おかず味噌 2020/02/21 02:14

オススメ作品「排便妨害ーあの子のウンチを阻止せよー」

もしも「透明人間」になれたら、何をするか?


 人類にとって、いや紳士諸君にとって最大のテーマであろう。
 ある者は「金儲け」のために、その有為な手段を利用するだろうし、またある者は「強者」となるべく、その絶大な能力を行使するだろう。
 そして、多くの紳士諸君がこう考えるはずだ。

「エロいこと」をするために悪用する、と。

 更衣室に忍び込み、聖女たちの「着替え」を覗くも良し。女湯に入り込み、聖女たちの「裸」を鑑賞するも良し。女子トイレに押し入り、「聖水」を拝見するも良し。

 けれど、それだと「隠しカメラ」と大差はない。
 人知を超えた能力を手に入れたあなたはもっと「自由」に、もっと「大胆」に、その力を行使することだってできる。

 たとえば、気づかれぬまま――気づかれないからこそ、聖女の体に触れ、あるいは衣服を脱がし、そのまま「行為」に及ぶことだってできる。
 もちろん犯罪だが、相手は自分を認識していないのだから、発覚する恐れはない。
 あなたの気に入った、好意を寄せた聖女たちは皆、あなたの玩具であり、性欲のはけ口として機能する。
「透明人間」のいかに素晴らしいことだろう。

 けれど。残念ながら、我々にそのような能力は備わっておらず、この先備わる予定もない。死後であれば、あるいは可能であるかもしれないが、それは死んでからのお楽しみ。誰にも分からないことだ。
 それでも。「創作物」であれば。さすがに生身の手触りや臨場感さえ無いものの、それを疑似体験することはできる。現に、世の中には「透明人間」を扱った作品は数多く存在する。それもまた「願望の実現」という、フィクションだからこそ可能な到達点である。

 今回紹介する「RPG」もまた例に漏れず、そんないわゆる「透明人間もの」の作品だ。
排便妨害ーあの子のウンチを阻止せよー

 そして、この作品における「主人公」は、透明人間になって何をするのか?
 それはまさにタイトルの通り――

 聖女の「排便」を妨害するのだ。

 誰もが等しく持ち合わせている「生理欲求」でありながら、聖女たちの可憐な姿とその行為はあまりにもかけ離れている。
 まるで可愛いあの子は、美人すぎるあの子は、さも排泄なんてしないかのように。当たり前の顔をして、颯爽と、日々を過ごしている。
 けれど自分にその欲求があり、その行為をするように。聖女たちにだって、誰にも知られたくない「秘部」は確実に存在するのだ。

 あなたに与えられた任務は簡単だ。ただほんのちょっと、バスケットボールに右手を添えるみたいに、ほんの少しだけ力を加えてやればいい。
 それだけで、聖女たちはやがて自分の「生理欲求」と格闘し始め、仕舞いには「脱糞」してしまう。あなたはただそれを傍観するだけだ。
 そしてこのゲームには、聖女たちの我慢の「限界さ」によって、いくつかの展開が用意されている。
 無事にトイレで排泄することができるのか、ギリギリでチビってしまうのか、それともパンツの中に全てを出し切ってしまうのか。全てはあなたの手腕によるところである。

 あなたはいくつかの道具を駆使することができる。「下剤」「トイレットペーパー」「浣腸液」など、手持ち資金の中でそれらを組み合わせ、いかに聖女たちを窮地へと追い込むのか、その感動と興奮をぜひ体感して欲しい。

 あなたの取った行動がバタフライエフェクト的に、聖女たちを巻き込み、様々に展開していく。それはまるで「謎解き」をしているかのようで、その実あなたがしているのはむしろ「謎を構築」することに他ならない。そういったゲーム性もまた、この作品において欠かすことのできない重大な要素だ。

 日常がそうであるように、聖女たちはそう簡単に「お漏らし」をしてはくれない。だからこそ、数々のトライ・アンド・エラーを繰り返し、少しずつ彼女たちを追いこんでいく。それこそがこの作品における、最大の楽しみ方の一つであり、カタストロフィを感じる部分だ。

※ちなみにこの作品においては、いわゆる「排泄シーン」のイラストは一切用意されていない。
 けれどそれもまた、この作品がたった「ワンコイン」でお釣りが来る程度の価格で楽しめることを考えれば、納得のいくものだ。
 それに、即物的なイラストが無いからこそ、あなたはこれまで見てきた数々の動画やイラスト、画像、それらを思い返し、想像力を逞しくすることができる。
 筆者においても、それは容易なことであった。

 そして、数々の動画やアニメ、漫画や小説が、予め決められたルートをただなぞるだけのものであるのに対して、「ゲーム」というジャンルはそれもまた「予め用意された分岐」であるのはもちろんなのだけれど、あたかも自らが選択し行動した結果として享受される疑似体験であるというのも、やはりより現実に近い経験なのだろう。

 前回の記事と同じく、もちろん筆者は迷わず購入した。むしろ発売を知ってから、家に帰るのが待ち遠しくなったほどだ。
 ぜひ、読者の方々、紳士諸君にもこの感動と興奮を余すところなく、味わって頂きたい!

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