ぶるがり屋 2020/12/27 23:34

麒麟がくる 38話の感想

麒麟がくる 38話「丹波攻略命令」の感想ですよー。


NHK大河ドラマ「麒麟がくる」オリジナル・サウンドトラック Vol.2
ジョン・グラム
2020/9/2

麒麟がくる

 
 断ち落とされた百合のように、儚く美しい、気高い死。
三淵藤英は敗北して泣き残酷な奸計を経ても、最後まで気骨品格ある武士らしかったなぁ。
古き良き、正しい武士。
そんな憧れを本人に直接言える十兵衛が眩しく、また織田信長と木下藤吉郎とのさを感じて。
 強者に抗っての死は誇りある選択で。
同時に足利義輝・義昭と同じように、強く正しくあろうとして時代の流れと巨大な権力に呑まれてしまったようにも映ります。

 主君とのマジ問答やら菊丸と連れ添っての潜入クエストなど、物語初期を思い出す展開でニマニマしちゃいました(笑
「帰れ!」「帰ります!」「呼び戻せ!」
いやー近習は大変だ(笑
 でも褒美&罰が重過ぎたり、菊丸の正体を知ってしまったりと、決して昔のままではないのですよね。
お駒ちゃんとの遠いままの距離が、それも表していたのだと思います。

 菊丸を最初藤吉郎だと予想してましたし、理由の一つが猿顔だからなので、なかに気に入られるのは当然と流しそうでした(笑
人脈や情報源広げるの上手いなぁ。

 前の坂本と同じく、攻略も支配も難しいけど要地の支配権を与えると言うのは、信長からすると同志&才能ある者への期待と評価だと思うのですが、前後の流れから命令違反への罰っぽくもあるのですよね。
信長としては純粋に褒美&評価だけど、光秀からすると罰も含んでいる、というところかなー。

 バテレン登場は、そんな信長がまた朝廷以外で光秀とは違う方向に大きくなってしまう前兆でしょうか。
その余波がまさかの光秀"第六天魔王"コスだとは(笑
似合わなかったのは長谷川博己さんの演技の力で、悪い顔して笑ってれば似合うと思いますよ!
 煕子が一人褒めてたのは光秀が好き過ぎてなんでも素敵に見えるからだと思いますが(笑

 これからも明智光秀&長谷川博己さんの様々な衣装、楽しみです!

 今回は最終章の始まりだったのかな?
幕府も将軍もすでに"終わったもの"であり、新しい織田政権の産みの苦しみと権力のうねり。
 そしておそらくは、光秀にとって最大の苦難とも言える丹波攻略の始まり。
平和を望む光秀にとって残虐な手段を取らねばならない難行、
褒美とも罰とも取れる信長の命、
信長政権内での地位と権力、支配地域や敵対勢力などの「本能寺の変」を起こす下地。
 まだ見えない栄華とその先の滅びへの道が始まってしまった… そんな風に感じました。


 どうでも良い話ですが、『へうげもの』の初期と時代が被り、『新九郎、奔る!』と場所が近づいていますね。
歴史と物語の連続を感じて、勝手にワクワクしています(笑

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