ぶるがり屋 2012/09/07 17:57

今週のへうげもの 感想 2012 9月第2週

病の伏せる千姫を、豊臣秀頼が優しく見舞う。まだ幼い夫婦はゆっくりと愛を育んでいたのだ
だがゆっくりと、着実に豊臣と徳川の権力争いが激しくなろうとしていた。

そんな中、古田織部は織田有楽斎を茶席に招く。
ともに織田信長・豊臣秀吉の世と数寄を愛し、わびさびひょうげを解する二人。
身の振り方を、数寄を、そして政治にどのように向かっていくべきか
織部は何を選択するのか。

へうげもの(15) (モーニング KC)
著者:山田 芳裕
販売元:講談社
(2012-07-23)
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ついに物語が動き始めました。

ファンの多くは、史実でのこれからの織部の結末を知っています。
その結末に向かって、織部は何を思い、何を目指して行動したのか。
それがこの最終章で明らかになるであろう、そしてそれを知りたいを願っていたと思います。そしてそれが今回ついに…

なるほど!!

豊徳合体。
今までの織部の辿って来た生き方と性格から、気持ちよい納得です。
流石に家康と淀君の結婚は成功率が低過ぎると思いますが、まぁそれを至上として他にも色々策を進める、という事でしょう。
どんだけ険悪な夫婦が生まれるのか、ちょっと田のs味な気もしますけど(笑

大好きなものをただ愛せるようになりたい、という気持ちは当たり前です。また数寄の亡者である織部なら、それが出来ない世は我慢ならないでしょう。
正と奇、わびさびにひょうげ、陰陽合わさってこそ面白い世なのだとの語りで、今の織部の数寄観がよく分かりました。
以前有楽斎に話した、数寄に深く親しいものの中では、一段下げたへうげたモノが良い、というのは方便かと思っていましたが、本心だったのですね。

石田光成の最期の柿が織部に通じるのは次官がかかりながらも感じましたが、それが美濃生まれ故なのと、それから痰の毒=織部が徳川の世の毒という考えは思い至りませんでした。

毒うんねんは多分光成の本心ではないと思いますが、光成が「徳川の世にも秀吉の数寄を」と願ったのは事実ですし、たしかにそんな考えも十分ありえるでしょう。


そして小茄子も金箔へちまも、結局両方自分のものにしちゃいましたか(笑
色々考えても結局欲望に逆らえない織部が凄いなー。
本当に、笑って負けてしまいましたね。

それにしても悪友と言いますか、有楽斎は織部の嫌がる事をひょいひょい言ってきますね。
ヒドいよ! 血統も権力もある傾奇者の教育なんて誰もしたくないよ!(笑


最終章が始まるという実感と興奮、そしてちょっと寂しさを感じました。

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