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へうげものの記事 (142)

ぶるがり屋 2014/01/13 01:03

今週のへうげもの 感想 2014年 1月第2週

あらすじ

 島津家久と尚寧王の行列に華を添える古田織部。
豊徳合体、徳川幕府の強硬な制作を抑える為に色々画策する細川忠興らだったが、父細川幽斎の死も徳川家康・秀忠の上洛には繋がらない。
 そんな中、浮気が正室お江にバレ、悩み苦しむ秀忠は織部に相談を持ちかける。
織部は、まだ若かりし頃、おせんに出会った時の話を始める。


へうげもの(17) (モーニングKC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2013-09-20

感想

 行列で舞い上がる織部が、久しぶりに素の織部らしくてニマニマ。
こういう「楽しけりゃイイじゃん!」がやっぱり織部の数寄の原点な気がします。
まー今回の接待成功させたの織部じゃないけどな!(笑
 「まったくもう…」と微笑ましげな佐竹義宣と、「目立ちやがって!」とちょっと羨ましさが入ってそうな伊達政宗の二人の苦笑、味が有るなぁ。
島津家久も何となく楽しそうに見えます。

 そして何と!
大河ドラマの年に(たしか)全くセリフ無かったお江にスポットが!
…そう言えば今年にはもう黒田官兵衛の出番も終わちゃってますね(笑
NHKアニメ化もしたのに、何ともタイミングズレるなぁ(笑
幽斎の出番が細川護煕氏立候補前に終わったのはタイミング良かった気もしますが。
作品はそのまま楽しめば良いたいですな!

 まぁお江の歴史上の出番はこれから。
保科正之の出生、大阪方との交渉、家光嫡子決定の重要人物。
大奥内なので連携取り難いですが、豊徳合体を目的とする織部らからすれば、接触すべき相手なよーな。
しかし表情怖いわー(笑

 そして秀忠の、織部への相談。
今回のハイライトですね。
真面目一徹頑固者の秀忠が、ぽろりと見せる弱さ。
周りの人間がほとんどが部下なのがまず第一、
そして織部が、一人の人間として、悩みに真摯に応えてくれる人物な事が通じたのだと思います。
もちろん自分の利益にも利用するけどな!
 織部が求めている茶、身分の上下の無い場、人と人の繋がりの結実として、今回の秀忠の告白は嬉しいんじゃないかなぁ。
そして浮気では本当に苦労したからなぁ…
力になれる話題で良かったですね(笑

 ラストから過去編。
まだ数寄より武での功名を夢見る頃の織部ですか。
あの斜め画きを、好みでやってなかったのが驚きでした。
おせんとのなれ初め、そして期待は中川清秀お兄様の再登場!
ちょっとわくわく(笑

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ぶるがり屋 2013/12/17 01:11

今週のへうげもの 感想 2013年 12月第2週

あらすじ

 琉球征伐を土産に上京・駿府に訪れる島津家久と連れられる尚寧王。
その接待に全力を掛ける古田織部だったが、家久にはなかなかへうげな数寄は通じない。
そこで織部は下手と知りながら琉球の楽器を奏でようとするが…


へうげもの(17) (モーニングKC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2013-09-20

感想

 島津一族の接待… トンデモ高レベルの難易度ですね!

 本当の当時の家康はちゃんと数寄も豪奢な食事も知っていたと思いますが、この家康は未だに覚えていないんですね。
そりゃー出された相手は馬鹿にされたと思うよ!(笑
今まで織部と色々あったのに、役立たなければ即切るつもりの家康が怖い。
功利主義と言うか、機械的合理主義で、昔持っていた人間らしさをどんどん削ぎ落としてきている気がします。

 尚寧王良い人や~。

 最近偉ぶるばかりだった織部がちょっと失敗、苛められ義見だった小掘遠州の舞と機知に助けられ、その調べに喜びを覚える。
いやぁ、久しぶりに小気味良い(笑。
織部と一緒に新しい、素敵な趣に心震わすのが、へうげものの一番面白い所だと思っています。
苛められ気味な小掘くんが、恥を投げ打って師匠の為に頑張るところに男気を感じます。
あと一緒になって頑張る金森重近もかわいいですな!

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ぶるがり屋 2013/11/20 02:54

今週のへうげもの 感想 2013年 11月第2週

あらすじ

 普請に続く普請、そして名古屋城普請。
その中でも自分の数寄を通そうとする数寄武将たち。


へうげもの(17) (モーニングKC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2013-09-20

感想

 うーん、古田織部、最近Disってばかりですなぁ。
信長、秀吉の趣味は余り悪く言わない織部ですが、相手が織田有楽斎だと、まー悪く言う事。
まぁ、お互い様ですか(笑
有楽斎には織部好みは前衛的過ぎるのでしょうし、織部には下卑て見えるのでしょうし。
ただ、家の存続と数寄の兼ね合いは有楽斎の方がかなり上なようですが…

 上田宗箇殿の不味そうな顔を見るにやっぱり派手過ぎなのでしょう。
上田殿の茶室、目的外に相手を気圧す渡りでしたしね(笑

 小掘遠州を試す加藤清正、流石に格が違います。
小掘ちゃんも作品を見ればもういっぱしの数寄者ですが、まだまだ肝が据わっていませんね。
一流の格と気概を見せる清正も、こちらはもう年。
天下はやっぱり遠いものですね。

 琉球征伐はこの頃ですか。
島津家久(甥)は陰険そうだし、尚寧王は幸薄そうだなぁ。
いや武力で押し込まれて頭下げに来たんですから当然なんですけど。
 しかし朝鮮出兵と言いこれと言い、アニメ第2期が遠いなぁ(笑
まぁ変に表現に抑えるより、自由に描かれた漫画をじっくり楽しみましょうか。

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ぶるがり屋 2013/11/07 19:22

今週のへうげもの 感想 2013年 10月第5週

あらすじ

 徳川幕府の普請に続く普請に苦しむ諸将。
反抗の機運が高まる中、加藤清正は仲間を抑えながらも牙を研ぎ、古田織部は徳川家康に望まれ、徳川秀忠の茶の師匠となる。
また高山右近は日本に支配圏を広めようとしていたイスパニア勢と袂を分かつ。


へうげもの(17) (モーニングKC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2013-09-20

感想

 細川忠興さん、最近ただの飲兵衛になってませんか?(笑
織部の同世代武将の中で、加藤清正が一つ頭抜けていますね。
福島正則の反乱心を笑いで濁しながら、自分の野望も否定はしない。
胆力ある見せ方ですね。
他に戦略脳を持っているだろう同世代武将は、黒田官兵衛の息子長政ぐらい?
一世代下の伊達政宗は実は戦弱いし、真田信繁の出番はいつだ!(笑

 今回の目玉、織部の秀忠将軍の茶の宗匠就任。
秀忠には数寄自体も難しいですが、ひょうげはキツいだろうなぁ(笑
石田三成と同じく、渡り十分しか許せないように思います。
だからこそ今回、三成と同じ失敗をしないように家康が織部を推薦したのでしょうけど。
上下以外の人脈にもなりますし。

 鉛筆は確かに家康好きそうですね。
筆と比べて書く感触も文字も硬いですし。
釘で削ったような文字を書けるのは鉛筆だけかも。

 義弟右近の決断は何に繋がるのかな?
イスパニア勢が大久保長安と接近する流れになるのでしょうか。

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ぶるがり屋 2013/10/26 02:52

今週のへうげもの 感想 2013年 10月第3週

あらすじ

 猪熊事件の後、より規律を厳しくする徳川幕府と、幕府に対し反抗心を強くする者達。
古田織部、上田宗箇はその中でも、依然豊徳合体を目指す。


へうげもの(17) (モーニングKC) [コミック]
山田 芳裕
講談社
2013-09-20

感想

 織田頼長の一時廃嫡(という言い方で良いのかな?)。
ここら辺の鼻の良さと決断の早さは流石ですね。

 上田殿の茶室お目見え。
目覚めてからの上田殿の作った庭は今までも何回か描かれていましたが、茶室は初めてですね。
この柱、木製なのでしょうけど石製に見えるなぁ。
切り立った崖のような場所でお茶を飲む趣きを目指しているのでしょうか。
真田信繁が応じなかったのはを怖がらせたからか、上田殿を相手に戦いたくなったからか、どっちかなぁ。

 織部さん、あんな困る裏金預かっても自分用に使う気満々だ(笑
俵屋宗達にも絵を頼めるようになり、新しい数寄の要塞を作る気ですね!

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