定期報告会・7月号
梅雨だねえ
雨、雨、晴れ、雨、雨、雨、……。
今週はこんな天気予報です、こんちには。
地植えの木が弱る一つの理由に「根腐れ」というものがあります。
その名の通り根が腐ってしまうことを指すのですが、その原理としては「土中水分量が増えてしまうことで酸素不足になり、嫌気性菌が繁殖することで根が腐る」というものです。
木にとって心地よい土の環境というのは保水性と排水性を兼ねていることが挙げられていて、それを満たすためには土が団粒構造であることが重要になってきます。
パン粉で考えるとわかりやすいかもですね。ハンバーグを作るときにパン粉に牛乳をかけると思いますが、
牛乳を吸う→保水性
下のほうまで牛乳が流れる→排水性
ということになります。
で、パン粉自体を思い浮かべてみるとわかると思いますが、牛乳を軽く吸ってくれた状態のパン粉はパン粉同士に空間があります。この空気が菌の繁殖を抑えて根腐れを防ぎます。
で、梅雨。
梅雨はずっと雨が降るので、ずっと土が水分を含んだ状態です。
これでは嫌気性菌が活発になって根腐れしてしまう!!
でも、実際はそんなことはなく、木たちは元気にすくすくと育っていますね。
それはなぜかと言うと、土中に溜まった水が綺麗なものに入れ替わっているからなんですね。
根腐れというのは、言ってしまえば溜まっている水が腐ってしまうことになります。
その水が常に更新されている状態では、水は腐らないわけ。
川の水も、一見、常にそこに水があるように思いますけど、実際には流れているわけですから常に新鮮な水の流れがあります。川の水が腐るなんてことは聞かないですよね。
土にもそういう原理があります。
原則として、排水性がきちんと保たれている土では流れてくる水が更新されていくので根腐れは起こりません。
排水性の悪い=水はけの悪い土地に木を植えてしまったら、根腐れする可能性はぐんと高まりますね。
ただ、木によっては水はけが良すぎると生育が悪くなる木もあったりして、一概には水はけの悪さを嫌悪するのは間違いだったりします。その木に合う土壌づくりが大切になってくるわけですなあ。
と、今日も庭木のお話でした!
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