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whisp 2020/08/27 23:00

人吉・球磨 2020年8月取材レポ ~2:青井阿蘇神社、淵田酒造場、大和一酒造元 様~ (進行豹

こんばんわです、進行豹でございます。


わたくし去る8/17-22までの間。
『あやかし郷愁譚』
https://bit.ly/3jfObTc
シリーズの収録・編集等々をご担当くださっている作曲家のあらけんさんこと新井健史さんとご一緒に、
人吉・球磨地域にお伺いし、取材・撮影・録音をしてまいりました。

それが何故か!? 等につきましては、第一回の取材レポ
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/361110
に記載いたしましたので、未見の方におかれましては、ぜひぜひ目を通していただけましたら嬉しいです。

で。

到着するやいなやにお伺いしたくま川鉄道様で、被災の深刻さと、復旧への道のりの長さとをようやく理解したわたくしは。
あらけんさんとご一緒に天守閣さんに戻り、亜麻色さんでお昼をいただき、青井阿蘇神社へと向かうことになりました。

青井阿蘇神社の参道へ──
その短い道のりの間にも、洪水の爪痕を容赦なく見せつけられます。

あれほど綺麗だった蓮池が、神橋が、崩れてしまっているのです。
その状況も「随分綺麗になった」ものだそうで──水が引いたその直後には、蓮池には流されてきた車が何台も転落してしまっていたそうなのです。

幸いにして社殿は無事──と見えましたが、ご挨拶させていただきました福川宮司のお話で、社殿もまた、床上浸水をしてしまったことを教えていただきました。

御神刀を始めとする奉納された刀剣類も泥水に浸かり錆びついてしまわれたとのことで、いまは

青井阿蘇神社義援金
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=3114001955361030&id=226658167428771

青井阿蘇神社災害義援金(アオイアソジンジャサイガイギエンキン)
※ 口座名称 
青井阿蘇神社 宮司 福川義文
※ 取扱銀行
肥後銀行人吉支店
※ 口座番号 
普通預金 1952339

の直接受付と、刀剣救済のためのクラウドファンディング

https://camp-fire.jp/projects/view/312205

とで、支援を受付られているご様子です。



青井阿蘇神社を後にしましたわれわれは、営業再開をすでに果たされたという熊本銀行人吉支店様を横目に、淵田さん──
淵田酒造場さんへとお伺いいたしました。

あの美しくモダンだった店構えが、疲れ果てたようなものに変わってしまっておりました。

中にお伺いし、詳しいお話をお聴きすると、醸造用のタンクはすべて浸水──
洪水は、ニ回へと続くはしごの上から三段目……3.7メートル以上の高さにまでおよんでしまわれたとのことでした。

「今まで四回洪水を経験しているが、その中でも今回のものが圧倒的に被害が大きい」
「製造施設をやられてしまってはどうしようもなくなるので、店舗は今の場所に残して、醸造所は山の方に移すことも検討している」
とのお話もお伺いできました。

おそらくはこれも泥水にまみれてしまったのでしょうが──
それでも淵田さんのエンブレムは、輝きを失っていないものとも感じました。

移転、再建までの道のりは長いものとはなるかと想像いたしますが、またFuchitaを──
そしてそれがお役にたつのでもしもあるなら、コラボ焼酎の「おひとよしのハチロク」を──
再び飲ませていただけますときのことを、こころより楽しみにしております。

なお、「おひとよしのハチロク」は、
秋葉原ラジオ会館一回のTHE AKIBA様にて
https://twitter.com/akibagiftshop/
まだお取り扱いあるかもなので、そちらご購入いただくことも、間接的なご支援になるかもと存じます。


淵田さんに続いて大和一酒造元さんへとお伺いさせていただく道中、くま川下り様ものぞかせていただいた(ご挨拶はできなかった)のですが、
発船場の川べりの船着き場は、跡形もなくなってしまっていました。

くま川下りの方から直接ではなく、人吉の事情に詳しい方に──という前提つきでとはなりますが、
後に聞いたお話では、船はわずか一艘をのぞく全艘が、なんらかの損壊を受け、修復なしには稼働できないご様子……とのことでした。
が、その残存一艘が、水戸岡先生デザインの新型船
https://www.kumagawa.co.jp/news/166/
だとのこともお伺いできたので、その一艘が復旧へのシンボルになってくれれば──と、願うように感じもいたしました。

くま川下りも間違いなく人吉のシンボルのひとつとわたくしは感じておりますので、復旧が叶えばいいな、と、こころより祈念しております。


そしてお伺いいたしました大和一酒造元様では、洪水の真っ最中の様子を、お写真交えてで詳しくお聞かせいただくことができました。

一階すべてが水に浸かり、タンクは浮いて横倒しになり、パイプは外れて転がり落ちて……
“惨状”の二文字しか浮かんでこない光景に、被害を全く受けてはいないわたくしですら、こころが重たくなりました。
実際にご被災され、復旧を暑さに、感染症に阻まれて──という人吉の方々の毎日が、どれほどにじれったく苦しいものでらっしゃるのかの──
1/1000、1/10000程度かもしれませんが──その感覚を少しだけ、肌で理解できたような気になりました。

しかし、その中でも本当に嬉しいニュースをふたつもお伺いすることができました。

1:大和一酒造元様では瓶詰めされ泥をかぶってしまった商品もあったものの、中身は無事だった。
  ので、水洗いしてラベルを張り替えてでご出荷されている

https://www.yamato1.com/2020/08/03/被災商品をお届けいたします。/

(現在は一時停止中)


2:復興のためのクラウドファンディングを立ち上げられる
https://www.yamato1.com/2020/08/26/クラウドファンディングを始めます/

とのことです。


なお、「おひとよしのハチロク」の淵田さん。「日々姫の夢」の大和一さん。「ひとしずく」の寿福さんなど
「球磨焼酎酒造組合」の蔵元様方への義援金は

http://jp.kumashochu.or.jp/blog200710161134.html

////義援金受付口座//////////////////////

口座名義 球磨焼酎災害義援金
振込先  肥後銀行 湯前支店(店番 274)
預金種類 普通預金
口座番号 1175439

///////////////////////////////////////////

が窓口となっておられるそうですので、ご参考までです。



──このあとはしらさぎ荘様にお伺いしたのですが、そのリポートはまた次回にさせていただければと存じます。

よろしくお願いいたします。

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whisp 2020/08/25 22:30

人吉・球磨 2020年8月取材レポ ~1:くま川鉄道様~ (進行豹

こんばんわです、お久しぶりです。
進行豹でございます。


わたくし去る8/17-22までの間。
『あやかし郷愁譚』
https://bit.ly/3jfObTc
シリーズの収録・編集等々をご担当くださっている作曲家のあらけんさんこと新井健史さんとご一緒に、
人吉・球磨地域にお伺いし、取材・撮影・録音をしてまいりました。


これは「人吉まいてつ祭」関係等であれこれとお世話になっております、天守閣のまどかさんが
「今の人吉を見て、記録してほしい」との旨をボーントゥ様にお伝えくだったことにともないましてのご訪問でした。


で、せっかく人吉に行く以上は、被災お見舞いをさせていただくのみならず

「人吉・球磨の魅力をお伝えするためのコンテンツを今後ともリリースしていくための、周辺取材もあわせ行おう」ということになり、5泊6日の長期取材となりました次第です。


今回の取材。
公共交通機関が完全に沈黙している地域の取材となりますために、普段とは違い、『ほぼ全行程をレンタカーで』行うものとなりました。

また、もうひとつ普段とは違うことがあり。
それは
「NHK熊本様が、取材の様子をご取材くださる」ということでした。

NHK熊本様には、以前の「人吉まいてつ祭」のときにも軽く取材をしていただいたことがあり。
そのときの様子と、今回の様子とをあわせ、ニュース番組内での特集として放送するかも──ということで、ご同行いただきました次第です。


初日となります8/17。
あらけんさんと早朝に合流し、羽田からスカイマークで飛び立ちまして、鹿児島空港につきますと、
鹿児島空港のトヨタレンタカーには、NHK熊本の取材スタッフの方々が、わたくしとあらけんさんとを待っていてくださいました。

名刺交換し、ご挨拶します。
先様は、ディレクターさん、カメラマンさん、音声マンさん、車両係さんの4名編成。
とても豪華な感じです。

なんとなくのプレッシャーは感じますが、為すべきことに変わりはございませんので、
わたくしがハンドルを握り、ともかく人吉に向かいます。

助手席にはディレクターさん。
後部座席にはカメラマンさん、音声マンさん、あらけんさんがおすわりだったかと思います。

運転しながらあれこれお話するうちに、あっという間に人吉です。

ディレクターさんが「スマートICで下りて川沿いを進めば、被災状況を移動中にも確認できます」との旨教えてくださいましたので、そのようにいたしました。

球磨川沿いの大通りにはいりますと、人吉の町並みが見えてきます。
わたくしは運転中なので、前方注視をしながら進むのですが──第一印象は、『報道より大丈夫そう? 町並み案外普段どおりに見える』というものでした。

しかし、信号待ちとなり、視線を横に動かした瞬間に、その認識が甘っちょろい誤認にすぎないのだということを痛感させられます。

町並みを構成する 「コンクリート製の建造物の外観」 は、なるほど、たしかに旧来のものを維持しているように、一見は見えます。

しかし──その内側が、壊滅状態なのです。

わたくしの記憶の中では、数多の商品たちが整然と陳列されていたお店たち。
そこが、がらんどうになっているのです。
いえ、がらんどうにさえ未だなりえず、廃材とドロとが床を覆っているお店も、ちらほら見えます。

建物だけは残っても。
その内側にあったすべては、生活ごと、思い出ごと、押し流されてしまったのでしょう。


……関東にいたときになんとなく、報道やネット情報から感じていた「復旧も一段落つきつつあるのかも」という楽観が、一気に削ぎ落とされました。


いままでで一番低いテンションで、まずはくま川鉄道様にお伺いします。

わたくしには、お預かりしていた大事な荷物があったからです。


それは、TVアニメーション『レヱル・ロマネスク』製作委員会様からお預かりした、一枚の色紙です。

全線復旧への祈りをこめて、キャラクターデザインの野口孝行さんがイラストを、すずしろ役の上坂すみれさんがサインを入れてくださいました、色紙です。

あいにくと永江社長はご不在でしたが、広報の下林さんに色紙をお渡しし、大変にお喜びいただけました。

また、後日には永江社長ともご面談でき

、おふたりから


・一部報道にあった、国の支援はまだ決まった話ではなく、今後どうなるかわからない

・エンジンがかかる車両は1両(KT-503「春」)。ただし、全力走行ができるかは未確認。これから少しずつ試していかなくてはいけない

・河川工事の許諾の関係で、冬にしか橋梁をかけなおす工事ができない。ので、この冬に着工できないと、まるっと一年工事が遅れてしまう

・くまたびは休止中。再開の目処はたっていない

などなどのお話をお伺いいたしました。

まったく列車が走らなくなった本線のレールは、赤く錆びてしまっておりました。
枕木は川砂に埋もれてしまい、バラストは流されてしまっておりました。


全線復旧まで、早くても3~4年。

それだけの長い時間を、代行輸送やグッズ販売だけの収入で賄い続けることは、とてつもなく厳しいのではないか──と、お話をお伺いして、わたくしは感じました。

ので、今後とも根気よく、できる支援を、募金を重ね得て行こうとも、あらためて強く思いました。


プラットフォームに手数料をひかれない募金としては

///

<くま川鉄道様への直接の送付/振り込み>

https://www.kumagawa-rail.com/



<現金書留の送り先>

〒868-0008

熊本県人吉市中青井町265番地 くま川鉄道株式会社 宛て



<銀行振込先>

肥後銀行 人吉駅前支店 普通口座  1699886

銀行コード:0182 支店コード:275  

くま川鉄道 災害寄付金 代表 永江友二

(クマガワテツドウ サイガイキフキン ダイヒョウ ナガエユウジ)

///

が一番間違いないかと思います。

また、Yahoo! ネット募金でのくま川鉄道さまへの寄付受付もはじまりました。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5316001/

こちらもとても簡単に、Tポイント1ポイントからの寄付ができますので、ご紹介させていただきます。



……くま川鉄道様へのご挨拶がおわりましたら、天守閣様へとお伺いし、まどかさんにお会いします。
今回の、ご被災された各所へのご挨拶まわりは、まどかさんがアテンドくださるものとなるからです。
天守閣様もご被災され。
そのうえ、ボランティアの方々の宿泊場所を無償でご提供されて──


という大変な状況でらっしゃるにもかかわらず、今回のお話をお手配いただけましたこと、被災の現況を目の当たりにすると、本当にありがたくあらためて感じました。
にもかかわらず、わたくしとあらけんさんとの到着時間が不確定だったので、お会いしてからの細部時間調整のお手数をおかけすることとなってしまいましたことは、まことに恐縮でございました。

そのご調整の間、Cafe亜麻色さんにご挨拶をし、営業再開のお祝いをお伝えさせていただきました。
亜麻色様にはご被災直後からたくさんの「まいてつ -pure station-」プレイヤーさんたちがご応援に入られたとのことで、
お伺いしたときには、居心地のいい素敵なカフェとして、再び動き出されておりました。
美味しい鮎とアイスコーヒーをいただきますうちに、ご調整が完了され。

わたくしたちは、まずは神社──国宝である、青井阿蘇神社様へとお伺いすることとなりました

(続)

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