ぶるがり屋 2019/07/05 03:36

からくりサーカス 35話の感想

からくりサーカス 35話の感想ですよー。


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植田 千尋
バップ
2019-08-21

からくりサーカス

 ああ、鳴海に救われたしろがねと勝が時を経て、自らを苦しめるばかりだった鳴海を救うのですね…!
しろがねは人間らしい心を得て、勝は自分らしい強さを手に入れて。

 それでも勝が、鳴海に憧れて、鳴海のように強くなろうとした勝が同じように、自分の幸せを捨てる姿は痛々しくてたまりませんでした。
母のように姉のように、初恋の女性として愛した女性と、泣いて苦しむばかりだった自分の命を救い勇気をくれた憧れのお兄ちゃんを救うためなのですから納得はできるのですが、鳴海を叱咤した「幸せにしてやれる人」の中に勝自身が居ないのは、悲し過ぎますよ…
 多分この時、勝も鳴海と同じように死ぬつもりだったように思います。
だから、君が好きだと、ずっと一緒に居たいと告げたリーゼの精一杯の涙にも、一緒に泣きそうでした。
ここで初めて、勝にとっての「自分が幸せにしてやりたい人」が、帰る理由ができたのじゃないかと。
リーゼちゃん、本当に良い娘さんですよ…幸せになって!

もう!また三宅健太氏の怪演が光るぅ!
ハーレクインは強さ、話の通じなさ、そしてどこか達観した物言い。
最高の悪役でした。
最期の歪んだ笑顔も味があって大好きです。

 やっと本当の自分の恋心を言えた鳴海が、想いが伝わり合えた2人が、その幸せを3人分胸に抱くしろがねが、長い長いこの物語の幸せがぎゅっと詰まって、見ている私の胸に温かいものでいっぱいになりました。
良かったね、鳴海。
良かったね、しろがね。

オロオロする鳴海の姿にやっと年相応の若さと、不器用で優しい鳴海の本当の顔が見られて。
そんな鳴海の素顔を見て幸せいっぱいなしろがねの笑顔に。
ああ、良かった。

 そう、良かったよね。
何百年の苦難と諦観の旅の果てに、フランシーヌ=しろがねの笑顔に到達したアルレッキーノとパンタローネも。
ついに報われた彼ら自身の笑顔に、涙が溢れるのです。

ああああ阿紫花ーッ!!!!
分かっていても、辛い。
でも、ずっと得られなかった満足を。
勝や鳴海たちとの旅の果てに、手に入れたのですね。

 そしてこっちも分かっていても、
本当に気持ち悪いな白金!(笑
初恋実らず、拉致して暴力を振るい、病気を治せず見殺しにしてしまい、果ては何百年も似ている親族や生まれ変わりまで恋して失敗した相手の人形を何体も作って侍らせるわ、自分の死体を無造作に飾るわ、悪趣味にもほどがあるよ!

 今回だけで一人4役をこなす林原めぐみさんが可哀想(笑
酷使にもほどがあるよ!(笑
全体だとさらにアンジェリーナとアンジェリーナ人形と2役増えますからねもう!
webラジオで本人も笑ってましたが、大変だっただろうなぁ。

 ついに次回、最終回。

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