ぶるがり屋 2015/01/21 00:39

今週の へうげもの 感想 2015年 1月第3週

あらすじ

 大久保長安事件から、キリシタン追放令へ。
前田家に赴いた織田頼長はそれをてこに高山左近を勧誘し、左近が追放されると聞いた古田織部は驚愕する。


へうげもの(19) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2014-11-21

感想

 大久保長安事件からキリシタン弾圧に繋がるのはビックリ。
まぁ、西洋文化も西洋好みも元々嫌いな徳川家康からすると、既定路線だったかもしれません。
大久保忠隣を処断しないのは、まだ昔からの配下に優しさが残っているからなのかな。
 これにより、高山右近が追放される事に。
大きな転機かもしれません。
今までは数寄義理恩義などが有りましたが、それでも自分の命や自分の数寄そのものは安泰だった古田織部。
それが、自分の義弟の安全にも及ぶ事になった今、織部が徳川に向かってどう行動するのか。
…まぁ上田さんの時はあんまり動かなかった気もするので(笑、本人が逃げるっぽい今回もあんまり関係ないかもしれませんが。

 織田頼長、やっと時代に本格的に触れるようになってきたように感じました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの設計図がどれだけ戦力になるか、と言うかならない気がしますが、右近の気概や魅力が溢れてるなぁ。
今や右近一人では大した戦力にはならないですし、キリスト教徒に殺し合いさせて死なせるのも右近の本意じゃないですよねぇ。
そして前田家、織部らに迷惑をかけるなんて出来ないでしょう。
慎ましく、したたかに、自分らしく生きる。
それでいて、生き方を縛る体制に一矢報いる。
織部一党らしい、右近らしい生き方です。

 そしてそんな右近の輝きに、頼長が初めて他人、特に先人を尊敬したように感じます。
まぁ織田有楽斎も織部も、若者が尊敬するには曲がり過ぎた人格だからなぁ(笑
遠過ぎる織田信長ではなく、右近を尊敬する人物と捉えたなら、今までの無軌道な頼長の生き方が変わりそうで、これからが楽しみです。

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