今週の へうげもの 感想 20170824
あらすじ
儀式? 犠牲?
It's エンターテイメント!
へうげもの(24) (モーニング KC)
山田 芳裕
講談社
2017-06-23
感想
徳川家康と秀忠の対立。
本多正信・正純親子は家康派、そして圧倒的少数派ですか。
家康が進めた盤石な幕府体制、そして最後に陥った性急で頑なな排他的世界の希求。
全てが家康自身の行動の結果なのですよね…
久々登場の天海が秀忠派だったのは驚きましたが、確かに明智光秀は安らかな数寄を愛していました。
今の家康とは目指す道が違うのも当然です。
織部を介錯すべき人物の筆頭・小堀遠州か、
やすらぎの象徴ねねか、死すべき運命の家康の最後の面会者か…
と思ったら、目を覚ました家康を待っていたのは三浦按針。
家康に高い忠誠心を持っていたのも事実で、同時に秀忠の目指す世界への賛同者だからこそ、この場を許されたのでしょう。
でもやっぱり、一寸たりとも家康の心が動くことなく。
これでこそ徳川家康!
であると同時に、織部が救ってあげて欲しいです。
そんな古田織部が思い起こし悩むは松永久秀。
今までも何度も反芻した。「己の数寄を曲げて生きるか、死ぬか」の問いを悩む…のではなく、
死装束かよ!(笑
弟子の秀忠は世を改めるための大事な犠牲、神聖な儀式のように捉えてるのに、良くも悪くもと言うか、正直悪いばかりの悪趣味なエンターテイナーだなぁ!(笑
死出の旅路、己の切腹を同じくエンターテイメントに仕立てた千利休でしたが。
今の織部なら、同じく心の師匠とした織田信長の死をネタに、柳生宗矩が胴を断って、一時くっついて
「それ、ノォン!」とか言う妄想をしてしまいました(笑
いやおかげで暗い気持ちがカラッと明るくなったけどさ!