ぶるがり屋 2017/04/25 13:32

先週の へうげもの 感想 20170420

あらすじ

 大戦の後、だからこそ運命は決まる。


へうげもの(23) (モーニング KC)

山田 芳裕
講談社
2016-12-22

感想

 大阪城、落城の後。
いきなり真田信繁の首実検からとは…
本物の信繁の首とは思えませんが、これが本当の信繁なのか、死んだのは本物なのか、それはもう問題ではないのでしょう。
もう戦は、乱世は終わったのだ。
 それでも、その死を徳川家康が認めなかったのは、真田信繁が命を賭して通した意地、家康への脅しが効いたという証なように感じます。

 古田織部の子らの運命。
徳川秀頼か松平忠直についた子が奮闘して戦死ですか…
昔から何度も、あの簡単に描かれたキャッキャキャッキャ元気だった子らが、今や敵味方に分かれて殺し合い、死ぬ時代になってしまったのですね。
 皆数寄を愛せど、武士としても面目や忠義を大事にして。
祖父に似たのか、それとも織田信長と千利休に出会ってしまった織部の人生が特殊だったのか。
でもやっぱり織部が織部だったから、なのかな。
あんな強欲奇人変人が何人いても困りますし(笑

 己の業の為に子らをを死なせてしまい、苦しむ織部。
自分が傷付くのは覚悟していても、やっぱり慈しみ育てた子らが、ましてや自分の為に死んでいくのは、辛い。
織部は作中、子供と弟子たちに対する姿勢があまり変わらないに見えましたが、重嗣を殴って諭した時に続き、父親としての顔が見られたように思います。

 豊臣秀頼についた子は真田大助と一緒に、秀頼を逃がす逃避行、
後継の重嗣は、今回で金森宗和と一緒に、秀頼の子を逃がす為の逃避行、と。
 うん、これは織部が謀反違われても当然ですわ(笑
でもおせんへの○問などは止めてほしいなぁ。

 大野治長の一世一代の大芝居が効かず、家康に秀頼存命を思いっきり読まれたのが、なんとも治長らしくて頬が緩んでしまいます。

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