不自然な終わり方
不自然な終わり方
物語を見る中で唐突にご都合主義な展開で世界が平和になってハッピーエンドになる物語ってものがあります。
以前取り上げた映画「ブレイブストーリー」もその1つです。
こう言う変なラストを迎えると必ず作品に批評があるんですよね。「最後が無理矢理すぎる」だとか。
あとは「インセプション」やドラえもんの「独裁スイッチ」の回がこれに当たります。
上記に挙げた作品に共通する事は不自然なハッピーエンドは"死"を意味しているという事です。
しかし、深く考えてみないとわからない仕掛けになっています。
ドラえもんの"独裁スイッチ"の回は、
世界中の人間をのび太が消してしまってひとりぼっちで泣いているとラストに急にドラえもんが登場し、
「そんな危ない道具を僕が使う訳ないでしょ」
と言う言葉と共に不自然に周りの家の電気が点き始めるんです。
理屈がここまで通らない作品はこの回だけなんですよね。
それなりに「インセプション」は有名作品だと思いうので説明は省きます。
「コマがずっと回転していたらここは現実ではない」という伏線が何度かあり、
最後に不自然な終わり方の最中に"立ち上がりながらコマを回す"という不自然な動作をするんですがこれはわかりやすいアンハッピーエンド作品です。
いずれにせよ、不自然な終わり方には理由があるんです。
本当に作品の力不足で下手な終わらせ方の作品もありますが、
主人公が自殺してもおかしくない場合で"この条件なら"もしかするとそのハッピーエンドは違うという物もあるのかも知れません。
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