ぶるがり屋 2020/06/02 03:15

フルーツバスケット 2期9話の感想

フルーツバスケット 2nd season 9話(計34話)
「大切な俺の・・・・・」 の感想です。


フルーツバスケット 2nd season Vol.1 BD Blu-ray
井端義秀 (監督), 石見舞菜香 (出演), 島崎信長 (出演)
エイベックス・ピクチャーズ
2020/06/26

フルーツバスケット

 おお、おおおお…
2期になってから比較的出番も独白も少なめで、ほぼ毎話透くんの傷を優しく慰める役だった夾の。
ほぼ1話丸々かけて、夾の内面の変化が描かれて。
トラウマをほじくりまわされ、透への恋心の確信と、一緒に幸せになれないと決めて、それでも最後の時まで一緒にいたいと願って。
辛い。

 「許さないから」を思っていたより強く、怒りに満ちていて。
「側に居たい 遠く離れるその時までは その瞬間までは」が痛々しい抑えた涙声で。

 夾は攻撃的で過去から逃避的で、少し問題児なのですが、でもそうでなければ生きていけない程想い過去で。
中身はただ、普通の少年なのですよね。
 あきとに実父、そしてきっと多くの草摩の大人たちが執拗に傷つけて、傷つく夾の記憶は痛みと罪の意識で彩られて、そんな夾を藉真と邦光がなんとか守って。
それでもまだ、人を好きになることも、一緒に居たいと願うことすら自分で許せなくて。

 お帰りなさいと告げる透の笑顔も、夾の探す悲痛な顔も、しょーがねぇなぁと手を繋ぐ笑顔も、恋してると誰もが分かるほど眩しいのに。
由希が、「そんな訳ないだろ」と当然と知っているのに。
…許せぬ!呪い&あきと!

 結末を知ってはいるけど、それでももう今から!
透と夾、幸せになってー!!!!

 あまりスタッフ川の名前は覚えていませんし見ないのですが、今回の絵コンテに後藤圭二さんを見ました。
確かに心にくる演出で、痛くて悲しくて切なくて、良かった…



(以下ネタバレ注意!)



 アニメを見てから原作を読み直すようにしているのですが、2期番宣の夾のセリフ「〜その瞬間までは」が、ここまで重く切ないものだったとは。
母の死と、今日子さんの言葉が重いですよ。
 原作読み直しましたが、夾のフラッシュバックの演出が結構変わってましたね。
「許さないから」が誰のどんな意味だったのか、その後の今日子さんとの思い出がどれほど痛みに満ちたものだったのか、知っていると余計に、
辛い…!

 呪いによる猫から神様の感情って説明されてましたっけ?
衝動的に暴力に近いところまではできるけど、暴力を振るうのは出来ないよう。
十二支と比べると弱いものの、神様への愛も有るように見えますが…
 またアニメだけのファンだと、あきとの性別、十二支との関係が読める方はどれだけ居るのか知りたいものです。
なお、私は作中で明示されるまで見事にミスリーディングされたよ!(笑

 どーでも良い話ですが、円盤CMの真知の壁ドン!(意味が違う)の音にいまだにビクッとしてしまいます(笑

(ネタバレ終了)

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