時 自若 2022/04/24 14:44

一矢荘の淫文読み62話「永太郎先生は優先」

「聞きましたか?夕ちゃん」
「何の話?」
「先輩が咲也子先生とご結婚する、いや、したかな」
「どっち?」
「籍は入れたって」
「じゃあ、したね」
「私たちもそろそろ」
「早いと思います」
「いえ、こういうのに早いも遅いも」
「前提にはしているつもりですけど?」
「…ならいいですぅ!」
「永、甘えすぎ」
「夕ちゃんがいると、甘えたくなるの!」
そういって服の中まで手が潜りこんでくるので、そこはさすがにまだ時間が早いとぺしっっとされる。
ぺしっとするのは冷たいように思われるが、時間が経過するとまた触ってくるから、何時ものことである。
「それこそ、若旦那さんのところの仕事でもあるというか」
「考え事」
「まあね」
「夕ちゃんは働き者!スゴい」
「やっぱり私、美術品とか好きなんだなって思ったのよね、今の仕事につけたのはたまたまだけど」
「蓮田はいじわるしてない?」
「いい上司よ」
いい上司である蓮田弘毅は永太郎に打ちのめされて以来、めっちゃ好き。
永太郎の彼女、夕凪の上司であり、倉庫会社の美術部門担当。
彼女が美術部門になった理由は、昔他の街に、何年か住んでいた近所にオークション会場があり、そこは一般公開コースお弁当つきというのがあった。
「最初の頃はそれが無料で、ご飯を食べるために行ってたのよ、そこでは無料で講習会やってて、こういったものの見方、どこで判断するかとか、そういうのね、上級コースは有料だったんだけども、ほぼ私しかいないとかあったんで」
夕凪さんは真面目にやってくれるから。
「カルチャースクールよりも上の話をしてくれたわ」
全部受講のコピーだしたところ。
「あなた、青沼のおっさんの生徒なの?」
蓮田は先生を知ってた。
「あのおっさん、偏屈だからああいう一般向けの先生には向いてないんだけどもね」
確かに夕凪の知識は素人よりは上だが、プロには至らない、しかし…
「私の目に狂いはなかったわ、あなた勉強しなさい、ここにはそれを活かせる場所があるから!」
そして最後に夕凪ちゃんが男性なら、本当にパーフェクトなのに!と言われた。
「夕ちゃんが男性だと俺が困るんですけど」
「まあ、蓮田さんはこういう話ができる人が、社内にいなかったそうだから」
そうなのよ、そう!チャラそうに見えて、私はしっかりやってるんだからね!
「永太郎は蓮田さんの好みだから」
「夕ちゃんはどうなの?俺のこと好みなの?」
「好きよ、じゃなきゃあそこで手なんて繋いでないし」
「…うん」
この二人は出会ったその日にやっちゃったが、手を繋いだ時にずっと永太郎は指を絡めてきたり、この先もしたいをアピールし続けていた。
「男の人ってああいうことするの?」
「いや、なんかこう、伝えたくて」
夕凪は赤くなる。
「…そう」
「うん、なんかそういうの伝わるっていいよね、二人だけの秘密っぽくて」
実は夕凪の方からもそういうのはあった。
「おっ…」
もちろん永太郎ならすぐ気がつく。
そして唇を奪ってくると、舌を絡めたり、お尻を触ったり。
(ああいうときの夕ちゃんってエッチで好きなんだよな)
いつもよりエッチなので、だからこそ永太郎は見逃さない。
(ちょっと今日はそうなりそうかも)
そんな予感まで最近はわかる。
「夕ちゃんは結婚願望あるの?」
「いや、ないよ」
「ないの!!!!!!!」
「えっ、だってどうやって生活していくとか、まあ、子供は生まれるか、生まれないかはわからないけどもさ」
「俺が子供みたいなもんだから、そこは無理しなくていいよ、ただ俺と夕ちゃんの子供が生まれたら、お父さんとして頑張りたいです」
「それはなれるんじゃないかしら?」
永太郎の本業は教師で、子供とは言えない年齢の生徒ではある。そしてもう一つの顔がアスリートのような、校名背負ったプロでもあるので、そちらの方では小さい子がいるので、教えたり、面倒見たりは慣れてる。
「私より扱い上手いわよ」
ロビーのソファーで跳び跳ねてる子供に、注意をしたりするのを見てる。
「そういうのは慣れだよ、慣れ、誰かが注意とかしないと、察するのは無理だよ」
永太郎先生の顔をした。
「けど、あの時夕ちゃんをナンパしてくる奴がいるとは思わなかった」
ジュースを買いに行くときに。
「どこから来たの?とか名前聞かれただけよ」
「それはギルディだよ」
目撃者がヤバい、永太郎に教えるんだで、すぐ永太郎さんが殺気をもって登場したので退散した。
「なんで木刀持ってたの?」
「友人から必用になるかもしれないから、持っていけと」
(なんで持ってるのかしら)
「まあ、俺も剣道の人たちとは話したり、一緒に素振りはするからな」
「一回見たことあるけど、永の素振りは格好いいわよ」
「本当ですか!」
「こっちに気がつかないぐらい集中してたじゃん」
「うん、あれってそういうとき凄くいいのよ、雑念が払えるからさ…」
といって目に入った夕凪の胸。
「払えてないんじゃない?」
もちろん気づかれる。
「夕ちゃんは特別なの!」
「いつの間にそうなったの?」
「は、初めて会ったときから」
夕凪がバスを間違えて一矢荘に来たときに、鍛練中の永太郎は一目惚れしました。
「このお嬢さんといつまでも一緒にいたいと」
「でもなんかそれって、さっきのとどこが違うの?」
「チャラい気持ちはありません」
ただエロい気持ちはあった。
そして永太郎はすり寄ってくる。
「お髭が当たるわ」
「剃ってくる」
「そのままでいいわよ」
「そう?俺もちょっと髭は生える方で気にしてる」
「ない方がいいの?」
「俺としてはね、素振りしたりの時は気にはならないんだけど、油断するとダメなんでさ、それに…」
「それに?」
「やっぱり夕ちゃんとエッチしてますと、お髭が敏感な所に当たってるので」
「そうね、たまに当たるわね」
「痛くはなさそうなんですけども、ピクっと、反応されますとね、はい、私の方も止められなくなりますので、事故は防止するのが一番なんですよ」
「あれ、事故なんだ」
「事故です!あの時の夕ちゃんがとんでもなく可愛くて!」
表情から、ちょっとお髭が当たってるというのが読みとけて、舌を止めれなくなるし。
「早くなるからイヤ」
「早く?なる?」
「ティンティンの方が」
「ああ、そういうこと」
永太郎は夕凪より早くイクのは基本的に好きではない。
「確かに夕凪さんは面倒見がいいタイプではありますが、こういうときは、俺がリードして、甘えて欲しいわけですよ」
「それをわざわざ言う?」
「いうよ、じゃなきゃ伝わらないじゃないか!」
「ふぅん」
そういって夕凪の方から距離をつめた。
「そんなことをいうと、甘えちゃうぞ」
「…うん」
夕凪は永太郎に自分の方から抱きついてきて、キスをした。
永太郎はドキドキしすぎて、舌を上手く絡めれなくなっていたが、夕凪は気にしない。
そのまま押し倒した形になった。
「夕ちゃん」
キスはまだまだ続く。
(やばい、トローンとしてきた)
そのキスは甘くて、とても良い。
(匂いもさ)
ここまで近いと、夕凪の体臭も感じるのだが、臭いとかいい匂いとかではなく、彼女が放つモノ、フェロモンに永太郎は反応してる。
初めてこれを嗅いだ時、自分の中の、それこそ、脳の奥を刺激したのを覚えてる。
(くらくら来る…)
そして沸々としたものが股間に集まる。
「永太郎、可愛い」
可愛いといわれるのは本来不本意である。しかし、その言葉を聞くと漲るものがあった。
手は夕凪の服を脱がそうとする。夕凪はそれならと脱ごうとするが、その隙に永太郎の手は服の下に、そして下着をずらして侵入を開始している。
「えっ、ちょっと待ってよ」
「待てないよ、無理!」
そして、乳首に吸い付いてる。
「赤ちゃんね」
「うん、そう、大きいけど、赤ちゃん」
すりすりとしてくるのは、赤ん坊には似つかわない勃起した男性器。
(スゴいことになってるわ)
これには夕凪もたまらない。
永太郎が送ってくるサインである。

早くしよ
早くしよ
早くしよ
もうたまらないんだよ

永太郎はそんな色んなものを送ってきてる。
そしてそのサインを受け取り続けてる夕凪もまた…
永太郎の髪を撫でたり、背中を抱いてたりするのだが。
(やだな、ここら辺で限界来そうなんだけど、どう返せばいいのかわからないのよね)
夕凪はこのまま盛り上げたいようだ。
チュ
乳首に吸い付く永太郎のおでこにキスをした。
すると、永太郎は吸い付くのをやめてキスを返してくるのだが、さっきと違い舌を絡めて、今度は夕凪を押し倒す。
その時に膝を立てて背中をつけたので、足の隙間ができて、そこに永太郎は自分の膝を入れてきた。
「もう…」
そのまままた甘えるのは永太郎の方である。
膝をいれるのは、秘部に指をいれるため。
手だけはアンダーヘアを越えて、肉の隙間にたどり着いて、肉豆に挨拶をしたあとに、ぐちゅり。
「指も太いよね」
「そう?」
「なんか、こう鍛えられててさ」
夕凪さんは手フェチでもあります。
(夕ちゃん、濡れてる)
濡れの良い穴を指でいつもの探検開始。でこぼこの道をたどって、やってきたのはエロスポット。
「くっ…」
「我慢しちゃ駄目だよ、我慢したら、もっとエッチなことをするからね」
「永太郎、エッチすぎるよ」
「ふふん、今気づいた?」
「ドスケベ」
「おお、言いましたね、私に、ドスケベと、私に女体への興味を持たせてくれたスケベボディの夕ちゃんに言われるもは心外であります、これは夕ちゃんは責任をもって、私が勃起をした際には、ペロペロしたり、撫で撫でしたり、ハメハメすることが必要ではないでしょうか」
「そんなことを言われても」
「おや、そうでしょうか?夕凪さんのスケベボディはそんな勃起をした男性器を前にすると、ねっとりとしたキスをしたり、自分から穴の様子を見せてきたり、相手をさせて欲しいと懇願するじゃありませんか!」
「…うん、それはある」
「ほら、ごらんなさい、でも機嫌はそこねちゃったから、ごめんなさいして」
「本当は永太郎先生のお相手を務めたいのに、正直に言えなくてごめんなさい」
最近は鏡の前で痴態見せなくても、こういうことを言えるようになりました。
「永太郎先生なら他の子よりどりみどりなのに、私が相手する自信がなくて」
「ほーそれはいけませんね、特訓しなくては、いいですか?夕凪さんは、私の性衝動を常に刺激し、しっかりと男性として十全に振る舞えるように、本能をきちんと受け止めてください」
「どうすれば?いいですか?」
「お肉の穴広げて」
「うん」
「ここで俺の相手をするんだよ」
「わかった」
「じゃあ、行くよ」
「永太郎先生、大きすぎるよ」
「だけど夕ちゃんはもう受け止めれるでしょ?」
「でもさ」
「まだ何かあるの?」
「こう言うときの永太郎先生を相手すると、あはっ!キタ!」
「何がキタの?」
「永太郎先生の男性器!こうして奥まで入ってくると、何を言いたかったか忘れちゃうの」
「忘れちゃおう、忘れちゃおう、俺の男性器のことしか考えないでよ」
「太いのが出たり、入ったり、最初の頃は大変だったけど、今じゃこのサイズじゃないと」
「気にいった?」
「うん、永太郎先生にエッチなことされるのも好きになったの」
「やっぱりスケベじゃん」
「うんそうなの、言葉では嫌だっていってもね、乳首たってたり、濡れてたり、うん、永太郎先生の男性器の形覚えたから、入ってないと寂しいんだよ」
確かに夕凪の穴はもう永太郎優先の穴といえなくもない。
「専用じゃないの?」
「永太郎先生のことをおもってオナニーするとき、指をいれてるから、専用じゃないよ、でも永太郎先生が帰って来たら、すぐに使えるようにはしてるから、何事にも優先の穴なんだよ」
そこで夕凪と永太郎は激しく絶頂を迎えた。
「仕事の邪魔して、ごめん」
「大丈夫よ」
「俺、本当に子供だわ、甘えすぎたみたい」
「いいのよ、まっ、永太郎も落ち着いたみたいだしね」
「そこはうん、そう」
それからあまり仕事の邪魔をしなくはなったのだが、終わってからのキスは長くなった。

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