしくなりそうかなぁ~って」

「うふふっ! ですよね?
もーちょっと柔らかくしたいですよね~」

「だ っ た ら。うふふっ――
次のひとくちは、ね? XX様」

「わたしがおくちでとろとろにして――
食べやすくして、XX様にお届けしますね?」

「ん……(はむっ――もむっ――もむっ――)ん……」

「ん~~~っ――(キス)――ん……ふっ――ん……む――ぷあっ」

「……うふふっ? どうですか? XX様。
もーっとやわらかにしたシチューのお味は」

「最高、ですか? なら……ね? XX様。
わたしも、ひとくち……食べさせていただけたら――
うれしい、です――はうっ」

「わ。ありがとうございます。
それじゃあ、えへへ――『あーーーん』……で」

「(呼吸音)」

「はぁい、それじゃあ。いただきます――んっ――
(キス)ん――ちゅっ――ちゅるっ――ちゅむっ――
ん――(はむっ――はむっ)――(こくんっ)――ぷぁ」

「ぁ……ん。(ぺろっ)。
これ――柔らかさだけじゃなく、
甘さも……すごく。強く、なって……これ――」

「…………おいし」

「あ! そうですね、XX様。
それじゃあ、バゲットも――
あ、シチューにつけてからですね?
んしょ――」

「それじゃあ――
『あーーーんっ』♪」

;SE 洗い物→蛇口締める

「うふふっ、ありがとうございます。XX様。
洗い物まで一緒にしてくれるだなんて……
おかげで、”最高の一歩手前”の、500日記念日になりました、です!」

「え? 『最高にするにはどうしたらいい?』って――。
もう、XX様、本当にイジワルなんだからぁ」

「……だけど。うふふっ、
XX様のイジワルが、わたしをわたしにしてくれた……
わたしを、解き放ってくれたんですよね」

「わたし、本当はすごく、独占欲とか強いのに。
一緒にいたくて、ひとりぼっちになりたくなくて――
ずうっと、さみしかったのに」

「だけど……さみしいって、いえなくて。
断られるのが、すごく怖くて……
自分から誰かを誘ったり、おねだりしたりとか……
できなくて」

「だから、凪ちゃんがぐいぐい来てくれて。
おともだちになってくれて、すごく嬉しくて。
それでもやっぱり――
おねだりだとかは、怖くて、わたし、できなくて」

「だけど、XX様は、そんなわたしを許してくれなかった。
わたしはこんなに、XX様のこと好きなのに――
『好きです』『一緒にいてください』ってちゃんといわないと、わたしを、簡単に置いてっちゃった」

「だから、なりふりなんてかまってられなかった。
XX様とずっと一緒にいたいから――
XX様と別れることが、他の何より、一番おっかないことだから」

「勇気を出して――声を、言葉をふりしぼって。
ちゃんとおねだりできたら――うふふっ。
欲張りなわたしも、あまえっこなわたしもぜぇんぶ。
XX様はまるごと包んで、愛してくれて……」

「――いままでずっとしてたガマンを、しなくていいって、しちゃダメだって。XX様が……
あなたが、教えてくれたから」

「だから、いまも。
ちゃあんとおねだり、しちゃいますね? わたし」

「今日を最高の記念日にするには――
これからの時間を……
ふたりの夜を、最高のものにしなくちゃ、ダメ、です」

「食後のお散歩ももったいないです。
他の誰にも、他の何にも、XX様とわたしの夜に、入り込ませないし、邪魔させません」

「……スマホ、貸してください。ん……よし。
うふふ、おうちの電話も――<SE コネクタ外す>――
これで、誰もふたりを邪魔しませんね」

「え? わたしのスマホ?
今日の一番最初から、ずーっと電源落としてますよ?
そんなのあたりまえじゃないですか」

「鍵はチェーンまでかかってますし、ドアホンの電源も、朝から落としてありますし……」

「あ・と・は――<SE カーテン閉め>……
うふふふっ、これでもう、お月さまだってお星さまだって、ふたりの夜を邪魔しませんから」

「だから、ね? XX様。
わたしの大事な――わたしだけの、XX様」

「もっと近くで、わたしのことを見てください。
髪から、肌から、もっと奥から――わたしの匂いを、感じてください」

「指先で、手で、体全部で。わたしにもっと、触れてください。
その唇で、その舌で、わたしを全部、味わってください」

「そうして、ね? XX様。
わたしの、わたしだけの、XX様……」

「夜の続きを。500日めのふたりの夜を。
XX様で、どうか、いっぱいにしてください。です」

「ん……(キス)…………ぁっ」

「ずうっと……ここにいてください。
わたしの、ふかみの一番近くに……」

「こころの、からだの―― 一番、ふかみに」



;おしまい

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2019/02/04 19:55

【あと7日】「ふかみちゃんと一年中!!」『明日はおやすみ』音源・台本のご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間がいよいよ残り7日! ラスト一週間となりました、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」

http://vigorball.com/project/s/project_id/31


その魅力を少しでもお伝えいたしたく!
本日もまた、サンプル音源と台本とをセットでお届けさせていただきます!!


本日ご紹介させていただきますのは「明日はおやすみ」。

ふかみちゃんとの、休日前のピロートークのひとときの物語です!
ふかみちゃんのウィスパー気味の声でのお休み前のひそひそおしゃべり!!
「まいてつ -Pure Station-」早瀬ふかみちゃん役の声優! 永井真衣さんが!
息遣いもつたわってくる距離の近さで、魅力的にお演じくださってます!

ふかみちゃんとおでかけした凪ちゃんのおもしろエピソードもございますよ!

ぜひぜひ! そのお耳でお楽しみください!

――いかがでしょうか!?


これこのように「作品世界観を破壊しない」「年齢制限規定等、その他の禁止事項にひっかからない」範囲であれば、
既存キャラクターの劇中登場リクエストをいただくことなども可能です!
(基本、ふかみちゃんが、そのキャラとすごした時間についてご支援者様に語るという形になります)


物語の主役となり、ふかみちゃんとのあなただけのひとときを楽しむことが叶います、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」
10万円/7万円コースのみのリターンとはなりますが、
ぜひぜひご支援ご検討いただけますと幸いです!!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『明日はおやすみ』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////
『ふかみちゃんと一年中!! XXXさんためのミニボイスドラマ 「あしたはおやすみ」』
2018/12/17 進行豹

;セリフは全てふかみ
;ピロートーク

「ふはーっ」

「今日も一日がんばりましたねー。
お仕事も順調だったし、ごはんも、XXXさんに美味しい美味しいって食べてもらえたし」

「これで明日、ふたりそろっておやすみだとか、最高ですねー。
せっかくだし、どこかお出かけしたいですよね~」

「わたし、ですか?
うーん、行きたいとこ……どこだろ。
隈元市内はこないだ凪ちゃんといったばっかりだし――あ」

「ね? XXXさん。どうですか? この香り――
うふふっ、そうでーす。
シャンプー、あたらしいのに変えたんですよ?」

「……ですよね。やさしくって、控えめな甘い香り――
わたしも、嗅いですぐに気に入ったんです」

「ユウスゲっていうお花……ワスレナグサの仲間のお花の匂いなんだそうですよ?」

「凪ちゃんには気に入らなかったみたいで――シャンプー、おそろいじゃなくなっちゃったのはちょっとだけ残念ですけど……え?」

「あ、そうなんです。こないだの凪ちゃんとのおでかけのときに買ったんですよ。
キャンペーンみたいなのやってて、ついついおねーさんに乗せられちゃって」

「あ! そのとき!
っていうかそのあと!
凪ちゃん、おかしかったんですよー」

「『お腹空いたばーい』っていうから、
せっかくだし、御一夜にはないお店にはいってみようってことになって」

「本格的なイムドカレー屋さんが見つけて、すごくいいにおいしてたから、ここにしようって、ふたりで入ってみたんです」

「ランチカレーがあって、7種類のカレーから好きなのを
2種類選べるシステムで。
わたしは、すぐにマトンとエビって決めたんですけど、凪ちゃんすごく悩んで、メニューと首っ引きになって」

「だから凪ちゃんに、『全部別々のにして、かえっこして食べよ?』っていって――そしたらようやく、キーマカレーとナスカレーにして」

「で、注文したら、お店の人、
『ナンはおかわり自由ですから』って教えてくれて」

「でね? うふふっ。カレーとナンがきて、すごくあたりで美味しくて! ナン、こーんなにおっきかったのに、凪ちゃんぺろーってたべちゃって」

「さっきの話。凪ちゃんよく聞こえてなかったみたいで。
わたしのナンを指さして、
『お店の人がおかわり自由っていうとったの? これのことばい?』って聞いてくるからわたし、『うん』って答えて」

「『こいば、ナンばい?』って念押しまでしてきたから、『そうだよ、凪ちゃん』って。
そしたら凪ちゃん! お店の人におっきなこえで!」

「『すいませーん、ソウのおかわりくださいー』って!」

「うん、そう! そうなの!
凪ちゃんの「こいば、ナンばい?」って、ナンの確認してたんじゃなく、知らない名前の食べ物のこと
「なにばい?」って、わたしに聞いてくれてたの」

「でもわたしが気づかないで『ソウだよー』って答えちゃったから……凪ちゃん、すっかりナンの名前をソウだと思いこんじゃって」

「でね? お店の人も、意味がわからなかったのかな――
『ナンのおかわりですかー?』って聞いてきて、凪ちゃん「ソウばい!」って答えて! 会話、奇跡的に成立しちゃって」

「だからナンのおかわりちゃあんと出てきたんだけど――わたしもう、おかしくておかしくて。そのあと凪ちゃんの誤解訂正するの、ちょっともったいないくらいだったの」

「あ――うん。それはもちろん、ちゃーんと訂正してわかってもらった。凪ちゃんのあんなに間抜けかわいいとこ、他の人に見せるだなんてもったいないし――って、あ」

「いけない、わたし……この話『他の人にはナイショにしといてほしかとばーい』って、凪ちゃんにお願いされてたんだった」

「あの――ね? XXXさん。話しちゃっといてアレなんですけど、この話、XXXさんとわたしと凪ちゃんだけのナイショに――
あ……いいですか? うふふ、ありがとうございます」

「ですです。わたし、おじいちゃんたちにもおかあさんにもしてないです、この話。
凪ちゃんとの約束だから――
XXXさんには、ついつい安心して話ちゃいましたけど」

「……XXXさんは、『他の人』じゃないですもんね。
他人じゃなくて、わたしの恋人……とっても大切な人だから――」

「あ……ですね。
ちょっと前までのわたしってば、『恋人』っていう言葉にもう、すごく照れちゃってましたよね。
冷やかされたりすると、逃げ出したくなっちゃうくらいに」

「けど、いまはもう平気です。
――本当のことで、大事なこと。って……
わたしの一番深いところが、わかってるから」

「ついこないだも――『そろそろ結婚?』とか冷やかされたりしたんですけど――って、あ!」

「――ええと……あの……
催促とか、そういう感じに聞こえちゃったら……え?」

「あ――わ――うれしい、です。
結婚のこと――これからのこと――
わたしと、XXXさんの未来のこと」

「ちゃんと考えてくれてるって、教えてもらえて……
えへへっ――すごく――すごく、嬉しい、です。わたし」

「そう、ですね。そろそろほんとに――
これからのこと、わたしも、一緒に。
XXXさんとふたりで、考えたい、です」

「ここで……XXXさんのアパートで同棲するのも素敵ですけど――
けど、結婚ってなると――あ! ですよね!」

「赤ちゃん、やっぱりほしいですし……
そうなると、もう一部屋あったほうがいいかな~とか思うし」

「え? あ――わっ!!
ですね! うん。明日のお休み、ふたりで一緒に不動産やさん――おうちさがしにでかけて見るの、いいですね!」

「すぐにお引越し――ってことにはならないかもだけど……
でも、『こういうおうちにすみたいな』っていうイメージ、ふたりで一緒にできれば――」

「えへへ、ですよね? 結婚にむけて、わたしももっと頑張れそうな気がします、です!」

「うふふ~ XXXさんもおんなじ気持ちだったんですね~。
――すごく、うれしい」

「あ、そうですね。
どうせならいろいろ見てまわれたらうれしいですし――
今日は、それじゃあもう寝ましょうね」

「うふふっ、XXXさん、おやすみなさい。
明日も一緒に、素敵な一日にしましょうね?」

「ん…………(キス)……」

「……ん……(寝息)X4」

「(寝息)X4」

「(寝息)X4」

;寝ぼけ
「ふぁ……ん……XXX――さん」

「もちろん……わたし、ちかい、ます――です。
やめる、ときも……すこやか……なる……ときも……」

「だから――キス……ちかい……ちかい……の――
ん……ちゅっ――ちゅむっ――ちゅうっ――」

「ん……んっ――んむっ!? ぷあっ!」」

「あ……やだ……わたし――いま……夢……」

「……やだ、はずかしい。気が早すぎ、わたしってば。
結婚のお話してすぐ、花嫁さんになる夢なんて……」

「………………」

「……おねだり、しちゃいますね? XXXさん」

「わたしの夢を……どうか、あなたが。
きっと、正夢にしてくださいね?」

「(ちゅっ)」

「うふふっ……まだ起きるには早すぎますね。
もういっかい、おやすみなさい」

「夢の中でも、目覚めたあとも――
いっしょに、しあわせにすごしましょうね」

;おしまい

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2019/02/03 21:48

【あと8日】「ふかみちゃんと一年中!!」『素敵な舟を、ありがとう』音源・台本のご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間が残り8日となりました、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」

http://vigorball.com/project/s/project_id/31


本日も、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」のサンプル音源と、ボイスドラマ台本とをご紹介させていただきます!

本日ご紹介させていただきますのは「素敵な舟を、ありがとう」

なんと! 一人称「おじいちゃん」――
ふかみちゃんのおじいちゃんたちの一人である、流おじいちゃんを主役に!
とのリクエストいただきまして書き下ろさせていただきました物語です。


わたくしの立場といたしましては、なかなか書ける機会がない、
「ふかみちゃんの、おうちでの、家族水入らずのひととき」を書かせていただけた作品ともなりました!

まずは、そのお耳でふかみちゃんの家族団らん! お楽しみいただけますと幸いです!

いかがでしょうか!?

これこのように「作品世界観を破壊しない」「年齢制限規定等、その他の禁止事項にひっかからない」範囲であれば、
既存キャラクターとふかみちゃんとの物語、をリクエストいただくことも可能な、
「あなたが主役のみにボイスドラマ」は、
冒頭のリンクの10万円/7万円コースのご支援で!
リターンとしてリクエストいただくことが可能となります!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『素敵な舟を、ありがとう』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////

『ふかみちゃんと一年中!! おじいちゃんのためのミニボイスドラマ 「素敵な舟を。ありがとう」』
2018/12/15 進行豹

;セリフは全てふかみ

;SE ふすま開

「あ、おじいちゃん、もう始めちゃってる」

;SE 食器並べる

「『少し待ってて』っていったのに。
お腹になんにも入れないで、お酒だけのんでるのなんて、体にいいわけ――」

「うふふっ、はいはい。
『お酒じゃなくてクマ焼酎』でしょ?
もう、いっつもそれなんだから」

;SE レンジ、チーン

「あ」

;SE 足音

「――はい、どうぞ。
あ、うん。はじめてつくったの。どうかなぁ?」

「……うふふっ、よかったぁ。だよねー、おいしくならないわけないメニューだもんね、これ。
ちょっとまってねー。他のももうすぐに仕上がるから」

;SE 足音パタパタ

「うん。鶏ササミ。かるぅく塩コショウしてお酒――クマ焼酎ふってから、ラップで包んでチンして。
そこに崩した梅干しを絡めて、刻んだシソの葉をあえたの」

「これね? 真闇さんが教えてくれたの。
『最近おじいちゃん、味付け濃いものばっかり食べたがるんですよ~』って、ポロっていっちゃったら、『ほんなら』って――っと!」

;SE 足音→料理並べる

「はぁい。おまたせ! きくらげと人参の温野菜サラダに、茄子とサバ缶の炒めもの。がんもどきと厚揚げとキノコの煮物に――」

;SE ご飯よそう

「ご飯はね、うふふっ、今日精米したてなんだよ――え?
そうなの? いつもより?」

「えー、楽しみ。じゃ、わたしもいただきまーす。
(はむっ――もぐもぐ――こくっ)。
あ、ほんとだ。いつもよりもちもちしてるような気がする――おいしい」

「あ、お米の研ぎ方のせいかも。
あのね? お米屋さんが、
『精米器を換えたから、研ぎはかるぅく2~3回で十分ですよ』って教えてくれて、試してみたの」

「それで――(はむっ――もぐもぐ――こくんっ)うん。
こんなにお味変わるんだったら……
わぁぁ、今まで研ぎすぎて、お米のおいしさも水に流しちゃってたのかなー」

「え? あ……うふふ。ありがと、おじいちゃん。
だよねー、いままでのだってちゃあんとおいしかったもんねー。あ、おかわり、どのくらい?」

「たっぷり? うふふ。はぁい、わかりました。
んしょ――うん! はぁい、どうぞ」

「でも、うちはおじいちゃん、ちゃあんと晩酌してくれるから、安心」

「え? あ――ちゃんとっていうのは、辞書の意味どおりでってこと。
『晩ごはんを食べながらお酒を飲む』、晩酌ってこと」

「あのね? 凪ちゃんのおじいちゃんは、お酒飲むとき、ご飯――お米食べるのイヤがってたんだって。お腹がいっぱいになると、お酒の味が鈍くなる――とかいって」

「それって、絶対体によくないって思ったから、凪ちゃんと一緒に、真闇さんのところに相談にいったの。
さっきのおつまみも、そのときに教えてもらったんだけど……」

「真闇さんね?
『クマ焼酎は、米焼酎。クマのお米は、最高に味がぴったりはまるおつまみになるとよ?』っていってくれて――」

「そう伝えたら、凪ちゃんのおじいちゃん。
『右田のお嬢がそぎゃん言うなら』って。
お米、おつまみだって考え直して、お酒飲みながら食べるようになってくれたの」

「そしたらね? うふふっ。『こらぁ旨い』って――
『晩酌の楽しみが増えた』って、凪ちゃんのおじいちゃんもうニコニコで」

「それでわたし、
『そういえば、晩酌ってどういう意味なんだろう』って、思って。
おうちにかえってすぐ、辞書引いてみたの」

「光辞苑にも冥鏡にも角河にも、
『晩ごはんを食べながら飲むお酒のこと書いてあって。
だから――
『じゃ、うちのおじいちゃんたちはずうっと、ちゃあんと晩酌してるんだなぁ』って、わたし、なんだか嬉しくて――え?」

「そんなの……だって――
だってわたし、クマ川下りの船頭さんでともはりさんなんだから……
お客さんとお話するし――」

「そのときに、いい加減なこと言えないし……
だから、知らない言葉とか、あやふやな言葉とか。
辞書をひいて調べておくの、あたりまえのことだって、思うから」

「でも……えへへ、褒めてもらえるのはやっぱりうれしい。
ありがとう、おじいちゃん」

「三年前のお誕生日のプレゼント。
おじいちゃんたちみんなが別々の辞書買ってきちゃったの、『一冊でいいのに~』って、最初は思ったけど」

「でも、三冊引き比べると、やっぱりいろいろ違うところあるから――えへへっ。今はね? とってもよかったなぁって、思ってるの」

「え? あー……うん。
あの頃は確かに……『小説書くのにいい辞書がほしい~』って――
わたし、毎日みたく言ってたけど……」

「最近は……うん。全然書いてない。
だって、小説書いてたの、御一夜鉄道のみんなとちゃんと知り合う前だったし――」

「みんなのおかげで、クマ川くだりも持ち直してきたし
……だから、忙しくて、最近は全然」

「それに書いても……新人賞とかとれっこないって、自分でだんだん、わかってきちゃって」

「でもね、辞書、すごく役にたってるよ?
わたし、ええと――人の気持ちって、川の流れみたいなものだなって、最近思うの」

「でね? 言葉が舟。
それで、自分の岸から相手の岸まで、言葉っていう舟を出して、伝えたいことを伝えようとするのが、会話」

「だけど、気持ちの川は言葉をどんどん押し流しちゃう。
伝えたいはずの大事なことが、環境とかタイミングとかにも邪魔されて、向こう岸では、とんでもないとこについちゃったりする」

「だから――辞書はね? 水棹(みざお)で櫓(ろ)なの。
言葉っていう小さな舟は、水棹と櫓とを上手に使うと、もっと上手に扱えるようになる」

「もちろん、相手の人の気持ちだなんて本当にはわからないから。
自分が上手に言葉を使えたつもりになってたのに、やっぱり誤解されちゃったりとか……今も全然普通にあるけど」

「それでも、辞書をひくたびに、言葉っていう舟を操るむつかしさのこと、わたし、何度だって思うから――」

「難しいけど、川下りとおんなじことって思えば前より、頑張れるようになったから。
実際、お客さんとのおしゃべり、わたし――
えへへっ、だよね? 前よりは上手にできるようになってるよね、やっぱり!」

「だから小説を書かなくなっても、辞書、すごく役に
――え?」

「『言葉を使うことと川下りが同じなら』?
『一番大事なことも、川下りと同じかもしれんの』
って――」

「……川下りで一番大切なこと……」

「おじいちゃんたちに、おかあさんたちに。
わたしがずっと、教わってきたこと」

「――”川へと舟を漕ぎ出す、勇気”」

「…………」」

「……あの、おじいちゃん。
あ! うん、ごめんね。ありがとう。
洗い物――うん。水につけておいてくれればいいから」

「わたし、ちょっと書いてみる。
始めたこと、途中で投げ出しちゃうのって、やっぱり、よくないっかなて思うし」

「それに――あ。うん。そうだね、話すより書いてくる!
えへへっ、おじいちゃんだぁい好き!
それじゃ、わたし、自分のお部屋にいるから――あ」

「あのね? ええとね。おじいちゃん」

「大事な言葉を――
素敵な舟を。ありがとう」

「っ! おやすなさい!」

;SE 照れて早足

;おしまい

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2019/02/02 22:02

【350万円突破御礼!】ふかみちゃんと一年中!! 「一番好きな香り」台本音源ご紹介です!(進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間が残り9日となりました、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」


http://vigorball.com/project/s/project_id/31

本日までになんと!
いただきましたご支援総額が3,635,000円に!
そしてご支援者様の数が49人に到達いたしました!!

誠にありがとうございます!

ご支援総額が350万円を突破いたしましたので、
ストレッチゴール!
『お雛様スイートアニバーサリーボイス(3月3日)』の執筆が確定いたしました!

この次のストレッチゴールが400万円!
『ふかみのバイノーラルボイスドラマ 「ふかみの、耳元で囁き」』となっております。

何度か書いておりますが、
わたくし「ふかみのウィスパーとバイノーラルボイスドラマとの相性は抜群の筈」と強く確信しておりますので!
こちら達成にいたるご支援いただけますように!

コンテンツ群の魅力! 引き続きまして全力でご紹介してさせていただきたく存じます!


と、いうわけで本日ご紹介させていただきますのも、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」のうちの一本「一番好きな香り」の
サンプル音源と台本のセットでございます!

「女装してデートにやってくる主人公」
との、ふかみちゃんの愛情たっぷりなデートの様子を、
「まいてつ -Pure Station-」早瀬ふかみちゃん役の声優・永井真衣さんが
お演じくださりますこちらのサンプル!
ぜひぜひぜひ! そのお耳でお楽しみいただけますと幸いです!!

(なお、「お名前隠せば公開OK」のサンプル音源となりますため、
ご支援者様のお名前はピー音で修正させていただいております)


こちら、ぜひぜひご支援ご検討の一助としていただけましたら幸いです!


なお、
「僕も/わたしも ミニボイスドラマを書き下ろして収録してほしい!!」
という方は、冒頭のリンクの10万円/7万円コースのご支援で!
リターンとしてこちらリクエストすることが可能となります!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『一番好きな香り』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////


『ふかみちゃんと一年中!! xxちゃんのためのミニボイスドラマ 「一番好きな香り」』
2018/11/29 進行豹

;セリフは全てふかみ

「つーいたっと。
あ……xxちゃん、まだ来てないや」

「約束の15分前……ちょっとだけ、早かったかな。
けど、うふふっ。楽しみすぎだもん。おでかけデート!」

「今日は、どこに連れてってもらるのかな?
xxちゃん、いっつも楽しいところつれてってくれるし
――あ、ううん」

「逆だよね、うん。
だって、わたしの趣味とちょっとずれてるとこなときでも
――えへへっ、xxちゃんと一緒だから――って、あ!」

「やだ、xxちゃんってば。
来てたんなら声かけてくれればいいのに。
もー、ちょっとだけ意地悪。ですぅ」

「え? あははっ、そんなの、気づくに決まってます、です。
xxちゃんがどんな格好してたって、
もしかして、変装とかしてたって、絶対にわたし、気づきます、です」

「ただ……まさか、女の人の服……ええと――女装?
してくるとは思ってなかったから……
それで少しだけ、気づくのが遅れちゃっただけで」

「うんっ! 似合ってる。すっごく。
似合ってなかったら、逆に一瞬で気づいてると思うし。
ほんとに……ふわ……すごく……似合ってて…………」

「………………綺麗。かっこいい。
わたしよりずっとかわいいし――美人さん」

「え!? 『ふかみには絶対かなわない』って、
そんなの、かないまくってるから!
xxちゃん、普段からすっごくかわいいしかっこいいのに、
その上、女の子の格好までされちゃと……」

「はうぅ~……女子力、高すぎだ。ですぅ。
かわいさと綺麗さとかっこよさ、ぜぇんぶ混じってるんだもん」

「女の子、って感じ全開なのに――
あ、ほら! いまみたいな、照れたみたいな笑顔とか、
すごく大人っぽいし、おねーさんっぽい」

「……いいなぁ、うらやましい。
xxちゃんくらい素敵だったら、
どんなに女の子っぽいお店にだって、入れちゃうんだろうなぁ」

「え? あ……うん。
だって、ほら――わたし――ええと」

「xxちゃんがわたしを好きっていってくれたから。
恋人になってくれたから。
わたしを……信じさせてくれたから」

「だから、ちょっとはかわいいのかもって……うん。
そこは、そこだけは、自信、少しずつ持てるようになってきたけど――」

「だけど、やっぱり、綺麗さとかおねーさんっぽさ、全然ないし。
川下りのお仕事で筋肉つきまくりだし、髪の毛とかも日焼けしてるし」

「凪ちゃんと一緒に、女の子らしいお店とかいかないし
……凪ちゃんの他に、一緒にお買い物いくようなお友達もいないし」

「だから――その。
……『女の子らしいお店』って……
わたし、なんだか敷居高くて、いったことなくて――
え!?」

「あ……うん。うん!
xxちゃんとなら、敷居高くない。です。
どんなに素敵なお店にだって、
xxちゃんに連れていってもらえるなら……
わたし、全然恥ずかしくない!」

「わ――うん。えへへっ。ありがとう。です。
それじゃ、それじゃね? xxちゃん、わたし――
香水! 香水のお店、いってみたい!!」

;SE ドアベル

「わ……お店の中がもう、素敵な香り……
スッキリしてて、なのに甘くて――
ん……(すんすん)――ちょっと、大人っぽい香り」

「ここ、xxちゃんはよく来る――です?
xxちゃんもはじめて。
だけど?――あ、話題のお店なんだぁ」

「『オーダーメイドで、香りを作れる』。
わぁ、すごい! かっこいい~
自分だけの匂いって――うん、本当におねえさんな感じ」

「お値段は……あ、このくらいなら、大丈夫。
わたしもちゃあんとお仕事してるし――え?」

「あ……ありがとう、です。xxちゃん。
だけど、わたし、今日のこの香水は……うん。
自分のお金で、つくりたい、です」

「だって今日……その、えへへっ、デートして。
それで、こんなに素敵なお店につれてきてもらえただけで――もう、プレゼントたくさんたくさんもらってるから」

「だから、香水までなんて、悪い気がするし――
それに――えと……。
あのね? xxちゃん、耳、貸して?」

;耳打ち
「香水をプレゼントしてもらうより、
香水をつけたわたしを、次のデートに誘ってもらえる方が……
ずっと、ずうっと嬉しいです。から」

;通常
「あ――えへへっ! わぁい、ありがとうございます!
じゃ、次のデートを楽しみに、わたし、素敵な香りをオーダーできるように、がんばっちゃいますね?」

「ん……っと?
あ、このシートに希望の香りとか、
それがわからないければ、こんなイメージって、
書いていけばいいんだ」

「好きな香り……好きな香りは、コ――じゃ、なくて――
それは絶対無理だから……んと――あ、舟の香り!」

「『舟の香りってどんなの』って――
それは、木の匂いに決まってます。です」

「クマ川くだりは、もう十年以上新造船ってつくってないから……xxちゃんは嗅いだことなくて、残念だけど……」

「ええとね? 新造船って、ものすごくぷぅんって、
さわやかな、包まれるみたいな木の香りがするんです」

「……わたしが産まれたときに、船大工さんがお祝いに、ちっちゃな、飾り物のお船をつくってくれたんです。宝船。
あ! そうそう! うふふっ。
わたしのお部屋の、お人形ケースにしまってある、あのお船」

「『幸せをたくさんふかみに運んできてくれる船だ』
『怖いものや嫌なことを、遠くに運んで捨ててきてくれる船だ』って。
ちっちゃいころから、きかされていて……わたし、ずっと信じてて」

「遠足とか旅行とか、素敵なことがあってほしい前の晩に。
すっごくイヤなことがあって、忘れちゃいたい悲しい夜に。
わたし、ケースから宝船出して、枕元にそっと浮かべて……そうして、眠ったんです。ずっと、ずうっと」

「今はもう、さすがに香り、全然しなくなっちゃったけど――
ちっちゃなころのわたしは、その香りに。
宝船の、ひのきの香りにつつまれて、まもられて育ってたから――」

「だから、ひのきの香り。
わたし、二番目に安心できるって思います、です」

「え? 『一番は違うの』って――
そんなの、違うに決まってるじゃないですかぁ」

「一番は、だってもちろん。
あなたの――xxちゃんの香り……ううん、匂い、です」

「xxちゃんの匂いに包まれてたら、もう宝船うかべなくても――たくさんたくさん幸せになれるし」

「イヤなこととかあっても、まるで半分、xxちゃんがもってってくれてるみたいに……気持ち、楽になれるから」

「でも――香水でxxちゃんの匂い、つくれないって思うし。
もしつくれても……えへへっ!
偽物なんかにたよらなくっても、本物を、わたし、いつでもつけてもらえちゃうでしょ?」

「だからやっぱり香水は――うん!
ヒノキの香りをベースに、作ってもらってみます! です!」

「それでね? xxちゃん。香水つけてデートして。
一日おわって、ヒノキの香りが飛んじゃったなら、そのあとは――」

「大好きな匂い。xxちゃんの匂い。
わたしに――うふふっ。
たくさんたくさん、たーっぷりつけ直してくださいね?」


;おしまい

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

whisp 2019/02/01 21:55

【あと10日】ふかみちゃんと一年中!!「ふたりのあさ」音源台本のご紹介です! (進行豹

こんばんわです! 進行豹です!!!

ご支援受付期間が残り10日となりました、
抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツ開発のためのクラウドファンディング!

「ふかみちゃんと一年中!!」


http://vigorball.com/project/s/project_id/31

本日も! ミニボイスドラマのサンプル音源と台本とのご紹介をさせていただきます!!

ご紹介いたしますミニボイスドラマは「ふたりのあさ」
「1日のはじめを元気づけてくれる」というリクエストをもとに、
わたくし進行豹が描き下ろし、
「まいてつ -Pure Station-」早瀬ふかみちゃん役の声優・永井真衣さんがお演じくださった
ミニボイスドラマとなります!

なんとこちら! 台本で


>「♪ (鼻歌。「おもいでをかさねて」かなにか。権利大丈夫なの)

となっておりますところ!!!

永井真衣さん作詞作曲のオリジナルソング!
「おいしいおやさいよく切れる」
までお楽しみいただける! お得な音源となっております!!

ぜひぜひぜひ! そのお耳でお楽しみいただけますと幸いです!!

(なお、「お名前隠せば公開OK」のサンプル音源となりますため、
ご支援者様のお名前はピー音で修正させていただいております)




ぜひぜひサンプル、あたらしいご検討材料のひとつとお加えいただけますと幸いです!


なお!
「僕も/わたしも ミニボイスドラマを書き下ろして収録してほしい!!」
という方は、冒頭のリンクの10万円/7万円コースのご支援で!
リターンとしてこちらリクエストすることが可能となります!

また、
「ふかみちゃんのいろんなドラマを聞きたい! けど7万とか10万はお財布厳しすぎる!!」という方には
・ご支援者様が公開OKとしてくださっている
ものにつきましては、この「あなたが主役のミニボイスドラマ」群のフル音源と、
その他、本プロジェクトで作成されます基本ボイス、スイートアニバーサリーボイス、
起動ボイス、ならびに「あなた」呼びの『名前を呼んでもらえる!』系ボイスコンテンツ群を
まるっとダウンロードいただける、
15,000円コース『ボイスDLプラン』のご用意もございます。


あわせぜひぜひ、ご支援ご検討いただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!!


以下、『ふたりのあさ』の台本、再掲させていただきます!!



/////////////////////


『ふかみちゃんと一年中!! xxxくんのためのミニボイスドラマ 「ふたりのあさ」』
2018/11/23 進行豹

;セリフは全てふかみ
;ラブラブ状態、同じベッドで目覚めます

;長めに繰り返し
「(寝息)」

「ん……ん……むにゃ……ん――」

「ん……ふぁ……ん……あと――ごふん……あっ」

;指示あるまで囁き
「……ん……よく寝たー――……
うふふっ、xxxくんはまだ、お寝坊さんなんですね~」

「……昨日もあんなに頑張ってくれたんだし――
ギリギリまで寝かせておいてあげないと……」

「けど……うふふっ――普段はとってもたのもしいのに――
どうして寝顔、こんなにかわいいのかな……」

「………………(ちゅっ)」

「えへへっ、わたしだけ先に朝からデザート食べちゃった。
ごちそうさまですっ」

「さて、と――起こさないように、そーっと、そーっと…………」

;SE 忍び足の足音。

;声通常

「うんっ!」

「xxxくんの今日が、昨日よりもっと素敵になるように――
わたしは、わたしにできること。まずは朝ごはん、おいしく作ってあげたいな」


;SE 包丁
「♪ (鼻歌。「おもいでをかさねて」かなにか。権利大丈夫なの)
――っと。こっちはこれでよしっ」

「あとは、仕上げに~」

;SE ベッドでひとが起き上がる

「あ、おはよう、xxxくん。
ごめんね? 少しうるさかった?」

「あ――えへへっ。いい匂いで起きてくれたんならうれしいなぁ。
今日は朝から、xxxくんの好物だけで朝ごはんつくってたから」

「え? うふふっ、記念日を忘れたりとかじゃないから安心して?
ただ、今日はそうしてあげたい気分だったっていうか……」

「ええと――記念日っていうんなら――
毎日が、わたし――xxxくんと一緒にいられる記念日……だし……です。
はうううっ、はずかしっ」

「じゃなくて! ええと、朝ごはん! もうできるから。
ね? さめないうちに、一緒に――
うん。お顔あらってくる間に、全部綺麗にならべとくから!」

;SE 顔をあらう

「――うふふっ、はぁい。じゃ、食べましょう?
一緒に、ね? せーの、『いただきまーす!』」

「あ、うふふっ、やっぱり最初はそこからかー。大好物だもんね。
けど? ね、ちょっとだけ待って?
せっかくだから、最初のひとくちくらいは――」

「はぁい。『あーーーーーんっ』。
うふふふっ」

「えへへっ、おいしいみたいでよかったぁ。
え? 聞かなくって、だってそんなの。
xxxくんのお顔、もうにっこにこなんだもん」

「あ……うふふふふっ。
うん。――わかっててもやっぱり。
『おいしい』って言ってもらえるの、すごくうれしい。
ありがとう、xxxくん!」

「それじゃぁあ……ね?
おいしいごはん、わたしも、最初の一口は――うん!
えへへっ、ありがと」

「じゃ。おねがいしまぁす。うふふっ――
『あーーーーーーーーん』(はむっ)
――(もぐもぐ)――んっ! うんっ! おいひいっ!」

「――(ごくんっ)
あー、今日すごくおいしくできてる。
いっつもと同じにつくったつもりなのに……え?」

「それは違うかも、xxxくん。
だって、愛情だったら――
毎日毎日、いっぱいいーっぱいこめまくってるから」

「だから……うーん、なんだろ?
やっぱり今日って、なにか特別な日なのかな?
『料理がおいしくできちゃう記念日』! みたいな」

「だって……ほんとに――(もぐもぐ)――ほら、
これだってすごく上手にできてるし」

「え? あ、うん。じゃ、えへへ 『あーーーーん』(はむっ)――
ん――ほんふぉ、おいひ――(こくっ)――え?」

「あ、そうかも。ただ単純にそうなのかも」

「毎日毎日、xxxくんのことを想って大事にお料理してるから――。
それでお料理の腕しらずしらずにあがってて……
今日パっと、それに気づいただけなのかも」

「えへへ。だね、レベルアップ。
『♪ ちゃららららーん』って!」

「xxxくんのおかげで、わたし、レベルアップできちゃった。
一緒に気づけて、うれしいなぁ。
って、あ――うふふふっ――」

「『ごちそうさま』も一緒だね?
一緒にくらしてるとだんだんだん、
ふたりのタイミング、いっしょにそろってくるのかなぁ?」

「はぁい。じゃああ、最後の一口は、お互いに、ね?
『あーーーーーーーーん』っ」

「(はむっ、むしゃ、もぐっ――こくんっ)
ふはぁ、ごちそうさまでした~
おいしかったぁ」

「xxxくんは、今日は確か――
うん、だよね! わたし、ちゃんとおぼえてる」

「xxxくんの今日も、素敵になるよう、
わたし、一番近くで応援するから!
――あ、でもね? xxxくん」

「……xxxくんががんばってること、わたし、誰よりもわかってるから。
他の人に見えてるようなとこだけじゃなく、
誰にも見えないところでだって、xxxくんががんばってるの――
わたし、ちゃあんと知ってるから」

「だから、ね? ホントを言うなら、がんばりすぎないでほしいっても思うの。
わたしはいつだって一緒にいるから――
ゆっくりやすんで……えへへっ――
特別なことしなくても――ふたりで過ごすそれだけで――わたしは、とってもしあわせだから」

「だからxxxくんが、今日はがんばらない日にしちゃうのだって大歓迎!
がんばらない日を一番しあわせにすごせるように、
わたし、一生懸命応援するけど――」

「うん……うん。うん――わかった!
えへへっ、さすがxxxくんだね」

「それじゃ、ね? xxxくんの今日を、ふたりの今日を。
わたし、全力で応援するね?」

「って……はうううっ~!
そんなにまじまじ見つけられると……ほんの少しだけ――恥ずかしい、です――けど――」

「だけど、うん!
(息を吸う)」

「『がんばれがんばれxxxくん!
わたしが、ふかみが一緒にいるから。
いつでもそばで支えてるから――
どんなときでも、大好きだから!』」

「だから、ね? わたしの――ふかみの、xxxくん……(キス。長めで水っぽいの)」

「……ぷぁ」

「ふたりでいっしょに! ぜったいぜったい! 昨日より素敵な今日をすごしちゃおー!」

「今日もいちにち。えへへへっ、わたしを、ふかみを! よろしくおねがいしまーす! ですっ!」

;おしまい

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

1 2 3

月別アーカイブ

記事を検索