ぶるがり屋 2017/01/03 23:56

ウルトラマンオーブ 25話 最終回感想

永いを超えた友情!
ウルトラマンオーブ 25話 最終回 「さすらいの太陽」 感想です!


ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX マガタノオロチ

バンダイ
2016-11-05

 最終話、最終決戦・後編。
寒風吹く荒ぶタイトルアップ、衝撃と絶望の最終回らしい立ち上がりですよ。

 因縁、友情、恋心、捨てられない優しさ。
そしてきっと、数十万年ぶりの共闘!
 オーブとジャグラー、アイコンタクトすら取らず、矢継ぎ早に連携技を繰り出す様。
ずっと一緒に戦って来たのだと分かります。
 オーブは長い長い旅の果て、1人目の愛した女性の生き死にを知り、2人目の愛する女性を、信頼できる仲間を得、そして一度は道を分かった生涯の友とまた遊戯を結べたのですね。
 ガイとジャグラーの旅はまだ終わりませんが、一つ大きな区切りを踏み越えたのでしょう。

 ジャグラーが何の説明もなく生きていたのは嬉しくも吹きましたが(笑
先週のナオミ斬りはガイを絶望させるためのフェイクでしたが、自分の死もフェイクかよ!(笑
お前何回フェイク爆死したんだ!(笑

 マガタノオロチの絶望感は無かったものの、やはり物語の主軸、ガイとジャグラー、ナオミの放浪宇宙人と地球人の物語、そして深夜ジェッタ、一徹おじさんとの協力と、後半からもう
最高に熱い展開の連続でした。
 そして絵も熱かった…!
ジャグラーに呼び出されて走る先のマガタノオロチの絵、同じくジャグラーとオーブが2人揃い、マタタノオロチと相対する絵、噴煙とビルに囲まれて、巨大感たっぷりで痺れました。

 帰る場所を得て、だからこそ一つ所に止まらず放浪するのがオーブらしいです。
青いリボンの少女のように、ババリュー先輩のように。
 副題とともに、怪獣ではない、人の姿の影絵のラスト。
余韻ありながらも一つの区切りを迎えた心地良さに満ちた、澄んだ結末でした。

 まぁジ・オリジン・サーガに劇場版もすぐですけどね!(笑

キャラ感想

 何はなくてもまず
ジャグラー気持ち悪い!(笑
じゃなかった、ジャグラーが最高でした。
闇に落ちてもガイを羨んで憎んでも、底の所の優しさは残っていて、それをガイは知って信じていたのでしょう。
着ぐるみでしたが、共闘するガイ=オーブとジャグラーが最高に嬉しそうなのですよね♪
 今思えば、『ウルトラマンオーブ』はジャグラーの物語だったようにも感じます。
「あの女はオレに微笑んだぁ〜」はどう言い繕ってもやっぱり気持ち悪かったですが(笑

 そしてガイも、ジャグラーの重い愛と同僚の愛と友情をジャグラーに持っていたのがわかる最終回でした。
悪い言い方をすれば、2人の喧嘩に地球とチキュを狙う宇宙人丸ごと巻き込まれたよーな(笑
 でもきっと、相手がジャグラーでなくとも、ガイは本当に優しい人を、自分のせいで傷付いた人を、見捨てられないのでしょうね。

 最終回直前ニコニコ生みましたが、役者さんが素の状態だと恥ずかしがるくらい、やっぱり気持ち悪面白い言動なのですね(笑
それにしても石黒さんと青柳さん、仲良かったなぁ(笑

 オーブの世界は数有るウルトラ多元世界の中でもダントツで人間が丈夫だけど、ガイさん自身は「間に合わない主人公」だなぁ(笑
人間が丈夫なおかげで結果オーライだけど。

 一徹おじさん天使、誰が考えた!言え!(笑
ババリュー先輩とジェッタの絆やギャラクトロンでの失敗で成長したシンを見られなかったのは残念でしたが、2人も焼く実に成長して、絆を深めていたのが何ともほっこりします。
ジャグラーに騙された形の地球人類でしたが、自分たちの絆と知恵と力でマガタノオロチ攻略の突破口を見出すのが燃えます。

 最後はやっぱりナオミ。
最初は勢いだけのアホな子にしか見えませんでしたが、最終回は強い佳い女にしか見えませんでした。
ずっと自分を導いてきた夢がナターシャの見てきたものだと知っても自分の恋心を一瞬も疑うこともなく、ガイを愛し信じ、ジャグラーの背中を蹴飛ばし、
そして何より、愛するガイを涙を隠して送り出す、その芯の強さ。
惚れちゃいます。

ウルトラファンとして

 マガタノオロチ、一瞬でしたが真の姿の片鱗を見せましたね。
やっぱりヤマタノオロチが元ネタらしく、多頭の格好良いドラゴンタイプでした。
映画だと完全版見られたり?

 今回地味に驚いたのが最後のシュワッチシーン。
え、空飛び上がる時、足の裏光るの!?
何か特殊な力出てるの!?

 正直「仮面ライダーっぽいウルトラマンだなぁ」と思っていましたが、そんなことがどうでもよくなるくらい、冒険してなおかつ基本を押さえた、ウルトラ人情物語でした。
地球人とウルトラマンが別生命・別人格の方がSFマインドくすぐられますが、同一の方がドラマが深まって、こっちの方が好きです。

 メビウス以降、ウルトラマンが地球人と同じ目線になりました。
それはウルトラマンシリーズにとって良くも悪くも大きな変化でしたが、今回は特にその変化をドラマの主軸に落とし込んだ作品だったと思います。

 中身は同じなのに、生命体としてはあまりにも違う。
ウルトラマンも誤ることも、挫折することもある。
 メビウスやゼロのようにウルトラマンとして人と交わる物語でなく、人と交わった果てに傷付いたウルトラマンの、挫折と回復の物語。
味わい深い、そして何より面白い作品でした!

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