ぶるがり屋 2021/10/24 21:44

青天を衝け 32話 の感想

青天を衝け 32話
「栄一、銀行を作る」の感想です。

青天を衝け | NHKオンデマンド
大森美香
2021/2/14〜
(C)NHK

青天を衝け

 ううう〜ぐるぐるする……
新しい時代を作るんだ!
と気張ってみても誰もがついてくてくれる訳でもないですし、「本当の正解」なんて当時のヨーロッパにも今の世界の何処かにも、無いもので。
国作りも、家庭人としても、大人ではあるのだけど、どうにも出口も先も暗いと言うか、不確かと言うか。
銀行も政府の方からどーなるか分からないですし。
家族団欒が聞こえる部屋に一人、子を抱くおくにさんがの面持ちが、痛い。
 強権的な大久保利通の政権運用が唯一正しかったとは思わないけれど、誰がもっと良くできたかと言うと…

 ついに、かっ様も。
栄一の根っこの部分、「正しく生きる」はとっ様とかっ様の、「皆が嬉しい」はかっ様の教えだったのでした。
孫みんな慈しむ姿も、最期の言葉も、本当に優しくて、暖かくて。
栄一を産み育ててくれた、時に怒り、いつでも受け入れてくれた家は遠く。
 そんな偉くなった栄一をシバけるなか姉様格好良い!素敵!
今回一番微笑ましく、またシバ彼た栄一にとってもありがたいのじゃないかな。

 かっ様の死、その中で描かれた、
女性の人生と言うドラマ。
家と、子と、自分で選ぶ生き方は。
 つ…辛い……!
この時代背景でこう描くのが正しい。
そう分かってはいても、その、もうちょっと手心が欲しい…
 なか姉様のシバきと、厳格と同時に決して取り零さない、千代の強さと優しさが沁みます。
ありがたい…。

 岩崎弥太郎、登場!暗躍!
栄一と五代が心通じるライバルになった今、もう登場から特撮みたいな悪役ムーブが気持ち良いなぁ(笑
 彼自身は武士出身ですが、土佐の郷士なので下手な承認より貧しく自由もなく、だからこそ余計に残酷で二心に満ちた「へつらって舌を出す」存在なのですね。
 『お〜い!竜馬』などでの「後の大商人」という役柄ばかり見ていたので、大商人としての姿はやっと見られる楽しさでいっぱいです。

 次回、『論語と算盤』
とっ様かっ様の言葉と同じく、栄一と、同志たちの生き方の根っこにあるもの。
これは期待してしまいます。
 予告の栄一・喜作・惇忠の10年越し焼き討ちもちょっと不安と大きな期待で見ちゃいますし、大久保利通の弱さの吐露も早く見たい!

 ただ利通の本心の願いではなく、自分が有利な状態下での懇願な気がします。
策を講じずに話せない、大久保利通の弱さなのでは。

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