ほわいとばーど 2024/03/24 00:00

小説#5 【第二章・お耳癒しのテクニック(1)】JKリフレ♪ハイスぺ高学歴女子のヒミツのテ…


カラン、というグラスと氷が交わる音。

室内が暗いおかげで、自然と距離が近くなってしまう。

BGMでゆったりとしたバラードが流れる中、カノンの甘い吐息が耳元をくすぐってくる。

「ふう…

美味しいですか?

私はお酒が飲めないので

カクテル風のジュース、ですけど」

俺の手元にあるのは、カノンが作ってくれたカクテル。

グレープフルーツとレモンの風味が絶妙な口当たりで、ほのかな甘みが口の中に広がる。

上品で飲みやすい。

「とっても、美味しいです。疲れがとれる感じで…」

「貴方が気に入ってくれたなら、よかった」

彼女は綺麗に微笑む。笑顔が輝いて見えた。

「このカクテルのおかげで、少し…リラックスできたよ」

「そんなに緊張してたの?」

「うん…部屋は豪華だし、僕には無縁の高級店だから」

「…そう なんですか?

私はJKリフレ店と言っても、他を知りません。

ここが豪華なお部屋なのかも…

【ラブ・エステティック】が人気のお店かも わからないのです。

そんなお店に貴方を呼んでしまって…ごめんなさい」

「謝らないで。カノンのおかげで、僕はすごく癒されてるから」

「ふふ…ありがとう」

彼女は嬉しそうに微笑んだ。その笑顔に思わずドキッとする。

「でも、どうしてこのお店に…」

俺の言葉をカノンは遮って言った。

「…私の事、知りたいですか?」

「うん…知りたい」

「今、着ている制服は、有名校のレプリカです。

でも、私の通っている学校のことは…

貴方は知ってますよね。

見ているんだから、私の通学する時の制服姿」

「う、うん」

「でも今は

【ラブ・エステティック】のカノンとして

貴方にご奉仕させてください。

…私の事は、もっと仲良くなったら、お話…できるかも」

「うん…わかりました」

「敬語は使わないで、もっとリラックスして

それでは始めていきますね。

まずはベッドに横になってください。

膝枕の姿勢で施術します」

「え、えっと…」

「遠慮しないで、ほら、どうぞ」

「は、はい…」

俺は言われるがまま、ベッドに横になる。

「はい こちらに頭を載せて」

彼女は俺の頭を持ち上げ、そして自分の太ももにのせる。

柔らかい感触が後頭部に広がり、彼女の体温を感じる。

「ふふ…タイツをはいているけど

私の太ももの感触

貴方に…感じてほしかったから。

嫌ではないですか?」

耳元で優しい声色でささやかれる。

それだけでゾクゾクしてしまい、俺の返事が一拍遅れてしまう。

「…嫌だった?」と彼女の顔が近付く。

「もしそうなら…別の方法も、ありますよ?」

妖艶な表情で誘ってくる。

カノンの顔が近くにあり、吐息を感じる程の距離でささやき続けてくれる。

「大丈夫。とっても…いい気分」

「…そんなに顔を赤くしてくれると

私までドキドキしちゃいます。

…それでは

右耳から失礼いたします

ふぅー~……」

っと耳に息を吹きかけられた。

彼女の温かな吐息が、耳全体を撫でるように流れる。

くすぐったかったけど、気持ち良さが上回る。

ゾクゾクっとした感覚が背筋を走る。

「息……くすぐったい?」

耳元で甘く囁かれる。言葉一つ一つに熱量がこめられていて、耳の奥まで痺れるようだ。

「…あ

ピクッとされましたね

かわいい」

彼女の細い指先は俺の体を優しく撫でていく。

脳が蕩けそうになる感覚が襲ってくる。

俺は目を閉じながらその愛撫を味わっていた。

「いい子…いい子…

ふーふー」

カノンの囁きと息かけが続く。

「これ…とっても好評な施術なんです

これだけで…満足されちゃう方も…いらっしゃいますから」

カノンの息を耳の奥まで心地よく感じることができる。

ゾクゾクした快感。

「貴方は…目を閉じて…心を落ち着けてください

私はずっと側にいますから

いい子…いい子…

ふーふー」

カノンが微笑んだ。

「気持ち…いい?

少しだけ

緊張が解けたみたい

嬉しい…カノンを受け入れてくれたのね

お礼に…」

カノンの顔がこちらに近付く…

「…ちゅっ」

彼女が耳にキスしてくれた。

ちょっと触れるだけの、軽いキス。

俺は思わずビクッとしてしまった。

彼女の唇が触れた部分に、まだ柔らかく暖かな感触が残ってる気がする。

そんな俺の顔を彼女は撫でるように触れてくる。

「ふふ…だって

かわいいお耳しているから

貴方の声が漏れているのを聴くと…

たまらない気持ちになる…

でも 今はまだ

続きはまた後で…ね」

耳に唇が触れたかと思うと、ふぅーっと吐息を吹きかけられる。

ゾクゾクとした感覚が駆け抜けていき、体から力が抜けるのを感じる。

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