ぶるがり屋 2020/04/15 20:08

麒麟がくる 13話の感想

麒麟がくる 13話の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.1
ジョン・グラム
2020/1/29

麒麟がくる

 蝮の血。
金の力、武威の力で心を操る。
その血を使いこなして蝮に打ち勝とうとする娘、帰蝶。
正道と忠義を求め、血に抗おうとする息子、高政。
今回は、蝮・斎藤道三と、抗う2人の子の戦いの物語でした。

 でも今回、一番蝮・道三にダメージを与えたのは、光秀の
「どちらかと言うと嫌いでございます!」
からの、素直な思いの吐露だったのでは。

 人間を邪悪と決めつけ、その邪心を利用する蝮だからこそ。
誠心誠意な光秀の想いと苦しみに、正直に答えるしかなくて。
戦乱続き魑魅魍魎、裏切り謀略が支配する世、だからこそ、明智光秀の真っ直ぐな心と言葉が価値あるものなのでしょう。
 こんなに真っ正直に「嫌い」と「忠義」を叩きつけられたこと、無かったのじゃないかな。

 まぁその「穏便な手」が精神的にキッツいことキッツいこと(笑
一羽一羽に名前つけてたようですし、私だったら1日寝込んで一週間は何もしたくないですね。
今までのらりくらりと誰にも内心を見せず生き延びてきた土岐頼芸が、心砕かれたのも納得です。
納得ですが…

 頼芸が「一緒に戦おう/逃げよう」
道三が「それでもお前はわしの大事な息子だ」「お前の愚直なところが好きだ」
きっとそれだけで、一生捧げられたのに。
誰も高政を信じず、頼らす。
抱きしめなかった。

 この後何を勝ち得ても、高政の心が満たされることはないのでしょう。
ああ。

 頼芸が欲しい武力も道三が求める知謀も無いわで、2人が頼らないのも当然ではあるのですが…
違うのですよね。
高政も、頼芸も、道三も。

 父と子の相剋の物語は大好きなのですが、史実を知っていると、斎藤高政の未来がもう不憫で不憫で。
いや史実だとまた別で、そろそろ妻も居てもうちょっとで子も出来るはずなんですが(笑

 対して、帰蝶の蝮っぷりよ(笑
夫の強い財布も得て、金と情報と権力と武力、見事な操りっぷりですよ!
織田信長も楽しんで全面的に協力してて、こりゃ孤独な道三や高政より上ですわ。
最後の、遥か遠くで茶を飲みながらの笑顔。
いや〜怖い!(笑

 豊臣秀吉=木下藤吉郎登場。
学が無いものの、一を聞いて十を知り、世情を読む。
ただ、これぐらいではこの『麒麟がくる』の麒麟児、織田信長と徳川家康の間に貼るほどには感じませんね。
きっとまだ、凄い闇が…!(笑

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