フルーツバスケット 3期8話の感想
フルーツバスケット The Final 8話(計58話)
「そんなん…幻滅だ…」 の感想です。
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フルーツバスケット
ぐうう、辛い、辛いよ…
結末を知っていても辛い。
夾の過ちの連続から、同しようもなく溢れ出す、やるせない憎しみの言葉。
ここが一番辛い気がします。
確かに夾は他人に悪を着せて非難してばかり、逃げてばかり。
同時に、そうしなくてどうやって心の平静を得られたのか、と考えると…
ちょっとわがままでぶっきらぼうな、普通の男の子が。
母を失って、父になじられて、誰にも蔑まれて、蔑まれて。
初めて優しくされた女性に、初めて自分が何かあげられると思ったら裏切られて。
また死なせてしまって。
無理ですよねぇ、無理ですよ。
アニメで見て初めて感じましたが、今日子さんは夾の初恋だったのじゃないかな。
母と、恋する女性と思った人だから、猫だと嫌われるのが、どうしても怖かったのではないかと、そう感じたのです。
目の前でそんな大事な人が死んでいく、その様が生々しくて、写していないのに眼に映る
ようで。
夾の傷が今も開き、流れる血が見えるようで。
そう、こんなに傷つく夾は優しいんだ。
こんなにも呪い嫌っても、悪と決めた由希に対してさえ、正々堂々挑んでも、呪わず自分の同じ不幸を願わず。
結局は自分ばかり傷つけて。
誰も触れられない、救えない澱に落ちていく夾に、争い挑む透くん。
争うことも、自分を通すことも嫌いで苦手な透くんの、絞り出すような否定と、愛の言葉。
ああ、ああ。
そうだ透くん、夾を幸せににしてやってー!!!!
からの「幻滅だ」ですよ!
いやもー辛い、辛いよぉ。
(以下ネタバレ注意!)
衝撃だった「夾が今日子さんの死を忘れていた」改変でしたが、無難に落ち着きました。
印象強いクリフハンガー、1話単位での分かり易さという点で有用な改変な気もしますが、原作を読んできたファンとしては、悪くもならなかったけど無用な改変だったと思います。
んもう辛くて辛くてキッツい今回でしたが、引きが近くあきとに「二度と会えなくなることもこの世では起こり得る」モノローグなのですよね。
この上にこんな引き、先の展開知らなかったら数日引きずる精神ダメージですよ。
いやぁ、原作読んどいて良かった(笑