ぶるがり屋 2020/04/23 23:28

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 4話の感想

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 4話
「君は道具でなく、その名が似合う人になるんだ」の感想ですよー。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン1 Blu-ray
石川由依 (出演), 子安武人 (出演), 石立太一 (監督)
ポニーキャニオン
2018/04/04

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 カトレアさんとクラウディア社長の力関係が好き(笑
出資率はもちろん社長の方が多いのだろうけど、収入の貢献はカトレアさん頼りだろうしなぁ。
教育係とかも。

 うう、アイリスの増長も嘘も、分かり過ぎて痛い!
本人も分かっててやってると透けて見えるのが余計に…
でも今回見る限り、田舎出の裕福な農民の娘さんが1〜2年でいっぱしのドール、プロになったのですよね。
並大抵の努力では出来ないこと、頑張ったのですね。

 でも、まだ足りないものを隠す自信たっぷりな言葉も嘘も、親には、そしてヴァイオレットの隣ではボロボロと剥がれて。
ヴァイオレットは透明で、鏡のように自分の嘘や隠していたものが醜く見えてしまうのですよね。
 だからついついきつく当たってしまうけど、ヴァイオレット自身も、心弱く自信の無い、一人の少女で。

 頑張りが、親心が、誠意が、お互いを大事に思っていても、ちょっとだけの無遠慮や怒りで傷つけてしまう。
前回で友人の救いを見た経験を、手紙の力を信じて、そして自分が書いた文章で、そんな痛々しい連鎖を解きほどいたヴァイオレットの強い想いが、自分が果たしたと言う喜びが。ああ、胸が熱い。

 灰被りならず、泥で汚したアイリスが、それが今の自分だとでも言うように澄んだ眼差しで進む姿が格好良かったです。
良い子なんだよなぁ。

 「愛してる」と自分の名前の重さと強さを知って。
人の心の機微を少しづつ学んで。
手紙の力を信じ、そんな手紙を自分で書けるようになって。
また一歩、ヴァイオレットは成長したのですね。
 すでに美しさや所作は"ヴァイオレット"に相応しいものですが、これから心も相応しくなるのでしょう。


 今回も、悪く言えばありきたりの地味な、よく言えば普遍的で王道な物語を、圧倒的な作画の美しさで心が押し倒されました(笑
アイリスの花園は息を飲みましたよ。
「作画の暴力」と呼んでますが、特にこの作品では"暴力"ではニュアンスが違うのですよね。
もっとちょうど良い言い方無いかなー。

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