えすえむごっこ(過去作)
中学生になって一年の時が経ち、中学2年生になってからの夏休み。
私は、両親に頼まれ従姉妹の家へと遊びに行っていた。
なんでも、従姉妹の両親と私の両親とで実家のことについて大事な話があるそうで、従姉妹の面倒を私に見てほしいんだとか……正直、面倒を見るのは構わないけどもここ最近会ってなかったこともあり、すこし緊張していた。
確か私より年下で、5歳くらい歳が離れてるはずだ。今は小学3年生だろうか。
従姉妹の名前はルイ。
ちなみに私の名前はマイ。
一文字違いだったりするから、お互いに結構親しみをもって名前を呼んでいたし、仲が良かったのも覚えている。
「おねぇちゃん。次足縛っていい?」
「…………う、うん」
けど、こんなことして遊んだことは一度もなかったような気がする。
「そしたら縛っちゃうね」
目の前に居る従姉妹のルイが私のために用意したという麻縄で、膝を折り曲げた状態に片足ずつ縛られていく。
ルイの家に来てすぐに ルイの両親は私の両親と一緒に私たちを置いて出て行ってしまった。
その後適当にテレビでも見ながらルイと学校のお話をしようと思っていた矢先に「やってみたいことがある」とか言われてなんとなく軽い気持ちで「いいよー」なんて言ってみたら「じゃぁ道具もってくる」と大きめのビニール袋を持ってきてこんな訳わかんないことになっている。
ちなみに既に両手は後ろ手にVの字に手首を縛られているし、今足を縛られてしまえば、ほとんどなんにもできない状態になってしまう、試しに手首の縄を解こうと少し試してみたけど、縄がきしむだけで意外にも解けなかった。
「できた。どんな感じ? 抜けれそう?」
「今すぐにはちょっとムリだって、最初緩いと思ったら、間に縄巻かれて、締まって抜けないもん」
「おねぇちゃんいいところに気がつくね!」
思ったことをそのまんま口に出していっただけなのに、結構嬉しそうに食いついてくるルイが少し怖かった。
「あのね、実はね。おねぇちゃんに何回か色んな縛り方して、縄抜けできるのか試してほしいの。それで、一番抜けられないと思った縛り方で今度友達のこと縛るんだ」
「なんで、友達のこと縛るの?」
私はルイの言葉の内容がいまいち理解できなくて質問した
「えーっとね、あたしの学校友達のみかんちゃんがね、脱出マジックが得意って自慢してたから、本当に得意なのか気になってね今度縛るから脱出してみてよって煽ったら、乗ってきたの。だから今度縛るの。その練習」
「へ、へぇー。がんばるねー」(棒)
どうでもいい内容でかなり適当に返事をしてしまう。そんなことのために私は小学3年生の従姉妹に縛られてるのか。
「インターネットとかで縛り方を探してみたんだけど、見たくらいじゃ分かんないから実際に縛りたいって思ったの」
「お母さんとお父さんには言ったの?」
「うん、そしたらおねぇちゃんに手伝ってもらったらって言われたよ? それにおねぇちゃん小さいから丁度いいんだ」
「小さいって……そりゃ、そうだけど……」
確かに私は学年の女子の中でも一番小さくて、新入生には同じ学年の子と間違われてしまうほど先輩に見えない小ささだ。ルイとも大した差はなくて、目線もほとんど一緒。でも、力はルイよりあるほうだと思う。
まぁ、でも仕方が無いか……。一応おねぇちゃんなんだし、かわいい従姉妹のお願いだから手伝ってあげようではないか。とか、誤魔化して悔しいから見栄を張ってみる。
「わかった。そしたら私もちゃんと手伝うよ」
「ほんと?」
「うん、縄抜けしてみる」
その言葉と同時に今の縛られた状態で縄抜けしようとがんばってみた。
「あ、ほどけた」
するとさっきは解けなかったのに案外結び目が弱いのかあっさりと縄がほどけてしまった。
「やっぱりこれくらいじゃダメなんだ……じゃ、次の縛り方していい?」
「う、うん。いいよ」
結構あっさり解けたことに気持ちに余裕もあり軽い気持ちで頷く。
「そしたら……立ってもらっていい?」
足の縄も解いて立ち上がるとルイは長い麻縄を袋から取り出し、綺麗に解くと、半分のところで折り、私の首に掛け胸の前に垂らす。
そのまま縄を鎖骨あたりで一度結び目を作り、更に、胸のすこし下あたりにも結び目、へその上と下のところにも結び目を作る。
そのままスカートを巻き込みながら、股を通して……って股っ!?
「ちょ、ちょっとまった!」
「なに?」
当たり前のように股から縄を通そうとしているルイに焦りを隠せずに物言う。
「なに? じゃない、急に股に縄を通すとかルイはアホの子なの?」
「だって縛り方に書いてるんだもん、ここ通さないと縛れないもん!」
馬鹿にされて怒ったみたいで、縛り方をプリントアウトされた用紙を私に無理やり見せ付けてくる。
そこには確かに股の下を通すと書いてあった。
「でも、股通すってことは……その、えーっと……」
今おもえば、ルイは小学3年生である。保健体育なんて習っていなかった。性の知識がなかった。
顔を膨らませて少し怒り気味のルイをみて仕方なくOKをだすことにした。
小学3年生に教えても意味なさそうに思えた。
「大丈夫だよ、この縛り方だけが股に縄通すの、他のはないよ」
ルイはそういうと再び手を動かし始めた。
一度スカートの位置を整えてスカートを巻き込み、また、縄を結び、結び目の瘤を作ってからルイは器用に股に縄を通す。
「うっ……」
その時に股に当たる瘤と太ももの辺りをスルスルと擦り付けながら通る縄の感触がなんとも言えない感じで声が出ないように我慢した。
「そして、通した縄をすこし――引っ張る!っと」
「――んひゃっ!?」
ルイに突然股の縄を引っ張られ、その反動で身体が仰け反り、反射的に変な声がでた。