今週の へうげもの 感想 2017年 3月第2週
あらすじ
負け戦というもの。
へうげもの(23) (モーニング KC)
山田 芳裕
講談社
2016-12-22
感想
真田信繁は最後まで武士であったなぁ…
最後まで戦と戦友と主君のことを考えながらも、死の間際は、やはりふと、心踊る数寄に想いを馳せるのですね。
真田信繁も多くの者のように、思いっきり戦場を駆け、心ゆくまで思い通りの数寄を味わいたかったのですね。
でも、それはもう叶わぬ夢なんだ…
敗戦、そして大阪城落城は近く。
落ち延びる者、城を枕にする者、せめて主君の血を残さんとする者。
ここにきて大野治長が武将らしくなった気がします。
古田重行は豊臣配下の古田織部の息子でしたっけ?
重継に会うことなく、岩佐又兵衛は大阪城方のままでしたか。
死を前にして、岩佐又兵衛の選んだ道は
ある意味、父・荒木村重の選んだ道より下衆で非道な。
絵のために全てを捧げて来た又兵衛が、
絵を、生きるための道具に。
このどうしようもなさが、又兵衛の本当の欲が、さらなる絵の追求につながるのかな。
松平忠直は結城秀康の子なのですね。
『へうげもの』では一番豊臣の「華」を受け継ぐ可能性の高い家の。
でもアバタはそこまで遺伝しないんじゃないかなぁ(笑
最近判明した、豊臣秀頼の兵士城壁落としがここで来た(笑
逸話では裏切り者らしき部下だと思いましたが、ここでは攻め寄る的を、櫓でなく普通に立って掴んで落としたよ!(笑
誰より聡く、誰より優しい秀頼が、最初に気付くのか…
ついに最後の時は近く。
ああ、大阪城に火の手が。