ぶるがり屋 2015/07/30 14:24

今週の へうげもの 感想 2015年 7月第4週

あらすじ

 大阪の陣が目前の中、古田織部の前に現れた刺客。
だが、織部はやはり、織部だった。


へうげもの(20) (モーニング KC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2015-06-23

感想

 うん、柳生宗矩でした。
デスヨネー。

 刺客は誰かクイズは予想通り過ぎて方が落ちましたし、織部の勝ち方の大枠も予想道りでしたが…
予想道りでは、有りましたが…
ページめくった瞬間、たしかに私も「はッ?」と言いましたもん。
そりゃー宗矩だって剣が止まりますよ!(笑
おまけになんだそのアルカイックスマイル&ジャンプ!
本当に訳分かんないよ!(笑
 いや本当分からないんですが、最近王選手/監督の出来事って有りましたっけ?
王選手に似た人物を弟子にしてた前振り(?)は覚えてますけど。
本当に訳分かんないよ…!(笑

 しかも多分、最後まで相手が宗矩だと分からなかったみたいですね。
武人としても為政者としても天下には遠く及ばず、小狡く人格も下。
ひょうげて、バカにして、笑いで撒いて、でもちょっとだけ教えて
死ぬかもしれない時に、気負わず、何処までも、どうしても古田織部は古田織部でした。

 剣法剣術にさほど詳しい訳では無いのですが、「敵の虚を突く、そして虚実に惑わされない精神状態を備える」は、柳生新陰流の教えの一つらしいですね。
たしか白土三平先生の『忍者武芸帳 影丸伝』で新陰流の元流たる陰流の使い手無風もそんな事を言っていたような。
それを見事にやられてしまっては、真面目堅物の宗矩では滂沱の涙も仕方無いでしょう。
でもその後すぐ信用出来る筈の配下皆殺しとは、治らないんじゃないかなこれ(笑
まぁ、上田宗箇にも今回も、戦術家として勝利、暗殺に徹すれば勝てた勝負を、自分の武芸の腕試しの為に落とした訳ですから、まだまだ若いという事なのかな。

 真田丸デケー!
たしかに大阪城自体がとんでもない大きさだった訳ですから、出城と言ってもこれ位は大きかったのでしょうね。
それにしてもこんな城を短期間で築き上げたのか…
これだけでも真田一族の戦上手が分かります。
 徳川家康にとっては人生の集大成、全てを犠牲にしてこそぎ取って、今や唯一望むもの。
でも、だからこそ歪んでしまっているし、秀忠に理解されないのですよね…
死んでも勝たねば成らない家康と、これから先も天下を治めなければ成らない秀忠の差でもあるのでしょう。
 ただ、今の秀忠の気持ちが分かるのは、家康ではなく織部なのは、どうにも悲しいです。

 それに比して、豊臣秀頼一家は仲睦まじいこと。
呼び名だけで夫婦仲の良さが伝わってきます。
ちょっと奈阿姫とのサイズが違い過ぎて吹きましたが(笑

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