ぶるがり屋 2023/01/26 23:58

機動戦士ガンダム 水星の魔女 12話 の感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 12話
「逃げ出すよりも進むことを」の感想です。


各種動画配信サービスにて配信中

【監督】⼩林 寛
【シリーズ構成・脚本】⼤河内⼀楼
【原作】矢立 肇、富野由悠季
【出演】市ノ瀬加那、内田直哉 ほか
(C)創通・サンライズ・MBS

機動戦士ガンダム 水星の魔女

 癒しを殺すなーッ!(涙
期待し怖がっていた1クール最終回。
人が多く死ぬのでは、世界情勢が大きく変わるのでは…と危惧していました。
 ネームドキャラの死亡そのものはまー予測してましたし、世界情勢が変わるかは未確定ですが、
子供の無垢さを、視聴者の甘い期待を挫き心を折りにくる大河内脚本……!
これはこれで確かに面白いけど、辛いよ!

 おお、グエル、ニカ&マルタン、スレッタ&ミオリネ、どうなっちゃうんだ〜〜〜!!??

グエルはスレッタに進む… どころか

 グエルパパ、思ったより強くて、暴力で人生を成功に導いていて。
今までの言動が理解出来て。
 グエルは負けん気と勇気、スレッタへの憧れと愛、そして生き延びる強さが輝いて。
それがどーしてこんな結果になっちゃうかなぁ!(涙
 4号と呼ばれた少年と戦う時も、今回も、「恋する少女を守るために戦う」という英雄的なスタートなのに、スレッタには届かず、悪い結果に繋がるのが… なんでなんだ……

 2人が向き合って戦い始めてから、TVに向かって「あっ」「やめて」と言葉が漏れました。
そして戦いの決着、悲劇の結末。

 グエルパパの最期の言葉が本当に優しくて、父の愛に満ちていて。
横暴な家父長であると同時に、愛深い父だったのだと、だからこそグエルの苦しみが深く刻まれるのだと、痛いほどに伝わってきて。

 グルはスレッタに進めず、何処へ行ってしまうのか。
ああ、ああ。

ニカは友人を愛した、から

 ニカが不穏な動きをしていたのも、シャディクと関係性を持っていたのも、今回の動きが明らかに敵と通じていたのも、全部理解してしま宇野が、マルタンなのですよね。
賢いから理解し、優しいから殺せず、弱いから口をつぐむとも思い切れない。
ニカもマルタンも苦しむ未来しか見えないですよ。

地球の魔女たち

 ソフィとノレア。
死と破壊を撒き散らす残酷な兵士でもあり、地球と宇宙の戦争の被害者でもあり、ガンドアームに蝕まれる道具であり……
まだ彼女2人のバックボーンは描かれていませんが、どう考えても不幸な過去と未来が見えますし、彼女たちを助けるような、助けられる存在がいるような世界に思えないのです。
本ッ当に救えない世界ですよ。

 「お姉ちゃん」は、スレッタが研究対象で、その成果が2人に用いられてるってことなのかな。

デリングパパはツンデレ

 今回ミオリネを大事に思う言動しかしてねー!
通じてねー!
やっと通じたけど死にそー!!

 プロローグの虐殺事件の真相はまだ不明ですが、ミオリネに対してのダブスタクソ親父っぷりは、不器用な愛ゆえだったのだと、呆れながらも愛おしい気持ちです。
今回周りの家族関係が不幸にも程があることになったので、この親子だけは、本当に幸せになって欲しいです。
 2人でツンツン煮込まれ口言い合いながら、
団欒を過ごして… 欲しい……!

プロスペラママは毒親… どころか

 死の恐怖に動けず、自分を守った母の凶弾に怯えた、優しいスレッタが。
「逃げたら1つ。進めば2つ」
「あなたとエアリアルなら、お母さんもスレッタもミオリネさんもみんな救われる」

なんて優しい、甘いささやき。
今まで希望に聞こえた言葉が、呪いの貌を見せる時。

呪いと祝福

 瞳に光が宿り、影から光へ歩み出す。
もう一度母娘で唱える呪いと祝福の言葉、
「「逃げたら1つ。進めば2つ!」」
なんて荘厳な戦慄か。
親子の心が、想いが言葉が一つがなった、なんて普通は感動シーンじゃないですか。

 スコア4のガンダムをものともせず、巨大な衛星の状況を命令もせずに把握し、

 その結果のCパート。
ぶちまけられた赤いモノ、人だったもの。
カラカラといつもより明るい笑顔、ドロドロに染まった手。

 ああ、スレッタの大事な人への愛と生き死にの経験、思いっきりの良さが、
プロスペラに囚われたスレッタの母への信頼と幼さが、
こんな答えに結びつくとは。

これが、ガンダム!

 学園物の新しい、ガンダムでした。
強化され敵に無双する1期最終回でした。
ずっと見たかったこの世界の本当のビーム兵器でした。
吹っ飛んだわ!

 憎しみとすれ違いから戦いにつながり悲劇へと。
そんな筈じゃなかったのに、戦いの中では死が溢れて。
ああ、ガンダムだなぁ、ガンダムですよ。

ここで終わり~~!?

 そしてここで1期終わりですよ初期予定ではクリスマスでしたよ!
twitterでは「血染めのユフィ」がホットワードにのるのも納得の阿鼻叫喚です。
やってくれたな大河内一楼先生!(泣笑

 よく考えればグエルが動いてパパ殺さなければグエルが元の船員ごと死んでたでしょうし、スレッタが「やめなさい!」しなければミオリネもデリングも死んでいたでしょう。
総体としては良い結果な筈なのに、あまりにも悲しく、禍々しい。

 他にもベルメリアさんたちがどうなったのか、シャディクの本当の目的は成功したっぽいなども地味に不安です。
 いやもう本当に、3か月後の2期がワクワクするほど楽しみで、ゾクゾクするほど怖いですよ。
早く見たい!怖い!!

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