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まいてつLRの記事 (376)

whisp 2021/06/27 16:53

【完成イラスト】まいてつLR_タイトル画面_ロオドラスト

本日は、リクエストいただきました。
ゲーム内のタイトル画面からロオド・ラストです。
これはCGというよりはメインビジュアルの配置を変えただけのものになります。

■お知らせ

萌えゲーアワード2020大賞受賞記念の
90%OFFクーポンは27日までのため、使いたい方はお忘れなく!
https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ013196.html

DL販売の割引は次の機会がありますが、
こちらのVFB再販は本当に最後の機会のため、欲しい方は忘れずにご予約下さい!
(出版社を介した本の再販はハードルが高いため、後から要望いただいても
お応えすることが出来ません)

https://a.sofmap.com/product_detail.aspx?sku=22230191&aac=on

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whisp 2021/06/24 19:33

【完成イラスト】まいてつLR_真闇_追加b

本日は、全部入りプロジェクトの真闇の追加シーンから公開です。
追加パッチは明日公開予定のため、ご期待下さい!

萌えゲーアワード受賞記念の90%OFFクーポンの配布期限は
27日の今週日曜日いっぱいとなっておりますのでまだの方はお忘れなく!!

https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ013196.html

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whisp 2021/06/20 18:51

【完成イラスト】まいてつLR_真闇_追加a


本日は、まいてつ全部入りプロジェクトで製作中の真闇のCGから1枚です。
スクリプトまで全て完了しておりまして、近日中にパッチが公開されますので、
ご期待下さい!

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whisp 2021/06/16 18:35

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whisp 2021/06/13 21:19

オリヴィ生誕記念ショートストーリー「2010/06/13」(作:進行豹


「まったく、どこに行きやがったんだ」

駅本屋、機関庫、詰所、保線小屋。
あいつが行きそうなところは他に──

「あれ? ムナカタ? どしたの、こんなとこに」

「ん?」

こんなとこ──って、いったいどこだ。
声がするのに姿が見えんが。

「オリヴィここだよ! ずっと上! Higher UP!! もっと上みて!!」

「? 屋根上か。いったいなんだってそんなところに」

「うん、あのね? って、おはなししづらいから、ムナカタものぼってきてよ」

「……面倒なことをいいやがる」

だが、まぁ、今日──
ロールアウト日くらいは多少のわがままは聞いてやるか。

「とはいえ」

屋根上なんて、何年ぶりだか……

「よっ、と」

「へへっ! ムナカタいらっしゃい! あのね、オリヴィといっしょ探してほしいの」

「さがすって、何をだ」

「Satellite! ジンコーエーセー! ハヤブサっていうやつ!!」

「ハヤブサ?」

少し前、打ち上げがニュースになったアレか。
しかし、ありゃあ確か、人工衛星じゃなかった筈だが──

「PDA? 何調べてるの?」

「この流れで明日の天気を見やしないだろ。ハヤブサのことだよ。ああ、あった──」

「Wow! どこに見えるの?」

「……いや、見えやしないな。人工衛星ってのはお前の勘違いだ。
ハヤブサは、小惑星探査機だって話だ」

「ショーワクセータンサキ?」

「ん……。
詠語だと──惑星はなんだったかな? 地球とか火星とかの総称の」

「Planet!」

「ああ、んじゃあ、リトルプラネットシーカーとか、リトルプラネットクエスターとかそんな感じだ」

「I see! 小さな惑星でショーワクセー! タンサはquestの探査なんだね──えっ!?
そしたら、どっか遠くの小惑星さがして、ハヤブサ、ぴゅーって飛んでっちゃってるの!?」

「みたいだな」

こんな小さな端末でも、かなりの情報を引っ張れる。
会社に支給されたときにはバカにしてたが──いや、こりゃあ随分便利なもんだ。

「……イトカワって小惑星に着地して、その地面の成分を持ち帰るための旅をしてるんだそうだ。
帰ってくるのは……順調にいって2007年になるって話だ」

「そんなに先なの!!!? それじゃあオリヴィ、ハヤブサ見れないかもだねー」

「ふん」

まぁ、否定できるような観測じゃない。
老朽機なりに頑張っちゃいるし、メンテもできるかぎりは尽くしているが──2007年なんてころまで保つ可能性は高くなかろう。

「なんだって、ハヤブサが見たいだなんてこと」

「うん、あのね! ハヤブサ、特急にもあったでしょ?」

「ああ、帝央-隈元間の夜行寝台特急だ」

「ツクモとね? その特急のハヤブサの話になったの。ツクモお客さんとして乗ったことあるんだって」

「へぇ、C56のレイルロオドがか」

「そ! で、オリヴィすっごく羨ましかったから、『いいなー、いいなー』っていってたらツクモ、
『それなら、宇宙を飛ぶハヤブサを目指してみたら?』って、ハヤブサのこと──ジンコーエーセーって間違ってたけど、教えてくれたの」

「そうか。まぁ、頑張って目指せや。叶うたぁとても思えんが」

「目指さないよー! そんなの! オリヴィが目指すの、もっと全然別のものだもん」

「ふん?」

やけにこっちを見て来る気がして顔を向ければ、同じタイミングで上を向く。

「ただね? ハヤブサ。きっとキラキラきれいな気がして──だから、見れたらうれしいなぁって思って探してただけなんだ」

「じゃあ、見りゃあいい」

「え、けど」

「時間なんてな、振り返ってみりゃ一瞬だ。
今は遠く思える2007年だって、毎日あくせく働いてりゃあ、すぐに来るだろうよ」

「I see! そだよね!! そしたら、ムナカタ!!」

小指がずいっと突き出される。

「そのときもね? オリヴィといっしょに見てくれたなら、うれしいな!!!」




「……ああ、うたた寝しちまってたのか」


随分懐かしい夢を見た。

2007年──正和63年。
当初予定の年だったなら、ギリギリ間に合ったのかもしれんが。

「ま、世の中予定通りにゃいかんわな」

予定通りにも、思い通りにも。

「……約束くらい、指切りくらいはしてやりゃあよかったかな。ロールアウト日だったんだしな」

けど、空約束になっちまいそうなのがイヤだった。
あいつはえらく察しがいいレイルロオドだったから、すぐに「Just a joke!」と笑って指を引っ込めた。

「……あの作り笑いの痛々しいさったら、な」

だがまぁ、おかげで思い出せたんだろう。

ハヤブサ帰還のニュースを聞いたその瞬間に、あのおんぼろのジェネリック・レイルロオドのことを。

「3年も遅れたが、ちゃんと帰ってくるんだと。それも偶然、今夜。この6月13日の夜に」

見てみたくなり屋根上にのぼってみたけれど、あのときのあいつとまるでかわらん。

星があんまり瞬きすぎてて、どれがどれやら──

「っ!!」

流れた。
流れ星にしちゃ、鮮やかに。

あれが実際ハヤブサなのか、俺には確かめようもないが。

「だが、まぁ。どっちにしろ──帰ってきたんだな」

懐かしい。
あいつは実際オンボロだったが──決して、ポンコツなんかじゃなかった。

みかん鉄道をひたすら愛した……そう悪くない、レイルロオドだった。

「…………」

らしくもない言葉を吐きそうになり、慌てて飲み込む。

いや──飲み込む必要なんてありゃしないのか。

こんな夜中のこんな場所。誰が聞いてる筈もなし──万が一聞いてるとしても、あいつだけだ。

だから目を閉じ、さっき見た流星の軌跡をまぶたに描く。

「よく頑張ったな」

八ツ城海に沈む夕日と同じ色──
鮮やかなオレンジの光跡を。

「──おかえり」


;おしまい

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